季節のたより 1998.7号
・98.7.1 東京都町田市
夕方、ヒグラシとニイニイゼミの声を聞く。
夜はホタルを見に行った。わずか1頭の光が時折2回ほど光るのみ。その帰り道路にうずくまっているアオダイショウの幼蛇を見つける。捕まえて家の中で様子を見るが元気がない。一応身体測定をした。体長67p。その後、庭に放すが、明日の朝そのまま死体で発見される可能性大と思う。
また、私の大好きなカラスウリの花が咲いていた。夏が着実に近づいている。
・98.7.2 東京都町田市
昨日のアオダイショウはやはり死んでしまった。
晩に、ゲンジボタルを見に行った。まだ1頭いる。そこへ行く途中で暗くてよくわからなかったが、また、幼蛇を見つけた。ヤマカガシのように見えた。この時期、夜になると幼蛇が活発に動くのだろうか。
・98.7.4 横浜市都筑区
この間巣立ったばかりのツバメの巣に、また親ツバメが座り込んでいた。2回目の繁殖に入ったのかもしれない。
・98.7.5 東京都町田市
自宅で、アキアカネを見つける。これで、クロスジギンヤンマ、シオカラトンボ、モノサシトンボ、オオシオカラトンボに続いて今季5種目のトンボ来訪となる。また、ミズヒキ、ヤマジノホトトギスが繊細な花を咲かせた。
東京都多摩市
多摩センター駅前で、ヒメアマツバメ7羽。ここに行くと時々会うことができる。決まったところでないとなかなかお目にかかれないので思わず興奮してしまった。しかし、こんなところでヒメアマツバメの存在に心をときめかしている男ってのもかなり怪しい。
・98.7.6 東京都町田市
キジバトの夫婦らしきペアが、「プー」というおもしろい鳴き声を出して飛び立つ。
・98.7.8 横浜市都筑区
トンボが6頭ほどの群をなして、職場の上空を飛んでいった。アキアカネだろうか。7.4のツバメは、やはり2回目の繁殖に突入。抱卵をしている。
・98.7.9 横浜市都筑区
朝、職場の庭にキイロスズメ(中型の蛾)がいた。手のひらにのせると元気に羽ばたくが、やはり体が重たそうだった。
また、午前10時半頃ミズカマキリが屋上の水場に飛んできた。私の職場は3階建てだが、その屋上にやってきたので、ミズカマキリが意外と高い場所を飛んでいることにびっくりした。さらに、ミズカマキリなどの水生昆虫は、夜間に飛行するものと思いこんでいたので、暑い真っ昼間に飛んでいたことにも大変驚かされた。
・98.7.11 東京都町田市
夏本番も近く、自宅の庭では様々な生き物たちが活発に生活をしている。
まずは、アブラゼミ。今年初めて抜け殻を発見。まだ、鳴き声や姿は確認できていないが、川崎市宮前区でもすでに羽化が確認されているので、そのうち「ジリジリジリジリ・・・」と鳴き始めるだろう。
それから、トンボ。
トンボの見張り台となるように、木の枝を池の水面に張り出すように突き刺したら、早速オオシオカラトンボのオスがやってきて、デーンと座り込んだ。そのうち、メスまでやってきて、産卵。オスは産卵中はメスのすぐ上で警戒態勢をとるが、その後はタックルをしたり追いかけ回したりするなど行動が意味不明。
また、モノサシトンボが交尾したまま産卵。オスの腹の先がメスの首をしっかり捕まえていたが、メスは首がこらないのだろうか。
その他にも、小さな狩人バチが逃げ回るクモに麻酔を打ち込み運んでいったり、ルリボシカミキリが飛んできたりと忙しい一日だった。(仕事がたっぷりたまっているのに生き物の誘惑が激しい・・・)
・98.7.12 東京都町田市
庭の池に、ヤンマ科のヤゴを発見。この間産卵したクロスジギンヤンマのヤゴだろう。こいつはこの夏に成虫になるのだろうか、それとも来年の夏までヤゴのままなのだろうか。
最近、カマキリの幼虫が大きくなって目立ち始めている。オオカマキリかチョウセンカマキリと思われるものは4pほどになっている。また、今日見たコカマキリは2pくらいだった。コカマキリなんて晩秋の昆虫のような気がしていたが、この時期からしっかり成長していたことがわかった。
・98.7.13 横浜市都筑区
谷本川(鶴見川)へ行った。赤トンボが20頭ほどの群をなし、イワツバメが舞っていた。一緒に行った人が川縁まで降りたのだが、そこで、なんとナマズベイビー2匹をゲット。大きさは3pくらいで一見オタマジャクシのよう。しかし、しっかり長いひげが生えていて、オタマジャクシのように胴体と尾の区別が明瞭ではなく、ティアドロップ型をしている。こんなところにもまだナマズがいたのだと感心してしまった。
・98.7.19 東京都町田市
夕方、近くの蓮田に行った。蓮の花がもう咲き始めているようだった。明日の朝、また行ってみようと思う。
・98.7.20 東京都町田市
アブラゼミの羽化が活発になってきた。すでに10頭くらい成虫になったようだ。まだ、鳴き声は聞かないが、飛んでいるアブラゼミにヒヨドリがアタック。3回も攻め立てたが、捕食に失敗。アブラゼミは命からがら逃げ延びることができた。夕方にも同じような光景に出くわす。
