| 百葉箱を製作する「飛騨工社」訪問 | 2000年11月19日 |
|
気象庁では、既に観測測器としての百葉箱は使用しなくなりましたが、気象観測のシンボルとしての百葉箱はどこの露場にも残っています。まだ、学校では、使用しているところが多数あります。 百葉箱の注文は、大学や研究所、防衛庁、大気汚染関係で地方自治体からが多いとのこと、気象庁からは雪板の注文とのことでした。最近の注文は比較的小さい百葉箱(6、7号型)が多いようです。まとめて10〜15台とくるそうです。遠隔観測用の小型の8号型も利用が多いとのことでした。 昔に比べ利用が少なくなったとはいえ、現在はコンスタントに注文が舞い込んで仕事は順調とのことでした。 塩田氏は若い頃から百葉箱一筋、気象庁仕様(2号型)や、現在南極のあすか基地で使用しているものは自分の設計によるものと、写真を取り出して説明していただきました。 写真上左:飛騨工社の玄関 |
|
| 日本列島、夏と冬が同居! | 2000年11月11日 |
|
東海地方の気温は、月平均気温で平年より2℃くらい高くなっています。 しかし、季節は正直です。暖かい秋といっても北日本には、シベリヤから寒気が流れ込み始めました。 でも、沖縄地方はまだ台風や、熱帯低気圧が接近して、夏日の日が多くあります。 添付したのは11月8日の天気図ですが、西日本から関東地方にかけて白い雲の帯が延び、天気図上では前線のマークはありませんが、弱い前線帯となっています。 この弱い前線帯を境にして、南の南西諸島は熱帯低気圧が接近していてまだ夏、一方、北海道は日本海側で筋状雲も現れ冬の訪れをあらわしています。そして、弱い前線帯付近は秋、紅葉の便りが聞こえています。 狭い日本とはいえ、南北に長い日本列島、夏と冬の同居です。 まさに、季節の変わり目です。 |
|
| 温室効果ガス6%削減は可能!!!! | 2000年11月4日 | ||
|
11月13日からオランダのハーグで開かれる第6回地球温暖化防止会議を前に、温暖化問題に取り組む気候ネットワークなどの非政府組織(NGO)は、10月29日、二酸化炭素などの温室効果ガスの6%削減案を公表しました。 これによると、@風力や太陽光発電など再生可能エネルギーを促進するための法整備、A省エネ法の強化、B温暖化や大気汚染を引き起こしやすい石炭への課税強化、C自動車交通の抑制などをあげています。これらにきちんと取り組めば2010年に国内で6%以上の削減ができると主張しています。 これより前、10月19日には「地球環境と大気汚染を考える全国市民会議」(CASA)が二酸化炭素の排出量を国内対策だけでも9%削減することが可能という検討結果を発表しました。 これによると、@もっとエネルギー効率の良い技術の導入を推進する、A再生可能エネルギーの導入、B公共事業の半減、C物流の効率化をあげています。 これらに対し、日本政府は温室効果ガス削減分の大半を森林の二酸化炭素吸収と、途上国の削減クリーン開発メカニズムなどで賄おうとしています。この日本政府の後ろ向きの態度に他の国からも批判が出ています。 地球の自然を破壊、変動させることは、地球を破滅することに外なりません。このまま行くと、近い将来取り返しのつかない状態になります。自分の周りの自然をもう1度見回して見よう、自然はすばらしいことをもう1度確認しよう、そして、身近なところからの省エネ、地球クリーン化へ取り組みたいものです。 “実りの秋”これも、偉大な自然がもたらしてくれるものです。
|
|||
| 日本で唯一の気象館「広島市江波山気象館」 | 2000年10月28日 |
|
