季節のたより  1998.6号



・98.6.1       東京都町田市

 カマキリの幼虫を見つけた。体長約1.5p。オオカマキリのように思う。昨日は、体全体が黒っぽくて、足がゴキブリの子どものように白黒まだら、腹を上の方に大きく反らしているカマキリの幼虫を見た。こちらは、ハラビロカマキリだろうか。

・98.6.2       東京都町田市

 今日から梅雨入り。今年は何から何まで自然現象が早い。念のためと思い、昨夜はホタルの出現を確認しに行ったが、さすがにまだ出ていなかった。
 庭では、シュレーゲルアオガエルが、とても眠そうな顔をして、一日中ヤマボウシの葉の上で昼寝をしていた。また、同じヤマボウシに、モモスズメガが交尾してとまっていた。そういえば、ヤマボウシは今年は花をつけなかった。他の所を見ても例年より花が少ないように感じる。

・98.6.5       横浜市都筑区
 ヒヨドリのペアが、植え込みにやってきた。見ていると、そのうちの1羽が枝を何本かくわえた。多分巣材にするのだろう。春先に我が家をペアで訪れたエナガは、2羽とも巣材となる鳥の羽を持っていったが、ヒヨドリは1羽しか巣材をとらなかった。もう1羽はただ単にそばで見守っているだけだ。ヒヨドリとエナガでは、夫婦のあり方が違うのだろう。我が家はヒヨドリ派か、それともエナガ派か・・・。
              東京都町田市
 昨日、今日と8時頃ホタルがでているか見に行った。が、まだ。ラジオでは、高温と多雨のため、例年よりホタルの出現が2週間ほど早いという。近くのカルピス食品工業相模工場では、昨日と今日、ホタル鑑賞会が行われているらしい。私も申し込みの電話を入れたのだが、すでに満員だった。近くの田んぼでも早く出ないかなあ、と心待ちにしている。

・98.6.6       横浜市都筑区
 定例の自然観察会。キジ(声)、キジバト、ツバメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシブトガラスを観察する。ミズキは、もう若い実をつけたものと花が満開のものがある。木によって、開花の時期がずいぶん違うものだと思った。
 シジュウカラは、巣立ちビナを連れて家族で移動していた。飛び方の下手なひなは体色も淡く、顔つきも子どもっぽい。

・98.6.7       東京都町田市

 息子と「秘密の池」に行く。最近、ここも埋め立てられようとしていて残念。とても美しいモノサシトンボ♂が4頭もいた。うち1頭は、未成熟で、まだ胸のあたりが黄色っぽかった。
 自宅の周りでは、シジュウカラやメジロの親子連れがうろうろしている。

・98.6.10      東京都町田市
 毎年、自宅付近の水田の田植えは遅めであるが、今年もいよいよ近くの田んぼで田植えが始まった。農家の方の話では、田植えの時期が多少遅くても収穫にそれほど差はないそうである。

・98.6.11      東京都町田市
 夕方、鶴見川の源流の泉に行った。キジやホトトギスの鳴き声がのどかに聞こえる。ヘラオモダカが白い花を咲かせている。
 また、野津田公園の湿生植物園では、キショウブやミソハギの花が咲いていた。広い池がある割には、トンボは、シオカラトンボとコシアキトンボくらいでやや寂しい。
 夜には、近くの田んぼへ。毎日のようにゲンジボタルがいつでるのか、と楽しみに通っていたのだが、とうとう今日1頭見つけた。明るい光が木の陰で点いたり消えたりしていた。聞いたところによると横浜市緑区の四季の森公園でもすでにホタルが出始めたらしい。我がフィールドは、これが出始めなのだろうか。だんだん出現数が減っているだけにこれ以上出なかったら・・・、と思うと心配である。
 ついでに、車を走らせて小山田緑地に行った。ウシガエルが「ウー、ウー」と不気味に鳴く中、静かに歩を進めると、明るい光が。おお、ここにもゲンジボタルが。わずか1頭ではあったが、手に取るような近さで光り、その後ふわふわと飛んでいった。
 町田のホタルがいつまでも元気でいますように。

・98.6.12      横浜市都筑区
 職場に営巣していたツバメの巣で、ひながかえった。まだ小さくて外からその姿を確認できないので、何羽かえったのかはわからない。

・98.6.14      東京都多摩市
 信号待ちで停車しているとき、ふと中央分離帯の芝生を見るとネジバナが何本か顔を出し、ピンクの花を咲かせ始めていた。排気ガスにも負けない強いランなのだ。