トンボの方も元気であり、今日は、常連のオオシオカラトンボ、モノサシトンボに続き、オニヤンマ、マユタテアカネが庭を訪れた。オニヤンマは、脇を流れる鶴見川の源流の一つでもある水路に産卵。来年もその雄々しい姿を拝めそうだ。
・98.7.21 静岡県寸又峡
セミの鳴き声がにぎやかになってきた。ニイニイゼミ、ヒグラシ、アブラゼミに、ミンミンゼミ。定番組の揃い踏みだ。
トンボでは、初めて見るエゾトンボの仲間が部屋の中に入ってきた。胸は、キンバエのような金属光沢のある緑色。腹もビロードのような緑色光沢のある黒色。今年はトンボに凝っているので、こんなやつに出会えてラッキー。
・98.7.22 東京都町田市
自宅の池からオオシオカラトンボのメスが羽化。いつの間にいろいろなトンボが産卵していたのだろう。
・98.7.23 横浜市都筑区
交尾をしている赤トンボが、白い車の屋根に産卵をしていた。トンボは、水の存在を光の反射で認識すると聞いたことがあるが、白い車の屋根を水と間違えたのだろう。そう思いながら自分の車に乗ろうとしたら、フロントガラスにたくさんの白い粒が。車を降りて確かめてみると、それは、赤トンボの卵であった。直射日光に当たりきらきら光るフロントガラスが水に見えたようだ。せっかくの産卵をフロントガラスにさせてしまってなんだか少し申し訳ない気がした。
・98.7.26 東京都町田市
今日、ツクツクボウシの初鳴きを聞いた、らしい(息子の情報による)。昨年は、24日が初鳴日であった。
・98.7.27 東京都町田市
今日、ミンミンゼミの初鳴きを聞いた、らしい(息子の情報による)。よって、今年は、タッチの差で、ツクツクボウシの勝ち(別に勝負しているわけではないが)。昨年は、23日が初鳴日だった。
・98.7.28 東京都町田市
池に来たオオシオカラトンボの止まっている姿を見て発見。トンボは、中足と後ろ足の4本で棒にとまるのだ。前足の2本は折り畳んで目玉の後ろにくっつけている。蝶も前足をたたんで止まるようだが、トンボもそうだと初めて知った。おどろき、おどろき。(その後やってきたシオカラトンボも同じ格好でとまった)。
午後、キジバトが2羽で庭に座り込んでいた。2羽とも同じ方向を向き、ちょうど人間が正座を崩して座るような格好をして、尾羽根と右羽根を大きくだらんと広げていた。一瞬、蟻浴(アリを羽にくっつけて寄生虫を食べてもらう行為)をしているのかな、とも思ったが、単なる日光浴のようだった。その後、羽を逆立たせて入念に羽つぐろいをした後、7メートルくらい歩き、高さ50pほどの柵に飛び乗った。2羽は、最初30pほど離れていたが、次第に近づき体を寄せ合った。そして、お互いのくちばしを何回か軽くかみ合った後、オスがメスの上に乗り交尾。交尾が終わった後、オスは、「プー」と一声。再び隣り合わせに柵に止まり、ていねいにお互いの首や顔を羽つぐろい。その後、オスは自分の腹の部分を軽くくちばしで掻いた後、2羽そろって飛び立っていった。前から始まり、ご丁寧に後までしっかりといった感じで、私は大変感心してしまったのだった。
夕方には、初めて見る大型のヤンマが産卵にやってきた。ギンヤンマ大なのだが、黄色い胸に2本の黒い線。そいつが、なぜだか水面ではなく、池の岸に生えるコケや土に産卵をした。一頭で、岸の草につかまり、黒い尾の先で慎重に産卵場所を探して卵を産んでいた。このヤンマは、そういう性質のものなのだろうか。ヤゴは無事孵化するのだろうか。いっそ産卵場所の土を削り取って池の中に入れてしまおうとも思ったが、とりあえずそのままにしておいた。んー、心配だ。
・98.7.29 神奈川県毛無島(三浦半島佐島近く)
海の生き物の勉強をしに、毛無島へ。島というより、沖合にある岩礁といった感じには思わず笑ってしまう。
手漕ぎボートで島に渡り、シュノーケリングをする。透明度は高くないが、カニやら貝やら魚やらと、いろいろな生き物がいた。たくさんの名前を教わったが、何一つ覚えていない。ま、いつかその気になったらがんばって覚えることでしょう。
野鳥では、キアシシギが1羽。もう渡りを始めたのだろうか。
また、海になぜかオニヤンマの死体が。最近の私のトンボ熱を知ってか、神様がオニヤンマに遭遇させてくれたのだろう。
・98.7.30 横浜市中区
大通公園のクスノキで、クマゼミが「シャワシャワ」と鳴いていた。私が横浜市でクマゼミの声を聞いたのは初めてだったので立ち止まってじっくり聞いてみたが、やはりクマゼミの声。最近都市部で増えているらしいが、私には、クマゼミは「関西のセミ」というイメージしかないので違和感を覚えた。




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