2001年最近のトピックス


2001年締めくくり寒波

2001年12月31日記

2001年も今日1日で終わり。2001年はお正月寒波で明け、東日本の記録的に早い梅雨明け、一方では北海道の顕著な梅雨空、北冷西暑の夏、そして、秋から冬は平年並みの秋、冬の訪れになりました。

今年はいわゆる大災害といわれる災害は少なく、静かな年だったと言えそうです。

しかし、三宅島では大量の火山ガスの噴出が続き、島民の方は今だに帰島出来ません。日本、あるいは世界を見ると自然災害による被害を受けた方は沢山います。

科学技術の発展が人類の生命、財産を自然災害から守る、このような方向に直接結び付いて欲しいものです。

29日から日本列島は年末寒波により大荒れです。青森や、秋田では30メートル以上の暴風が吹きました。各地で暴風雪警報が発表されています。お正月には再び寒波の襲来が予想されています。

最新の気象情報をもとに、慎重な行動で、災害の無い年明けをお迎え下さい。



頑張れ「ひまわり5号」!!

2001年11月18日記

気象庁は、11月15日の記者会見で、運輸多目的衛星新1号機(MTSAT-1R)の打ち上げ遅延を発表しました。

これによると、MTSAT-1Rについては、平成12年3月、米国の衛星メーカーと製造契約を締結し、宇宙開発事業団のH−UAロケットを打ち上げ予定機として、平成15年3月末までの打ち上げに向けた諸準備を進めてきた。 しかし、MTSAT-1Rの製造工程に遅れが生じていることから、その打ち上げは、平成15年夏に遅れる見込みとのことです。

このため気象庁では、現行の静止気象衛星ひまわり5号を慎重に運用管理するほか、日々の天気予報業務や台風・集中豪雨の観測に支障が生じないように、米国の極軌道気象衛星(NOAA)を活用した日本付近の雲像解析を行う。さらに、外国の静止気象衛星を活用して、ひまわり5号と同レベルの画像を取得する可能性について検討するとしています。

静止気象衛星「ひまわり」のデータは、日々の天気予報業務だけではなく、TV等を通じてお茶の間まで浸透しています。データが入ってこない場合の社会的な影響は計り知れないものがあります。

既に耐用年数が超えいくつかの障害が生じている「ひまわり5号」、何としても頑張ってもらいたいものです。




H2A"襟巻き"の正体は?

2001年9月2日記

 H2Aロケット1号機が8月29日、種子島宇宙センターから打ち上げられました。H2ロケットの2回にわたる失敗で、日本の宇宙ロケット技術が危ぶまれている中での成功、まずは良かったです。

気象衛星もこのロケットで打ち上げられる予定になっており、H2A成功により"ひまわり5号"後継衛星の打ち上げに目処がついたことになります。

ところで、8月31日の中日新聞に、「H2A"襟巻き"の正体は?」の見出しで興味ある記事が載っていましたので紹介します。

「(ロケットが)打ち上げられた際、上昇するロケットの先端に襟巻きのようにリング状の白い雲が巻きついているのが目撃された。宇宙開発事業団広報室によると、ロケットの急上昇で空気が「断熱膨張」を起こしたためだという。

 ロケットが上昇するとまず、前方の空気がロケットの先端部に押されて圧縮される。この空気は先端から機体の横に抜けた瞬間、圧力が下がり、圧縮された空気が急膨張、温度が下がる。

 今回の打ち上げでは、湿度が高いなどの条件が整っていたため、空気中の水蒸気は冷やされて水滴になり、気体の作る空気の流れも影響してリング状に雲を作ったと考えられるという。」

 確かに発射直後の映像を見ると白っぽいものがモヤーとついていたような気がします。それにしても、いわゆる自然界で雲を作る原理の断熱膨張がロケットの打ち上げにも見られるとは、自然は面白いもんです。