広島市に日本で唯一の気象専門の博物館があります。名前を「広島市江波山気象館」といいます。先日、ふと思い立って広島に行き、「江波山気象館」を訪れてみました。 「江波山気象館」は、昭和9年に建設され、昭和10年から昭和62年の移転まで、気象観測、広島県内の予報、注・警報を発表していた広島地方気象台の建物を保存整備し、気象をテーマとした博物館として平成4年6月1日(気象記念日)にオープンしました。 この建物は、昭和20年の原爆の爆風にも耐えました。爆心地からの距離は直線で3.7kmの位置にありますが、爆風を直接受けた北側壁面を被爆当時そのままの姿で保存されており、曲がった窓枠やガラス片の刺さった壁などを見ることができます。 館内の1階は、お天気情報コーナーとなっており天気予報の仕組みやお天気調べコーナーがあります。2階は気象台の思い出の部屋や実際の強い風を経験できる「突風カプセル」や「タイフーンボックス」などがあります。 屋上は展望台になっていて、広島市内、瀬戸内海の島々が一望に見渡せます。 気象台としてのロケーションがすばらしい。街中に移転した気象台、もう1度戻ってきたもらいたいそんな気がしました。 気象に興味のある人は是非訪れてみてください。 |
|
| 大雨で街が沈んだ!!! | 2000年9月17日 |
|
恐ろしい雨が降りました。東海地方では名古屋の11日の雨量が428mmで、1日の降水量としては観測史上最高になるなど猛烈な雨が降りました。名古屋のこれまでの最高は240mmで、2倍ちかい記録になりました。1時間あたりの降水量も各地で過去最高を記録し、愛知県東海市で18時までに114mm、名古屋では97mmを観測しました。 この、大雨で被害に合われた皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げます。 この大雨の原因として、東北地方の日本海沿岸から山陰地方にかけて、秋雨前線が停滞し、一方、東日本上空には太平洋高気圧が張り出し、南海上の台風第14号から温かく湿った空気が流れ込み、東海地方でちょうど収束するような形になり大雨になったと報道されています。 そのこと自体は間違いないと思うのですが、このような気圧配置は秋になるとしばしばあります。普通はこのような大災害をもたらす猛烈な雨にならないのに、何故今回は降ったのか? この雨の原因を解明するにはまだしばらくかかりそうです。 しかし、原因解明はともかくとして、防災に強い街作りが改めて明確になった、今回の大雨でした。 |
|
| 「暑く渇いた夏(6月〜8月)」「富士山頂に初雪」「雨で高山線に遅れ」 | 2000年9月5日 |
|
9月5日付中日新聞朝刊に、このような見出しの記事がまとまって掲載されていました。 まさに、今年の夏の総決算ともとれる記事でした。
すなわち、晴れて暑かったけれど、上空の寒気などの影響を受けやすい夏だったわけです。
(平成12年8月) 単位:m 間隔:60m 陰影部分は平年より高度が低い領域 |
|
| この暑い夏の特徴を端的に示す「乾燥注意報」発表! | 2000年8月30日 |
|
8月24日、近畿地方から東海地方にかけての幾つかの県で、「乾燥注意報」が発表されました。
今年の夏の天候の特徴(特に東海地方)は、 この夏の特徴のキーワードとして「乾燥注意報」が上げられるのではないでしょうか。 |
|
|
2000年8月14日 |
|
8月9日付の新聞各紙に、猛暑になると消費が多くなり、景気が良くなるとの三和総合研究所の調査結果が載っていました。その記事によると「総務庁の家計調査統計を使って、夏物商品(エアコン、ビール、清涼飲料、衣料品、電気代)の消費と、6〜8月の全国の平均気温との関係を1985年までさかのぼって調べた結果、平均気温が1度上がればエアコン、ビールなど夏物商品の売上は4.8%増加する」とのこと。「今年については、平均気温が平年を2度上回ると想定すると、夏物の消費は8.2%、個人消費全体では0.8%程度の拡大が期待できる」そうです。 これまでも、気温と売れ筋商品との関係はいくつかの調査がありますが、平均気温と消費の動向としての調査結果は、当然の結果になったとはいえ、興味ある結果でした。 この調査結果を裏付けるように、11日にはビール4社の出荷量が4年ぶりの増加したと報道されました。7月のビールと発泡酒の出荷量は、猛暑が需要を押し上げ、前年同月比2.2%増となり、7月としては4年ぶりに増加したと伝えていました。 しかし、ビールは落ちたが、値段が安い発泡酒がより増えたため全体として増加したとのこと。不景気なこの時世、「より安いものの製品開発無しには、単純には増加をしない法則」もありそうです。 |
