季節のたより 1998.9号
・98.9.1 東京都町田市
自宅で、体色がやたら赤いコカマキリを見つける。こんな色は初めてだ。
・98.9.2 横浜市都筑区
夕方4時頃川和東小学校上空を「キイ、キイ」と鳴きながらチョウゲンボウが通過していった。久々の出会いにうれしくなる。
・98.9.3 横浜市都筑区
朝7時半、チョウゲンボウが、川和中学校上空を静かに通過。2日続けて見ることができてラッキー。
また、朝、川和台のあるお宅に、「フクロウの子どもが怪我をして家に入ってきた」との情報を得る。まさか都筑区にフクロウなんて、とびっくり。多分、アオバズクだろうとは思うが、「ミミズクかもしれない」と言っていたらしいので、もしかしてもしかして、コノハズクなんていうことも万が一あるかもしれない。明日になれば詳細がわかる。
・98.9.4 横浜市都筑区
昨日のフクロウの一件続報。落鳥したのは、「アオバズク」成鳥。現在、野毛山動物園に保護されている。係の方の話だと、元気だそうだ。落鳥の原因は不明だが、脳しんとうか、軽い骨折の可能性もあるという。
ツバメが1羽寂しそうに飛んでいった。
東京都町田市
夕方、ツクツクホウシ、ヒグラシの声を聞く。ヒグラシ健在。庭でカマキリ2匹。1つは新顔。
・98.9.5 横浜市都筑区
定例の自然観察会。といっても、なんだかんだで久しぶりの開催であった。
植物では、カリンの木に若い実がたくさんついていた。今まででもっとも豊作。
遊歩道沿いの生け垣には、ヘクソカズラと共に、厚手で毛むくじゃらの白い花をつけたツル植物を発見。匂いは強い。オクラのような実もある。実を割ると白い汁が出てきた。中には、絹を思わせるような輝きを持つ白い糸が。戻ってから調べると、ガガイモだった。風に乗って飛んでくる種は知っていたが、こういう植物だったとは知らなかった。
また、マテバシイがすでに大きな実を落としていたり、コブシの実がピンク色に染まっていたりした。
野鳥では、キジバト、ヒバリ、ツバメ、モズ、セッカ、シジュウカラ、ホオジロ、スズメ、オナガ、ハシブトガラスを見聞きした。
今日一番の驚きは、あたりのサクラの木がでかい毛虫によって猛烈に食われていることだった。子どもの頃よく見たアメリカシロヒトリではなく、5pくらいの毛虫。ほとんどのサクラに大発生。これを食べに、ホトトギス類が飛んでこないかな。
・98.9.6 東京都町田市
自宅前の道路で、ウラギンシジミが死んでいた。車にでもひかれたのだろうか。それにしても裏の真っ白さはとても目立つ。
今、この文を打ち込みながら窓の外を見ていたら、キジバト2羽が、「チュッチュッ」と、ベタベタしていた。おっ、もしかしたら交尾するんじゃないか、と思ったら、その直後に交尾。俺も鳥の行動がわかるようになってきたなあ、と自画自賛。それにしてもキジバトは、恋愛表現が得意だ。交尾のあとも、しっかりとチュッチュッ。思わず目をそらしてしまいそうになる。
夕方には、ヒグラシ。ミンミンゼミ、ツクツクホウシもまだ鳴いている。でも、元気がないように聞こえる。
・98.9.8 神奈川県相模原市相模原球場
我がベイスターズの勇姿を見るために、相模原球場へ。試合は、5−3で、ヤクルトに快勝。
ナイターの楽しみといえば、野球観戦以外に、球場に迷い込んでくる生物観察があるが、今回は、小型コウモリ。迷い込むというより、ナイターの照明に集まる昆虫を積極的にねらって集まってきているように思えた。試合の前半までは見ることができたが、終盤になった頃には姿を消していた。
・98.9.10 横浜市都筑区
職場に植栽されているコムラサキに、実がびっしりと付いている。毎年、実がたくさん付くので、感心してしまう。
