★オペラ・ノート 2 ★ (1998.3〜1999.7)

(11)ヴェルディ『ナブッコ』
1998.3 イタリア・ローマ歌劇場
(12)「カヴァレリア・ルスティカーナ」マスカーニ 1998.9 滋賀県・大津 琵琶湖ホール  ボローニャ歌劇場引越公演
(13)『ジャンニ・スキッキ』プッチーニ

  同上
(14)『薔薇の騎士』R・シュトラウス 1998.10 フランス・パリ オペラ・バスチーユ
(15)『カルメン』ビゼー
1999.6  東京・オーチャードホール  ルーマニア歌劇場引越公演
(16)『ドン・ジョヴァンニ』モーツアルト 1999.7 イタリア・ラヴェンナ アリギエーリ劇場
(17)『ポッペアの戴冠』モンテヴェルディ

1999.7  フランス・エクサンプロヴァンス 旧司教館中庭
(18)『美しきエレーヌ』オッフェンバック   同上
(19)「椿姫」ヴェルディ
1999/7  フランス・オランジュ古代劇場
(20)「セヴィリアの理髪師」ロッシーニ 1999/7   ミラノ・スカラ座
その他ウエーバー『魔弾の射手』 1999/11? 札幌/コンサートホール・きたら
バーデン市立歌劇場引越し公演
その他ヴェルディ『椿姫』 1998.12 札幌/厚生年金会館  レニングラード・オペラ引越し公演

 合唱のアンコールは初体験@ローマ

(11)ヴェルディ『ナブッコ』★★
 
指揮:ダニエル・オーレン 演出:ファビオ・スパルボーリ

ナブッコ:レオ・ヌッチ  イズマエーレ:ナザレノ・アンティノーリ
ザッカリア:フェルッチョ・フルラネット アビガイッレ:ゲーナ・ディミトローヴァ  フェネーナ:フランチェスカ・フランチ
1998.3 イタリア・ローマ歌劇場

♪〜ミラノから南下するに従って天候も悪く、寒くなってきた。ホテルの部屋は暖房が効かず、気管の弱い私は夜間の咳がひどくなり体調は最悪だった。
そのせいもあり、記憶もおぼろだが、オーレンの熱のこもった指揮、「金色の翼〜」の合唱の素晴らしさとそのアンコールは感動的であった。
歌劇場隣のホテルだったので、私の部屋の窓から楽屋口が見えた。レオ・ヌッチが見えないかと、監視?していたが無駄に終わった。



そして琵琶湖ホールのオープン

(12)「カヴァレリア・ルスティカーナ」マスカーニ★★★


指揮:マッシモ・デ・ベルナール  演出:リリアーナ・カヴァーニ

サントッツア:アグネス・バルツア  トゥリッドウ:ホセ・クーラ
アルフィオ:カルロ・グェルフィ  ローラ:サラ・ム・プンガ

1998.9 滋賀県・大津 琵琶湖ホール  ボローニャ歌劇場引越公演

♪〜琵琶湖ホールのオ−プン記念の公演はベテランのバルツアと新人のホセ・クーラの顔合わせ。ついでに京都で遊べると企み、ウキウキ出掛けた。宿は琵琶湖プリンスホテル、チェックインのとき「遠いところありがとうございます」と丁寧な応対だった。部屋もリゾート風で広く、バスルームとトイレが別々なのが快適。
ホールまで歩いて15分くらいと思うが往復バスのサービスがあるので利用した。

『カバレリア』は2度目だったので、少しは余裕を持って観劇できるようになった。バルツアは全盛期に較べ声に威力はなくなってきたと思うが、表現力が卓越している。まったく逆?のホセ・クーラはこの時すでにポスト3大テノールと言われていたので、期待は大きかったのだが・・・ドーモ好みの歌い手ではない。
ただヴィジアル的にはトウリッドウの浅はかさな若さ、ちょっと影のある男の色気にはぴったり。それに比べてバルツアはやっぱり苦しい。(あくまでも見かけが)バランスはとれないが、それもまた歌の威力でカヴァーされるのが良い舞台の証拠か。




 琵琶湖の同時公演

(13)『ジャンニ・スキッキ』プッチーニ★★

指揮:マッシモ・デ・ベルナール  演出:マルコ・ガンディーニ

ジャンニ・スキッキ:ファン・ポンス  ラウレッタ:アリダ・フェッラリーニ  リヌッチオ:ルカ・カノーニチ

1998.9 滋賀県・大津 琵琶湖ホール  ボローニャ歌劇場引越公演

♪〜実は京都からびわ湖に移動するとき、湖東三山の観光バスに乗り、山道を結構歩くツアーをこなしていた。ホテルで1.2時間の休憩をとったものの、後半のこの舞台になってどっと疲れがでてしまった。つまり眠くなってしまったので、睡魔との闘い。ぼんやりしていてアリア「私のお父さん」の記憶しかない。教訓:オペラの前3〜4時間前は絶対観光しないこと!



