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2009/11/1(日)

2009/11/30(月)
BackNunber

 11月25日(水) 晴れ時々曇り 夕方小雨  

定期往診。
先生は母のことを「特に選ばれた人」だとおっしゃる。「長生き」に選ばれた人。
だから、周りの者が頑張ってお仕えしましょうと いう訳。
検便はクリアしたが、貧血。今日は注射をしてもらう。
普通は点滴をされるらしいが、長時間になるしんどさと、入れるそのまま流れ出るの状態だから、直接の注射。
ただ、この年齢なら、正常値までいかない方がいいらしい。
少し薄い血の方が、心臓に負担をかけないということだった。

「がんばれよ」と私の背中を叩いて。もうこれ以上何がんばりますのや。
ケアマネさんにしてもお医者さんにしても、介護人を励ましてくださる。

信州からリンゴの宅急便。どっさり以上。
先日の大さんたちが来たときのお土産にいただいた信州のリンゴ、分けっこした皆さんが、「スーパーで買うりんごって、アレは何やったんか」というほど美味しかった。
人によっては、剥いた皮をまた拾って食べたと言う。

またあの感動をと、りんご配り。
しっかり、鯛を釣って帰って来た。
「あのなぁー」大体、古着をくださるときはいつもこんな風に始まる。
「あのなぁー 捨てようと思っていたんやけど」。たとう紙に包まれた七五三の男の子の着物。
黒地に波に鶴の絵柄。今年還暦の方のだから50年以上のもの。
信州のリンゴ3つのおため返しがこれ。鯛以上。
やっぱり信州のリンゴは美味い!旨い!上手い!巧い!


出来事

生徒さん、ちょこっと毛糸探しに。マフラーの差し色。
こういう感じで、アトリエに来てくださるのは、願っていたとおり。
「あるものをみんなで使おう」のモットーだから。

11/25
  • 筑前煮(残り根菜を集めて)
  • 鶏胸肉塩焼き(ハム風)、レタス
  • あさり赤だし
  • きゅうり、なす糠漬け、らっきょ

なすの糠漬け、今年はもう諦めよう。温度となす素材の悪さで漬かりが悪い。


 11月24日(火) 曇り夕方から雨  

一対一の対峙。
お互いに「おまえなぁ」とののしり合い、哀願もあり。
ただし私の方には、援軍もある。Niftyとフレッツ光のNTT。しかしせいぜい当てにしたくない。
パソコンのディスプレイに向かって、一日へたり込み。解体して組み立てて、もう一生やらないだろうという難仕事に挑む。
ことの起こりは、メールが不通になったことから。Niftyに電話しても解決しなかったから。
さて、と思っているところに、「いっぺんおかんのパソコン整理したらどうや」の息子の一言。
さもありなん、貯めっぱなしのマイドキュメントは必要なものを探し出すのも大変だったし、バックアップもとっていなかったし。
この際が、大仕事になった。

大仕事一は、いっぺんパソコンの頭脳を空にすること、これはすべてをCD−ROMにコピーする。
パソコンを買った時のまっさらの状態に戻して、再セットアップする。

大仕事二は、CD−ROMから、パソコンに戻して、脳みそを詰めてやる。
これは、あっちやったりこっちやったりの仕事だから、簡単なんだけど、使い勝手のいい機能のインストールが大変で。

とりあえず、必要なものから。メール開通。
ほっとした間に、昨日今日の日刊のページを作る。
毎日やっていることだから、やり方はなれていても、中身を忘れてしまう。
公開、更新のためのFFFTP機能取得まで行った。おためしにインデックスだけUP。

写真や写真をUPするスキャナも試したかったけど、
そろそろ、何のためにマッサージに通ってるかをふと考えたら、もうそこで心身ともに崩れてしまって。

しんどかったし、もうたぶん一生やらないだろうなぁとは思うけど、はじめから順を追って処理してゆくというのは、かなりいい勉強になった。
実際、言うこと聞かないパソコンでも、素直にやれば難なくクリアしてくれるし、筋の通った命令なら、素直に応えるというパソコン特有の性格も実感できた。

まだ、不備もある、必要機能だけの色気もそっけもないパソコンに、ここまで来たなら、機嫌よく日刊続けて行こう。
年寄りの日々だって、忘れたくないこといっぱいあるから。
しんどさのご褒美は、それに決めた。何より、しっかりした目で毎日の暮らしを見つめられる自分でありたいから。

「あぁ しんど」は「あぁ おもしろ」につなげた方が、うれしいじゃない。


出来事

11/24
  • 鶏から揚げ、揚げじゃが
  • 湯豆腐
  • かぶのゆず漬け(頂き物)
  • ナス糠漬け

要するに買い物行く時間がなかったから、冷蔵庫総動員で、なおかつ、おかんがパソコンにうつつ抜かしていたことがバレないように、好みのものを。


 11月23日(月) 晴れ 時々曇り 

京都の姉が「おばぁちゃんそろそろうちに来てもらって」と言っていたのだが、それは私にとっては無防備な言葉だと思って、とりあわなかった。
たちまち、その日からお風呂さえ困るし、どうする気なんだろうと。
「知ってるよ、うちの近くにお風呂の車が止まってるの」そんな答えだった。
知ってるだけでは、介護は出来ん。

まず、地元のケアマネさんを決めようよと、私が介護に習った通りの手順を姉に教えた。それがひいては自分の老後の方針の学習になると。
70を超えた姉、おみこしを上げたらしい。なおかつ、それが感動を伴う結果であったらしい。
電話の向こうで、姉の声が弾む。
「親切だった」と着々と母を迎える準備が進んだらしい。

もちろん、10年の歴史を持つ介護制度だから、放っておかれるわけはないが、快くその制度に乗れたのは良かった。

母の面倒を見る片側に、体制の整いはじめた姉が居るようになったというので、ほっとする。
一人では何かあったときどうしょうもないと感じる毎日の恐怖から、ひとつ安心。
姉は急いで床暖房の工事にかかると言う。

もちろん、今はもう12月のケア計画を先日うちのケアマネさんと練ったところだし、血液検査と検便で、母の治療もあるから、
これもまた、母の状況を見ながらの京都行きになるわけで。

静かだと気になり、音がすると気になり、家の周りにカラスが飛び交うのさえ、 そんな日は気になっている。
目の前で母を見ない不安も確実にあるが母が京都に行ったら、遠慮なく解放されよう。

姉はようやっと、介護の1段階を踏んだ。
最初の苦労は確かにあった。介護する側もそうだし、当の母だって、新しい環境や介護施設に馴染めるかということもある。
ただ、介護に対してまったく無知で心配の方が多かった私でさえ、踏み出したとたん、耳に入ってくる単語や状況が自分にすぐさま取り込めるようになった。
こんなに変われるものかという驚きは、周りの人の指導や援助から生まれたものだった。
自分の中に取り込んでこそ、はじめて勢いに乗れると思っているから、
70を超えた姉に少し過酷な要求だったかなという思いも吹き飛んだ。
1歩介護の階段を上がった姉も、やがては、介護制度に乗り、そこに携わる真摯な人たちの中で、 思いがけない成長と感動を覚えるに違いない。

母は母として、二人の娘にちゃんと次の生き方を示唆してくれている。大きな存在。


出来事

グラチャンバレー、世界王者ブラジル戦。ストレート負けでしたが よく日本チーム投げずに頑張りました。
対戦5ヶ国の中で、キューバの選手たちの明るい表情が印象的だった。
どこかおおらかで、そのくせ、自国のプライドもうかがわせて。
お国柄ってやっぱりわかる。

11/23
  • 今夜もカレーライス
  • トマト、アスパラ、レタス、たまごのサラダ
  • ししゃも味醂干し
  • 千切り大根と塩昆布のハリハリ漬け
  • なす、大根糠漬け

息子も母もカレーは好きですねー。そんで、料理人はラクチン。
実はこの昨日の仕込んだカレー、小麦粉から炒めたもの。フライパンの新しいのをおろしたので、やってみたかった。市販のルゥより辛さがすっきりしている感じ。


 11月22日(日) 晴れ 夕方から雨で、冷え冷え  

ゼロの焦点 まっぴるまから読み終えました。この冷え冷え感だから許された、大胆のんびりムード。
まぁ、どうせどうしたって、お尻に火がつくのだから、座り込んじゃえってとこです。
一昔前ならお昼間のこたつの読書なんて、居心地悪くて、もったいなくて、冥加に悪いとさえ慎み深かったのに。

