Carlo Crivelli 全作品ノートNO.3
(41)「Due Apostoli 二人の使徒」(モンテフィーレの祭壇画の部分)未
英/Upton House Banbury-Oxfordshire 30×22.5
イギリスのナショナル・トラストの所有。バンブリーはGoogle earthで見ると運河の流れる小さな町で、オックスフォードの北40キロに位置している。この町のUpton House(西に10Kにある)に行けば観ることはできると思う。HP↓
http://www.nationaltrust.org.uk/main/w-uptonhouse
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| ↑ この聖母子は常設なので、ほぼ毎回鑑賞できた。 | 左の写真は小さいので、NETから拝借 |
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左画像はWikimediaから。 上段中央の王冠状の天蓋の部分に は現在N.Yのメトロポリタン美術館収蔵のピエタがはめ込まれていた。 聖人たちはひとりずつオリエンタル花模様の壁がんに緻密にかつ個性的に描かれている。毛衣を纏った洗礼者ヨハネの姿、風貌も特異な印象。 下の画像はナショナルギャラリーのサイトから。 1993.3ほか |
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| 138×40 | 138×40 | 148×63 | 138×40 | 138×40 |
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| ↑展示風景(常設) | 大粒の涙を流し、悲嘆にくれる聖母、ヨハネ、マッダレーナ。カルロらしい悲しみ全開タイプのピエタ。 |
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クリヴェッリ巡りを初めて間もなくの頃、ウィーンからプラハとブダペストへ2泊ずつの現地発ツアーに参加。 ツアーは半日の市内観光で終わり、フリーを待ちかねて、バスで大きな広場に面した美術館を訪問。 数ある玉座の聖母子のひとつだが、色調は茶色がやや強いが、全般にエレガントな雰囲気。聖母の遠くを見つめた眼差しが美しい。幼子イエスは梨を持つ。 台座に署名あり 1995.9 |
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ベルガモはミラノから日帰りで訪れることができる北イタリアの珠玉のような町。FSの駅周辺はチッタ・バッソと呼ばれる比較的新しい建物の多い区域。旧市街はチッタ・アルタと呼ばれ、丘の上に広がっている見所の多い区域。 カッラーラ美術館はその丘の麓にある3階建ての古い館にある。時間がないので駅からタクシーで訪問したが、徒歩でも2,30分で行けると思う。帰りはバスで駅まで戻った。 昼休みまで1時間弱しかなく、急ぎ足の見学だったが、お目当てのこの「聖母子」に無事対面できた。 物憂げな表情の聖母マリア。切れ長の瞳は涼やかで美しい。丹念に描かれた豪華なビザンティン風ベールに宝冠の姿。比べると幼子イエスは布を簡単に巻きつけただけの素朴さ。林檎を手に愛らしい。 お決まりの上部の果物、手前には瓜、さくらんぼ、カーネーション が不安定に配置され、母と子の未来と聖性を暗示している。 同室にはマンテーニャの聖母子など、名品が揃っている。1998.3 |
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クリヴェッリの作品の中では最も有名な絵画ではないかと思う。澁澤龍彦氏がエッセイでこの作品に触れている。 「・・・大胆な線で描いた髪の毛は、ボッティチェルリの貝殻から生まれたウェヌスの髪に似て、束になって大きくうねり、両肩から前と後ろに分かれ、腰のあたりにまで及んでいる。この重々しい輝くばかりな金髪の壮麗さときたらどうだろう!カルロ・クリヴェッリ特有の、冷たい金属的な感触をあたえる黄金の色調が、ここで見事な絢爛たる効果を発揮している・・・」(『幻想の肖像』より) この作品を紹介された名文として私の脳裏に刻み込まれたばかりにこの絵画を求めて何度もアムステルダムに通うことになった。しかし、数回の訪問のうちこの作品に出会えたのはたったの1回。 それは初めての一人旅でのこと。