2001年最近のトピックス


6月19日の東海地方の竜巻や突風

2001年6月24日

日本海に停滞する梅雨前線の影響で19日16時20分頃、愛知、岐阜県を中心に竜巻や突風による被害がありました。愛知県一宮市と尾西市では竜巻と見られ、岐阜県羽島市では竜巻の痕跡は見られずダウンバーストなどが起きたのではないかと推定されます。

19日は梅雨前線が日本海にあり、梅雨前線に向かって太平洋高気圧の縁辺に沿う形で暖かく湿った空気が流入し、前線の南側の西日本を中心にで対流活動が活発になり愛媛県など所々で大雨になっていました。

愛知県や岐阜県では西の方から雨雲が東進してきて、15時過ぎから一部で雨が降り出しました。その後16時頃から愛知県西部、岐阜県西濃から中濃にかけて顕著な線状のエコーが発達(レーダー図参照)し、雷と伴に線状エコーの南端の方で竜巻や突風が起きました。

梅雨前線の活動が活発なときは、大雨による土砂災害や洪水だけではなく、竜巻やダウンバーストなどの突風による被害も多発します。このような時は、外に出ない、家は窓、扉全て閉めておくなど突風や落雷に対する対策も必要です。

地上天気図(平成13年6月19日15時)

レーダーエコー強度図(平成13年6月19日16時20分)


「天気予報のへや」HP、訪問感謝します。

2001年5月27日

「天気予報のへや」を開設して2年半がたちました。コツコツと書き込みをやっているうちに、多くの方にこのHPに立ち寄っていただくことができました。もうすぐ訪問者が10万人になります。この人数、結構プレッシャーがかかりますが、これからも、地味に続けたいと思います。よろしくお願いします。

これまで、いくつかの雑誌等で「天気予報のへや」を紹介していただきましたが、先日(株)ジャパンエナジーの広報誌に載せていただきました。その紹介記事が私なりに気に入ったので、紹介します。



有明海の干満差減少と漁獲量の減少

2001年5月27日

 諫早湾の干拓工事の進行に伴い有明海の潮汐が直線的に減少していることを海洋物理の専門家の宇野木さんがつきとめました。

 宇野木さんは、有明海奥部の気象庁大浦検潮所の観測データをもとに、月の引力による半日周期の成分M2分潮の振幅を1968年〜2000年にわたって調べました。諫早湾の干拓事業は1986年に着手、92年堤防・排水門の本格工事を開始しました。この干拓事業の進行とともにM2分潮の振幅が減少しています(下図)。 宇野木さんは「有明海の干潟面積270平方キロメートルの4%に当たる180haの膨大な干潟を失ったのと同じ」と語っています。

 赤旗新聞によると、この干満差の減少と漁獲量の減少がぴたり一致したと報道しています。昨年暮れに発生した赤潮は有明海全体に広がり、のりの栄養源である窒素やリンを横取りしたため、のりの養殖は壊滅的な打撃を受けました。

 高潮等の被害を防ぐために潮の潮位を常時観測している検潮所、地味な観測データがこんなところにも役立っています。地味な観測データですが、積み重なることにより強力な力を発揮します。

図はいずれも赤旗新聞より



満開だ!なんじゃもんじゃの木

2001年5月13日

 岐阜市内の多くのところで、ヒトツバタゴの白い花が見ごろとなり、雪が積もったような姿が新緑に映えています。ヒトツバタゴはモクセイ科の落葉高木で、別名「なんじゃもんじゃ」と呼ばれています。写真は岐阜市内の八つ草公園内のものです。

「なんじゃもんじゃ」はなんだか分からない、の意味で使われ、ヒトツバタゴ以外にも全国的には、良く分からない木を「なんじゃもんじゃ」と称しているものがあります。
この付近の「なんじゃもんじゃ」の由来は、明治神宮にあった「なんじゃもんじゃ」が「ヒトツバタゴ」であったことから「ヒトツバタゴ」の別名になったといわれています。

ヒトツバタゴは、中国福建省原産で中国、台湾、朝鮮半島、国内では、岐阜県木曽川周辺、愛知県の一部、長崎県対馬北端に分布しています。「雪のように白い花−なんじゃもんじゃ」の知名度が年々高まり北海道以外の各地でも見られるようになりました。

りんご、なし、栗の花などこの時期はいっせいに花が開きます。春の息吹、植物の生命を感じる季節です。

 



異常乾燥、火の元に注意!!!(東海地方の皆さまへ)

2001年4月24日

 4月23日、お昼に山火事についての新聞記事を見ながら、ふと外を見ると、岐阜城のある金華山からもうもうと煙が上がっているではないですか。「アレレ、岐阜市の街中で山火事だ」と職場の中は大騒ぎになりました。
 
 なにしろこの日23日の最小湿度は10%、岐阜気象台の観測開始以来120年間で第2位の低い記録です。くしくもこの日、岐阜県知事は県内で林野火災が多発していたのを受け、各市町村及び消防に対策強化の緊急要請を出したところです。そのお膝元から火の手が上がってしまいました。
また、岐阜地方気象台でも『少雨に関する気象情報』を発表して注意を呼びかけたところでした。岐阜市では4月に入って23日までに3.5mm(平年4月は186.6mm)しか降っていません。


しかし、雨量が少ないばかりではありません。
湿度が異常に低い状態が続いています。4月に入って最小湿度が20%以下になるような異常に低い日は、4日20%、16日19%、19日16%、22日13%、23日10%とすでに5日もあります。ここ数年の資料を見た限りではこのような低い記録が多い月は見当たりません。


 まさに異常乾燥の状態です。林野火災に限らず火の元に十分注意が必要です。



70年後の日本の冬は2℃上昇?!