で、映画は見に行かないことにしました。面白かったので一気に読めたので、これで充分。
広末涼子さんのセリフになるところは、声に出してやってみておりました。
少し、甘えん坊風に。口調は「おくりびと」で頭に入れておいた風にです。
清張さんは口述筆記の作品が多いそうですが、あの風貌で女性言葉を言われるのなら、わたしだって広末さんはへっちゃらで、おあいこというところです。

夜の美容院の予定が、先生お通夜が入ったそうで、急にお昼の空き時間にと電話くださった。
さて、1時間、丁度母の昼食時間に当たる。
カットだけにして、後の洗髪はしてもらわない。これで10分は短縮できる。
出かける前にたっぷりのミルクコーヒーを淹れて、落ち着いてもらう。
何かにつけて算段して一番安全な形を探すのだが、いつも杞憂に終るのは、けっこうなことだ。
寒いのも丁度いい。まさか、前みたいに風呂場で洗濯に張り切ることも無いだろうし、あとは火の用心だけ。

多分、もうお正月まで来る自信は無いから、ばっさり切って、首筋の寒さ。
これで、一仕事終えました。


出来事

グランドチャンピオンバレー 男子、キューバに完敗。
好調の日本選手のいいところが出ずじまい。
キューバって、どんな国だ。
カストロの下、自国の体制がとられているちゃんとした社会主義国らしいが、
資本主義国アメリカに抱かれているような島国。いっつも危機感があるんじゃないかと思う程度で。

11/22
  • カレーライス
  • じゃがいも、三度豆、ベーコン炒め
  • レタス、トマトサラダ
  • 焼きしいたけとほうれん草の柚子ひたし
  • なす糠漬け

午後はじっくりカレー作り。息子のあしたの休日がラクだから。
母のご飯作りも大変だけど、息子も大変。いつ食べるか、何を喜ぶか不明。


 11月21日(土) 晴れ 夕方しぐれ 

「あとは、ご飯を頂いて寝るだけですわ。」表で母の元気な声が続く。
「いろいろしないとアカンことありますけど、このごろはもう、なんにもでけんようになりました。」
ディケアから帰ってきた母の職員さんとの会話。

母にとって、しなければならないことって、或いはしたいことって何なんだろう。
そう思っているのなら、させてやりたい。

衣服の着脱さえこのごろは面倒がって、ちょっとの隙に布団に入ってしまう。
タイミングの攻防に負けているのはわたしの方で、ずるがしこいのは健在でと可笑しいし、やっぱり、昼と夜は明確にして、ちゃんと着替えさせたいとも思って。

おばぁちゃんのやりたいことって、いったい?
未完でも不出来でも、やりたいことがみつけたい。
子供に箸使いを教えたくて、ひとりで食べてごらんと言ったら、「バーバッとするよ」とわざとテーブルを汚して食べさせろと抵抗した。
そんなことを思い出して、子育てといっしょだとやる気でいる。
新聞に母の故郷 同級生の訃報。新聞も「もうイヤ」と読まなくなった母に気を使うことも無い。

わたしは空き日。無為の日と決め込んで。
決め込んだわけではないが、ぐだーっ だらーっ ごろんの一日で、
気になって「ゼロの焦点」読んでみる。
昔読んだ本と、映画の宣伝のキャッチフレーズに違和感があって。
こんなんしているうちに、市内の映画館、見に行くチャンスなくしてしまいますぜ。

更新が遅くなった。無為の日の流れで、なんにもないとかえってこうなる。
ゴミだしのない日は、どうも、スタートがきれなくて。〔22日朝〕


出来事

本日、イランに辛勝。結局、ねばりで勝った。グランドチャンピオン杯、男子バレー。
耐えて勝つ、辛抱して勝つ。若い集団にとっては、なかなか難しいことだろうけど、やってのけた。

新聞を見て驚いたのだが、新聞って、スポーツのページこんな多かったかな? いわゆる、駅頭で見る活字の派手なスポーツ新聞の感じがするくらい。
今更ですかい。あんまり見ないページだったわけか。

11/21
  • 釜揚げうどん
  • 野菜天麩羅
  • ししゃも味醂干し
  • しめじと生昆布の炒め煮
  • なす糠漬け

最後の下田なす。生徒さんのお土産。釜揚げは一番好きなうどんの食べ方。みなさんはてんぷら釜揚げ、わたしは小口葱とワサビ。


 11月20日(金) 晴れ  
Lesson(107) 
昼定食でございます。

Lessonが続くと、生徒さんの方が、センセの身体を心配してくださる。
大丈夫、楽しいひとときなんだから。
お昼はお弁当買ってこようかとまで。

頼む、こんな楽しいこと取り上げないで。
メニューを考えるのが好き。しかも、500円を越えないように。
この条件があるから、楽しさが増す。好きほっかいに作っていて、何が楽しかろ。
ついでに、母のメニューが増える。Lessonの日は「あら、ご馳走やねー」と母はいつも言う。
常日頃の粗食をフォロゥ。

どんな時でも、遊べる要素を自分の為に作っておく。
ものを創る楽しさと、おしゃべりの楽しさと、お昼の楽しさと、母の笑顔とLesson日の豪華な楽しさ満杯。
日頃の憂さがいつの間にか消えている。

Sさんは風呂敷持参。「キタナイけど」。
「キタナイから、どこまでキレイなものに変身出来るか」が楽しいのであって、キレイなものに手を加えることも無い。
センセ、手を合わせて、「お願い、半分頂戴」でゲット。Sさんがこうするなら、わたしはああすると黙ってほくそえんでいる。

生徒さんも、センセの試作品からアレンジ。アイデァの盗みあい。
ティタイムは写真の仕分け、忘年会兼買い物の計画をたてて。

本日の定食。
にしん昆布巻き、小芋煮合わせ。イカのけんちん蒸し あんかけ。
たたき山芋のとびっこかけ、わさび、水菜。おすまし雑煮。


出来事

賃貸の福祉用具、ベットの点検に来てくださる。
ベットがリモコンで上がること、気がつかなかった。
今まで這いつくばって、ベットの下掃除してたのは何なんだ。
しっかりせい、介護人。

11/20
  • 焼き餃子
  • 昆布巻き
  • いかげそ、しめじ塩焼き、レモン
  • 豆腐、みつばすまし汁
  • なす糠漬け

けんちん蒸しをしたいかの残りの足。焼きながら、胴に詰めないで残しておいて良かったと、このつつましさ。


 11月19日(木) 晴れ  

「キモかわ」を抱きしめて 今日の夕刊の見出し。
コレなんでっしゃろ、「キモかわ」。夕刊が来てから、ずっと悩んで深夜になってもワカラン。
平城遷都1300年祭のキャラクター「せんとくん」の抱きつき型人形が出来たんだそうだ。
所謂、昔の「抱っこちゃん」風と考えていいんだろうけど、若い女性をターゲットにした新グッズ。「だっこせんとくん」と言う。

ところがこの50行ほどの記事の中に、必死に探しても「キモかわ」という言葉が出てこない。
今時流行りの「きもい」と「かわいい」の造語?
それなら、なおのこと許せない。

いろんな言葉を知ってきたのは、新聞によるものが多い。どこかで、新聞の言葉を正しいと思ってきた。
若い人をおもねって、安直に流行り言葉を使うのはよろしくない。
記事の内容はわかる。
見出しに年寄りがわからん言葉を使うのは、ルール違反だとさえ思う。

そも、見出しというのは、大体の記事内容がイメージできるものでなくっちゃだよね。

中学校の時、見出しの勉強があった。
動物園の檻から二頭のライオンが飛び出して大暴れした記事に、どんな見出しをつければいいかという問題が出た。
大半が「ライオン大暴れ」だった。そのときの誰かが「二頭のライオン大暴れ」と二頭をつけた。
それだけで、より恐怖の状況が強まると先生が講評されていた。
だいたいが、勉強よりもぼんやりと授業時間の流れるのを見ているだけのタイプだったから、ココでしゃれた見出しをと張り切ったわけではないし、 で噛みつかれたん?などと勝手に事件を大きくして楽しんでいた。
なぜだかこの記憶は鮮明。

