○ 季節のたより 2004.5号
・04.05.01〜03 富山県立山(室堂周辺)
今年の立山は、雪が例年よりもかなり少なかったようだ。山にはこの時期だというのにすでに岩やハイマツが結構顔を出していた。そのため、ライチョウの繁殖期が早まっているのだろうか、ライチョウの鳴き声・ペアでの活動・飛翔など、とても多く観察することができた。
また、イワヒバリも警戒心が薄く、人のすぐそばで囀ったり採餌したりしていた。
・04.05.04 東京都日野市
雑木林を散策。ジョウカイボン・アオハナムグリ・ヤマトシリアゲ・イチモンジカメノコハムシなどの個性あふれる昆虫たちがいた。この時期でこれほど昆虫がいるものなんだなあと思った。また、歩いていると、やたらとミツバチがぶんぶん飛んでいた。辺りを見回すと、排水孔にニホンミツバチが営巣し、盛んに出入りしているのだった。チョウでは、クロヒカゲやヒメジャノメ・コミスジなどがいた。
野草では、アマドコロ(?)・ジュウニヒトエなどの他、きれいなギンラン・キンランが道ばたに咲いているのにはかなり驚いた、というより、誰か不心得者にとられないかと心配になった。もっと目立たない所に咲けばいいのにぃぃぃ(^^;;。ササバギンランらしきものも見つけた。その他、ヒルガオ・フタリシズカ・ムラサキサギゴケ・タツナミソウなどの花が咲いていた。
日野市には、まだまだ良さそうな雑木林がたくさんあってうれしかった。
東京都町田市
渡りの途中のコチドリが2羽、鳴きながら通過していった。
・04.05.06 東京都町田市
朝、キビタキの声を聞く。毎年このころに通過していく。年によっては聞こえるサンコウチョウの声は聞けなかった。
・04.05.07 横浜市青葉区
職場で、巣に出入りしたり、巣の修復をしたりはしていたものの、なかなか繁殖活動を始めないツバメにやきもきしていたが、やっと抱卵に入った模様。どうしてパッパとやらんのかい!と思うのだが(^^;;
・04.05.08 横浜市青葉区
職場で営巣しているコゲラのヒナが連休中にかえったようで、親鳥が餌を運んでいる。♂・♀共に餌を運ぶ。巣の中からは小さなヒナの声が聞こえる。まだ、巣穴から顔を出せるほど大きくはないようだ。今月末には巣立つ予定。
また、驚いたことに、職場の池に、川辺のヨシ原に住むオオヨシキリが登場!「ギョギョシギョギョシ」と大きな声で鳴きだしたのにはびっくり。住宅街なのにぃぃぃ!意外な鳥を意外な所で見つけることができるのがこの時期の楽しみの1つでもある。
・04.05.09 山梨県大月市扇山・上野原町大野貯水池周辺
扇山(1137m)へトレッキングに出かける。あいにくの小雨模様だったが、キビタキ・オオルリが元気よく鳴き、チゴユリ・テンナンショウの一種が目立つ登山道をのんびりと歩くことができた。ツツドリも「ポポ・ポポ」と鳴いている。麓の方に降りてくるとキンランもつぼみをふくらませていた。
大野貯水池では、渡りの途中なのか、キンクロハジロが30羽ほど浮いていた。カイツブリが「ケレレレレレ・・・」と特有の声で鳴いていたのも良かった。
・04.05.14 横浜市青葉区
ハナムグリの一種が交尾していた。
・04.05.18 横浜市青葉区
職場の玄関に美しいアオクサカメムシがいた。
・04.05.19 東京都町田市
どこから入ったのか、自宅の室内にヘビトンボがいた。
・04.05.21 横浜市青葉区
シオヤトンボが飛び、キタテハが舞っていた。田んぼに水が入り始めたため、カエルも元気。田起こしが行われ、シュレーゲルアオガエルの卵塊が多数掘り返されてしまっていた。まあ、掘り返されたくらいでは問題ないだろうが、今後、田んぼの水が排水される際に一緒に流されてしまわないかが心配だ。ニホンアマガエルは、「そんなの俺には関係ないや」とばかりに、チョーだらしない格好でのんびりしていた。しかし、そんなにのんびりしているのも危険である。シマヘビがカエルを狙って田んぼの脇を歩いて(?)いた。