パリで再びヴェルニケ演出

(14)『薔薇の騎士』R・シュトラウス★★★★


指揮:ウルフ・シルマー  演出:ヘルベルト・ヴェルニケ

元帥夫人:フリシティ・ロット  オクタヴィアン:アンネ・ゾフィ・フォン・オッター  オックス男爵:フランツ・ハウラータ   ゾフィー:ルース・ジエザック

1998.10 フランス・パリ オペラ・バスチーユ

♪〜友人とフランス中部のツアーに参加したあと、グループから離脱。クレモンフェランから列車に乗り、パリでオペラを観た。この時はまだパソコンも持っていなかったので、情報はJALのプレイガイドで得、チケットも予約した。正規の金額の50%増しくらいだったと記憶。
初めてのバスチーユオペラ。キャストもプログラムを購入してはじめて分かった。わ〜い!!ロットとオッターと二人で大喜び。おまけに演出がヴェルニケ・・・今思うと夢のようなお話。(笑)
舞台は鏡と階段を使い、すっきりモダンなもの。しかし衣装がクラッシクでとても美麗。ロットはデボラ・カー(往年のハリウッド女優)のように上品で美しく、オッターの凛々しい青年貴族と小間使いの娘の使い分けがとても細やかな演技、歌ももちろん最高!!ハウラータがまだ若く、中年の下品な男爵には全然見えないが歌は◎。写真のプログラム、実物は銀色で綺麗なのですが・・・。



 初カルメンはバルツアー

(15)『カルメン』ビゼー★★★

指揮:?    演出:?

カルメン:アグネス・バルツァー  ドン・ホセ:ルイス・リマ

1999.6  東京・オーチャードホール  ルーマニア歌劇場引越公演

♪〜バルツァーのカルメンが観たい!聴きたい!の一心で上京。オープン・サービス価格の東急セルリアンタワーに泊まりました。予習のビデオがクライバー指揮だったので、これはもうオーケストラに初めから乗らなかったのは仕方がない。でもバルツァーの頑張りはそれをしのぎ、リマもどんどん良くなって行く。最後の自由を求めるカルメンの死に涙。

夏のイタリア・ラヴェンナ音楽祭へ

(16)『ドン・ジョヴァンニ』モーツアルト★★★★


指揮:リッカルド・ムーティ  演出:ロベルト・デ・シモーネ

ドン・ジョヴァンニ:カルロス・アルバレツ  レポレッロ:イルデブランド・ダルカンジェッロ  ドンナ・アンナ:マリエッラ・デヴィーア  ドンナ・エルヴィラ:アンナ・カテリーナ・アントナッチ  ドン・オッターヴィオ:ミハエル・シャーデ  ツェルリーナ:アンジェリカ・キルヒシュラガー

1999.7 イタリア・ラヴェンナ アリギエーリ劇場

♪〜昨年に続いてオペラ仲間と伊、南仏へ。休暇中の娘とミラノで落ち合い、ベニス、パドヴァと回ってラヴェンナで皆と合流した。この音楽祭の公演は豪華キャストでもあり、早くにチケット手配してくださったO先生に感謝!!去年のザルツでのタミーノに続いて、シャーデはホントに素晴らしい。若手のキルヒシュラーガーもチャーミングな容姿もあってこの役にぴったり。他の歌手も言うこと無し。この劇場の付近はバールがいくつか並んで休憩のときもリラックス。この街自体がビザンチンの美術館みたいなところ、素晴らしい環境でのオペラ体験は忘れられない。
写真:左から2人目次女、3人目私。日本から9人にペーザロ在住だった道産子建築家が参加

    



 エクサンプロヴァンスで初めてのミンコフスキー

(17)『ポッペアの戴冠』モンテヴェルディ★★★★

指揮:マルク・ミンコフスキ  演出:クラウス・ミハエル・グリュベール

ポッペア:ミレイユ・デルンシュ  ネローネ:アンネ・ゾフィ・フォン・オッター  オッターヴィア:ロライネ・フント  オットーネ:アンナ・ラーソン  アルナルタ(乳母):ジャン・ポール・フシェクール  セネカ:デニス・セドフ ドルジッラ:ニコル・ヘアストン  愛の神・ダミジェッラ:カサンドレ・ベルソン  幸運の神 :マリー・ホセ・トルル
美徳の神・小姓バレット:マグダレーナ・コジェナー