で、この「キモかわ」って、やっぱり何なんでしょう。どこか見落としているか、ボケが来たか、わたしだけが悩んでいるのか、安眠にいざなってくれない罪なヤツ。

先日のオフ会の写真を広げて、170枚。収拾がつかずに、ため息。そうだ、あしたのLessonの生徒さんに助けてもらおう。
そのかわりわたしは、定食作り。昆布巻きを20本、今夜の内に味付けしてなじませておけば、きっとうまくゆく。添えに煮汁の中で小芋を煮よう。


出来事

グラチャンバレー、今夜も勝ちました。対エジプト。
バレーを見ながら、余裕の昆布巻き作り。
だって、絶対勝つって思って見られるもの。まず、この全日本チーム、平均年齢が若い。
元気だから、得点するたびに、プレー以上にコートを走り回るこの快活さが、かわいい。

11/19
  • とんかつ、じゃがいもサラダ、レタス
  • きゅうりとかに身の酢の物
  • 三度豆と油揚げの生姜醤油
  • なす糠漬け

かにの雑肉が安かった。ふうようはいと思ったが、母にたまごはせいぜい使いたくない。このとんかつはしょうが焼き用二枚を重ねて。息子曰く、肉は薄い方が、とんかつは衣が美味いのだそうだ。
そうかいそうかい。わたしゃ、レタスにポテサラ巻いてお粗末。


 11月18日(水) 晴れ  

あわて者だから、心臓が早鐘打つのは度々だけど、今日から始まったワールドグランドチャンピオンバレー 男子。
心臓が止まるわと思うほど、激しい試合。
アジアの代表日本、ヨーロッパの王者ポーランドに勝って、幸先の良いスタート。
相手を撃ち殺しそうな激しいサーブが目立って得点を重ねた。

大体チームプレーにそんなに興味はないのだけれど、唯一解かる種目。
ブルマー時代、9人制でバックセンターをやっていたから。
背が足らなくて、絶対、点を取れる場所ではなかったけれど、全体がよく見える場所だった。
前衛(昔はこう言った)のアタッカーの上着の袖が縦に裂けるほどの激しい打ち込みの連続は憧れで、宙に舞う長い脚と長い手に後ろから惚れ惚れして見ていた。

これから、5日間の楽しみ。「相棒」も「沢村一樹の浅見さん」もふっとんだ。
夜の生徒さんのMちゃんは「今週は仕事が混んでいて、お稽古無理です」と断りの電話。
最後にふふふって笑ったのは、あの子、多分バレーに熱上げるセンセをお見通しなんだわ。アリガトね。

Lesson(106) 自分の着る物が縫えるなんて、思ってもいなかった。

そう言って今日はHさん、パンツ完成。
その割りに、布は好きらしく、一杯貯め込んで。仕立ててもらおうと思ってたんだって。
昔はけっこう仕立てをするおうちがあったもんです。
母もこれが仕事で、唯一の現金収入でした。
注文を受けて洋裁をする母の元で、裁ち屑で遊んで大きくなりました。
多分、便利用品をいろいろ使う今の洋裁よりも、器用にこなしていたのだろうと思うことがあります。
もうちょっとのところ、いろいろ聞いておけばよかった。

作品の完成度を、それぞれの生徒さんがその人らしい言葉で評価します。
今日の「縫えた!」の歓声、「バッチシ!」から「わおーっ!」は満足組みで、長くやっている人ほど、不満の点も上がってきます。
「いいか」で「まぁあなたが着るもんだから」で冷たく許すか、まだ迷っているようだったら、「わたしならやり直すけど」で行くか。
潔くほどいて直すのは、これも長くやっている人で、いろんなものを作ってきて、一ヶ所でも気になるところがあると、快感を味わえないし、結局せっかく作ったモノが、 実用として好んで用いられないという経験を重ねているからでしょう。
「バッチシ!」が次につながるのか「許せん」が次の奮起になるのか、これも人それぞれで、拍手も嘆きもあって、モノが出来上がって行きます。


11/18
  • 生鮭、ほたて、キャベツ、まいたけの地獄蒸し、ポン酢
  • 生干しにしんつけやき
  • とろろ芋、みつばのすまし汁
  • きゅうり、なす糠漬け

毎日ポン酢、家族の好物。ただ、今もってポン酢の銘柄が決まらない。あんなに流行ってなかなか買えなかった旭ポン酢も、今は特別と思わなくなるほど銘柄が多い。
値段もピンキリ。同じ量で、こんだけ値段の差があるのも我が家御用達が決まらない理由。
小さかった頃の実家の水炊きは大根おろしに柚子を絞り、醤油で食べていた。あれは美味しかった。特に、鍋のスープを入れて薄めて飲むと美味しかった。
鍋といえばすき焼きだった時代から、小学生の頃、水炊きが流行り出したような気がする。豚肉の代わりに鶏肉だった。


 11月17日(火) 雨 夕方から少し曇り 

さいわいにも雨。落ち着いて一仕事。

パソコンのメール解決の為に次にどう進むか頭を抱えていたら、
「Niftyに頼る前に、いっぺんおかんのパソコン、整理してみたらどうや。」と息子のひとこと。
よぅ アンタから「整理」という言葉がでるとは。
3つの本棚は、単に棚だけで、部屋中に脈絡も無く積み上げられた本と埃と、おまけにタバコの煙のもうもうとした2階の部屋の住人め。
階段を伝う臭気に、上がったら危険とさえ思えるおかんの気持ち、解かろうともして無いくせに。そのままアンタに返したい言葉だよ。

しかし、さもありなんともちっとは思って、出かけた隙に、パソコンの保管物整理。

毎日が面白くて、好きほっかいの日刊を打っていると、余分なモノも捨てないで、パソコンの座敷を占領しているのは事実。
思い出した。
マイドキュメントを項目別の分類をして子供のファイルを作る大分類、次にそのファイルから孫のファイルに分けてというのを教えてもらったことがある。 パソコン格闘記 NO.3 60のの手習いは必死です
あの頃はまじめに、キレイに分類されていた。整理することで、コンパクトな体型を作る。

いきおい余って、必要なモノも捨ててしまうといういつもの弱点もある。
で、これをCD−ROMに移しましょう。
つまり、パソコンを買って来たばっかりの状況にもどして、あらためて、セットアップしようという壮大な考え。
これも、うまいことゆくかどうか確信があるわけでもない。
一応、Niftyを信頼して、過去のHPはきっちり保管されていると考えたい。ダウンロードの手もある。

リフォームどころか、新築建て替えの大工事に挑もうというわけで。
危ないなぁ、メールどころか、なにもかもなくなるかもよ。まぁ、パソコンの正体を見直すいい勉強にもなるさ。

Lesson(106) 人はしゃべってみないと解からないもの

新しく、キレイな生徒さんに、センセ、引き気味でスタートしました。
むしろ、お話は遠くからの生徒Iさんにおまかせの無責任さ。

実用品であること、芯も糸もみんなで使っていこうということ、せいぜい家にあるもので遊びましょう などとうちのLessonの基本方針を話しながら
「あとは、どうしたらキレイに仕上がるか、どうしたら面白がれるかよ」

最初の作品は、一回目のアームバンド。一回のLessonで完成して、縫いも飾りも綿入れも使い勝手も考えられる。
わたしなんにも知らないからと遠慮しいしい、お見事、さすが和裁を習っていらっしゃる針目のキレイさ。
作りながらだこそおしゃべりに照れることも無い。
こんな近くに住んでながら、今まで来なかったのが悔しいからはじまって、お舅さんお姑さんを看取った話、うち以上に大規模な家のリフォームをされた話。
これは、うちのリフォームの引き金になったのも事実。
そのときの話を「途中でしんどくなって、もう、家なんて要らない」と思ったとも。よく解かる。
言葉のアクセントの違う遠いところからお嫁に来て、苦労なさっていたわけだ。
しょんと胸張っての近寄りがたい姿だけを見ていたから、怖々の気持ちだったけど、ゴメン、センセだってもっと早くから懇意になっておけばよかったよ。
楽しいのは、Iさん、私もとカバンつくりをやめていっしょにアームバンド作り。多分、新しい生徒さんを励まそうと思ってくださったんだ。
うちの教室、愛しい人が増えて、センセ、しっかりせにゃ。
わたし、毎週来るからと、それが帰りのご挨拶。