今日は、残暑が厳しく午後には、アブラゼミが元気に鳴いていた。
・98.9.11 横浜市都筑区
職場の池に生えた野草に、2匹のシャクトリ虫が線対称の形になって止まっていた。葉が輪生するこの野草のまねをしたのだろうか、まさにお見事としか言いようがない。
・98.9.12〜13 群馬県奥利根湖
遊び仲間のヒタジェンヌで、カヌーキャンプをした。観察できた生物は以下の通り。
[魚類] ヨシノボリ(食す)、ウグイ
[両生類] アズマヒキガエル
[鳥類] オシドリ(♂エクリプス)、トビ、キジバト、ヤマセミ、アオゲラ、コゲラ、ウグイス、メボソムシクイ、センダイムシクイ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロsp、カラスsp
[哺乳類] ニホンザル
奥利根湖は、その雄大な大自然の割に野鳥が少ないと毎年思っていたが、今回は、カヌーを漕ぎながら、耳を澄ませてなるべく多くの音を聞くようにした。すると、いつもより多くの鳥の声を聞くことができた。初夏の頃ならさらに多くの野鳥に出会えることだろう。
・98.9.14 横浜市都筑区川和町
ビーパル10月号に盛口さん(大学のサークルの先輩)が、ヒガンバナのことを書いていたので、毎年咲く場所を見てみたら、咲いていました。まだ咲き始めという雰囲気でした。
・98.9.15 東京都町田市
よく見てみりゃ、ヒガンバナは自分の家にも咲いていた。まだつぼみのものもあり。家庭菜園では、ハヤトウリの花が咲き始め、雄花には、たくさんのアリが集まっていた。
セミもなかなかの踏ん張りを見せ、アブラゼミ、ツクツクホウシ、ミンミンゼミが鳴く。
カマキリは、とうとう延べ14頭をマーキングした。意外と今までマーキングした個体に出会うことは少なく、彼らがよく移動しているらしいことがうかがえる。
・98.9.17 横浜市都筑区
ネムノキにたくさんマメがついている。また、カシの木に、緑色の若い実がびっしりと付いている。今年は豊作のようだ。昆虫では、様々な種類のバッタを公園で見ることができた。ヒシバッタ、イナゴ、ショウリョウバッタ・・・。
また、落ちていたエゴノキの実を割ると中から白いウジ虫が。すでに小さな実の大部分を食べ尽くしていた。彼の食料は、今後どうなるのだろう。
何かの蛾の幼虫が、ツル植物についていた。ぱっと見ると右側が頭のように見えてしまう。
川和富士のてっぺんからまわりを見ると、昨日通過した台風のおかげで空気が澄んでいて、富士山がくっきりと見えた。
・98.9.19 東京都町田市
夕方帰宅すると、アブラゼミ、ツクツクホウシが鳴いていた。ヒグラシ、ミンミンゼミらは、いつの間にか消えてしまった。残暑が厳しい。
・98.9.20 東京都町田市
今日も朝から快晴。
自宅前でキャッチボールをしているとオニヤンマが道路に沿って行ったり来たり。「俺のなわばりでうろうろするな」と言わんばかり。
ふと見ると、図鑑で見慣れたヌスビトハギが。くっつく実としてメジャーなこの植物も、実際に見たことは少ない。サングラス型の実がかっこいい。家の目の前にあったとは。灯台もと暗しとはこのこと。そこで、近くのマメ科ウオッチングをすることにする。ヌスビトハギに続いては、クズ。たくさんの毛で覆われている。花もまだ咲いている。そして、トキリマメ。まだ熟していないものが多い。
庭では、花をたくさんつけたハヤトウリにコガタスズメバチがやってきて盛んに蜜をすっている。ちょっと恐い。
神奈川県相模原市相模原貯水池
天気も良いので、自転車で鳥見に出かける。カモはもう来ているだろうか。
