季節のたより     1999.6号



・99.6.1    東京都町田市
  

 朝起きると、庭にモグラ塚ができていた。モグラ初確認。アズマモグラだろう。
 夜、ホタルの確認に水田へ行く。ホタルは出現していなかった。でも、アカガエルベイビー、タイコウチ、タイコウチベイビー(体長1p以下:画像右)、イモリ、オオアオイトトンボのヤゴ、ドジョウ、ツチガエル、ニホンアマガエルなどを見た。

・99.6.2    東京都町田市
    
 水田で、羽化したばかりのオオアオイトトンボを見つけた。羽を半開きにして止まるはずのオオアオイトトンボだが、羽化したばかりの時は羽をちゃんとたたむことができることを知った。モノサシトンボのヤゴ(奥)とオオアオイトトンボのヤゴ(手前)を比べると、オオアオイトトンボの方が一回り大きく、体長に占める羽の長さの割合が小さいことがわかる。また、オオシオカラトンボが飛び始めた。カマキリの幼虫もでてきた。夜には、オバボタルが家の中に入ってきたり、ヘビトンボの成虫が網戸にしがみついていたりして楽しかった。

・99.6.4     東京都町田市
夜、キマダラカミキリが飛来。体がビロード状の金色の毛で覆われていて、光の加減で色が変わる。子どもの頃、光の加減で絵が変わるお菓子のおまけみたいなのがあったのを思い出した。あれって、今あるのかな。

・99.6.5     東京都町田市
 
 オオヒラタシデムシが交尾をしている。シデムシの活動がとても活発になっている。クリの花が開花し、テントウムシの幼虫やトラカミキリの一種が集まってきていた。

・99.6.6     東京都町田市
     

 朝、羽化したばかりのモノサシトンボを見つける。透き通るような体をしている。
 ツユクサの花が咲き始めた。鮮やかな青色が目立つ。それに合わせるように、ツユクサの茎に卵を産むトホシオサゾウムシが交尾をしていた。自然はとても良くできている。また、水田に隣接する雑木林では、ミズイロオナガシジミを見つけた。名前の通り、後翅に尾のようなものがついている。
 午後になって、境川上流の谷戸を訪れてみた。ホタルブクロが咲き、キビタキが鳴いていた。また、沢沿いのイボタノキを食草とするウラゴマダラシジミが元気よく飛んでいた。チョウ屋さんも来ていた。私はホームセンターで買った380円の子供用の網、チョウ屋さんは馬鹿でかい網をもっていた。装備の差は歴然。いろいろとチョウのことを教えてくれたが、チョウを捕まえて持って帰る(場合によっては殺して)チョウ屋さんとはあまり仲良くできそうにない。

・99.6.7     東京都町田市
 水田ではまだホタルを見ることができない。オオアオイトトンボの羽化が盛ん。モノサシトンボの羽化も2回目の盛期を迎えている。

・99.6.8     横浜市青葉区
 恩田町の谷戸でアオゲラが「ピョー、ピョー」と元気良く鳴いている。
            東京都町田市
 シジュウカラがファミリーで遊びに来ている。ホタルはまだ。

・99.6.9     横浜市緑区県立四季の森公園
 

 アシ原の縁の高木で、オオヨシキリが「ギョギョシ、ギョギョシ」と鳴いていた。他に、カワセミ、ウグイスなど。昆虫では、カノコガ、ルリシジミ(?)などを見る。

            東京都町田市
 とうとうゲンジボタルが光った。昨年より2日早い。今年は昨年よりエサとなるカワニナが多いように思うので、ゲンジボタルが多く出るよう願っている。

            横浜市青葉区
 
 最近ではめっきり見る機会が減ったケラ。恩田町の田んぼにいたという。職場には、モモスズメガがいた。

・99.6.10    横浜市青葉区
 職場の壁にウスバカゲロウがとまっていた。幼虫はアリジゴクである。アリジゴクには肛門がなく、排泄物をひたすらため込むというのがすごい。

・99.6.12    静岡県西伊豆(岩地〜子浦)
 シーカヤックツーリングをした。
 ミズナギドリsp、クロサギ、トビ、ハヤブサ、ウミネコ、アマツバメ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、セグロセキレイ、イソヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、カラスspなどを観察。
 ミズナギドリspは、海上に1羽だけで浮いていて飛ぶことができなかった。近づいて捕獲してみたが、羽根に異常はなかった。衰弱による落鳥ではないだろうか。保護を試みるが途中で逃げられた。羽根の裏が白かったので、ハシボソミズナギドリかもしれない。
 アマツバメは断崖で、イワツバメは明るい洞窟で集団営巣していた。
 ハヤブサは、この付近に居着いているようで、岩地、子浦、波勝崎で観察している。

・99.6.13    東京都町田市
 止水池で、モノサシトンボが交尾したまま産卵を行う。オオシオカラトンボが自分のなわばりを主張するかのように同じ止まり木で見張っている。ゲンジボタルはまだ1匹。

・99.6.14    東京都町田市

 シオカラトンボ♀が止水池で産卵。ニホンアマガエルの卵も見つける。泡状になって水面に浮いている。かなり小さい卵だ。 夜、水田に行った。ゲンジボタルは1匹のまま。でも、元気良く飛びながら光っていた。
 水の中では、交尾をしているタイコウチ(右)をじゃまするタイコウチ(左)を見つけた。理由はよくわからないが、3匹のタイコウチが絡み合っているのはすごい。その他、ドジョウ、ツチガエル、サワガニ、ケラ。サワガニ・ケラは、この水田では初確認。

