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![]() 女性の万病のもとを断つ! 第3回 薬膳を使った「冷え」撃退術 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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若いうちはこのような生活を続けていても、「先天の気」である、生まれたときに親からもらった エネルギーの貯蓄がまだ十分あるため、あまりひどい症状として感じることはないでしょう。 ところが更年期にさしかかる頃になると、元気のもとの「気」が衰えてきて、以前のようには 無理がきかなくなります。芯から足腰が冷えてなかなか改善されない、身体が疲れやすい、慢性の腰痛、 関節痛、膀胱炎といった症状になって現れます。 穏やかな更年期を迎えるためには、暖房器具で部屋を温めようとするより、身体の内側から寒さに 強くなることです。身体を温める食べ物を積極的に摂ることや、冷えない生活習慣を今のうちから心がけましょう。 ■冷え性とは? [top] そもそも「身体の冷え」とはどうして起こるのでしょうか? 血液は酸素や栄養分を全身の細胞へと運ぶ働きがあります。同時に、身体中を巡りながら体温を保持する 働きを担っています。 ところが、ストレス、食事や生活のリズムの乱れ、運動不足などが起こると、血の流れがとどこおり、 スムーズにさらさらと流れにくくなります。この血液の流れがとどこおった状態をお血(おけつ)といいます。 血の巡りが悪くなると、細胞は酸素や栄養分を十分受け取ることができず、これが様々な不快症状 (肩こり、腰痛、便秘、肌荒れなど)の原因となります。 お血があると冷えが起こり、冷えるとまたお血のもとになるという、悪循環を繰り返すようになります。 また貧血ぎみで、血液の量自体が少ない状態も、体温を保持していく力が弱いため、身体は冷えがちになります。 このように冷えは「血」と深い関係にあり、お血を解消して血行をよくすること、足りない血を補うこと、 この二つが重要です。 あらゆる身体の不調の中でも、「冷え」は薬膳でかなり改善されます。以下の食材の働きを覚え、 寒い季節の食卓に度々登場させて下さい。
■血行を促進する! 五性が「温」のポカポカ食材 [top] 羊肉…「女性の肉」と呼ばれ、産後虚弱や生理不順にも効果的。エネルギー不足による身 体の冷えやだるさを解消して活力を与える。肉類の中でも特に身体を温める力が強 く、婦人科のトラブルによく用いられます。 えび…身体を芯から温める作用あり、冷えからくる腰痛や精力減退にもおすすめ。 玉ねぎ…身体を温め、血液をさらさらにして?血をとかす。 血管や大腸に付いているコレステロールや脂肪を掃除し、血液の流れをよくする。 ニラ…食欲増進、血流を促し、手足を温める。 別名「起陽草」と呼ばれるほど「陽」の強い食べ物。常食すれば自然に身体がぽか ぽか温まり目覚めがよくなる。 生姜…発汗作用で身体を温め、血液循環をよくする。風邪や食欲不振にも効果的 にんにく…強烈なにおいのもとになるアリシンという成分に、血行をよくし、身体を温め る働きがあるほか、中性脂肪やコレステロール降下の作用がある。 赤ワイン…身体を温めて、冷えを取り、血液循環をよくして生理の痛みを和らげる。常温 またはホットワインで。 唐辛子、胡椒、山椒、シナモンなどのスパイス…風味付けだけでなくこれらもれっきとし た薬膳素材。
