
薫蘭庭
四季折々の花
観音素芯・大鵬尾 中国広州蘭園訪問記念品/セッコクの花・中国産春蘭
満州アヤメ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エヒメアヤメ


食用ホオズキ・トマティーロ

えびね育種42年
薫り満載! ニオイはかたエビネ爛漫!
1.園芸誌,自然野生ラン98年7月号掲載から
2.大輪花・香りのよい花を求めて、人工交配へ取り組む
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3.栽培について
4.寒蘭・春蘭の鉢栽培の培養土の条件と栽培管理について
5.ベストコレクション:薫蘭庭に爛漫と咲き誇る蘭群
1.本記事は園芸誌,自然野生ラン98年7月号掲載からです。 山本孝一
私は、毎朝ラジオの5時のニュースを聞きながら夜明けを待つて起床し、すぐに蘭室に直行する。これは毎年3月中旬からのことである。昨日夕方に蕾がふくらんでいた花はどんなものであろうかと気が逸るのである。
人生の趣味として、夢しとて、50年計画で蘭を育て、薫りをたのしむことにしてから33年目になり、まだ6合目である。とくにエビネの育種に取り組んでいる。
人口交配でのみ出来るもの、自然界に存在しない品種、理想とする夢の品種、洋蘭と並ぶ大きい花のエビネ、薫りで勝るものを目標にしている。
私の蘭室は、無加温度で点灯設備をしいるので、早朝、暗いうちから、エビネの花に魅入っている。同時に朝の薫浴を楽しむのである。目覚めの気分をすっきりさせ、香り成分で身体を清めて一日が始まる。香りの成分は殺菌力を持っているので、軽い風邪などはすぐに治るような気がする。
今日、4月10日現在で、鉢数で120鉢、花輪数にすれば3000花以上が芳香を充満させている。庭の数百鉢の『はかたエビネ』は朝の薄明りのなかにすばらしい香りを漂わせている。
私は,ある街のデパートの展示会で,春蘭の香りに出会ったのがきっかけで、蘭の香りに魅せられていたところ,友人に勧められて寒蘭の栽培を始めた。家庭園芸が盛んになりつつあった東京オリンピックの年で家庭に,街に花をと言われ始めていた頃である。
今はどこにでもあるプランターが販売され始めた頃でもあった。友人に誘われるままに,寒蘭の採取によく出掛けた。素人の私には,寒蘭はなかなか発見すること出来なかったが、大きい葉のエビネはすぐに見付かった。
その頃は幾らでも自生していた。しかし、その頃はこの植物が何と言う名前か、私は勿論、友人も知らないのである。
友人曰く、それは、つまらん(つまらない)から採取するなという。山道では、荷物になり、きっい思いをするだけだと言うが、私は好奇心から2、3株を採取して鉢に植え込み、大事に育てていたところ、春先に可愛らしい花が咲いた。
しかし、葉姿は、だらしがなく、花は小さく、香りがない。寒蘭を始めていた私には、やっぱり、つまらんかと眺めていたが、寒蘭を求めながら、山歩きをしている内に、ナツエビネ、キエビネ、タカネ、サツマ、ヒゼン、サルメンエビネ、キリシマエビネなどに出会った。
調べてみると九州には,いろいろな品種があり、交雑して存在する事が分かってきた。このエビネの葉姿を改良し、花に香りを持つようにすれば園芸品種になるのではないかと思い始めた。それからは山に入れば、エビネの花を嗅ぎまわることになった。
しかし、ジエビネに悪臭のあるもの、キエビネにレモンの香りするものなどを発見されたが、よい香りの花は見付からない。そんな時、御蔵島にニオイエビネと言う、香りのよいものがあると聞き、早速に買い求めた。待ちに待って開花した時が来た、その時の感激、香りの良さ、花色の優しさが私を今日までのエビネ作りに駆り立てのであろう。

2.大輪花・香りのよい花を求めて、人工交配へ取り組む
ニオイエビネは、香りは良いが花が小さいのがちょつと物足りない感じ、葉は光沢があり、立葉形である。キリシマは花形、葉姿、葉艶はよいが香りがなく花が小さい。
キエビネは、花は大きいが葉姿、葉艶が悪い。ジエビネは、花色は豊富であるが葉姿、葉艶が悪い。ヒゼン、サツマは、花色多彩で美しいがやっぱり、花は小さく、香りはほとんどない。しかし、各エビネにもよい香りをもっものもある。
エビネの花は、花の寿命が短いこと、開花時期が4月中旬以降で春の真っ盛りの頃で、他の花と競合する。花色は多彩であるのが交配する上で楽しみであること。