2001年4月22日

4月13日に、気象庁は、二酸化炭素(CO2)の濃度が年1%ずつ増加した場合、70年後には濃度が2倍となり、日本列島のほとんどの地域で冬の1月の平均気温が2℃以上上昇すると温暖化予測を発表しました。

この発表は地域ごとに数値が示され、平均気温の上昇は、もっとも小さい東京湾周辺で1.6〜2.0℃、関東、東北地方の大部分と北海道の渡島半島付近、九州の内陸部を中心とした地域、沖縄地方で2.0〜2.4℃、九州の沿岸部と中国、四国、近畿、中部、北海道地方の広い範囲で2.4〜2.8℃、北海道北東部と中部山岳地帯の一部で2.8〜3.2℃上がると予想しています。

今回の発表は、日本列島に的を絞った詳細な予想をしているのが特徴です。全国の自治体で温暖化に向けた対策が議論され始めた中で、このような詳細な発表になったようです。

しかし、一方では今年7月にドイツのボンで再開される第6回地球温暖化防止会議(COP6)で、交渉のベースとなる議長の新提案に対して環境庁は、「昨年11月の旧提案のラインと同じ記述だ。特に、二酸化炭素の森林吸収は0.6%程度しか認められておらず、受け入れがたい内容だ」と述べ、修正を求める考えをしましました。

さらに、アメリカは3月に京都議定書不支持を表明しています。

確実に温暖化は進んでいます。政治、経済の論理だけで進むと、取り返しのつかないことになりそうです。



やった、やっと満開だ!

2001年4月7日

順調に開花し始めた桜ですが、ここ岐阜では3月25日に開花して、4月6日にやっと満開になりました。昨年より4日早い満開ですが、開花から満開まで12日間かかりました。これは1952年に統計を取り始めて以降、1989年の13日間に次いで2番目に長い記録になりました。

東海地方の気温を見ますと3月中旬から平年を3℃以上うわまわる日が続き、一挙に開花しましたが、開花したあとは、寒気が入り花冷えの日となり満開まで日にちがかかりました。

でも、それだけ長い期間花が楽しめるのですから、ラッキーなことですよね。



この春、桜前線順調です

2001年3月24日

愛媛県宇和島市で全国のトップを切って21日に桜の開花が発表されました。そして、同日に高知市、23日横浜市、24日東京と次々と開花しています。

1月の平均気温は平年より低めに経過しましたが、2月が平年並み、3月はこれまで高目に経過し、桜の開花は順調です。

ここ、岐阜市でもつぼみが大きく膨らんでいます。でも、まだ一寸間があるようです。

桜の開花は、開花直前の気温が大きく影響します。
今日も4月中旬から下旬の気温、週間予報でもやや高めに経過する予想です。

桜前線は、私のランニングのように疾風の如く、日本列島を駆け抜けるでしょう。
えっ、私のランニングはそんなに早くないって。
いえ、いえ、桜前線は1日20〜30km、時速1km/hです。
そう、私のランニングよりずっと遅いのです。

このため、本州で咲き出してから東北地方で咲くまで1ヶ月近くかかるのです。



辛い「花粉症」の季節

2001年3月20日

今年は早めに耳鼻咽喉科の専門医に行って、十分に事前対策を行ってきたのに、あ〜それなのにです。。。先週から本格的な花粉症の症状が出始め、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒さ、時折起こる頭痛に悩まされています。

発症原因の花粉は、私の場合は杉がもっともひどく、ヒノキにもやられます。

今年の花粉の飛散量は多いとの予想がばっちり当たりました。

「杉の花粉症」はここ10年間で倍増(給料は減っているのに)しているとのことですが、18日に参加したマラソン大会の会場でもそこかしこでくしゃみを連発する人、鼻水をすする人、ばっちりマスクで固めている人等悩まされている人の多いのに驚かされました。もっともそんなにひどければ走るなって言われそうですが。

これだけ増加する原因として、花粉量の増加とともに、自動車の排気ガス、煤煙、それと食生活や住まいの環境の変化といわれています。私の個人的な皮膚感覚からすると、花粉とジーゼルエンジンの排ガスが最も悪影響を及ぼしている気がするのですが。この時期、ジーゼル車の排ガスを吸ったりすると、とたんに気持ち悪くなったりします。