さわりたくったパソコン、機嫌よく更新できるか。
帰宅した息子に、「ここまで整理したよ」と言ったら、「そんなもん、1週間ほどかかってやったらいいにゃ」と今日はまた鷹揚。
素直でないのは、いずれも、わたしの方で。


出来事

11/17
  • 焼きしゃぶ、牛肉、菊菜、大根おろし、ポン酢
  • 大根と油揚げの味噌汁
  • カレーパン(頂き物)
  • 板わさ
  • なす、大根糠漬け

買い物に行けずあるもので。しかし、米も少なめ。


 11月16日(月) 晴れ  

入浴、マッサージが母の留守の日のパターン。多分、しばらく続くだろ。これに予約が取れれば美容院も入れて。
今時、医者行きは、風邪を貰ってきそうで怖いけど。
血圧正常。体重2kg増。

ぐだぐだ言いながら、健康であったか。
体重の増加は、解かっていた。頬骨と皮膚の間に、キルト綿ほどのクッションが出来る。
バストの辺りと、腰の両側が重くなって、動くのに「よいしょ」と掛け声が出るようになる。

よく、食べるもんなぁ。朝早くから夜遅くまでは、3食ではしのげない。朝の早い母と夜遅く帰る息子の夜食にいちいち付き合い飯では。
それに、コタツも身体の動きを少なくする。座り込んだら動けなくなるのを知っているから、逆に動かなくてもいいように、何もかも揃えてから座り込む。
まぁ、2kgなら許せる。着るものに問題のないし、原型も直さなくていい増加。
でないと、「体重の変化をしないことが、一番経済的」という生徒さんへの講釈の効き目ない。

まとまったことをする気力が無かったから、机の整理。
読みたいと積み上げた本や、息子の部屋から失敬してきた派の違う本が、地震でも来たら一番に頭を直撃しそうな枕元。
長いこと、本読んでないなぁ。目がよくなったのに、どうよ。

「居宅、地域密着型サービス利用状況アンケート」というご大層な書類。無作為抽出で母が当たった。
勿論、代理記入可なんだけど、まだしっかりしている筈の代理人をしても、なかなか難しい記入方法。第一鬱陶しい一仕事。
大体、アンケートなるものは、嫌いである。
ひとさまに負担をかけて、結果どうなったでもなく、最初から答えを意図する方向に書くように促されているような気もして。

そうすると、答える方も、ついついいいかげん、或いは希望する方向に安直に答えてしまうけど、
けっこう、これ時間かかりましたんや。
アンケート項目の答え方によって、次の設問が違うから、あっち飛んだり、こっち飛んだり。
結局、ポストインさえすれば机の上が片付くという始末の仕方で。
これでは民意を伝えることも、今後の行政の参考になることも、期待はデキマセンわ。


出来事

出がけに、砂利撒いて整備させてもらいますと車が入ってきた。
そのまま出かけて。
なるほど、まぁ申し訳程度の入り口付近だけに撒かれた砂利。
こんな程度なら、腹を立てたエネルギーが損した感じだけど、
もう、済みさえすればいいの。

11/16
  • 鮭缶コロッケ、トマト
  • 豚汁
  • みつばとえのきの冷ひたし
  • なす、大根糠漬け

昨日の鮭缶の残りでコロッケ。


 11月15日(日) 曇り 

お隣のガス管工事の埋めなおしで、砂利が無くなった庭。
工事の会社から連絡があって、明日、砂利を運んで整地しますと、連絡があった。
連絡の遅さに、息子が爆発しそうだったので、その方が心配だった。
「穏便に」で、長いこともたせてきたのだが、こう返事が遅いとこれも説得力を失くすし。まぁやれやれ。
今日の内に、草ゼロにしておく。もうこれから春まで草と闘うことは無い。

朝6時に出勤の息子を送り出すと、静まり返った一日がはじまる。
さぁ、今日一日どうしたら母を楽しませることが出来るかがわたしの課題。
もはや、楽しみをというまでに、どうしたら起きている時間を長く過ごせるかに悩んでしまう。
ちょっと目を離したスキに、横になってしまう。

近くの神社に七五三、ついでに境内に並べられた厚物の菊も見せてと車椅子を用意するのだが、寒いを連発して、拒否された。
さりとて、じゃぁ温かいものを飲もうかと生姜湯を準備しても何にも要らないと、また拒否される。ついでに検査用の採便まで拒否された。
どうも、外出は勿論飲み物さえ起き上がって飲むのが大儀なようで、今の母には、花に目を細めるひとときもなくなった。
じゃぁいったい、息をしているだけでいいのか。

かたわらで、編物をしながら、思いだしたことがある。母が今のわたしとおんなじことをやっていた記憶。

母が自分の父母を亡くしたあと、村のはずれのおこのさんというおばぁさんに、親代わりのように親しくしてもらっていた。
農業と蚕を飼うおうちだった。
やがて、おこのさんは、寝付く。母は何度も見舞いに行きながら、「あんなに寝てばっかりいたら、足が縮んでしまう」と起こそうと努力するのだが、
おこのさんは、「寝てさえ居たら、人に迷惑掛けなくても済むから」とかたくなだった。人とは息子さんやそのお嫁さんを指している。
母はおこのさんの言葉を繰り返しながら、「もうちょっとは、あじようにしてあげたら」とご家族をふがいないと泣いた。
母はそのご家族に隠れるようにしながら、おこのさんの話し相手になり、口に合うものを運んでいた。
希望のない順送りが、働いて働いて最後の仕事なのか。

途方にくれるほどの長い一日だとわたしはため息をつく。
当然母の方が、途方にくれているのだろうけれど、意識しているのかどうか。
ひっぱり上げることだけで、母の生を維持するのか。

Lessonの日はわたしも張り切るけれど、母は「今日はお稽古ね」とわたしの所作で解かるらしい。
他人の気配が、母の緊張とプライドを喚起するのは何度もあれっと気づいていた。

これから冬場の母と娘、なーんにもない長い一日、途方の連続で、春を迎える日までもつのかなぁ。

お昼前、お使いに出て、神社を通る。
七五三のお参りの気配なし。
公孫樹の葉っぱの舞う中で、お参り。
七五三、親も子も華やかにこれからの人生を夢見た時代。母だってわたしだって、そんな時代はあった。


出来事

メールが出来ないので、ここで。お心遣いありがとうございました。

お手製のパンを頂きました。毎年頂くのですが、このパンのいいところは、小ぶりであること、味にバラエティがあることで 、ついついつまむのにいいです。
母が3時のおやつに楽しみます。添えられた手紙に、「介護の経験は無いけれど、一生懸命応援します」とあった。
お手製を自慢したくて、近所にもお配り。

11/15
  • 麻婆豆腐
  • 鮭缶ときゅうりの酢の物
  • 丸干しいわし
  • 明太子
  • なす、大根糠漬け

一番ダメな麻婆豆腐。キッチンが臭くて、それだけで食欲が無くなる料理人。母はにんにく臭けっこう好きらしく、ご飯にかけて食べていた。


 11月14日(土) 曇りのち晴れ  

土が濡れている間にカラジュームを掘り起こす。
暖かくなるまで冬眠。ベットはおがくず。
ほら、やっぱり、大工さんが捨てるのを「捨てないで」って叫んだ甲斐があったでしょう。

「こんなん言うたらアカンけど、おばぁちゃんが調子を崩されたおかげで、ボクらも、気をつけて見るようになりましたわ。いっつもお元気だったから、 ついつい、いつまでも元気と思ってしまってました。いい勉強になりましたわ。」とディケア施設の所長さん。
みなさん近くの岩間寺まで紅葉を見に行かれたけど、今日はお留守番してもらってました と。
いろいろご配慮いただいて、ディケアでは、元気にしているらしい。

わたしもそう思う。「こんなん言うたらアカンけど、おばぁちゃんのおかげで、介護についてまた勉強させてもらいました。
やがては、自分の為、おばぁちゃん、いい働きしてるのよ。
変化は確実に考えることを促してくれる。慌てさせていただいたのも、また良しです。
難儀なのは、二回の採便。さわやかにやってみよう。