私が新しいエビネに求めるものは、1、葉は光沢葉で立葉形で姿がよいこと。2、花が大きく、特にリップ(舌)を大きいこと。3、日持ちがよく、切り花になるもの。4、芳香があること。5、開花時に新葉が展開していること。6、2月,3月に開花すること。7、耐寒、耐暑性があり、栽培がやさしいこと。8、自然界で交雑して、生まれる組み合わせの交配しないことにした。
人工交配であるからこそ、出来る組み合わせで芳香があり、大輪花を目指して取り組むこととし、早くも30年を過ぎたがまだまだというところである。
まずは、交配親として原種であるものとし、自然雑種は用いない事とした。その理由は、交配してゆく時に、どのような血統の花が交雑しているかわからないと次世代のものは、混乱した雑種がうまれるので、その後の方針が決まらないからである。
まず、芳香と多花性で光沢葉、立葉の良さで、ニオイエビネ。花形と光沢葉で立葉の良さと耐寒性でキリシマエビネ。耐寒性と色彩豊富なジエビネ。花の大きさと匂い、色が単純、葉柄が冬でも倒れない耐寒性カワカミエビネとキエビネ。大きい花形で特にリップ(舌)幅が大きく、葉は立葉形のアリサンエビネ。耐寒性と花形でサルメンエビネ。早咲きのアマミエビネを用意して交配を始めた。
今はF1、F2、F3、F4、F5が開花している。戻し交配やF1×F2、F3、などとニオイ博多エビネは、博多で生まれた多系統の血をもつ大輪のニオイエビネである。中には、花の形はよいが香りの無いものもあります。それは花色、形の良いものは選抜しているからである。
はかたエビネの花色と花の大きさ、花形の遺伝子集め方
ジエビネから花色 茶、紫、赤、緑、など。
ニオイエビネ 香り、立葉性光沢葉 多花、花期間が長い。
キエビネ 花黄色 大輪花
カワカミ 花色黄、大輪花 匂い 強靭な長茎
アリサンエビネ 大きな花姿、舌の大きさ、強靭な長茎
キリシマ 花姿、色合い
アマミ 花姿、色合い 早咲き性
人工交配の成果 その一部を紹介します
1.匂いのある大輪花。2.開花期間が長い。3.多花性である。4.花形、花色が多彩。5.葉柄は立ち、姿がよい。6.葉に光沢のある。7.大型から小型まである。8.耐寒、耐病性があり生育が旺盛で作り易い。
混血児 はかたエビネの親と交配種 出生地 九州 博多宮の森 山本
ニ オ イ は か た エ ビ ネ の 仲 間 た ち
特徴としては、ニオイ大輪花多花中心に、小輪花まであり。花色は紫、緑、黄、黄白、赤、白、茶、混合色などと多彩ある。大輪花は花の大きさ8cm内外,下幅4cm内外と大きく、花数の多い物は60輪位つき、花茎の長さ100cmに達するものもある。花期間は、普通3月中旬から開花し、5月上旬まで。花期が1ケ月ぐらいです。成育旺盛で栽培は優しい
培養土は、レットクレイつぶっこ4号10%(上土)、6号50%、10号20%にベラボンMサイズ20%の割合で使用している。鉢は上塗鉢及び底面給水鉢を使用している。底面給水鉢は、肥料切れ、水分切れがなく、管理が容易である。肥料切れ、水分不足からくる病害、微量要素切れ対策によい。特に生育がよく、またバイラス対策には、大変よい。
栽培管理の各段階別の主なもの。花後からのべますが次のようにしている。
栽 培 の 各 段 階 別 管 理
花後から6月20日まで 新葉及び新根の 薄い液肥を施し、肥料の吸収を良くし、生育旺盛、根の伸長を促進させる。生育の促進と健全育成に葉面散布をする。デカエース+グリーン+HB101を各1000倍で、10日1回程度行う。この時期は、新葉の成長に併せて、病害対策の大切な時期であるので、農薬の散布を行う。
6月21日から7月20日 花芽分化期に花芽分化促進のために、デカ500倍を10日毎に2回散布。
7月21日から8月5日頃、花芽形成促進ためにデカ+グリーンを1000倍で7日毎2回葉面散布する
8月6日から9月30日頃の花芽成長期にアニリッチGを置肥する。8月、9月の2回。液肥(酵素アミノ酸液肥)500倍を10日1回の割合で施肥する。葉面散布も同様に行う。トクナガハモグリバエの防除薬剤を散布する。
10月1日から12月中旬 花芽完成期 酵素アミノ酸液肥を10日に1回の割合で施肥する。薬剤、葉面散布も同様に行う。トクナガハモグリバエの防除薬剤を 散布する。
2月下旬または3月上旬頃に花肥として、酵素アミノ酸液肥を400倍で施肥する。花色と花茎の伸長を良くするために行う。育成株には、アニリッチG粒の置肥する。
