参考資料
 
■抗がん剤の副作用
 抗がん剤はがん細胞を攻撃する薬ですが、正常な細胞にも影響があり、その影響のことを副作用と言います。また、副作用の現れ方は個人差があり、どの副作用が起こるかは予測しにくいことです。

○起こりやすい副作用
  ・吐き気、嘔吐
  ・骨髄抑制(白血球、赤血球、血小板の減少
  ・下痢、便秘
  ・脱毛
  ・皮膚、爪の色素沈着
  ・味覚、臭覚の変化
  ・手足の指のしびれ

 副作用が現れても、病気が悪くなったと思って心配せず、趣味などを取り入れて気分転換を図ることが大切です。

●吐き気と嘔吐
  吐き気・嘔吐は個人差が大きく、精神的なものも影響すると言われています。

  もし、吐き気をもよおしたら・・・・
  ・窓を開けて空気の入れ換えをしましょう。
  ・横向きに寝て体を曲げ、楽な姿勢で過ごしましょう。
  ・好きな音楽を聴く、テレビや雑誌などを見て気分転換をしましょう
  ・体の負担にならない程度の趣味を取り入れるのもいいでしょう。
  ・適度な運動や散歩、外出もよいでしょう。
  ・体を締め付けない楽な服装で過ごすのも良いでしょう。
  ・ご自分の好みのリラクゼーション法を取り入れるのもいいでしょう。

 <食事の工夫>
  ・食事の前に冷たい水でうがいすることも吐き気の予防に有効です。
  ・無理に食べようとしないで、食べたい時に口に合うものを食べましょう。
  ・油っぽいものは避け、さっぱりしたものがよいでしょう。
  ・温かいものより冷たいものの方が吐き気を催すことが少ないようです。
  ・いつもと違った場所で食事をするなど、雰囲気を変えてみるのも良いでしょう。

●骨髄抑制(白血球匁赤血球私血小板の減少)
 抗がん剤治療を行うと体内の血液を造る働きが低下します。そのため、治療している期間は、頻繁に採血を行い血液の状態を確認します。治療の方法や薬の種類によって、骨髄抑制の程度に差があり、すべての方が注意する必要はありません。

白血球が少なくなると・・
 細菌と戦う力が弱くなり、.感染しやすくなります。また、粘膜が荒れやすく、悪化しやすい状態になります。(口内、舌、痔など)
  ★採血の結果によっては白血球を増やすたあの注射をすることがあります。

 日常生活のポイント
 ・ いつもより多めにうがい、手洗いをしましよう。
 ・ 入浴やシャワーなどを行い、体は常に清潔にしておきましょう。
 ・ 白血球が下がっているときには、うつりやすい病気の人(風邪など)には近づかないようにしましょう。
  また、なるべく 人ごみの中を避けましょう。

赤血球が少なくなると・・・
 血液中の酸素を運ぶ働きが低下します。そのため貧血が起こり、疲れやすい、立ちくら恥めまい、息切れなどが出現することがあります。

 日常生活のポイント
 ・ いろいろな食品をバランスよく取りましょう。
 ・ 症状のある場合、動き始めはゆっくりと行い、つらいと思ったら横になりましょう。
 ・ 症状がない時は普段どおりの日常生活を続けてかまいません。

血小板が少なくなると・・・
 止血作用の働きが低下し、出血しやすくなったり血が止まりにくくなったりします。そのため、あざ(内出血)ができやすくなったりします。

 日常生活のポイント
 ・ 体を洗うときは強くこすらないようにしましょう。 
 ・ 打ち身に気をつけましょう。
 ・ 採血の後いつもより長く圧迫してください。

●下痢・便秘
 
抗がん剤によって下痢や便秘になることがあります。

下痢の場合
 ・ 一日に何度も下痢をする場合、また下痢が何日も続く場合は医師に相談しましょう。
 ・ 消化のよい食品をとるように心がけましょう。
 ・ 一度にたくさん食べるのではなく、回数を多くしてゆっくり食べましよう。
 ・ 水分をいつもより多めにとりましょう。
 ・ 排便後はおしりを清潔にしましょう。

便秘の場合
 ・ 水分をいつもより多めにとりましょう。
 ・ 食物繊維の多いものをとりましょう。
 ・ 適度に体を動かしましょう。
 ・ 便秘が続くようなら、医師や看護婦に相談しましょう。

その他の副作用

●脱毛
  抗がん剤の種類や量により、脱毛が現れることがあります。治療が終了して時期がくれば必ず元に戻るので心配なさらないでください。

脱毛が現れたときは・・・
 ・ かつら、帽子、スカーフ、バンダナなどを使って、色や形を変えておしゃれを楽しみましょう。
 ・ 清潔を保つために適度に髪を洗いましょう。
 ・ 髪を洗うときは、強くこすらずやさしく洗いましょう。
 ・ 毛先の柔らかいヘアブラシを使いましょう。
 ・ パーマや毛染めは控えましょう。

●皮膚・爪の色素沈着
  個人差がありますが、抗がん剤によって皮膚が乾燥する、爪が割れやすくなる、爪や皮膚が黒ずむことがあります。

●味覚・臭覚の変化

  味覚や臭覚が鋭くなったり鈍くなったりすることがあります。これも個人差があります。治療が終われば戻りますのでご安心ください。

臭いが気になる方は・・
 ・ マスクを使用してみることも良いでしょう。
 ・ 自分の好きな香りを少量つけたハンカチなどを鼻にあてるのもよいでしょう。

味覚の変化が気になる方は・・
 ・ 普段と違う味付け(少し濃くする、酸味を加えてみるなど)にしてみるのもよいでしょう。
 ・ 自分の好みの食材・調理法にしてみるのもよいでしょう。

●しびれ
 抗がん剤によっては、手足の指先のしびれを感じる方もいます。症状が気になる方は、医師や看護婦にご相談下さい。

 
 
 
 
 
 
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