|
|
2000年8月5日 |
|
気象庁が8月2日に発表した7月の気候統計によると、南西諸島を除く各地で平均気温が軒並み平年を上回りました。特に、北日本や東日本を中心に平年より2℃以上高くなりました。 私の住む岐阜でも、7月の平均気温は28.2℃(平年26.0℃)で1883年観測以来、観測史上3番目の高い記録になりました。最低気温が25℃以上の熱帯夜は11日(同4.0日)、最高気温が30℃以上の真夏日は27日(同18.5日)で、いずれも平年を大きく上回りました。 これは梅雨期間の7月上・中旬は梅雨前線の活動が比較的弱く、高気圧に覆われることが多く、このため、晴れて暑くなる日が多くなりました。 北日本や東日本では、梅雨明け後も東から勢力を強めた太平洋高気圧に覆われて、昨年同様、記録的な暑い、暑い日が続いています。 しかし、西日本から南西諸島にかけては、日本の南海上の太平洋高気圧が弱いため雨の降りやすい不順な天気が続いていました。8月第1週の週末になってやっと、西日本も太平洋高気圧に覆われるようになりました。しかし、南西諸島は今週末も台風第8号の接近に要警戒です。 |
|
|
2000年8月5日 |
| 「雨や風の強さと被害等との関係について」 をご覧下さい。 | |
| 台風第5号”てんびん”発生 | 2000年7月20日 |
|
気象庁は19日、父島の南南東約90kmの海上で熱帯低気圧が台風第5号になったと発表しました。 平成12年から台風の名前は、台風に関係するアジア等の国が提出した名前を使用しています。 台風第5号“てんびん”は日本の気象庁提出の名前第1号です。 詳細は「2000年から台風の呼び名はアジア名に」をご覧下さい。 |
|
| 暑い夏、順調に梅雨明けしているが!! | 2000年7月20日 |
|
7月15日九州南部、16日九州北部、四国、17日東海、関東甲信、、18日中国、近畿、19日北陸地方と平年並みからやや早く順調に梅雨明けしています。 私の住む岐阜では、19日の最高気温が37.1℃と人間の体温を上回る、猛烈な暑さになっています。まさに夏本番です。 また、19日に気象庁が発表した3ヶ月予報では、太平洋高気圧が例年以上に発達し、北日本を除いて気温が平年より高くなる可能性が大きく、残暑が厳しくなりそうとの予報です。 しかし、今の天気図(7月19日)を見ると本州から日本の南海上にかけては、太平洋高気圧が強く張り出すような夏らしい天気図になっていません。下の700hPa天気図を見ると高気圧は九州の南と本州のはるか東海上に分かれて存在し、日本の南海上は台風第5号による低気圧がドンと居座っています。すなわち本州の南海上は低圧場になっています。 さらに、北日本は気圧の谷となっており北海道北部には寒気が入っています。 西日本、東日本は厳しい暑さが続いていますが、このような気圧配置のときは、大気が不安定になることが多く、時として激しい雷雨、局地的な豪雨に見舞われることがあります。 太平洋高気圧がもっと張り出すまでは、海山、特に山に行く人は天気予報に注意を払うことが大切です。 |
|
| 雷は恐いのです!!!!! | 2000年7月5日 |
|
今年は、上空に寒気が入ることが多く、大気不安定による雷を伴った強い雨、突風、雹による被害が全国的に出ています。 私の住んでいる岐阜は、今日(7月5日)も雷雨。稲光と雷鳴がすごいです。 ところが、職場の窓から隣にある小学校を見ていたら、稲妻が光り雷鳴が鳴っているのに、多くの生徒がプールで泳いでいました。 小学校ばかりではありません。 帰ってきてTVをつけると、関東地方で釣り人が落雷で亡くなったと報じていました。 自然は美しく雄大です。しかし、雷、そして自然の怖さをもっと知って欲しいと感じるのは私だけでしょうか。 |
|
| 三宅島の噴火でも示された観測の重要性!!! | 2000年6月28日 | ||||||||||||||||||
|
6月26日に三宅島に「緊急火山情報」が発表されました。警報にあたる「緊急火山情報」が発表されたことにより、三宅島では直ちに避難等の対策が取られました。