国民的な病となった現在、医薬品の開発と同時に、環境対策をもっと本腰を入れて行って欲しいもんです。



桜の開花、平年並み。。。。。

2001年3月11日

この冬は寒かった!そんな印象の冬だと思ったのですが、私の住んでいる東海地方は平年並みの冬になりました。

気象庁が3月初めに発表した昨年12月から今年2月まで(いわゆる冬期間)の気候統計によると、北日本を中心に冬型の気圧配置となり、寒気にすっぽり覆われる日が多かった北海道や東北北部では、平均気温が平年を1℃以上下回りました。しかし、南の高気圧の勢力が強かったため、西日本や南西諸島では冬型の気圧配置が続かず、平年より高いところが多くなりました。北と南の中間に位置する東海地方では12月が平年より高く、1月が低く、2月が平年並みとなり、で冬期間通した平均は平年並みでした。

数字の上では平年並みですが、最も寒さの厳しい1月から2月前半が寒かったので体感的には寒い冬の印象が強いのではないかと思います。今年は梅の開花は遅れ気味、3月に入ってから、ここ岐阜の梅林もやっときれいに咲き出しました。植物は気候に敏感です。

梅の次は桜、桜の開花が待ち遠しくなります。

気象庁が3月1日に発表した開花予想では、ほとんどの地点で平年との差が2日以内の「平年並み」となっています。

花芽の成長に影響を及ぼす2月の気温が東日本では平年並み、西日本は平年並みからやや高めに経過し、3月は全国的に平年並みと予想しているためです。

3月に入っても寒い日が続いていますが、今週後半からは暖かくなる予想が出ています。桜の開花には開花直前の天気や気温が大きく影響します。

今週後半から予想通り暖かくなれば、予想通り平年並みとなるのですが。。。。。。。。。。。。



 台風は、今!  そして48時間強度予想!

2001年2月18日(21日修正)

台風の発生数の最も少ない月は、今の2月です。

海水温は2月が最も下がります。このため海水温が高いほど発生しやすい台風は、この時期は冬眠といえます。

ところで、今年の台風予想は台風の強度予報が新たに加わります。

これまでは進路予報だけでしたが強度予報が加わります。

防災対策が事前に取れて、最小限の被害にしたいもんです。



  今年は寒い冬、そんな感じの冬ですが!!!

2001年1月23日

 今年は、寒さが厳しい冬です。

 しかし、昨年の10月10日に気象庁から発表された寒候期予報(12月〜2月)は次のようになっていました。
   

平均気温 

低い 

平年並 

高い

北海道 

20%

40%

40%

東・西日本

10% 

40%

50%

南西諸島

10%

40%

50%
  日本海側の降水量
      北日本は平年並、その他は少ない

 西日本や東日本では、年末から寒波が襲い、日本海側で大雪、西日本から北の各地で平年より低い気温になっています。しばらくぶりの寒い冬、そんな感じになっています。

しかし、これまでの天候経過(気温)を見ると次のようになっています。
 12月

北日本

東日本

西日本

南西諸島

−1.0(低い)

+0.6(平年並)

+1.1(高い)

+1.8(高い)


 1月(16日まで)

北日本

東日本

西日本

南西諸島

−2.3(低い)

−1.1(低い)

−0.9(低い)

+0.4(平年並)


 12月以降の平均気温は、北日本で平年を大きく下回っていますが、その他の地方は12月の気温が平年並より高かったため、まだ、平年を上回っています。

 日本海側の降雪量は最深積雪で見ると金沢のように1985/86年の冬以来の積雪になっている所がありますが、最近の状態と比べて極端に多くなっているところは少ないようです。

 岐阜に住んでいる私にとっては感覚的に寒いのですが、数字で見る限りまだ寒冬ではないようです。
大寒の今からが最も寒い季節。
東海地方の1ヶ月予報は、気温が平年より高い確率が50%、暖冬か寒冬かはこれからの推移にかかっています。

 なお、岐阜市内の梅園に行って、今日花の咲き具合を見てきました。50種類あるうちの3種類が開花していました。梅園の管理者の話しでは、年末から寒さが続いているので、開花が遅いとのことでした。
統計的な数値より、植物の生育具合のほうが、私達の感覚と良く合っている、そんな感じがしました。



 暖かかった2000年 ― 年平均気温  

2001年1月6日

気象庁が5日発表した2000年の気候統計値によると、年平均値は全国的に平年を上回り、神戸で1.4℃高い17.0℃となるなど、伊吹山(滋賀)7.3℃(平年比+1.3℃)、与那国島(沖縄)24.2℃(平年比+0.7℃)、石垣島(沖縄)24.5℃(平年比+0.7℃)の4地点で観測史上2番目の暖かさでした。また、東京、河口湖(山梨)、多度津(香川)、大分、宮古島(沖縄)では過去3番目の暖かさでした。

1998年は全観測地点の約3分の2に当たる96地点で、1999年は5地点で観測史上最高を記録しましたが、2000年は史上最高はありませんでした。

気象庁の担当者は「地球温暖化傾向は続いているが、90年代末の極端な高温は一段落したのではないか」とのコメントを発表しています。

しかし、ここ1〜2年で観測史上1番の記録を次々に塗り替えていることから考えると、2000年に史上2位や3位の記録の観測点があるのは、やはり厳しい温暖化が続いていると言えるのではないでしょうか。



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