季節のたより 1999.2号
・99.2.2 横浜市都筑区
朝、鶴見川(谷本川)上空をセグロカモメが飛んでいた。時々海から遡ってきた個体を見かける。
・99.2.3 東京都町田市
立春だというのに、朝の気温はマイナス4度。かなりの冷え込みだ。ラジオで、ウグイスがさえずりの練習を始めたというリスナーからの手紙を読んでいた。ここではまだ聞かれない。
・99.2.5 東京都町田市
朝起きたら一面雪化粧。昨夜、降ったようだ。
そして午後から、目がしょぼしょぼ。鼻がぐすぐす。そう、とうとう今年も来ました、花粉症の季節が。今年は花粉が少ないということだが、敏感な私にはそれも関係がないようだ。
・99.2.6 横浜市金沢区野島町
午後から、横浜横須賀道路をすっ飛ばし野島へ向かった。花粉が猛烈に飛びまくる中、のんびりと野鳥観察。ちょうど干潮だったので、海岸沿いも歩くことができた。見た鳥は以下の通り。
カワウ、ダイサギ、コサギ、マガモ、ヒドリガモ(画像左:海草を食べている)、オナガガモ、スズガモ(♀1)、トビ、ハマシギ、イソシギ(画像右)、ユリカモメ、セグロカモメ、キジバト、ハクセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、ツグミ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。
ちなみに、この画像は、フィールドスコープ(望遠鏡)の20倍接眼レンズにデジカメのレンズを押しつけ、かなり強引に撮影したものである。望遠鏡で鳥の姿を追い、ピント合わせをしながらデジカメを操るのは至難の業である。でも、何とか証拠写真くらいにはなりそう。
コサギは、早くも飾り羽(後頭部や背中に出る長い羽根。夏羽)を身に付けていた。まだ2月なのに、もう夏羽かあ、と驚いた。複数の個体がすでにそうなっていた。
それから、公園でトビにエサをやるおじさんを見た。そのおじさんの上空には、10羽以上ものトビが低く旋回をしていて、エサをやると急降下してきてそれを拾っていくということを繰り返していた。トビはかなり大きいのに、あのおじさんは恐怖を感じないのかなあ。ちなみに、良い子のみなさんは、野生生物にエサをやってはいけません。
イソシギは、ちょびっと出た干潟で、上手にゴカイを捕まえて食べていた。カニも捕まえたが、何回か噛んでいじめただけで食べはしなかった。
ビンズイは、海岸沿いのアカマツ林で4羽ほどが集まってえさを食べていた。
・99.2.7 東京都神代植物公園
早い春を告げる黄色い花。マンサク、サンシュユ、ロウバイ。最近は、純粋に花を見に来る人より、花の写真を撮りに来る人の方が圧倒的に多い。池にはカワセミがいた。
東京都町田市
近くの雑木林で朽ち木を見つけ、ちょっと皮をめくってみた。すると、コガタスズメバチが顔を出した。それ以外にも、コメツキムシの幼虫(?)らしき昆虫も2匹見つけた(画像左)。また、どんぐりも穴に埋め込まれていた。こっちは、カケスの仕業か(画像中)。林床部には、ヤブコウジがかわいらしい赤い実をつけていた(画像右)。
さらに田んぼに行ってみた。そろそろアカガエルの卵が見られるかな、と期待したが、こちらの方はまだであった。
・99.2.9 横浜市都筑区
川和富士公園に生えている樹木の幹を見ていたら、フユシャクガの一種らしき蛾のメスがいた。羽根が退化していて、太い腹の付け根にちょこんとついているだけである。また、テントウムシがいたり、ダンゴムシやワラジムシが越冬したりしていた。
植物では、固い殻に覆われていたアジサイの芽から若芽が顔をのぞかせはじめていた。
・99.2.11 東京都立多摩動物公園
2週間ほど前に、新聞で、多摩動物公園にトモエガモが飛来していることを知った。このカモはいわゆる珍鳥の一つであり、私も学生時代に宮城県伊豆沼で見て以来10年以上も見ていない。そこで、近くでもあるので見に行ってみた。
と、確かにいた。正門近くの水鳥の池に。きれいなオスだ。動物園の人によれば、数週間前は、かなりのバードウオッチャーであふれていたそうな。遠くは岐阜県からも来ていたらしい。珍鳥派の情報網はすごい。珍鳥が出ればあっという間にその情報は全国を駆けめぐる。私も学生の頃はその情報網の中に入っていたこともあった(当時は電話連絡。今はメールだろうな。)が、今は何がどこに出ているなんてことは全く知らない。
ところで、動物園の水鳥の池で困ったのは、どれが飼育されているもので、どれが野生のものかがさっぱりわからないのである。トモエガモは野生と動物園が発表しているから野生なのか、と納得できるが、その他は???。
東京都町田市
午前中から夕方にかけて雪が降った。積雪は3pくらいか。夜9時半頃、外から「コッコッコッコッ・・・」という声が聞こえてきた。カエルだ。アカガエルに違いない。すぐに「山渓CDブックス6:声の図鑑:カエルの合唱」で確認する。間違いない。ニホンアカガエルだ。今日の雪で冬眠から目覚めたのだろう。この時期にアカガエルの声を聞くのは初めてでとてもうれしい。
・99.2.14 長野県大町市
雪の積もる高瀬川の脇でキャンプをした。カワガラスが水面低く、ビビビッと言いながら逃げていった。また、上空をハイタカ属のタカが悠々と飛んでいった。川をのぞき込むとイワナが慌てて下流へと下っていくのが見えた。水はとても冷たそうであったが、イワナの動きはとても機敏であった。解禁日も近い。
・99.2.17 横浜市都筑区
カワラヒワが「ズビーン、ズビーン」とさえずっていた。3月中旬の陽気に誘われたか。
・99.2.19 横浜市金沢区野島公園
前日春一番が吹き、この日も午前中までは暖かかった。海には、オナガガモ、ヒドリガモ、マガモのおなじみの顔。砂浜には、カニ、アサリ、フナムシ。アメフラシやナマコが打ち上げられていた。
・99.2.20 小田原市曽我梅林
午後から東名をひとっ走りして、曽我梅林へ向かった。梅は満開。花見の人も満開状態。ヒヨドリやメジロが飛び交っていた。
・99.2.21 東京都町田市
近くの田んぼへ、アカガエルの卵があるかどうか見に行くと、ありました、ありました。30個以上もの卵塊が。11日に聞いた声はやはりアカガエルのものであったようだ。近くの斜面にはフキノトウも。春近し。
帰り道を歩いていると、カラスが「カー、カー」と大騒ぎをしながら集まってきた。お、これは猛禽類がいるな、と思った瞬間、オオタカの若鳥が竹林から飛び出してきた。カラスたちは、オオタカを追っかけ回した後、得意そうに再び散っていった。猛禽を見つけたことをちゃんと声で伝え、集団で追い払う術を身に付けているカラスは凄い。
落ち葉をどけてみたら、どんぐりがあった。力強く芽を出し、大地にしっかりと根を下ろしていた。がんばって大きくなれよ。




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