それにしても、気象庁、火山噴火予知連の三宅島に対する事前予知は、有珠山に続き成功と言えるのではないでしょうか。 その予知の最も力となったのは、過去の噴火の記録と新しい機器による事前の観測態勢強化にあったと思われます。 火山予知という点では、まだ十分とはいえないと思いますが、有珠山に続き観測の重要性を改めて示した三宅島だと思います。 マグマの活動が次第に弱まっていると伝えられています。 用語の解説
|
|||||||||||||||||||
| 早くも梅雨本番 | 2000年6月18日 |
|
5月19日に沖縄が梅雨入り、6月3日は九州全域と四国地方、6月9日は近畿、東海、関東・甲信、北陸地方、6月11日東北南部地方と梅雨入りしてきました。季節の進み具合は順調です。 今年の梅雨入りは6月3日九州南部で大雨となり、宮崎県で小学生が側溝に足を取られて死亡したり、6月9日近畿から関東では、太平洋側の地方で大雨警報、首都圏を中心に強風で被害が出るなど、梅雨入り当初から荒れ模様です。 上層の天気図を見ると、今年は既に典型的な梅雨のパターンになっているのが特徴です。例年梅雨入りの頃は、あまり典型的なパターンにならず、なっても1時的なことが多いのですが、今年はしっかりしています。 すなわち、200hPaや300hPa天気図ではインドのモンスーンの活発化を示すチベット高気圧があり(気象衛星で見るとインドベンガル湾付近から中国大陸を通り日本付近まで延びる雲の帯が対応)、500hPa天気図では太平洋高気圧の1つの目安である5880m高度線が北緯30度付近まで北上しており、500,700hPa天気図では日本の西が谷(バイウトラフ)になっており、地上天気図で見るとオホーツク海高気圧がはっきり見えます。700hPa、および地上天気図を下に示しました参照してください。その下にninomiya等が示した梅雨の模式図(「天気図のみかた」P8)を示しました。良く似ているのがお分かりいただけると思います。 今年は、春から初夏にかけて寒冷低気圧による大雨、突風、雹による被害が続きましたが、今は状況が変わってしっかりした梅雨型の気圧配置。大雨、それに伴う土砂災害に要注意です。 |
|
| 洪水予報で用いる用語が変わります | 2000年6月11日 | ||||||
|
大雨が降り、河川で洪水が発生する恐れがあるときに、河川の水位等を予測し、水防団、関係行政機関、一般住人などへ情報を提供することにより、@水防活動が円滑に行え、A避難体制などの実施がより迅速かつ円滑の行え、B一般住民にとっても緊急時の自衛手段を行う際の目安となります。 しかし、伝える言葉がそれを聞いた人に理解されなければ意味がありません。 これまでは、いわゆる洪水に関する専門用語である「計画高水位」「指定水位」などを使用していました。しかし、理解しにくいとの声がある中、建設省、および気象庁では今年の出水期から、河川の改修状況および過去の洪水による被害の状況などを勘案して洪水により氾濫の起こる恐れのある水位を「危険水位」と呼ぶことにするなど、多くの人に理解しやすい用語を用いることにしました。
警戒水位:出水時に災害が起こる恐れがある水位 危険水位:河川の改修状況および過去の洪水による被害の状況などを勘案して洪水により氾濫の起こる恐れのある水位 |
|||||||
| 寒冷低気圧による雹と突風 | 2000年5月27日 |
|
毎日新聞の「余禄」によると『「一天にわかに掻き曇り…」という大時代的な表現があるが、まさにそれだった。24日昼、成田空港は突如、暗闇に閉ざされ、しのつく雨の中を稲妻が走った。空港から40kmほどの距離にある茨城県取手市の主婦は「真っ黒になったと思ったら、雨と大きな雹が降ってきた。60年生きてきたけれど、こんなことは始めて」と驚いている。』と報道している。 やはり起きてしまった。 今年の日本列島は春先から寒冷低気圧が通過することが多く、短時間豪雨、突風、雹のような激しい現象が起こりやすい状態が繰り返しあった。 5月24日も典型的な寒冷低気圧の襲来であった。 この日は、雹と、突風により雹にあたって怪我をした人、窓ガラス、農作物等に大きな被害が出た。この日の雹の大きさは野球のボール大という人もいれば、ピンポン球大、ウズラの卵大という人もいたという。 雹の落下速度は、直径5mmで10m/s(時速36km)、20mmで20m/s(時速72km)、50mmで32m/s(時速115km)といわれている(NHKハンドブック)。直径5cmの石のような氷が時速115kmであたったらと考えるとぞっとする。