前年情報を得ていた展示室からはすでに移され、何の表示もない殺風景な小部屋にゴヤやティントレットなどと並んでいた。見取り図にもないこの部屋を探すのが一苦労だったが、この細長い構図に納まった豪華版マッダレーナは、そんな熱い私を怜悧な瞳で出迎えてくれた。(笑) 気取った不自然な手の描写がそんなマッダレーナの表情に似合っている。クリヴェッリの描いたマグダラのマリアは他の祭壇画にも見られるが、このマッダレーナは宗教的精神からはずれそうな、かといって官能的でもない、独特の雰囲気がある。中期の代表作。署名あり。 最近は(2006〜2009.)美術館の大規模な改装工事のため、未公開のようだ。工事中は貸し出しされるのが普通だが、それもなく、ひっそりと匿われている・・・。出所は不明。細長い形から祭壇画の一部とも考えられるが、それも該当するものがない。台座の銘文から独立した絵画と見る説もあり、ミステリアス。 1994.5 |
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年老いた聖人の色彩も地味な絵だが、遠くからでもカルロの作品と分かる独特な作風。聖人の頭上にお決まりの果物が描かれているが、これも全体の雰囲気を損なわないようにモノトーンに近い彩色。バックの垂幕も良く観ればオリエントの抽象草花が淡く描かれている。足元には寄進者と見られる親子の祈る姿。 シエナの聖ベルナルディーノかどうか確定されていないが、この作品は1825年まではアスコリ・ピチェーノの教会に在ったのだが、その後ローマを経て1862年にルーヴルに移った。上記のアムステルダムのマッダレーナと同じ細長い形で台座に署名。 この聖ベルナルディーノ(1380〜1444)はシエナの貴族の出身で、聖フランチェスコ会に属する有数の説教師であった。キリストの名を示すI.H.S.と記した円盤を持って布教。裸足で貧困の誓約を厳守するオッセルヴァンティという修道会を創設し、数多くの奇跡を行ったと言う。この画にも吊り下げられた円盤、裸足、年老いた苦行僧の姿が描かれている。 ルーヴルのイタリアルネッサンス名画がずらりと並ぶ大回廊で、この画を見つけて走り寄るのは私くらいか? 2000.4ほか |
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カルロの数ある聖母子のなかでも、1等賞をあげたいと思う珠玉の名画。 、アンコーナの旧市街の坂道をチリアコ聖堂から降りてくる途中にある。ローマ時代の彫刻などから観るように勧められたのだが、心ここに在らず状態。で、適当に覗いて係の青年にあまり時間がないと告げると、中庭から別棟の2階の小さな部屋に直行してくれた。 部屋は照明を落とし、スポットライトに浮かび上がるように展示されていた。なんと美しい!! 聖母の我が子を見つめる気品のある表情、オリエント風マントも優雅に纏って、やさしく幼子イエスのつま先をつまみ持つ。将来の悲劇はともかく、今はこの腕に抱く子へのあふれる、自然な愛情が素直に表現されている。 背景の吊るされた果物は林檎と瓜。人物のいる田園風景はマルケを描写したものと思う。 2001.7 2005.8 |
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| ↑ヴァチカンのショップで購入した板絵の「聖母子」自宅の玄関に飾ってある |
↑ヴァチカン美術館絵画ギャラリー 展示風景 |
| 10年くらい前にNYのネットの書店で偶然見つけ購入。ほかの本2冊とあわせて送料は2〜3000円くらい。船便で1ヶ月以上かかって届いた。この後はアマゾンが急速に普及し、書籍の種類も豊富になったので、もう少し待ったほうが良かったと、ちょっぴり後悔した。多分定価だったはずと裏表紙をみたら、150.000リラのシール。初版は1986年。 2009.12現在、アマゾンに在庫はない。 古本が出品されているが、28.000円! 前頁(2)で紹介したコンプレータシリーズでは作品数200点あまりだったが、このZAMPETTIでは130点となっている。一応、この本を基にノートを作成中。ただ、イタリア語はほんの少々の会話程度なので、ほとんど読めない。(汗) |
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| ↑大型本なのでスキャナーできない。表紙は「ドラゴン退治の聖ジョルジョ」ボストンのイザベラガードナーM | ||