Lesson(104) (105) 相 性

初めてのパンツやブラウスなどは、最初の一枚をきっちり仕上げて欲しいから、マンツウマンでLessonしたい。
手芸はワイワイがやがやのなかで、おもしろいアイデァが浮かぶ。
ミシン仕事の人ばっかりが重なって、ミシンの順番待ちなどは避けたいし。
そこに、生徒さんのLesson希望日を入れ、センセの都合と母守りの日を組み込んで、やっと毎回しのいできた。

昼も夜も鮮やかな仕上がりがあった。この日、生徒さんもセンセも満足のLessonだった。
「相性」だと気づいて、生徒さん同士の会話を思い出して楽しい。センセ、途中で「お口以上に手動いてる?」と気になったくらい。
おしゃべりの中で、はじめて得るもの、新しいファイト、相手の作品をうらやむ向上心。
相性がよければ、それらが上手く結びついて、モノつくりの醍醐味が更に大きくなる。

Lessonの途中に、新しい生徒さん希望者がお見えになった。
スラリとしてきれい。標準語のてきぱきした話し振り。今まで和裁をやっておられたそうだ。
Lesson中の生徒さんが、渋面をつくる。
「苦手」って言いたそうで。
気の毒に、新しい生徒さん、相性の良すぎる中に飛び込まれたばっかりに。

好き嫌いのかなりはっきりした性格で、「その性格は、お役人では損するよ」と言われていた。
損したかどうかは解からんけど、これで押し通してきた。

今、少し安心できるのは、好きとか嫌いの狭間を、モノをつくるという行為が救ってくれるという確信がある。
Lessonの生徒さんのその日のメンバーの条件に「相性」も入れなければならないのかとも思い、
「相性」を勘案しなくても、いつか、いいお付き合いが出来るようになってホンマモノとも思い。

うちのアトリエ「元気になって帰ってもらう。」 そのことを一番大切にしたいと。


出来事

料理をすると、料理の方が好きかな?と有頂天になる。
かぼちゃのポタージュ。丁度賞味期限が迫っていたフレッシュで、黄色いスープの上に渦を描いたら、あらっ キレイ。
冬野菜に変わってゆく。大根おろしはキメ細かくなったし、やっと、菊菜が安くなった。
ちょっとづつ、保存できる正月の食材を貯めて行こう。こんにゃくも、たけのこも今のうちなら安い。
そろそろ、きのこ、高くなり始めたみたい。

11/14
  • かぼちゃのポタージュスープ
  • トマト、きゅうり ゆでウインナー
  • かれい煮つけ、三度豆
  • 明太子のらっきょ和え
  • なす糠漬け、らっきょ

頂いた大きなかぼちゃが切れなくて、チンして。残りを水煮してスープに。残りは冷凍。


 11月13日(金) 雨 時々激しく、時々小雨  

「あわてふためいたのは」結局自分があまりにも何も知らなかったということに尽きます。
「何も知らない」というのは、この情報化社会、知ることの量は多いのに、自分のこととして、わが身に引き寄せて取り込んでいなかったということに尽きます。
要するに、「知ってるつもり」だけでは、「知っていること」にならないのです。
「つもり」だけで、母に充分な介護ができるワケがありません。

「無知の悲哀」とでもいいましょうか、自身に恥じ入ることしきりです。

「やっぱり、出てきましたか」「この歳になったら、半分以上は、、」コレは介護を職業とする人たちの、言葉です。
「当然」という冷静さでした。
当のわたしは、まだ、母の急変を特異な現象としてしかとらまえられていませんでした。
大きな顔して、母の状況を述べるこの日刊のページさえ、今、恥ずかしくなっています。

このきっかけを作ってくださったのは、生徒さんのひとことです。
「いよいよこれからですねー。」

そして、自分の経験を話してくださいました。
紙おむつを、自分でやぶいて、素っ裸で寝ていたこと、お商売で、鍵を閉められないおうちから裸足で二駅も向こうまで出て行ってしまったこと、
お金がない、財布が無いは序の口で。壁に向かって叫び続けるなど、
母の家の中での徘徊なんぞ吹っ飛んでしまう内容でした。
むしろ母を「ニコニコして静かなおばぁちゃんだなぁ」と疑問すら感じていたということでした。

介護から取り残されていた自分を感じています。
「おっしゃ」だの「どんとこい」だの「母を守る」だの、掛け声で満足しようとしていました。
掛け声や意気込みだけで、具体的な母の世話を粛々となしうるなんて出来る筈が無いことを思い知らされた一日でした。
同じ血の実母、近すぎる存在が、冷静さや理性をなくしていました。

ちょっとだけいいことと言えばやっと、高齢者社会のどこのおうちにも起こっていることとたくさんの介護家族が見えてきたこと。
「いよいよこれからです」のひとことで、反省ができたこと。

今日は昼も夜もLessonでした。
グーンとランクアップしたようなLessonで、センセも生徒さんも、自信をつけました。

夜更け、あの「慌てるだけだった」経験を、過去の未知の時代のものと気分すっきり追いやって、仕切りなおし出来そうなことと、生徒さんの 思いがけない作品の出来のよさが、上手い具合に合体できたような気がしています。

森繁さんの追悼番組をやっています。賞賛しきりですが、
「本を読んで勉強したり、ひとのお芝居を見て勉強するより、結局人間の日常が一番面白い」と言われた森繁さんのこの言葉が、わたしにぴたっと来ます。
人間同士のかかわりの中で、一段階段を上がります。
生徒さんの一人がポツリと言います。「もっと、センセ 外に出ないと」。これも、人と交わりなさいという教訓です。
みんなすごいです、強いです。
生徒さんの介護経験の言葉が、肌に突き刺さって、つい近くの人に救われたと、気持ちが晴れます。外は雨。


出来事

昼定食。昨日から作っておいた鶏胸肉の塩コショウ焼き。
今日はポン酢であっさり感を出して、後は辛しマヨネーズ。
生徒さん、針仕事ノートにレシピを書き込んで。
胸肉のなかほど、ほんのりピンクがきれい。ハムみたい。

11/13
  • 松茸ごはん
  • かにかま、みつばおすまし
  • 出汁巻きたまご
  • なす、大根糠漬け

そういえばと母に詫びる思いで、この秋最初で最後の松茸ご飯。もち、中国産だけど。


 11月12日(木) 晴れ  

うーん、お医者さんから「お話したいことがあります」と連絡貰うと、ちょっとドキドキします。
母の血液検査があんまり思わしくなくて、検尿、検便の要ありだった。
いろいろ出てきます。
まぁ、やれることはやらなくちゃ。

親守りは子守りより大変です。
そんなににこにこ笑ってくれるわけでなく、ましてや声を上げて喜ぶことも無く。
傍に居ることだけかなぁと、毛糸と鈎針を持って。
鈎針編みというのは、とっつきやすいもので、道具も鈎針一本だから、どこででも出来ます。
電車の中、お医者さんの待合室。鋭い針でないのが安心です。

黙って、親守りがてら襟付きケープを一枚編み上げました。脱ぎ着がラクなので好きなアイテム。近くのお使いに便利です。
京都まで走って、いいボタン買ってきましょう。
そしたらついでに珍しい食材も買えるし。
往復2時間、母のお昼寝中に済むかなぁと算段中。


出来事

今日もグラチャン女子バレー。
ストレート勝ちで選手の笑顔がはじける。
その中で表情を変えないのが、セッター竹下選手。平然としながら、確実なボールを上げる。
こういう人が奥さんだったらいいな、おかぁさんだったらいいなと思ってしまう。

11/12
  • 鶏胸肉ソテー、おろしポン酢かけ
  • 昆布巻き
  • トマト、キャベツ
  • ささがきごぼうとちくわの卵とじ
  • なす糠漬け

昆布巻きが上手に炊けたから、お配り。鶏肉はよそのブログから。薄くへいだら、ハムみたい。


 11月11日(水) 晴れ  

お医者さん往診。「親というものは、いつまでも親で居て欲しいのよ。「こらっ」て叱ってくれる親。」
だから、はじめてで慌てて、悲しんでというのは当然と、介護人を慰めてくださった。
「ボクだって、はじめて経験したら、ちょっと自信はない。」
お医者さんの結論は、「認知症を覚悟していてほしい」。

