サンタ・マリア・デッラ・ピエーヴェ教会 Arezzo

アレッツオに行った目的は、別ページを作成しましたが、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画を観るためでした。また、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』の舞台でもあり、街の散策も楽しみでした。
事前にガイドブックを調べてみると、なんと!ロマネスクもあるではないですか・・・一石三鳥?とおおいに期待はふくらみました。

ピエロの「マグダラのマリア」のある大聖堂を見学したあと、ピエーヴェ教会の後陣と塔を望むグランデ広場へ。傾斜のある広場はシエナのカンポ広場に似ていますが、傾斜度はこちらのほうが大きいと思います。

教会のファサードは残念なことに、扉口を中心に修復中。ピサ=ロマネスク様式らしい小開廊が上部に並んでいるのを確認しましたが、工事中の上、狭い道路に面しているため、じっくり眺めることもなく内部へ。

内陣はクリプトの上にあり、14世紀シエナ派のピエロ・ロレンツェッテイの多翼祭壇画が、見上げるような高い祭壇にドンと置かれています。11世紀から始まった教会建築はそれぞれの時代にあわせた改築を重ねた末、19世紀にはもとのロマネスク様式に戻る修復がなされたそうです。私の目は自然にホンモノのロマネスクは何処?と探しますが、暗い堂内にみつけたのは側廊にあった浮き彫り「マギの礼拝」。(絵葉書参照)
後期ロマネスクらしく?鼻が高い大人顔の面々、他に比べて大きく彫られた聖母は、頼りになる教区のマリアさま(教会の名)にふさわしいと微笑ましくながめました。。

N.Yの9.11テロの一ヶ月前の旅でした。赤い夾竹桃の花が咲く真夏のトスカーナを巡ったときの、あのシアワセな想いを忘れられません。この後の旅はイラク戦争の勃発もあり、個人の趣味とはいえ、世界の騒がしさからは無縁でいられないことを痛感することになって・・・当然ですが。     2001.8


 サン・ミニアート・アル・モンテ教会  Firenze


初回は夏の暑い日でした。ヴェッキオ橋をピッテイ宮殿方向へ歩き、橋の中間地点から左手にアルノ川の流れを眺めていると、丘のうえに小さく白い教会が見えました。フィオレンティーノ・ロマニコを忘れてはならじと早速タクシーで訪れました。

2回目は秋でした。未訪問の友人達と、この時もタクシーで行きました。フィレンツェ市街の車や人の喧噪からこの緑の丘へ来ると、ぐんと空気が綺麗になり深呼吸〜。(^o^)!!

階段を登ると教会の美しい大理石のファサードが見えてきます。(写真)この地方には2000年の歴史のある大理石産業があるので、白や緑、薄茶などの大理石で造られた教会も多かったのでしょうか?。フィレンツェで購入したこの地方のロマネスク教会の本によると、ファサード部分に同様な模様のみられるのは、エンポリのサンタンドレア教会とバディア・フィエゾラーナの2建築のみ。内部の説教壇などに使用されることが多かったようです。

創建は11〜13世紀、ファサードには一部13世紀のモザイク(窓の上)もあります。内部はイタリアに多く見られる木の天井、クリプトの上に造られた後陣は見上げるほどの高さです。デッラ・ロッピアやガッティの作品で飾られ、床や柵などにはふんだんに大理石を使用、芸術の都にふさわしい豪華なロマネスクです。

右隣の司教館の回廊にはウッチェロのフレスコ画があると、ガイドブックにありますが、見学不可。帰国後調べたところ、ここにあるのは「修道士たちの物語」、1925年に17、18世紀の上塗りから発見されたものなので、保存状態は極めて悪いそうです。

広場からの眺めはドゥオーモの見える市街のほか、丘の中腹に点在する糸杉に囲まれた館群の景色も素晴らしいです。 2001.8 2004.10






サンティ・アポストリ教会 Firenze

ドゥオーモからヴェッキオ橋まで歩き、橋の手前のアルノ川沿いの道を右に200メートルほど行き、右折します。車の入らない小さな路地がありその先に狭い広場に面してSs・Apostoli教会が建っています。11世紀のロマネスクの教会ですが、後世の改築をへて1930年代にまた元の姿に近く戻されました。観光客で賑わうフィレンツェの街なかとは思えないほど閑静な、そして中世の面影をとどめた界隈です。教会の内部はバジリカ式、ろうそくの光がゆらめく暗い空間でした。華やかなルネッサンスの絵画で彩られた教会ばかり見てきた目にはなんとも古めかしいところですが、何故かほっとする心地良さ・・・。