貯水池では、カイツブリ、カワウ、アオサギ、マガモ3、カルガモ、コガモ29、キジバト、ヒメアマツバメ5、ハクセキレイ、シジュウカラ、(ドバト)を観察。コガモはまだ少ない。が、自宅に戻る途中の境川でも数羽見かけた。自宅付近では、ツバメはいつの間にかいなくなってしまった。結局正確な終認記録を取ることができなかった。ああ悔しい。
・98.9.22 横浜市都筑区
朝、コウガイビルが這っていた。11p。半円形をした頭を見ていたら、昔、小笠原で見たザトウクジラの尾びれを思い出した。
街路樹のコブシの木に、アカスジキンカメムシの幼虫がたくさんくっついていた。子どもの頃からずっと一緒にいるのだろうか、それとも何かフェロモンのようなもので集まってきているのだろうか。生き物の群というのは不思議である。
・98.9.23 東京都町田市
ツクツクホウシとアブラゼミのサバイバルレースはまだ続く。生き残るのはどちらか。
ここ数日蒸し暑い。庭では、ウラギンシジミが私のまわりをしつこく飛び、何と口に止まった。何を考えているのか。また、トウキョウヒメハンミョウがいた。こいつもずいぶん長い期間いるなあ。長いといえば、オオカマキリNO.1が、久々に登場。23日ぶり。腹がずいぶん膨らんでいた。
最近、ハヤトウリの花の蜜をねらってコガタスズメバチがよくやって来るが、見ていたら、ジョロウグモの巣についていた虫をねらって飛んできた。そして、巣に引っかからないように巧みに体を動かし、その獲物を持ち去ってしまった。その間、ジョロウグモは静かに眺めていただけ。情けないぞ、ジョロウグモ。戦うのだあ。
赤トンボが飛び、カケスやコゲラ、アオゲラが鳴く町田で、一人熱くなっていた私だった。
・98.9.24 横浜市都筑区
朝、カラスに追われる中型ワシタカを発見。出勤途中でもあり、車の中からの観察だったので、種の判別ができなかったのが悔しい。ワシタカの渡りの季節到来。
職場の花壇で、2匹のカマキリを見つけた。よく見ると、2匹とも胸に鮮やかなオレンジ斑。チョウセンカマキリである。自宅の庭で見るのは、オオカマキリばかり。環境が違うのか、分布が違うのか。気になる。
横浜市緑区
夜10時30分頃、東名高速横浜町田IC付近を車で走っていたら、ガソリンスタンドでツバメが飛んでいた。照明に集まる虫を食べに来たのか、それとも渡りの途中で明かりに惑わされて立ち寄ってしまったのか。
・98.9.25 東京都町田市
夜、自宅の網戸にチョウセンカマキリがくっついているのを発見。前日、「自宅の庭で見るのは、オオカマキリばかり」と書き込みをしたばかりなのに、タイミングが悪すぎる。とても積極的に飛んでいた。
・98.9.28 東京都町田市
アブラゼミの声を聞く。とうとうツクツクホウシは息絶えたのか。
庭の流水池は、最近の雨続きで大きく様子が変わってしまった。一時、浚渫作業などもしたが、次から次へと流れてくる砂の量は半端ではなく、もう好きになれと自然のままにしておくことにした。おかげで現在では川の一部と化しているが、確実にサワガニが庭に進出してきているところを見ると、この方がサワガニには良かったのだと思う。
シソの花が咲き、アブや、スジグロシロチョウ、キチョウ、ツバメシジミなどが集まってきている。また、それをねらってチョウセンカマキリが身構える。のどかな中にも緊張感が漂う。
・98.9.29 東京都町田市
夜、遠くで、「クワッ、クワッ」と鳴きながら、ゴイサギが飛んでいった。
・98.9.30 横浜市都筑区
モズが「キー、キー、キー」と高鳴きをしていた。職場近くの畑では、コカマキリが歩き、トノサマバッタが飛んでいた。




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