母のカルテには、何度もわたしが電話した内容が書かれていて。
「眠くて、眠くて、ディケアに行くのに、ご飯を食べるヒマがなかったから、お腹が減りましてなぁ。なんや気分が悪うなって来ましたんや。」と母は作り話で お医者さんに饒舌。
そうじゃないと言おうとするわたしに、先生は制して、「なんでも、ふんふんそうやったの」と聞いてあげることと。
母は母なりに、つじつまを合わせようとがんばっているんだ。
母が玄関にお客様だからと夜中に飛び起きた時、わたしは「おばぁちゃん、夢見たのよ」ととりあわなかったけど、あれは間違いだった。
「じゃぁ、いっしょに見に行こうか」と答えるべきだった。

97歳にしてはかなり立派な母という思いがいつもあったから、急変を認めようとしなかった。
母は変わって行く。
だったら、わたしだって、それに対応できるように変わりたい。
母はまだたくさん出来ることも残している。トイレも自分で行ける。食事も着替えも準備さえしておけば、ひとりで出来る。
無くなった能力を数えるより、まだ残っている能力を数えたら、やっぱり、立派な97歳だ。

Lesson(102) 100本の昆布巻きが出来ました。

たまにゃ、針を持つ手を包丁にかえて。
どっさり頂いた、早煮え昆布と、にしん、かんぴょうで。
手も弾むが、おしゃべりも弾む。

早煮え昆布の場合は、にしんは漬けてやわらかくしておいた方がとか、かんぴょうはゆるく2重に巻いてだとか、センセ面して。
ま、先にやってみた経験を話しただけだけど。
どこのお宅でも、昆布は戸棚の奥で死蔵に近い形で保存されているらしい。日高、羅臼と持ち寄りも多くて、次は硬い昆布でやろうということになった。
コレなら、昆布が柔らかくなるまで水煮の時間がかかるから、多分にしんは漬けてもどしておかなくてもいいだろう。センセ、内緒で練習するつもり。
ゆっくり食事して、肝心の針仕事は留守気味。
こんな日もあっていい。仕上げたスカートを「ばっちり出来ました。」と生徒さん。センセのセリフまた取られ。

しんどいかと聞かれたら、「大変です」と答えるかな、わたし。
大丈夫、しんどいことがあって、楽しいことがあって、あざなえる縄の間で、ほいほい暮らそう。
オフ会の写真を参加者に配るだんどりをしながら、母のあの日のおだやかな笑顔に見入る。
「おかぁちゃん、あの日、儲けちゃったね。」。今日11月11日、介護の日。


出来事

五大陸の王者が集まってグランドチャンピオン大会。女子バレー。
昨日、韓国に勝っていいスタート。
本日は強豪ブラジルと互角の戦い。
しばらく、毎晩楽しませてもらえる。若い全日本の選手のきれいな表情。

11/11
  • ホワイトシチュウ
  • いか、たこ刺身、
  • 水菜辛し和え
  • なす糠漬け

この水菜、サラダ水菜。さっとゆがいて。


 11月10日(火) 曇りのち雨  

2年半近く逃走していた殺人犯が身柄確保・逮捕のニュースばっかりの夜。
逃げてどうする。整形してどうする。2年半、それが一番シアワセなかたちだったわけではあるまいに。或いは逃げ切れると思っていたわけではあるまいに。
続いて、森繁さん死去のニュース。
母は「同い年」だと頑張っていたから、寝ているのをさいわいにこのニュースは内緒。あしたの新聞をどうするかだ。
意外と大丈夫な反応のような気もする。

さっちゃんが笑うのよ。オフ会の日、朝早くからご馳走作りながらのこと。
さっちゃんが笑うのよ。難儀そうな顔して「だばっ」って笑うの。
そして、言うの。「毎回微妙に味が違うのね。」 さっちゃんだんだん心配になったらしくて、お味見に必死だったわ。
いえいえ、微妙どころか、まるで違うものになってしまうわ。

流しに置いてある小出し用の塩壷、砂糖壷を洗ったばっかりだったので、買って来たままのポリ袋の切り口からそのまま調味をやったわけ。
勿論、秤やスプーンなんぞはいつものことで、使ったことが無い。醤油は醤油ボトルの蓋利用で、OKの話なのよ、わたしの料理は。
勿論、「だばっ」の危険はいつもあるわけで、砂糖の塊り「だばっ」で、さらっと仕上げるつもりの煮物が、甘露煮になる場合だってよ。

さっちゃんは今ではもう大切な友人なんだけど、元は生徒さん。
センセの正体見たり とまた笑う。

おおざっぱ、アバウト、無神経、気にしない、、。ずーっとコレでやってきたけど、まだ死んだためしもない。
職場の同僚は「だぁーいたい(大体)で」とわたしをからかった。
このところ、母のことで、慌てるには慌てたが、ワケが解かったら「おっしゃ」で、すぐに元気になれる。
この性格、悪くないじゃん。
「おっしゃ」が出れば、それで問題はオシマイで、次に走る。寝るのが惜しいと思うほど走る。

「がんばらないで」「無理しないで」などと心配させているけれど、どこでわたし頑張ってるんだろう と思うときがある。
無理なんて、はなからわたしの出来ることじゃない。
好きなことを一生懸命もっと好きになりたいと思うだけで。

ただねー、毎日書いていると、どこかでカッコつけている自分がいるのかと、その方が心配で。
脚色もなし、そのまんまの日常。
政治家のHPなら、すべてそのまんまとは気の毒ながら行くまい。
銭の流れだけでも、まんまで書いたらアブナイもん。
スターのHPなら、人気商売、まんまで書いたら人気に左右されるだろうし。漬物でお茶漬けが三ツ星レストランでお食事になっているかもよ。

してみると、庶民というのは、気楽な場所を確保しているもんで、
地の利に甘んじて、これからもこの線でゆくか。

ただし、やみくもにおたおたなるのは「エエ歳して」と、ちっとは思うのよ。
そこへゆきゃ、「だばっ」なんて、どうってこと無い。
向田邦子さんの想い出を綴った評伝に、「キレイだと思うのよ」とレタスを洗いもしないでちぎって皿に盛る件がある。
「どうってことない」と口とんがらがした、邦子さんが見える。


出来事

パソコンごちゃごちゃ。Niftyのサポートセンターに助けてもらうためには、 どこが変で、どこにひっかかるか、きちんと箇条書きにしておきたい。
と、心構えはいいのだが。
ただ今は、Nifty画面、ゲストさんようこそから入って、今日は600からなるメールを削除。
迷惑、不要のメールばっかり。
わたしもヒマ人だけど、世の中ヒマ人がおりますなぁ。

11/10
  • ミートボールスパ
  • レタス、りんご、アボガド、サラダ水菜のサラダ
  • 鯵ひらきともやしのゴマ酢和え
  • 三度豆とちくわの胡麻和え
  • なす糠漬け

いつもの農家になすを買いに行って、サラダ水菜を貰う。切り水菜と大して変わらず。ミートボールはあしたの定食、ホワイトシチュウ用で。


 11月9日(月) 晴れ 午後曇り  

母は元気にディケアに行った。少し遅くなったお迎えに、玄関まで出て待ってると言うところなんぞ、なんていい性格だ。
と、誉めておいて、わたしは休日。留守事という。

留守事とは、邪魔者が居ない間に、ずるいかくしごとをするというニュアンスがある。
しかしですな、67歳のバァサンの留守事、まことに色気が無い。
お風呂を落とす前に入浴して、急いで急いでマッサージに。
気持ちも心も要求したものがコレ。
帰ったら、電気カーペットを敷いて、どうしたら、母がけつまずかないか考えていたんだけど、 邪魔者はおりましたわ。
ミー子さん、どうも、自分のためだと思ったらしい。通電したらさっさとマーキング。
午後までお眠りで、ストレッチのあと食事と言うわけ。
あとは、また母が帰宅後「お腹が減った」と泣かれてはタマランから、食事の用意。

だけど、平和なんです。ひとやま越えて。
別にいつもとそう変わらない日常に戻ったんだけど、コレが最高の平和と思えるのです。
多分、今日の日刊は、一日寝の日という記事なんだろうなぁとあきらめていたけど、 寝ずに済みました。

