(5)予報の基礎資料に関する用語
| 数値予報に関する用語 | ガイダンスに関する用語 |
| アンサンブル予報に関する用語 | その他の用語 |
| 数値予報 | 物理学の方程式に基づき、現在の大気の観測を基にして、将来の大気の状態をコンピューターを用いて計算する技術。 |
| 数値予報モデル | 大気の状態の変化を物理学の方程式に従って計算する手順を定めたもの。具体的には計算のプログラムのこと。 |
| スペクトルモデル | 数値予報の計算の一手法で、大気の状態を関数の重ね合わせで表現して計算する方法。 |
| 領域モデル(RSM) | 日本を中心とする東アジアの領域を対象にした気象庁の数値予報モデル。(Regional Spectral Model ) |
| 全球モデル (GSM) | 地球全体を対象とした気象庁の数値予報モデル。 (Global Spectral Model ) |
| 台風モデル(TYM) | 台風の予想のために使用する気象庁の数値予報モデル。(Typhoon Model) |
| ECMWFモデル(ECM) | ヨーロッパ中期予報センター( European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)が使用しているモデル。 |
| 渦度(ζ) | 流れの回転成分を示し、循環の強さを示す量。気象では、通常水平方向の循環の強さを示すときに用いる。 |
| 鉛直流(ω) | 上下方向の大気の流れ。現在の数値予報においては、上層と下層の収束・発散量から求められる。 |
| 相当温位(θe) | 水蒸気を含んだ空気塊が断熱的に上昇・下降しても保存する温位。温度が高いほど、また湿度が高いほど大きな値となる。 |
| 湿数(T-Td) | 気温と露点温度の差。値が小さいほど湿っている。 |
| FRR | 数値予報によって求められる凝結量をもとに計算された雨量。 |
| イニシャル | 数値予報結果の内、最初の時刻の数値予報の基となるデータの観測時刻。 |
| 客観解析 | コンピューターにより、自動的に解析された天気図またはその手法。 |
| 格子点値(GPV) | 大気中もしくは地表などに設定された格子点上の気象要素などの値。(Grid Point Value ) |
| バイアス | 数値予報の結果に、ある一定の誤差の傾向があること。系統的誤差。 |
| ショワルターの 安定指数(SSI) | 850hPaの温度と湿度および500hPaの温度から求められ、大 気の安定度を示す。この値が大きい(小さい)と大気の安定度は大きい(小さい)。(Showalter Stability Index) |
| 対流有効位置エネルギー(CAPE) | 対流が起きるとき周囲に行う仕事量。値が大きいほど不安定であることを示す。(Convective Available Potential Energy) |
| 対流抑制(CIN) | 対流を起こすのに必要な仕事量。値が大きいほど対流が起こりにくいことを示す。(Convective Inhibitation ) |
| ガイダンス | 気温や雨量などの予報要素を直接示す予測資料。 |
| MOS | ガイダンスの作成手法の一つで、過去の数値予報結果の大気状態と雨量などの観測値との統計的関係式を求めておき、これを数値予報の結果に適用して予報資料を作成すること。(Model Output Statistics ) |
| PPM | ガイダンスの作成手法の一つで、実際の大気の状態と雨量などの観測値から統計的関係式を求めておき、これを数値予報の結果に適用して予報資料を作成すること。(Perfect Prognosis Method ) |
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カルマンフィルター (KLM) |
ガイダンスの作成手法の一つで、あらかじめ求めておいた予測式の係数を直近の観測値を用いて修正量を最適に補正する方法。 |
| ニューラル(NRN) | ガイダンスの作成手法の一つで、人工ニューロンをネットワネットワーク ーク化し、その結合の強さを学習させて予測誤差を最小化する方法。 |
| 降水確率ガイダンス(PoP) | 所定の時間内に1mm以上の降水のある確率を示すガイダンス。予報対象領域内での地点確率の平均値を示す。 |
| 発雷確率ガイダンス(PoT) | 予報対象領域内の少なくとも1地点で発雷する確率を示すガイダンス。 |
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降水量ガイダンス (MRR) |
所定の時間内に予測対象領域内に降る平均降水量を示すガイダンス。 |
| 大雨確率ガイダンス(PoHP) | 予測対象領域内の少なくとも1地点で3時間に暖候期は30mm以上、寒候期は20mm以上の大雨の降る確率を示すガイ ダンス。 |
| 高潮ガイダンス | 台風による高潮に関するガイダンス。予報円中心を台風が進む時の3時間毎の潮位および潮位偏差、予報円中心とその周辺を通過する場合の各々の24時間最高潮位および起時を示す。 |
| アンサンブル予報 | 観測(解析)誤差程度のわずかな違いのある複数の初期値をもとに数値予報を行い,それぞれの結果を統計的に処理する予測手法。 |
| メンバー | アンサンブル予報を構成している個々の予報。 |
| コントロールラン | 解析値から得られた初期値に人工的な誤差を与えないで計算した数値予報。 |
| アンサンブル平均 | 各メンバーを平均して求めた予測結果。 |
| スプレッド | アンサンブル予報を構成しているメンバー間のばらつきの大きさを示す指標。 |
| 概念モデル | ある規模の気象現象に伴う様々な気象要素を総合的に理解できるように、観測事実や物理的考察に基づき作られたもの。 |
| 類似年 | 現在までの状況や予想される状況が似ていると思われる年。 |
| 参考年 | 参考図の解釈や予報の解説に適切な年。 |