ごく近くにサンタ・トリニタ教会があります。ギルランダイオのフレスコ画が有名です。セットで訪れてみてください。  2001.8




  
サン・パオロ・ア・リーパ ・ダルノ教会 Pisa

フィレンツェから日帰りで訪れました。ピサは1991年以来ですが、そのときはツアーでしたのでドゥオーモ近辺を見学しただけでした。今回は列車でピサ駅まで行き、駅前の(i)で地図をもらって歩き始めました。目的のいくつかのロマネスク教会のうち、最も駅に近いこのS.Paolo .a.Ripa d‘Arno教会は駅から十数分です。下町ですが住宅や幼稚園が並ぶのんびりした一画。同名の大きな広場にピサ・様式のファサードが美しい教会が建っています。残念なことにキューゾ。内部の柱頭彫刻や円柱列が見事と聞いていましたので、見られなくてがっかりでした。後背部にまわってみましたら、荒れた雑草の茂る敷地に八角形のサンタガタ礼拝堂が建っています。2004.10





  
サンタ・マリア・デ・スピーナ教会  Pisa
   
上記のS.Paolo .a.Ripa d‘Arno教会の裏からアルノ川沿いの道を歩いていきますと車の多い通りに身を潜めるように可憐な姿のS.Maria.della.Spina教会が見えてきます。写真でおわかりのようにロマネスク=ゴシック様式の小さな教会です。もとはアルノ川の岸辺に近いところに建つ祈祷堂だったのですが、14世紀に拡張されました。川の水から保護するために19世紀になってからより高い位置に解体、移築されました。記憶に新しいアルノの大氾濫を切り抜けることができたのは先見の明があったということでしょう。
名前の由来はキリストの冠と信じられている一本の茨(スピーナ)を収めていたことからつけられました。そのスピーナのある壁がんを見たかったのですが扉は硬く閉まっていました。観光客も次々とこのチャーミングな教会を訪れるのですが、皆がっかり。2004.10







  
 ドゥオーモ&洗礼堂&斜塔 Pisa

上記のS.Maria.della.Spina教会の手前に橋あり、そこを渡って大きな道をほぼ直線に1キロほど歩いて行きますと、突き当りがDUOMOの広場です。広場は観光客で混雑していました。中国、台湾、韓国、日本とアジア人が多いのはピサの斜塔人気でしょうか。
ドゥオーモ&洗礼堂にカンポサント、ドゥオーモ付属博物館、シノピア美術館の5箇所共通チケットを購入。斜塔のチケットは特別扱いで、とても高くてびっくり。外から眺めるだけにしました。1991年にツアーで来たことがあったのですが、あの時は修復中だったので登れませんでした。負け惜しみではなく斜塔よりドゥオーモ付属博物館がお勧めです。ドゥオーモのファサードを飾っていたオリジナルの彫刻が収められていて見ごたえがありました。ピサ・ロマネスク様式はファサードの上部の開廊に並ぶ優美な柱、リズミカルな連続アーチの見事なこと!それに白大理石で統一された12世紀の建築物が並び、緑の芝生色が美しい開放的な広場に映えています。
ここは何度でも訪れたいところですが、いかんせん観光客が多すぎ、賑やか過ぎですね。

↓ドゥオーモ内部のジョバンニ・ピサーノの  ↓付属博物館の外回廊から見た斜塔
説教壇 部分

 
見学途中でのランチは広場に近いレストランで。海の幸のグリルが美味でした。隣席が幼い女の子ふたりを連れた若い日本人のご夫婦。赴任先のドイツのドュセルドルフから車でこられたとのこと。娘たちと同じ年頃の奥さんとお話、久しぶりに沢山日本語を話せたと喜んでくださいました。外国での出産や子育てのお話・・・米国に住み只今妊娠中の次女を想いながら、汽車に乗り夕暮れのフィレンツェに戻りました。1991.5 2004.10




ITALIA


トスカーナ地方(1)
(1)サンタ・マリア・デッラ・ピエーヴェ教会   Arezzo (2)サン・ミニアート・アル・モンテ教会  Firenze
(3)サンティ・アポストリ教会 Firenze (4)サン・パオロ・ア・リーパ ・ダルノ教会 Pisa
パート2へ (5)サンタ・マリア・デ・スピーナ教会  Pisa (6.7.8)ドゥオーモ&洗礼堂&斜塔 Pisa

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