1999.7  フランス・エクサンプロヴァンス 旧司教館中庭

♪〜ラヴァンナから列車でボローニャまで。ボローニャからは飛行機、ミラノ乗り換えでマルセ−ユ空港へ。飛行機が遅れたのでタクシーでエクサンプロヴァンスに向かった。移動で疲れていたが、この夜の公演は入門者の私にとってはオペラにますますはまることになった想い出の舞台となった。指揮者のミンコフスキ、そして古楽器の調べ、大好きなオッターの歌も演技も光っていた。バロックに惹かれるきっかけにもなった優れた演奏、見上げると夜空に星が瞬いていた。

初オッフェンバックは言葉の壁に涙

(18)『美しきエレーヌ』オッフェンバック★★★

指揮:オリヴェ・カスパー  演出:ヘルベルト・ヴェルニケ

パリス:アレクサンドル・バデア  メネラウス:ダレ・デューシング
エレーヌ:ノラ・グビッシュ  アガメムノン:ヴィクトル・ブラウン
オレスト:ドミニク・ヴィス

1999.7  フランス・エクサンプロヴァンス  旧司教館中庭

♪〜この会場はタペスリー美術館でもあるので、昼間見学に立ち寄った。丁度、エレーヌの舞台の準備中だった。(写真参照)日中は猛暑の一日だったのに夜になるとぐっと涼しく過ごしやすい。諷刺のきいたオッフェンバックのオペラなので覚悟していたのだが、細かいセリフがさっぱり理解できず残念だった。演出は大好きなヴェルニケ、ロココの舞台やヘレネのドレスが美しく、最後はおもちゃの汽車ポッポがを走らせ、最後尾に木馬が乗っていた。私はもちろん気に入ったのだが、友人たちには不評・・・。



 オランジュからミラノへ、オペラの旅は続く

(19)「椿姫」ヴェルディ★★★

指揮:ベルトラント・ビリー  演出:ロベール・フオルチュヌ

ヴィオレッタ・ヴァレリー:ルース・アン・スウェンソン
アルフレード・ジェルモン・:マルセロ・アルヴレス
ジョルジョ・ジェルモン:エドワード・チュマギアン(バリトン)
ドウフォール男爵:マーク・シュネイブル(バリトン)
医師グランヴィル:エリック・マーチン・ボネット(バス)
アンニーナ:ヴィオリカ・コルテス

1999/7  フランス・オランジュ古代劇場

♪〜エクスからマルセーユ経由でオランジュまで列車に乗った。地方の列車はクーラーがほとんど効かない。扇子を使っていると、隣の列車から子供達が珍しげに見ていて、おまけに母親がカメラを向けて私を撮った。(なんなの〜)オランジュの駅前ホテルに荷を置き、夕闇迫る街をそぞろ歩き、途中のレストランで夕食も済ませアリーナへ。入場口近くでプロヴァンサルプリントの可愛いクッションを売っていた。石の階段なので、腰痛の心配があり購入。入り口がひとつ?入退場は観客でゴッタ返しだった。序曲が始まると背景の石の壁にレザー光線が劇場のバルコン風景を写し出し綺麗。
スウエンソンが快調、つきぬけるような高音の素晴らしさ、大拍手!!。大きなスペースを活かした演出も心に残った。ブルゾンは代役、アルバレスはやや不調。(写真カーテンコール)



運命の出会い?初めてのファンくん

(20)「セヴィリアの理髪師」ロッシーニ★★


指揮:リカルド.シャイー 演出:アルフレッド.アリアス

アルマヴィーア侯爵:ファン・ディゴ・フローレス ロジーナ:ジェニファー.ラルモア  フィガロ:ロベルト.デ.カンデア バルトロ:アルフォンソ.アントナッチ
1999/7   ミラノ・スカラ座

♪〜フローレスを初めて聴いたのがこの公演だった。私は声は綺麗だがパワー不足な感じで、あまり良いと思わなかったのだが・・・この後の活躍がこれほどになるとは、この時点では正直想像できなかった。ただ同行の友人がベタほめ。また、偶然レストランでフローレスに会われたというFさんもその後、彼のホームページを開くまでになったことを思えば、私は耳が悪いのだと痛感した次第。その他は演奏も演出も平凡だった。席はバルコンの2列目、前が大柄な男性のため舞台は半分しか見えない・・・旅の疲れもあってヨレヨレ、急いでホテルに帰りバタンと倒れるようにベットへ。