| 東京都 浅草仲見世通り 「矢ノ根」 手拭いは、ただの手拭きではない。祭で神輿を担ぐとき、ねずみ小僧が夜の城下町を徘徊するとき、戦で兜を被る前に・・・。手拭いを頭に巻いて、人は気持ちを引き締め、「粋」な奴に変身するのだ。タオルじゃダメ。バンダナなんて外道だ。いなせな歌舞伎物には、手拭いしかない。
歌舞伎でも手拭いは重要な小道具。無論、土産手拭いは使わないが。この手拭いは、歌舞伎18番の一つ、矢ノ根という演目を描いたモノ。ストーリーはこうだ。父の仇を狙っている曽我五郎時致が、矢ノ根(やじり)を研いで、寝て、予知夢を見て、捕らわれた弟を助ける為に通りがけの町人から馬を奪う・・・。よく分からないけれど、見たらこれが面白いんだなぁ。名台詞は「やっとことっちゃうんとこな」。奪った馬に乗って弟を助けに行く時、鞭の代わりに大根を振るう。歌舞伎者ってのは、こうなんだよ。
迫力のデザイン、言うこと無し。本当は歌舞伎座で買いたかった。「☆☆☆☆」(2000/1/1、?円) |