・98.6.15      東京都町田市
 今日は久々に蒸し暑い日となった。これならホタルが活発に動き出すだろうと、昨日(1頭が弱々しく光っていた)に引き続き、8時前に田んぼへ行ってみた。わずか2頭ではあったものの、明るく光り、そのうち1頭は、田んぼの上を長時間明かりを点滅させながら飛び回った。見ているとだんだん近づいてきて、頭の上1メートルを通過。その後再び森の中へと向かっていった。ラッキー。やはりこういう暑さが数日続かないと。これからが楽しみ。

・98.6.21      東京都町田市

 庭で、トウキョウヒメハンミョウを見る。毎年こいつが大発生して、歩くと足元からハエのように飛び立っていた。今年も幼虫がたくさんいたのだが、女房が今はやりのガーデニングに夢中になり、庭のあちらこちらを掘り返すので成虫が出てくるか心配していたのだが、何とか大丈夫だったようだ。一安心。
 また、庭の池にモノサシトンボが2頭訪れた。昨夏に池を作って1年もたたないのに、モノサシトンボにまで認められて大変うれしいのである。近々流水池も完成する予定。ねらいはズバリ、オニヤンマ。

・98.6.24      横浜市都筑区
 川和中学校上空をチョウゲンボウが円を描きながら舞っていた。時折パタパタと羽ばたいていた。近くで営巣しているのだろうか。職場にあるツバメの巣では、3羽のツバメのひなが大きく育ち始めている。もう何日かしたら巣立ちそうな勢いだ。

・98.6.25      東京都町田市
 10日ぶりで夜、田んぼへ行ってみた。ゲンジボタルは最盛期を迎えているのだろうか。6頭くらいが明るい光を点滅させながら優雅に舞っていた。ホタルが出始めてから今日でぴったり2週間。最盛期でこの数はやや寂しい。それともまだまだこれから増えるのだろうか。

・98.6.26      東京都町田市
 出ました、ヒグラシ。朝、暗いうちから「カナカナカナカナ・・・」の懐かしい声。半分夢の中の頭で、「あっ、ヒグラシだ」。2回その声を聞いた後、安心して再び眠りに。昨年は、7月2日が初鳴日だったので、6日早い。今年は雪解けから始まって、何から何まで早いようだ。
 また、息子が、昨日カブトムシ♂を、今日はコクワガタ♀を見つけてきた。いよいよ夏が近づいてきた。
              横浜市都筑区
 ネムノキに、かわいらしいピンクの花がたくさん咲いている。
 コブシは、緑色の若い実をつけている。一つとってみると、中にはまだ白い種が。大きさは、すでに十分に成長している。つぶしてみると中は水分がたくさん含まれていて、柑橘類のにおいがした。

・98.6.27      静岡県岩地(西伊豆)
 シーカヤック初挑戦をしに西伊豆へ。風が強く十分に遊べなかったが、海岸の定番であるイソヒヨドリがよく現れてくれた。ツグミの仲間らしく、「ヒッ、ヒッ、ヒッ、カッ、カッ、カッ」と地鳴きをしていた。子育ての真っ最中のようで、しきりに砂浜でえさをとっては運んでいた。
 また、暑い中、ニイニイゼミだろうか、セミが「チー」と鳴いていた。
 上空にはハヤブサが姿を見せてくれた。伊良湖岬以外ではあまり見る機会がないのでうれしかった。これからはシーカヤックに力を入れて海の生物と仲良くしたい。

・98.6.28      東京都町田市

 庭の池にオオシオカラトンボがやってきた。近くの枝に止まってなわばりを作ろうとしているようだ。人間が近寄るとすぐに飛び立つが、指や背中、頭などに止まりに来る。なかなか愛嬌のあるやつだ。

・98.6.29      横浜市都筑区
 土日の連休が明けて、職場に行ってみたらツバメの巣はもぬけのからだった。あのかわいらしいひなは巣立っていったのだ。12日くらいにかえったばかりなのに。18日くらいで巣立っていった。ものすごいスピードだ。

・98.6.30      横浜市都筑区
 今年初めて都田公園でセッカの「チャッ、チャッ、チャッ、チャッ」という声を聞く。前奏部の「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ」はなかった。昨年は9月に観察しているが、6月に観察したのは初めて。今更渡りの途中というのも変な気がする。繁殖しているのだろうか。
 また、職場の池からシオカラトンボが2頭羽化した。5月からビオトープ化を進めていただけにとてもうれしい。でも、羽化の場所をしっかり作っておかなかったため、羽化に失敗したようで、2頭とも羽がうまく伸びなかった。もう少し抽水植物を植え込む必要がある。
 見花山で捕まえたというノコギリクワガタ♀2匹を見せてもらった。うちの息子もそうだが、この時期捕まえたクワガタはすべて♀。単なる偶然か、それともクワガタは、シーズン初めの頃は♀が多く発生するのか。
              東京都町田市
 夜、ホタルを見に行った。気温は十分高かったのに、わずか1頭のみの確認。いよいよゲンジボタルも終盤か。


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