もう、次の計画に走ってます。
水曜日、午後のLessonに先駆けて、12時から、昆布巻き大会をやります。
先日のオフ会で好評だったもの。皆さんそれぞれ所帯が小さいから、少しずつ巻いてLessonの間に煮込んで お持ち帰り。コレだって立派な手仕事だよ。
それでも100本は巻くことになる。
「行きますとも」と携帯メールもあって、だけど、こんだけ増えたら、Lessonどうするんだろ。

母の急変をケアマネさんに報告。「やっぱりねー。よくあることですから」。
どうも、今回の母の奇行は、介護界では普通のことらしい。
やっぱり、わたしひとりで興奮していたようで、無知は恥ずかしい。


出来事

家から10分ほどのところ、日本画家、山元春挙の別邸がある。
以前は琵琶湖を借景にこの辺りでは珍しく開放感のあるお庭だったが、まぁ久しぶりに古布リメイクの展覧会に行ったら、マンション群で、琵琶湖が見えない。
浜大津の当たりも、ホテルで琵琶湖は見えないし、売り物の琵琶湖観光は台無しだわ。
で、展覧会は面白がったり粋がった作品はあっても、実用的でないので、興味湧かず。
どうも「作家モノ」というゲイジツ品より、わたしは職人風がいい。

11/9
  • 鯵ひらき
  • じゃがいも、三度豆、ベーコンの炒め物
  • たまご豆腐、ねぎすまし汁
  • きんぴらごぼう
  • なす糠漬け

なす、毎日祈るような気持ちで、近所の農家へ。本日もOK。6個100円。
おばさんとの会話、「よう、買っておくれたなぁ」。「来年も頂けますように」。


 11月8日(日) 晴れ  

放っておいた家事を済ませたらもう午後。
母をあんまり昼間から寝させないように、母の部屋で編物。
ミー子さんも寄ってきて、母とミー子さん、わたしの手の動くとおりに、目玉を動かすのだけれど、可笑しいのは、いつの間にかひとりと一匹、 揃ってうとうと。
平和な午後を取り戻したようで。

「昼しっかりと活動させることです。そうすると、夜、満足して深い眠りが出来る。
いくつになっても、人間らしい暮らしが必要なのです。」

朝起きて、子供が学校に行くように、大人が仕事に出るように、そして思いっきり疲れて、熟睡する。
これは、大さんの言葉。
子育ての頃、一日思いっきり遊んで、思いっきり太陽を浴びさせて、とやってきた。
心がけてきたつもりでも、ついつい反応の鈍い母に出来ることを、介護人の方が制限してきたような気がする。

「身体的に支障が無ければ、ディケアにこられた方がいいですよ。そのために介護士も看護士も居るんですから」
いろいろ、思い悩んでいらっしゃるのではないかと と、夕方ディケアの所長さんから電話を頂いたとき。
ひとりの介護では限界がある。どこかに、迷惑を掛けてはという思いがあった。
ディケアに行って、刺激を受けて身体を動かせては、大さんの言葉に通じる。
更に介護のキーワードは「頑張らないこと」です。 と介護人への指導。

幻覚や徘徊は夜に起こりやすい現象で、「軽い譫妄状態です。」 とお医者さん。
この現象は、この歳になればよくあることで、徘徊もあれば一晩中辺りのものを壊し続ける人も居ると大さん。

泣いてあわてふためいたのは、わたしの方だった。
97歳の母の個性として、あるいは、身体が不自由になった分、ちゃんと意識或いはかっての習慣に反応していると考えよう。
お使いに出たついでに、母に派手なパジャマを買った。
「コレ、アンタのと違うの?」と母は袖を通す。
何事も無かったような、かわいい母になった。

今日ひとつだけ、やってみたこと。
新しい家は、音も無く軽々とドアが開く。
夜は、必要なところだけ残して、開けづらいようにしてみた。
カウベルみたいに、開ければ鈴音と考えて、やっぱ、往生するのは、わたしや息子だわ と可笑しくなった。

電話でたくさんの方から指導してもらっていたわたしを見て、息子が「今日は休息日にしたらどうや」とやさしい。
さっき、流しでお茶碗を洗っていた。
母を巡って、家の中にも小さな変化。
母、この家で母として、立派に存在。
母の急変は、家族への教訓に富んでいる。


出来事

HPを見た娘から電話。100歳のおばぁさんの経験があるので、財布の無くなった話や、玄関のちょっと開いた隙からの徘徊などの話の後、
「おかぁさんが疲れないように、おばぁちゃんの入院なども考えたら」と。
大丈夫、息抜きの場所、一杯あるから、おばぁちゃんが食べられる間は、大丈夫と言っておいた。
ありがたい。
明日はケアマネさんに報告して。だけど、もう泣いたりはしないよ。

11/8
  • 天麩羅、えび、なす、かぼちゃ、おおば、ちくわ
  • 小松菜の胡麻和え
  • 丸干しイワシ
  • きんぴらごぼう
  • なす、きゅうり糠漬け

テーブルで天麩羅。なんとなく母の快気祝いのようにしたくて。


 11月7日(土) 晴れ  
母 97歳

ディケアから帰った母は、とりあえずの一服に、ミルクコーヒーを飲んだ。それからパジャマに着替えて、わたしはディケアノートの「洗濯物をたたんでくださいました。」の記録を読みながら、
「今日も頑張ってたんやねー」と台所に立った。いつもの夕暮れの風景。

水音で聞えなかったのか、母の悲鳴が背中のすぐ後ろに迫っていた。
「ご馳走が欲しいのではないの、おにぎりさえ握ってくれたら。」「わかってくれへん」と子供のように泣いた。
いつもと違う母、夜のLessonのMちゃんに助けを求めてベットに連れてもらい、わたしはおにぎりを作った。
Mちゃんの語りかけで、落ち着いて、おにぎりを食べると母は静かになった。それが、さきおととい。

母の安心度を考えるひとつに、食べられるかどうかを置いている。
「お腹が減ると、この辺りが気持ちが悪くなる」と母は喉から食道のあたりを指す。母の父が胃癌だったからとよぎる。
おだやかな母しか知らなかったけれど、人間だもの、感情の高ぶる時だってあるわ とその日は納めておいた。

一昨日。母は寝たりおきたりの一日。
往診を頼もうかと、パジャマから浴衣に着替えさせた。食欲衰えず。機嫌もいい。

「オバァサンが、来てるから、早う玄関開けてよ。」母がわたしを起こす。深夜。
「誰も来てないって」の返事に腹を立てたらしい。見たことも無い激しい足取りで玄関に、アトリエに走り回る母。
「こけて、骨折でもしたら、、」の心配はあったけれど、わたしの力では、止められなかった。
最後は疲れ果てて、トイレの前にしゃがみこむ。はだけた浴衣、目を剥いた形相。口だけがわたしを攻める。

ともかく、ベットに運んで、お茶とチョコレートひとかけ。
「オバァサン、何の用事やった、何事もなかったん?」とふたたび家中を徘徊し出した。夜が明ける前、鳥の羽ばたく音がいつもより大きい。

怖かった。
母の一人くらい、自分ひとりで処することは出来るというのは、ウソだった。
狂気、幻覚、幻聴そんな言葉が頭の中を走る。
わたしをなじる母に、もはや感情の高ぶる時もあるなどと悠長に構えていられない。
母の言う「オバァサン」とは、母の母を指しているらしい。とっくに彼岸のオバァサンが来たのは、母を迎えに来たのかとさえ思った。
97歳の母の異常や急変は、わたしの中では、「母の死」と直結する。それはそれでいいと何度も覚悟した筈だ。

7日。母は寝ていたので、ディケアにお休みの連絡をした。
母の状況を話したのが口火を切った。ココにも助けてくれる人が居る。忙しい日の始まり。
母の介護の新しい方策を学習しなければならない。
母の状況を話すたびに泣け、やがて、夜、様子を伺ってくださる電話をもらって泣け。
しかし、この涙は、決して母のためでなく、自分が怖かったこと、ひとの親切に触れたことであることに気づいて、やっぱりわたし、自分のことしか考えてないなぁと反省もする。

学習することは力になる。そんな実感も得た。あすはたくさんの人から得た言葉をまとめよう。
今夜は母は静か。


出来事

アトリエのまぶしさにしびれを切らした生徒さん、とうとう、「使わないから」とレースのカーテンを持ってきてくださった。
お礼を言う間もなく、さっさと掛けて、「あとは気の済むように、お作り下され」。
細かいものは縫えても、四角いカーテンが縫えずに。
また、しばらく安心。カーテン布買ったまま半年以上経ちますわ。

