[1997.6.1〜2] 
今回は、福島県へ遊びに行く。まず、沼沢湖に向かった。沼沢湖は、私も以前から1回行ってみたかった湖である。それは、私の好きな椎名誠がここで映画を撮ったからである。椎名誠が何かの本で、ここの湖を絶賛していたので、前から気になっていた。
しかし、行ってみて、私の好みではないことがわかった。それは、第一にテン場のことである。駐車場のすぐそばにキャンプ場があり、人がよく通るのである。さらに、これまた最悪なのが、キャンプ場は湖に面しているのに、そこからカヌーで湖面へこぎ出すことができないのだ。というのも、キャンプ場前が湖水浴場のようになっているようで、ブイによって隔離されているのである。第二に、湖がまん丸な上、岸がすべて木で覆われていて、途中でカヌーから降りて遊べそうなところがないと判断したからである。
そのため、もう3時になろうとしていたが、急遽、小野川湖へと車を走らせることにした。
途中、買い出しをしたので小野川湖についたのが4時過ぎだった。しかし、着いてみてびっくり。庄助キャンプ場前に、水がないのだ。管理人に聞くと、「東京電力が工事をしているので1週間前からこんな状態だ」と教えてくれた。私は、それまで小野川湖の水が発電に使われていたなんて知らなかった。自然湖でもそういう利用をされている場合があるなんて今まで勉強不足で知らなかった。反省。
その後、場所を移し湖の奥の方に行った。そこは、いつも通り、美しい湖水が輝いていた。車を止め、カヌーを出した。いつもテントをはる場所までは目の前だ。気温も高く、快晴。夕方の湖を6時過ぎまで漕いだ。考えてみれば、昨年11月の魚野川以来のカヌーだ。3月の初旬にテレマークスキーで40度の斜面を滑落、肩板を痛めて以来、やっと腕を動かすことができたのだった。
その晩は、焚き火にマドンナのワインで夜を楽しむ。アカハラが7時過ぎまで盛んにさえずっていた。夕食は、スパゲティー。流れ星を期待し、しばらく空を見上げていたが、残念ながら星は流れなかった。それでも、誰もいない湖岸にただ一人の夜はとても贅沢であった。10時頃就寝。
明け方4時に目を覚ます。最近、年のせいか、テントで爆睡ということがなかなかできなくなった。必ず、夜や明け方に目が覚めるのだ。耳を澄ますとアカショウビンが鳴いている。「キョロロロロロロ、キョロロロロロロ。」なんて不思議な声なんだろう。ほとんど間をおかずに鳴き続けているということは、もしかしたら、2羽で鳴き交わしているのかもしれない。声は遠く、確かめようもない。再び寝る。
7時過ぎに起きる。テントのファスナーを開けると、湖に釣り人。バス釣りか。浮き輪のような物に座ってルアーを振っている。いったいあれは足ヒレで漕いでいるのか、それとも、小型モーターで動いているのか。どちらにしても不思議な乗り物だ。
朝食は、パンのみ。実は、水をくんでくるのを忘れたのだ。カップスープが飲めない。近くにきれいな沢があるが、その上流に人家がありそうな気がして汲むことができない。
その後、湖の周りをトレッキングすることにした。釣り人がつけたのか、岸には、高巻きの道がついている。まあ、現在の水位ならその道を通らなくても岸を歩けば湖を1周することができそうだが、岸を歩くのと高巻きの道を歩くのとでは、植生が全く違い、高巻きコースの方がいろいろな植物が楽しめるのでおすすめだ。道を歩くと、エゾハルゼミの声がとても近くに聞こえる。「ウーン、ウーン、カナカナカナカナ・・・」。抜け殻も見つけた。大きさや色がツクツクホウシによく似ている。湖に流れ込む沢を通るたび、ミズバショウをたくさん見ることができた。残念ながら花は終わっていて、大きな葉が特徴的だった。今度は是非花の咲いている時期にきてみたいものだ。

しばらく歩いていたら疲れたのでちょっと昼寝にした。日も射して、とても気持ちがいい。目を覚ますと、目の前をヤマセミが飛んで、右手の入り江に入った。そのとたん、ヤマセミに驚いたのかオシドリが飛びだした。
腹も減ったので、テントに戻った。水がないが、水を取りに行くのもめんどくさい。近くの沢の水を使うことにした。水はとてもうまかった。あとで知ったことだが、小野川湖に注ぐ小野川は、日本の名水百選に選ばれているとても良い水だったのだ。それを早く知っていれば、じゃんじゃん使ったのになあ。昼飯は人参ラーメン。
その後、カヌーで、庄助キャンプ場の方に向かう。途中で減水のため行き止まりになっていた。しかも、そっちの方は流れ込みも少なく、大きな水たまり状態になっていて、水が臭くにおった。やはり小野川湖は奥の方の白い砂に限りますなあ。途中でさっきのオシドリなのか、オシドリの夫婦を見る。
しばらくうろうろしたあと、テン場に戻った。と、冷たい風が吹きはじめ、磐梯山も雲で覆われはじめた。これは雨になるに違いない。そう考え、2泊の予定を切り上げ撤収開始。その作戦はズバリ当たり、車に乗って1キロも行かないうちにザンザンぶりになった。
良かった。良かった。
今度は、絶対ミズバショウの花の時に来たい。
[おまけ1]会津には、ルーズソックスでなく、スカートが短くなく、髪の毛が茶髪でない清く正しい女子中高生が天然記念物のごとく存在していて大変好感を持った。
[おまけ2]栃木、福島県民は、エネルギー節約か、目が良いのかしらんがスモールライトもつけずに6時56分まで国道を走っている。大変危険なので早めの点灯をお願いしたいものだ。
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