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気象庁では、昭和7年以来富士山頂に職員を常駐させ、高所における貴重な観測点(高層観測点)として、気象観測を実施してきました。 また、昭和40年からは太平洋上の台風を監視するため、気象レーダーの観測も開始しました。 私も昭和45年から3年半山頂勤務をしました。 私が勤務した期間は山頂庁舎の立替の時期で、昔の古い山小屋風の庁舎、工事のための仮説庁舎、そして現在のカマボコ型の庁舎と3つの庁舎を経験しました。現在の観測塔の企画にも携わりました。 自然の脅威、登下山では幾度も死の恐怖を味わいました。しかし、自然の恵みのすばらしさも教えてもらいました。 日本一の富士山を守り、多くの人々を災害から守るためとの誇りから、山頂勤務をして来ました。
その後、気象衛星観測による台風監視が充実したことから、平成11年に富士山頂でのレーダー観測を廃止し、長野県の車山と静岡に新たなレーダーを設置しました。 また、ウインドプロファイラー等の高層観測の手段が充実し、さらに自動観測技術が進展しました。 これらのことから、気象庁では職員の常駐がなくても必要な観測は自動で実施できる状況となっているとして、平成16年の夏季期間後をもって、山頂庁舎での職員の常駐を終了することにしました。
富士山測候所勤務を経験した者にとって、寂しい限りですが、時代の趨勢にはかないません。
なお、非常駐化後の山頂庁舎の有効利用について、検討を進めているとのことです。
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