○ 白馬乗鞍岳で2003−04シーズン滑り納め(2004.5.22)

栂池ロープウェイが運行開始するのに合わせ、今シーズンの滑り納めとなる白馬乗鞍岳へのツアーを計画した。ロープウェイの運行・栂池自然園の営業が始まったのが、5月20日。まだまだ残雪は多いらしい。
しかし、残念ながら麓からは、白馬乗鞍岳はガスに包まれその様子が全くわからない。宿泊しているプチホテルのオーナーによると、ロープウェイの降り場からは一カ所をのぞき、ずっとシールで歩いて行けるとのことだった。
9時頃宿を出て、ゴンドラ・ロープウェイと乗り継いで上に上がっていくと、やはりかなり白く視界は悪い。が、雪はまだまだたっぷりあった。10時、早速シールを付けて登り始める。今回は、ロープウェイを利用しているので、非常に楽である。
すぐに上から下ってくるテレマーカーに出会う。「上は真っ白ですか?」と聞くと、「いや、それほどでもないけど、視界は悪いので一人だから、乗鞍岳までいかず天狗原まで行って下りてきた。」と言う。こちらは二人だが、乗鞍岳に登るかどうかの判断は天狗原に行って決めることにする。
白くガスが立ちこめる中を、のんびり歩いいく。別のコースを山スキーヤーが登っているのだろうか。遠くから数人の声はするが、姿は見えない。誰もいない中を静かに登っていく。
12時前に天狗原の祠近くに到着。なんと2時間近くもかかっている(^^;;。まあ、いつものんびりなのだが、どうやるとこんなに時間がかかるのだー!と言われそうなタイムである。でも、まあ、雪の上にいる虫の観察をしながら登るとそのくらいかかってしまうのである。
天狗原の湿原はすでにその姿を現しており、一ヶ月前との雪の量の違いを実感した。4月下旬より1.5メートル程減ったのではないだろうか。木道ではスキーを脱いで歩いた。
ベンチで昼食を取り始めたのだが、白馬乗鞍岳はガスに包まれ、全くその姿は見えない。が、ガスが薄くなると乗鞍岳がその姿をうっすらと現した。「おおっ!」いきなり間近に現れるとその迫力に声が出る。「写真、写真!」と叫びながら、昼食を中断しポーズを決めようとするとすでにまた乗鞍岳はその姿を消していた。
残念ながら、これでは乗鞍岳に登っても面白くないだろう。先程出会ったテレマーカーと同様、我々も下山することにする。シールを剥がし、ヘルメットをかぶり、ザックを背負おうとすると、急にパーッとガスが切れて、再び乗鞍岳が姿を現した。しかも、さっきよりもくっきり見える。と、山頂から山スキーヤーが3人、豪快に滑り降りて来るではないか。まさか、このガスの中、山頂に人がいるとは思わなかった。びっくり!しかも、彼らはずっと山頂でガスが切れるのを待っていたのだろう。ガスが風で流された瞬間を彼らは見逃さず、一気に滑り降りてきた。そして、そのまま天狗原脇を下の方へ滑って行ってしまった。
これを見たら、我々も登らないわけにはいかない。急遽、乗鞍岳へ登ることにする。しかし、シールはすでに剥がしてしまった。また貼り付けるのも面倒なので、ザックに板をくくりつけ、ツボ足で登る。乗鞍岳は、急斜面を一気に登るのが面白い。山頂が目の前に見えているのは、距離がぐんぐん縮まるので登りがいがある。しかし、登っていると、すぐにまた白いガスの中にすっぽりと包まれてしまった。でも、とにかく山頂直下まで登り終えた。あとは、さっきの山スキーヤーのように、ガスが晴れるのを待つだけだ。
20分ほど待っているとガスが切れ始めた。慌てて板を履き、滑降開始。雪はザラメで滑りやすい。大斜面を気持ちよく滑る。しかし、天狗原あたりに出る頃にはまたもや白い世界となってしまった。
私の計画では、先程の彼らのトレースを追って行きたかったのだが、まだ滑ったことのないコースをこの悪い視界の中滑るのは不安があった。そのため、登りと同じコースへ戻ろうとしたのだが、ハイマツの藪に阻まれた。元に戻るには、スキーを脱いで、少し登り返さなければならない。それも面倒だ。ええい、行っちゃえ行っちゃえ!とばかりに、3人のトレースを追う。うまい具合に、広い沢に沿って下りていくと、それらしき跡を見つけた。一部水が流れ出していたり、口がパックリ開いていたりした所もあったが、無事通過。ミズバショウが咲く栂池自然園に滑り降りることができた。
今シーズンは、これにて終了。今シーズンはこれでなんと30日間も滑ったのだった。まあ、よく滑ったこと、滑ったこと。大満足のシーズンだった。来シーズンも頑張ろうっと。
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