注 栽培環境が暗すぎると葉の光沢は良くなるが花芽分化が悪くなる。そのよな環境では、デカエースを濃く使用して光合成を良くして、花芽の分化、成長を良くするとよい。
培養土は、長い間、蘭の愛好家たちによつて、いろいろな培養土が考えられ、作られて、研究、実験されていますが、今日なお、百家争鳴の状況であるがここに敢て、この中に入り、これまでの私の実験成果を踏まえて、その理論的説明をのべ、皆様の参考に供したいと思います。
30数年間の趣味の蘭作りを振り返ると、培養土に関することが一番の研究課題で、色々と人の意見、様子などを参考しながら、いろいろな培養土を使用して、栽培したのが今日の成果であると考えます。
培養土の変遷をみると、自生地の土である、腐葉土に山土を混合したもの、腐木や軽石、炭焼きかまどの焼け土、鹿沼土に軽石、鹿沼土に軽石、焼き赤土など、その他どこどこの土などがよいと言われて使用されている。
いずれも、その培養土に合う水管理、置き場所肥料などの管理が良ければ、立派な蘭の花が咲いている。
しかし、我々、愛蘭家は、管理が楽で、生育がよく、いい花が咲き、葉、根が病気にならず、作落ちせずに、毎年、良い花を咲くことを望むものです。また、作り易いことは多くの愛好家を多くすることにも、つながると思います。
多忙な日々の中で、趣味として楽しむ蘭作りは管理の簡単な良い培養土によつて、その目的が得られるのです。
蘭に適した培養土とはどのようなものがよいでしようか。蘭の種類によつてその条件が異なりますが下記に蘭の種類に適当と思われる条件を参考までに記します。
地生蘭 寒蘭 春蘭 ジンビ えびね ウチヨウラン類
固層率 液層率 気層率
40% 30% 30%
この条件を満たしてくれるのが珪藻土を粒状にして焼いた「レットクレイつぶっこ」です。
:::::: えびねの開花までの積算温度について。
*積算温度(全温度量)とは、日平均温度(最高と最低温度の平均)の合計
種類 最低温度 精算温度 開花までの日数。 環境管理
アマミ 5度C 90 18日 2月末まで低温下
キリシマ 15度C 289 14日 2月末まで低温下
タカネ 15度 542 35日 2月中旬まで低温下
タカネ 15度 445 23日 2月下旬まで低温下
エビネ 15度 573 37日 2月上旬まで低温下
エビネ 15度 460 24日 2月下旬まで低温下
ニオイ 15度 400 21日 2月下旬まで低温下
キエビネ 15度 542 35日 2月中旬まで低温下
キエビネ 15度 400 23日 2月下旬まで低温下
サルメン 15度 492 23日 2月中旬まで低温下
サルメン 15度 401 23日 2月下旬まで低温下
*花芽の完成がほぼ10月〜11月に終り、休眠して春に開花する。12月〜2月の休眠 と思う時期は本当は低温処理期間で、この低温量が充分てないと、その後、開花に適し た気温にしても花茎は伸びてこない。いわゆるダンゴ咲きなどと言う開花状態になる。 このことは、よく一般の愛好栽培者の棚で見掛けることです。その原因は、12月〜1 2月にえびね可愛さのためにえびね舎を締切り暖かくすると低温量が不足してこの現象 が起きるのです。また、開花が遅れることにもなり展示会にタイミング合わなくなる。 冬は荒風、霜を防ぎ、低温は充分に遭遇させることがよい花を咲かせるコツです。
冬期と言えども、肥料は良質のものを薄く施肥すること。水分を切らさないことです。 肥料切れは体内液濃度が落ち、寒害を受ける原因にもなる。水分切れは、葉枯れの原因 は勿論ですが体力の減少で病気の誘発をします。とくにバイラス病が発生します。また 鉢内の水分がすくなくなると鉢内部の残存肥料分が濃縮されますので、えびねの根内部 の水分を取り、葉先が枯れ込みますのでご注意下さい。
薬剤処理による開花促進技術
エビネの場合 ジベレリン 花芽後100ppm全面散布 開花促進、花茎の伸長
エビネの場合 低温処理前500ppm滴下 抽苔促進
キエビネの場合 低温処理後125ppm滴下 開花促進、花茎の伸長
ニオイはかたエビネの詳細情報についてのお問い合わせは、下記のお問合せ窓口までお願い致します。
次ぎのアドレス(ブログ)でハーモニー農法について、公開討論中です。 覗いてください
http://blogs.yahoo.co.jp/netsanpo
http://blog.goo.ne.jp/tenmanjp/
*...『最終更新日:'06.2月.17』...*