台風第11号接近中、要警戒です。

2001年8月19日記

超大型で強い台風第11号が日本に接近中です。

強風半径が1000km(日本列島全体が覆われるような範囲)と超大型の台風です。

台風は、海水温が暖かいところをゆっくり進んでいるので、強さは維持されたままです。

台風の進路に注意して、風、雨に対する対策を早め、早めに行う必要があります。

参考までに、台風の大きさと強さの表現の基準を示します。

 台風の大きさと強さの表現

 大きさの表現

強風半径(km)
  〜500

500〜800

800〜

 大きさ
(台風とだけ表現) 

大型

超大型

                   

 強さの表現
 

最大風速m/s

17〜33

33〜44

44〜54

54〜

強さ
 (台風とだけ表現)

強い

非常に強い

猛烈な
 

 熱帯低気圧の分類 
最大風速(m/s)   〜17 17〜25 25〜33 33〜
英名 TD TS STS TY
和名 熱帯低気圧 台風 台風 台風
 TD:Tropical Depression
 TS:TropicalStorm
 STS:Severe Tropical Storm
 TY:Typhoon



「e−気象台&“こんにちは予報官”」

2001年7月28日

 岐阜地方気象台では、岐阜県教育委員会の協力を得て、インターネットHPを利用したプロジェクト「e−気象台&“こんにちは予報官”」の試験運用を始めました。

このプロジェクトは、理科離れが進んでいるなかで、身近な気象を通して自然が好きな、理科の好きな児童・生徒を育てようとはじめたものです。

HPでは、岐阜地方気象台、高山測候所(未設置)やこのプロジェクトの協力校である恵那北中学校のライブカメラでその時々の天気の状態が分かるほか、アメダス、レーダー、気象衛星の画像も見ることができます。また、基礎的な気象知識を解説したり、岐阜県内の過去の気象データも載せてあります。

さらに、メールで質問すると現役の予報官が掲示板にコメントを書いてくれるという、児童・生徒と予報官の双方向のやりとりができます。

夏休みに入った今、夏休みの宿題は何をしたら良いか悩んでいる人は、このHPからいくつものヒントを得ることができます。
夏休みお勧めHPです。
URLは、以下の通りです。是非訪問してみて下さい。

http://www.gec.gifu.gifu.jp/kyoukaHP/kishou/



猛暑・冷夏(気温に応じ)リスク交換

2001年7月11日

7月11日付の中日新聞には次のような記事が載っていました。

「東京電力と東京ガスは10日、猛暑か冷夏によって夏場の事業収支が多く変動するのを避けるため、今年の8月と9月の2か月間の平均気温に応じ、一定金額をやりとりする「気温リスクの交換契約」を結んだと発表した。気温リスクの直接交換は日本のエネルギー業界では初の試み。平均気温が1度上昇するごとに冷房需要で経常利益が約200億円増加する東電と、冷夏で気温が1度下がるごとに給湯用ガス需要で約10億円の経常増益となる東ガスが協力。猛暑なら東電の利益を東ガスに回し、冷夏なら逆の取引でリスクを回避し、利益を平準化するねらい。気温変動の影響を抑える「天候デリバティブ(金融派生商品)」の1種だが、東電は「手数料ゼロでリスクが回避できる」としている。
両者は過去40年間のデータや都市部での最近の気温上昇傾向を踏まえ、この夏の基準気温を26度と設定。2ヶ月の平均気温が基準気温を0.5度超えて上回った場合は東電が東ガスに、同じく下回った場合は東ガスが東電にそれぞれ一定金額を支払う。」

温暖化等の気候変動、異常気象の多発により「気候デリバティブ」が日本や世界経済の重要な一翼を占めてきている現われといえます。

では、私たち一人一人は猛暑や冷夏にリスク交換はできるのでしょうか?
ウ〜〜〜ム、難しいですね。
暑い夏、健康に留意して自分自身で乗り越えなければデス。

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