|
|
| もう一つの、天気予報関連ドラマ | 2000年5月20日 |
|
月曜21時の「天気予報の恋人」が好評ですが、もう一つの天気予報関連ドラマとして、TBS系列で木曜21時から放映されている「君が教えてくれたこと」も、すばらしいドラマです。 自閉症の主人公・雨宮繭子(ともさかりえ)は、天気予報にかけては天賦の才能を発揮するが、社会的な生活が困難、この繭子をめぐり家族、医師の愛情と葛藤がドラマを盛り上げます。 天気予報そのものがテーマではありませんが、見ごたえのあるドラマです。 なお、人気ウェザーキャスターの森田正光さんも出演しています。 是非ご覧下さい。 |
|
| 平年より遅れて、5月19日沖縄地方梅雨入り | 2000年5月20日 |
|
沖縄気象台は19日に「沖縄地方が梅雨入りしたと見られる」と発表しました。 沖縄地方の平年の梅雨入りは5月11日頃で、平年より8日遅く、昨年より10日遅い梅雨入りになりました。 今年の日本付近は、寒冷低気圧が入りやすく、梅雨入りと関係深いジェット気流が、例年よりずっと南を通っているのが特徴です。 昨日はJR高山線で落雷が原因と見られる信号機故障があり、一時不通となりました。寒冷低気圧の仕業です。 雷の多発、季節の遅れ、いつもと違う5月です。 4月29日に書きましたが、雷やそれに伴って雹が降るなど、変わりやすい天気になり、しかもシビヤーな現象が起きやすくなります。 要注意です。 |
|
| 台風第1号発生、名前は「ダムレイ (Damrey)」 | 2000年5月9日補足20日 |
|
気象庁は5月7日台風第1号が発生したと発表しました。 日本などアジア各国は今年から、アジア太平洋地域の言葉を使った共通のアジア名をつけることを決めており、第1号はカンボジア語で象を意味する「ダムレイ」と名付けられました。 日本語による命名は、第5号で「てんびん」と名付けられることになっています。 台風第1号は父島の方に向かって進んでいます。早くも要注意です。 アジア名についての経過等は、「2000年から台風の呼び名はアジア名に」をご覧下さい。 補足: 「日本が(気象庁が)星座から採用した理由」
|
|
| 要注意!この春の天気 | 2000年4月29日 |
|
下の天気図をご覧ください。特に700hPa天気図に注目です。 3、4月の平均気温は平年並みに経過していますが、今年は寒暖の変化が激しい年になっています。これは、オホーツク海方面の気圧の尾根(リッジ)が強く、寒気の東進を阻む形となっており、日本付近に寒冷低気圧(Cold Low)が居座ったり、流れ込みやすくなったりしてます。 下の天気図は、24日と27日の天気図ですが、たった3日で再び寒気が入って来ています。 このような年は、寒気が入り、雷やそれに伴って雹が降るなど、変わりやすい天気になり、しかもシビヤーな現象が起きやすくなります。 また、寒気が入って天気が良くなると、放射冷却により晩霜害の恐れもあります。 このような年は要注意です。 |
|
| ”天気予報の恋人” | 2000年4月23日 |
|
月曜日21時から「天気予報の恋人」を見ていますか。 予報官が主人公の初の連ドラ、主役の佐藤浩市さんが気象庁の予報官にしてはカッコ良過ぎますが、楽しいドラマになっていますね。ドラマの作成に携わった1人として大変興味があります。 第1回のドラマの中で気が付きましたか? 矢野主任予報官ふんする佐藤さんが気象庁内にいるとき、サンダル履きで歩いているの。 ここまで真似すんなって言いたいけれど、気象庁内で職員の多くはサンダルです。それをそのままやっています。脚本家や監督との打ち合わせでは、靴を履いてもいいのではと提案したのですが、監督はサンダルがかなり気に入ってしまい、本番でのサンダルとなったようです。。。。 第2回目では、「予報官が最も緊張するときは注意報や警報を判断するとき」と言ったのを覚えていますか。 脚本家との打ち合わせのとき、「気象庁の予報官として最も大切なのは注意報、警報。予報よりよっぽども緊張します。それによって、人命・財産が救えるときがあるのですから。またそれによって多くの人が動員されるのですから」と話しました。ドラマの中でそのまま使っていただきました。 今後の展開が楽しみです。 是非、ご覧になってください。 |