・99.6.15    東京都町田市
 
 ベッコウヒラタシデムシを見つける。羽根が傷んでおり死にそうであった。他にキマワリを見つけた。

・99.6.16    東京都町田市
 
 カマキリの子どもが少し大きくなっていた。体長1.5pくらい。また、アオバトの声を聞いたのだが、アオバトって町田にいるのだろうか。
  庭にポンキッキのムック登場。全くもって変てこなキノコが出現した。指で触ると茶色い胞子がたくさん飛び出した。

・99.6.17    東京都町田市
 ゲンジボタルはまだ増えない。シュレーゲルアオガエルが勢力を弱め、代わりにツチガエルの「グーッ、グーッ」と絞り出すような声が良く聞こえるようになってきている。

・99.6.20    相模川中流域
 水田の縁でコオイムシsp(幼虫)を見つけた。「相模川水系の水生動物」(神奈川県環境科学センター発行)によれば、相模川で生息するコオイムシ科(オオコオイムシ、コオイムシ、タガメ)のうち、コオイムシとタガメは絶滅またはそれに近い状況にあるらしい。貴重な記録であると思う。もちろんリリース。
 野鳥では、カワウ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギ、トビ、カルガモ、コジュケイ、コアジサシ、キジバト、ヒメアマツバメ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、オナガ、カラスspを観察。ヒメアマツバメが相模川中流域でごく普通に見られることを初めて知った。 

・99.6.21    東京都町田市
 午後8時20分。ホタルが3匹に増えた。このままだと、来年の出現が危うい。もう一息がんばって欲しい。

・99.6.22    東京都町田市
   
 
 お昼くらいから降っていた雨が夜になって一瞬やんだので、水田に行ったが、気温が低いせいかホタルは出なかった。
 でもツチガエルやニホンアマガエルが鳴いていたり、カタツムリが這いだしていたりして楽しかった。定番のタイコウチ、オオアオイトトンボのヤゴ、ドジョウなども勿論。シュレーゲルアオガエルのベイビーが跳ねていたりもした。
 道路脇ではカマドウマを見つけた。昔はよく見たものだが、最近はあまり見なくなった。減っているのだろうか。

・99.6.23    横浜市青葉区
 公園でネジバナを見つけた。ちょっと前から「もう、とっくの昔に咲いているよ」などとバカにされていたが、やっと見ることができてホッとしている。でも、最近、どこもかしこも公共の場所は草刈りの時期のようで公園や中央分離帯・道路脇の斜面が見事に刈られてしまっている。かわいい花を咲かせている雑草も多いのに。仕方がないんだけどね・・・。

・99.6.24    東京都町田市
 夜11時過ぎに田んぼに行った。ホタルは3匹。蒸し暑い夜だったので、もう少し早い時間ならもっと見ることができたのかもしれない。家人に、うちの池に集まるニホンアマガエルの声がうるさ過ぎると苦情を受ける。田んぼに放してこいという要望なのだが、カエルが水を求めて勝手にやってきているのだから、勘弁して欲しいと思っている。

・99.6.25    東京都町田市
 最近、やっと梅雨らしくなってきてじめじめした天気が続いている。そのせいか、キノコがニョキニョキ生えだした。
 夜、ホタルを見に行くと、そこの地主さんがいた。昨日は10匹くらい出たそうだ。ゲンジが終わるとヘイケボタルも出るという。

・99.6.26    東京都町田市
 昨日の夕方に見た明るい茶色のキノコが、一夜明けたら全然違う形に変化していた。昨日は明るい茶色をしていたのに、今朝見たら灰色でかさも開いていた。昨日の形が完成形だと思っていたのでとてもびっくり。しかもすでにかさの縁の部分がとろけ始めていた。一晩で一気に芽を出し枯れるとは(キノコにこういう表現は使わないだろうが)。ヒトヨタケの一種なのだろうか。
            箱根湿生花園
 

 アサギマダラを見つける。愛知県伊良湖岬以外で見るのは初めてだ。伊良湖では、いつも上空を飛んでいるが、今回はかなり近い場所で見ることができた。警戒心は薄いようだ。その他、ナガハナノミ科の一種(?)がいた。
 野鳥では、キジバト、ホトトギス、コゲラ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、シジュウカラ、ホオジロ、オナガなど。チゴモズらしきものもいたが、?である。

・99.6.30     東京都町田市
 
 近くの残土置き場が整理され始めた。家が5,6件建つのだという。残土置き場より家の方が良いとは思うが、その脇にある2畳ほどの小さな湿地もつぶされる雰囲気だ。既に土砂の一部が流入し、水質も悪化している模様。夜、ヘッドランプ片手にそこへ行ってみると、水の中で何かが動いた。ホトケドジョウだ。手づかみで捕らえてみると腹が膨れている。卵を持っているのだろう。こんな場所にいたら明日にも死んでしまうかもしれない。すぐに横を流れる小川に逃がす。早急に他の生き物も逃がしてやりたいのだが・・・。週末まで湿地は残っているだろうか。
 水田では、ゲンジボタルが2匹。出現から3週間。もうそろそろ終わりであろう。カマドウマが道路脇で跳ねる。


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