2005年最近のトピックス


  台風の脅威
 9月9日

 台風第14号は日本全国で大きな被害を出しました。

 私の住む鹿児島でも土石流、がけ崩れ等で5名もの尊い命が奪われました。 鹿児島市では9月5日夕方から6日宵のうちにかけて実に1日以上も暴風域に入っており、最大瞬間風速は48.4m/s、最大風速は28.2m/sを記録しました。降水量は4日の降り始めから234mmに達しました。県内では大隈半島で952mmを越えたところもあり、多くの観測所で開設以来の記録的豪雨となりました。

 このようは激しい台風を経験するのは初めてのことだったので、周囲の状況を夢中で観察していました。激しい風と共にガラス窓が内側にしなってくる、木々の枝が飛び、時には幹ごと引きちぎられる。ビニールの袋が、ごみが飛んでくる。雨粒はもうほとんどしぶきとなって、白いカーテンのようにまとまって飛んでくる。瞬く間に川の水かさが上がり、道路に水がつく。怖かったです。

 台風通過後、土石流、がけ崩れの現場を知りました。高波・高潮で破壊された海釣り公園を見ました。破壊エネルギーは筆舌に尽くしがたいほど強大です。

 まさに台風本番の時期です。自然を侮ることなく、十二分な防災対応を、防災機関はもとより1人1人としてもとってもらいたいと改めて感じました。

 それにしても、やしの木は風雨に強いです。この台風でもほとんど被害がなく、相変わらずすくっと立っています。

 

 




  台風本番
 9月1日

 台風第13号は台湾を通過した後中国大陸に上陸しました。まだ被害の報告は入ってませんが、強い台風の襲来で相当な被害が出ていること思います。

 13号の後を追うような形で14号が西進しています。海水温の高い海域を進んでいるので、この台風はまだまだ発達しそうです。

 来週はじめから日本に接近して強風や大雨をもたらしそうです。

 アメリカでは超大型のハリケーンにより多数の死傷者が出ています。

 台風情報に注意を払い、早め早めに対策を立ててください。

 間違っても台風が来てから行動するようなことはしないでください。

 



  ジャンプした梅雨前線ー九州南部・少雨で梅雨明け
 7月18日

 今日18日に関東地方まで梅雨明けしました。 15日に九州南部で梅雨明けした後は、台風第5号の影響もあって太平洋高気圧の勢力が強まり、次々と明けていきました。

 15日に梅雨明けした九州南部、鹿児島県本土は梅雨期間中の雨量が平年を下回り、鹿児島市は梅雨期間の降水量は293ミリで、平年の6割程度にとどまりました。阿久根や、枕崎でも平年より少なくなりました。

 ところが、沖縄や奄美大島、屋久島では平年の2倍近くの雨の多い梅雨、九州北部でも7月10日頃から大雨となり大分県をはじめ多くの被害が出ました。今年の梅雨は九州南部だけが大雨から取り残された感じとなりました。

 この原因の1つとして以下の特徴が見られました。 

 6月から7月始めにかけて太平洋高気圧の勢力があまり強まらず、梅雨前線は中国大陸華中から沖縄、奄美大島付近に停滞し、中国大陸から次々に東進する雨雲と太平洋高気圧の縁辺を回る暖湿流のため、これらの地方に大雨をもたらしました。
 ところが、それまで華中から南西諸島方面に連なっていた前線が、7月9日頃から華北にジャンプし華北から九州北部に連なるようになりました。梅雨前線が九州南部本土を飛び越えて、九州北部にジャンプしたようになったのです。
 これは、太平洋高気圧の勢力が強まったこと、中国大陸華北方面にあった気圧の谷が東進したことによるものですが、それにしても九州南部だけが取り残されるのは珍しいことです。一般には台風の接近により梅雨前線が一挙に北上することはあるのですが。。。。。。

 さあ、今年も暑い夏の到来です。

 気象庁のHPにある紫外線情報で情報を仕入れ、熱中症に注意をして、楽しく暑さを乗り切りましょう。

 




  「梅雨」の語源
 6月19日

 南西諸島を中心に梅雨前線の活動が活発になっています。先日(6月16,17日)に沖永良部島に出張で行ったときも、激しい雨が降っており、飛行機の欠航もありました。奄美大島の名瀬では6月の降水量がすでに700mm近くに達しています。