|
| 紹介:岐阜県文化の森 | 2000年4月22日 |
|
またまた、ローカルの話題。 私の住んでいる所は、岐阜市内の西に位置しています。 この付近は、「岐阜県文化の森」として、現在売り出し中の文化施設の整ったところです。 岐阜市科学館:「郷土の自然」「科学技術」「宇宙・気象」をテーマとする常設展示室と、プラネタリウムで、科学的な興味を持たせる施設です。今は、特別テーマとして「スバル望遠鏡ー宇宙を見つめる瞳ー」を行っています。 岐阜県美術館:岐阜県にゆかりのある作家の作品やルドンコレクションを展示する常設室があります。そのほか、映像で美術するハイビジョンギャラリーがあります。ここだけで1日遊べます。 岐阜県図書館:蔵書数はすごい図書館です。もちろん「「天気図のみかた」もあります。2階に世界の地図があり、世界から、日本、岐阜県まで、あらゆる地図を見ることができます。AV視聴室があり、好きな映画も楽しめます。 ここまでは、自分で見聞きしたものです。 実際は、まだ私が経験していない多くの設備があります。 JR西岐阜駅からふれあいバス(無料)が運行しています。 是非、訪れてください。 |
|
| [岐阜地方気象台金華山分室] | 2000年4月11日 |
|
岐阜に赴任してきて、早速、桜咲く岐阜公園から岐阜城を目指し金華山に登りました。岩盤がいたるところに出ていて登りにくい山道でしたが、40分程で頂上に着きました。この日は黄砂が激しく遠望はきかなかったが、眼下を流れる長良川、岐阜市内の町並みが一望でき、山城の高さを感じました。
|
|
| 岐阜の桜は少し遅れています | 2000年4月5日 |
|
しばらくHPを更新しませんでしたが、やっと、更新できるようになりました。 4月1日、有珠山の噴火であわただしい、東京は気象庁天気相談所を離れて、岐阜県に転勤してきました。 岐阜に住むのは初めてですが、東京に比べると自然が身近にあり、とても暮らしやすそうです。 今年は、3,4月と珍しく平年並みからやや低い気温だったため、桜の開花が平年より3日遅れました。 見た感じ、やっと開いたといった感じです。 見頃は、来週半ばから週末にかけてになりそうです。 |
|
| 「天気予報の恋人」フジテレビ系で放映へ | 2000年3月1日 |
|
明日の天気はわかっても、女の気持ちは分からない」、気象庁の予報官が主人公という異色ドラマが、フジテレビ系で月曜午後9時(4月10日スタート)から放映されます。 主役の予報官役は佐藤浩市、相手役には稲森いずみ、深津絵里とのことです。 このドラマの準備で、多数のスタッフ、そして、主役の佐藤浩市さんが気象庁に来られて、「予報官とはどんな人達なのか」を勉強していきました。 ドラマでは、どんな恋の嵐が吹き荒れるのか????????? ドラマに協力している一員として、放映が楽しみです。 お天気好きの皆さんも、是非ご覧下さい。 |
|
| 大気中の二酸化炭素ガスの増加続く | 2000年2月20日(7月17日一部修正) |
|
2月17日の気象庁の発表によると、1999年の大気中の二酸化炭素濃度は、1998年と比べて濃度増加率は低下したが、引き続き増加しているとのことです。 気象庁で観測した3地点の1999年の増加量は1998年に比べて、綾里で1.8ppm、南鳥島で1.7ppm、与那国島で1.4ppmでした。これは、1997年から1998年にかけて大きく上昇した濃度増加率より低下しましたが、引き続き増加しています。1997年から1998年にかけての濃度増加率の上昇は、東南アジア等での少雨や世界的な高温による、陸上の生物から大気への二酸化炭素放出量の増大によってもたらされたものと考えられています。 下の図を見ると、季節変動がはっきりでています。これには、陸上植物の光合成活動の季節変化が大きく影響しています。 |