・04.05.22 長野県白馬乗鞍岳
シールを付けて登っている時に、自然と下を見るので意外と昆虫を見つけやすい。今シーズンは、なぜかあまり雪虫は見なかったのだが、この日は、産卵管(?)の長い、ハエ(ハチ?)を数多く見た。また、セアカツノカメムシも何匹かいた。いくら春だからとはいえ、山にはまだまだ残雪が多い。雪の上で何をしているのやら・・・。
・04.05.29 横浜市青葉区

田植えが進む田んぼ脇では、トンボがなわばり争いをしていた。主役はハラビロトンボ。その他、ショウジョウトンボ・シオカラトンボ・シオヤトンボ・ギンヤンマが。また、ホタルブクロが咲いていた。
・04.05.30 横浜市青葉区
何がなんだかわからないが、とにかく朝からメチャメチャな暑さ。そんな中、昨日の田んぼへ行くと、昨日と同じトンボたちが、昨日と同じようになわばり争いを繰り広げていた。それにしても、トンボの飛行技術はすばらしく、スーッと飛んだかと思うとパッと止まり、グイーンと高度を上げる。どのような羽の使い方をしているのだろう。
また、田んぼのあぜ道では、ヤブキリの幼虫(?)がいた。とげの生えた足が力強い。また、久しぶりにテングチョウを見た。
雑木林の中へ入っていくと、アカシジミが羽を休めていた。午前中だったからだろうか、それとも羽化したばかりだったのだろうか、意外とおとなしく、警戒心が薄かった。また、樹液が出ているクヌギの木には、たくさんのヨツボシケシキスイと迫力満点のオオスズメバチが集まっていた。オオスズメバチは、近づくジャノメチョウの一種やサトキマダラヒカゲを蹴散らしながら樹液をうまそうに飲んでいたが、ヨツボシケシキスイには心優しく、怒りもせずに樹液を吸うのを許していた。
神奈川県愛甲郡愛川町
夕方、ムササビを見に愛川町へ行った。森に向かう途中の道でダビドサナエを見つけた。実は、今日、青葉区で小型のサナエトンボの一種と見られるトンボを見つけた。実際にダビドサナエを見ると、今日見たトンボがどうもそのように思えた。現在、横浜市ではダビドサナエは円海山周辺でしか見られないとされているが、もしかしたら・・・という感じがしないでもない。近いうちに再度調べに行こうと思う。
森に入り、巣穴を探す。スギの木にそれらしい穴を見つける。かなり使い込んでいるようで、入り口付近の樹皮の色がはっきりと違う。頻繁に出入りしている証拠だ。6時50分日没。ジャスト7時、ムササビが顔を出す。頬の白さが目立つ。懐中電灯を当てると2つの目がくっきりと光る。10分ほど顔を出して辺りをうかがっていたが、「グルルルルルル・・・・」と鳴いた直後、巣穴から出たかと思うとスルスルっと木を登っていった。が、驚いたことに、まだ巣穴には二つの目が光っているではないか。なんと一つの巣穴に2頭のムササビが入っていたのだ。2頭目は、数分顔を出しただけでいきなり巣穴から出たかと思うと、あっという間に滑空していった。学生時代から何度もムササビを見ているが、巣穴からいきなり飛び出したムササビは初めて見た。
ムササビ出現の後、アオバズクの「ホッホー」という声を聞く。
ホタルの里では、ゲンジボタル(養殖ものらしいが)が飛び始めていた。7時半過ぎで5,6頭。これからが旬だろう。
・04.05.31 横浜市青葉区
風が強く蒸し暑い一日だった。夕方、風を避けて下草に降りているだろうシジミ類を探しに谷戸を歩いた。5時半も過ぎてかなり日も傾いていたが、やはりアカシジミ・ミズイロオナガシジミが下草に止まっているのを見つけた。残念ながら撮影はできなかった。が、クリの花で吸蜜するアカシジミを撮影することはできた。



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