 平年の梅雨明けは6月28日頃、沖永良部の民宿の人も「もう少しの我慢」と言っていました。ともあれ災害には十分注意していただきたいと思います。

 さて、本土ではこれからが激しい雨の時期になります。
 「梅雨」の語源について、当HPの掲示板に質問があったので、トッピックスにも掲載します。

 梅雨の原因となる「梅雨前線」は中国や韓国にも延びており、同じような気象現象を引き起こします。
「梅雨」は中国では「Mei-yu」、漢字での表記は「Mei-yu」は「梅雨(黴雨)」、韓国では「Changma」、漢字での表記は「長魔」です。


 語源は中国から来たらしく、中国語の辞書で「梅雨」は「黄梅雨」。「黄梅」とは梅の実が熟すという意味です。中国では、揚子江中・下流域で晩春から初夏にかけて、梅が熟す時期にあたり、その時期に長雨がよく降ることから、「梅雨」「Mei-yu」と呼ばれるようになったようです。


 もう1つの説は、湿気が多くてカビが発生しやすいので「黴雨」という説もあります。「黴雨」を日本語読みすると「ばいう」となります。


 日本では、昔からこの雨を「五月雨(さみだれ)」と言っていましたが、「梅雨」を「つゆ」と読むようになったのは、『日本歳時記』(1687年)に「これを梅雨(つゆ)と名づく」とあるので、江戸時代からと思われます(NHKハンドブック)。


 「梅雨」「黴雨」という言葉はおそらく、中国から日本に伝わってきて、その言葉の定義が日本の環境にぴったりと当てはまったため、すんなりと定着したのではないでしょうか。

 




  鹿児島は暖域内の雨が顕著!?
 6月11日

 

 鹿児島に転勤して来て2ヶ月が過ぎました。

 鹿児島の暖かく開放的な南国ムードの雰囲気が気に入りました。街路樹のくすのき、どっしりしていて、それに日陰も作ってくれていいですね。今は、でいごの真っ赤な花、ブーゲンビリヤの赤や赤紫の花が公園や、多くの家の庭先に咲いていて、気持ちを和ましてくれます。野に咲いている朝顔は大きいですね。

 今日6月11日に九州北部がやっと梅雨入りです。平年が5月29日ですから12日も遅れたことになります。入梅は遅くなりましたが、これからは本格的な梅雨空、大雨被害にはくれぐれも注意です。

 鹿児島に来て感じたのですが、前線を伴った低気圧がこの地方を通過するとき、温暖前線通過時や暖域内に入っている時に強い雨が降るように思います。雷が鳴るのもこの時が多いようです。寒冷前線の通過時は、ほとんど雨が降らないか、降っても1部地域に限られるようです。

 九州の人にとっては当たり前のことなのかな?

 まだ2ヶ月の体験なので、一般的な傾向なのか分かりませんが、関東や中部地方に住みなれた私にとって、「寒冷前線通過時に激しい現象が起きる」との概念は覆られそうです。

 




  「祝、MTSAT打ち上げ成功」
 2月27日

 

 やっと、MTSAT(運輸多目的衛星)が打ち上げに成功しました。

ひまわり5号の後継機になるはずのMTSAT旧1号機は、1999年11月、打ち上げに失敗し、ひまわり5号の寿命を延ばしながら運用を続けていましたが、それも限界となり2003年5月から、アメリカのゴーズ9号を使って綱渡り運用を続けていました。

MTSATはセンサーの増強により、従来は難しかった夜間の霧や下層雲の可能になります。さらに撮影間隔が30分ごとに行うことが可能になるため、台風などの観測に、現在以上に威力を発揮できるはずです。

静止軌道に乗って、正式な運用開始が期待されます。

 




  「津波から命を守るために」
2005年1月10日記

 

 あけましておめでとうございます。

 とはいっても、昨年12月26日のスマトラ島沖地震による津波の被害は、死者が15万人にも達し地球規模の大惨事になっています。マグニチュード9.0の巨大地震とはいえ、あまりにも甚大な被害です。

 この原因の1つに津波に対する警戒心がなかったこと、津波そのものを知らなかったことが被害を大きくしてしまったとのことです。日本のように多くの津波被害を受けている国と違い、過去に被害があっても歴史的に引き継がれていない状態では、知識そのものがないのも止むおう得ないことです。

 昨年気象庁では、「津波から命を守るために」の津波についての啓発CDを作成しました。このようなものが多くの国の人々に広まれば、津波による災害を最小限にすることも可能だと思います。

 「天気予報のへや」を訪問された皆さんの多くは、すでにご覧になった方も多いと思いますが、もし、ご存知でない方がいらっしゃいましたら、是非、気象庁HPの「津波から命を守る」ページを訪問してみてください。そして、CDを多いにご利用くださることを期待します。

  http://www.kishou.go.jp/books/tsunami/tsunami.html

 

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