<作り方> 1)万能ネギは洗って水気を切り、根をおとして、フライパンの幅に切りそろえる。 2)平らなお皿に薄力粉大さじ3を入れておき、ネギをひとまとめに両手で持ちながら、 その薄力粉をネギにまんべんなくはたきつける。余分な粉はネギを立てた状態にして トントンたたいて落とす。 3)別の平らな皿に卵を溶き塩少々で味付ける。そこに薄力粉をまぶしたネギをくぐらせる。 4)熱したフライパンにごま油を引いて卵にくぐらせたネギを、なるべく平らになるよう広げる。残った溶き卵を上から少しかけてつなぎにし、片面を焼く。半分にそぎ切りしたエビをまんべんなくのせる。 5)ひっくり返してエビののった、もう片方の面も焼く。この時も溶き卵を上からかける。 6)油が少なくなっていたら、周りから少し足すと、カリッとした仕上がりになる。上からフライ返しなどで押しながら、表面が平らになるように焼くとよい。
<作り方> 1)うるち米ともち米は洗って30分ぐらい浸水させる。 2)約1リットルの水を入れ中火にかけ、沸騰したら弱火にして、米が柔らかくなるまで煮る。水が減ってきたら、足す。塩少々で、ほんのり塩味にととのえる。 3)ニラ、戻した干しエビ、生姜、にんにくを全てみじん切りにし、熱した小さめのフライパンにごま油大さじ2を熱して全ての材料を炒める。最後にしょうゆをかける。 4)器におかゆをよそい、トッピングをのせて、混ぜながら食べる。このトッピングは冷や奴の上にのせてもおいしい。
■足りないなら補おう。増血食材決定版 [top]
金針菜…ユリ科の花のつぼみを乾燥させたもの。中国では山菜感覚で食べる生薬。貧血の特効薬として古くから料理一般に使われてきた。水で戻すと、本当にユリのつぼみの形になる。味はやや酸味があり、食べた感じは細い長ネギのような歯ごたえ。 なつめ…滋養強壮、精神安定、気血を補い、倦怠感を取る作用がある。増血作用に優れ、 女性のホルモンコントロール、老化防止と、婦人科系の疾患の漢方薬の材料。 レバー…言わずと知れた増血食材 鶏肉…良質のタンパク質を含み、増血作用がある。貧血によい。 プルーンやレーズン…ドライフルーツやプルーンエキスなどで。
<作り方> 1)あらかじめ金針菜と干し椎茸は水で戻しておく。 2)金針菜の茎の部分(下3分の1)は堅いのではさみで切り落とす。 3)干し椎茸は石づきをとって細長く切る。 4)豚肉も長さ4センチほどの細切りにし、酒、しょうゆ、砂糖、片栗粉で下味をつけておく。 5)鍋に水を入れ、鶏ガラスープの素、金針菜、干し椎茸をいれる。 6)沸騰したら中火にして、豚肉を加える。ここからはあまり長い時間煮込まず、豚肉に火が通ったら塩こしょうで味をととのえる。そうすると豚肉が柔らかいまま仕上がる。 7)仕上げにごま油をおとす。このごま油で金針菜の酸味もあまり気にならなくなり、あっさりとしたおいしいスープになる。 寒邪(冷え、寒さが原因で起こる病気のもと)が身体に入りやすいこの季節、特に冷えやすい 1)お腹、腰まわり 2)足首、かかと 3)首、肩の3ポイントをしっかりガードするようにしましょう。 はおりものやマフラー、スカーフ、靴下などで、室温や外気温にあわせて服装をこまめに調節することが肝心です。 もちろん入浴はシャワーなどですませず、湯船にゆっくりとつかりましょう。 ウォーキングなど適度な軽い運動は身体を温め、ストレス解消、血行促進、免疫力アップなどいいことづくめです。しかし冷えやすい人は、 プールでの水泳やアクアビクスなどは避けましょう。それほど低い水温でなくても、水は身体から熱を奪う性質があるからです。 冷え性の人にとって、冬は何かとつらい季節。内側から身体を温め、前向きに寒さと向き合ってしっかりと養生し、 乗り切っていきましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 文:赤堀 真澄 プロフィール: 食生活アドバイザー。 95年から2年間、夫の転勤でニューヨーク在住。フランス料理、フラワーアレンジメン ト、ビーズジュエリーデザインを学び、2001年から香港在住。医食同源にもとづいた現 地の食文化に感銘をうけ、香港を中心に中国およびアジア各国の薬膳料理を研究する。 香港大学專業進修学院中医学基礎講座修了。 |
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