|
| これって、冬の気圧配置? | 2000年1月23日 |
|
2000年お正月から暖かい日が続いていました。1月1日から20日までの各地の気温を見ると2〜3℃高く、桜が咲く3月下旬の陽気でした。21日から寒気が入りヤッと真冬の寒さになりましたが、厳しい寒さは長続きしそうもありません。 下の天気図を見てください。左が2000年1月1日〜19日までの地上天気図、右は1月の平年図です。 平年では、大陸で高気圧、アリューシャンに低気圧の[西高東低]の気圧配置で、日本付近は等圧線が南北に混み合っていますが、この1月は大陸の高気圧は弱く、アリューシャンの低気圧の発達も弱く、等圧線の間隔も広く、いかにも、北西の季節風が弱い感じがします。 |
|
| 1999年 やはり暑かった! (^^;;;; | 2000年1月18日 |
|
気象庁の発表によると、1999年の世界の地上気温は、観測史上最も高温であった1998年に比べて低くなったものの、北半球の中高緯度を中心に高温であったことに対応して、平年に比べて高い状態になりました。 1999年を含め、世界と日本の平均地上気温が高温を記録した年は1990年代に集中しています。1990年代は過去120年間のどの期間と比べても世界的に気温が高くなりました。この要因として、二酸化炭素などの増加に伴う地球温暖化や数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動などが考えられます。 世界の地上気温 世界の年平均地上気温の平年差は+0.45℃で、1880年以降で第6位(タイ記録)でした。長期傾向を見ると、年平均地上気温は100年間に約0.6℃上昇しています。 日本の地上気温 日本の年平均地上気温の平年差は+0.96℃で、1898年以降で第4位でした。長期傾向を見ると、年平均地上気温は100年に約1.0℃上昇しています。 ………………………………………………………… 「年平均地上気温」をいうときに「年平均地上気温の平年差」として「平年差」を用いているけれど、なぜ「年平均地上気温」を直接用いないのかとの質問を良く受けます。 これは、地上気温は主に陸上の平地で観測しています。しかし、地球全体あるいは日本全体を考えると気温の低い高い山が全体の半分以上を占めます。陸上のしかも主に平地の観測点の平均をとっても、決して「世界」の「日本の平均気温」になりえません。このために平年からの差をとり「年平均地上気温の平年差」として「地上気温」の変化を示します。 参考資料 1 世界の年平均地上気温の平年差を求める方法 世界各地の観測所1300〜1400ヶ所から報告された月平均地上気温のデータから求める。 (1)観測所毎に年平均気温の平年値及び当該年の年平均気温を作成する。現在用いている平年値とは、1961年から1990年の平年値である。 (2)観測所毎に平年差(年平均気温から平年値を差し引いたもの)を求める。 (3)地球全表面を面積がほぼ同じになるように区切った1654個の格子について、格子内にある観測所の平年差に格子点中央からの距離による重みを付けて平均したものを当該格子の平年差とする。 (4)この平年差を地球全体について平均したものを世界の年平均地上気温の平年差とする。 2 日本の年平均地上気温の平年差を求める方法 (1)全国15地点(網走、根室、山形、石巻、伏木、水戸、飯田、浜松、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)の月平均地上気温のデータから求める。15地点の選定は、都市化による影響が少なく、また長期間にわたって観測を継続している地点から全国平均値を求めるために特定の地域に偏らないように選定している。 (2)これら各地点毎に、平年差を求め、それらの平均値を日本の平均地上気温の平年差とする。 |
|