11/7
  • 柳川鍋
  • なめこおろし
  • 明太子
  • なす糠漬け

昨日のうなぎは儲けもの。身が厚くて美味かった(そうだ)。


 11月6日(金) 晴れ  

11月7日11時、やっとパソコンの前に座って、深呼吸をする。
ふさいでいた心が、新しいファイトでみなぎる実感がある。
実際、朝の三度の電話で、介護人らしく冷静に冷静にと思うのだが、泣ける方が先だった。
ディケアのNさん、丁度見計らったように掛かって来た大さん、母の主治医。
指導を乞うため、母の状況を説明しながら、昨夕からの母の急変を伝えるには、あまりにもわたしは未熟な介護人だった。

オフ会の余韻の中にいた。
ココに、私の頭から離れない伏線があった。

掲示板の書き込みに、「みなさん、やさしいね」とあった。
わたしも、オフ会のあのぬくもりは、参加したそれぞれのひとのその人らしいやさしさがもたらせた成果だと思っていた。
オフ会を疎遠に関わらず、自分のものとして、もっと言うなら、責任すら感じて盛り上がらせようという激しいやさしさの吐露のなかにあった。
「それぞれが自分の立場でひっかまえる」そんな言葉を思っていた。
次にわたしを襲ったのは、はたしてわたしは、そんなやさしさがあるかという自問と反省だった。

頬をゆるめるだけのやさしさは誰でも出来る。むしろ、その方が無難という打算もないことはない。
「自分に事態を取り込んでこそ発揮できるやさしさ」。
考えたら、すごい勇気とすごいエネルギーが必要な行為である。
それをみんながやり遂げた清々しさに、はじめて「やさしさ」の本髄に触れることが出来たオフ会。

本当のやさしさは、目の前の母に対して試される。
「介護人でございます」とむしろ気楽に楽しんでいるところがあった。介護の方針が間違いないことに満足し、母の介護のおかげで介護の学習が出来たことにも喜んでいた。
庇護する側の快感に満足していた。
庇護を受ける側に立って、その心地悪さを考えることのない傲慢さに気づく。
ひっかまえて母を守る そういう態度ではなかったような気がする。

オフ会の成果を、新しい母の介護につなげよう。
と、思っていた矢先の母の急変。

おっしゃこい と仕切りなおして、前に進めるわたしを、今、私自身が感動して見ている。
しばらくは、母の状況を書こう。
それはとりもなおさず、近未来のわたしの遺言、「伝えておきたいこと」になる。


それにしても、大さんのあの時間の電話。うちの昨夜を見ていたみたい。
わたしには、人間という名の神様がついている。


出来事

「女は怖い」と息子がわたしの顔を見てのたまう。婚活オバサン。埼玉、鳥取。
或いは殺人。

人を殺すと言うことは、自分を殺すことだ。
享楽の生活より、生きることの方がどんだけ楽しいか、バカメ!

11/6
  • うなぎ丼
  • ゆば、みつばおすまし
  • 小松菜と油揚げの煮物
  • カイワレ、海苔、かつお 醤油かけ
  • なす糠漬け、らっきょ

なんで安いんだろうと思いながら、中国産でもないうなぎ。まぁ、わたしは食べないけど、ラクチン飯。


 11月5日(木)曇りのち 晴れ  

土鍋にりんご、柿、団子、クッキーを詰める。ぐつぐつ煮ましょうか?ノンノン。
「来ない?」と筋向いの奥さんをオフ会に誘って、メニューはこんな風にするのよと話していた。
「あのなー、味噌汁は土鍋が一番、ドカーンと真ん中に置いたら?」とわざわざ大きな土鍋を持ってきてくださった。「コレ 使い。ここまで大きいのは、無いやろ」。
奥さんは、我がことのように土鍋を届けてくださった。
この鍋で、根菜汁を作った。味噌仕立て。味噌は「肉体的に無理だから、最後の手作りよ」とぽぴーさんからいただいたもの。

オフ会に参加したのは、人間だけではない。支援物資。
鍋を返しに。みんなの気持ちを詰め込んで。

「集まった人、みんなすごい人だったわねー。」近所の友人は世界が広がったと喜ぶ。
賢人偉人の集まりではない。コツコツと生活する人たちが、一同に会し、解きほぐされてゆくさまのすごさを、みんなが実感していた。
ネットに関係なくても、オフ会を知った生徒さんが生徒さんを誘ってくださった。
オフ会のおかげで、Lessonの生徒さんがもっと近くになった。

おばぁちゃんが写真を見ながら言う。
「お寿司でもとってあげたらよかったのに」????
自分が大盤振る舞いをして、お寿司を食べたことさえ、もう忘れているけど、楽しかった事だけは、脳裏にちゃんと焼きついたらしい。 (だから、もうおばぁちゃんの方に足向けて寝て下さってもいいですよ。)
風船芸で作ってもらった花が、ベットを飾る。

Lesson (101)。
Mちゃんがミシンの音にあわせて歌うように言う。♪ だんだん腕が上がってきましたよ。♪
おいおいそれはセンセのセリフだわよ。
スカートとパンツを縫えば、ファスナー付け、ベルト付け、裏付けが一度に2回練習できる。
なかなか上手いLesson工程になった。

Lessonも100回から次のスタート、
人間賛歌、67歳からまたスタート。これって、たそがれてゆく中で、すごいことじゃない。


出来事

11/5
  • サーモン燻製
  • 餃子と焼き豚ともやし(フライパンひとつで)
  • えのきとみつばの煮ひたし
  • そばすまし汁
  • なす糠漬け

冷蔵庫から、昨日出し忘れのものがいろいろ。


 11月4日(水) 晴れ  

おばぁちゃん、
そりゃおばぁちゃんは、長年の経験から、笑顔大事といつもニコニコしてるけど、 今日のおばぁちゃん、いつもの笑顔じゃないのよ。
ふぉわーんと優しくて、可愛くて。
こころからほころんでいるのが、毎日いっしょに暮らしているわたしなら、すぐ解かる。

97歳まで生きた塵あくたがぜーんぶご和算されて、今日の日から、きっと、冥土へ持ち込む宝の袋、
人間の世界は、暖かかったよ、優しかったよ、そんなもので、いっぱい詰まってゆくよ。

オフ会の総括は、母の笑顔がすべて物語る。

一日をすべて割いてくださった、お集まりの皆さんを思う。
にわか集まりでも、こんな日が生まれる。
ふわふわと不思議の余韻のなかで、「悪くないぜ、生きているということは」と反芻が続いて。
「ありがとう」でまた続く。

「行くわ」だけで、信州からやってきて、きっかけを作ってくださった大さん、花ちゃん。
「走りますわ」だけで、堺から奈良から。
朝早くから、さっさとエプロンを着けて、次々キッチンの整備をしてくれたさっちゃん。
大道芸の間に、紅茶の準備のピエールさん、
近くの生徒さんも駆けつけてくださって、あらまぁ、おしゃべりの間にお台所がきれいになったこと!

みなさんが、この家の空気を温めてくださった。
みなさんが、母とわたしを温めてくださった。
「ありがとう」のはじめてのオフ会の日。


出来事

11/4
  • お寿司、そば
  • 根菜味噌汁
  • 残り物いろいろ
  • なす、きゅうり糠漬け

まぁ、残り物で、2次会と言うところですな。


 11月3日(火) 晴れ  

せいぜい、シンプルにするつもりだったが。オフ会。
やっぱり、せっかく来て頂くのだから、どうしても、細工寿司を見せたい。
丸萬の大将と相談して、頼むことにした。
細工寿司はホントは作る工程を見るのが面白いけど。
季節の細工寿司を集めた来年のカレンダーも出来ているし。

丸萬の大将とは、もうかれこれ、30年の付き合い。
「相変わらず、元気ですなぁ」って。
「そりゃ、楽しいことばっかりやってるんだもの。」としか答えようが無くて、あらためて自分でも、30年間元気だった事に思い至る。シアワセなことだ。

楽しいことばっかりと素直に書いて、ひょっとしたら、日々の楽しい思いの到達点のハードルが低いのかなとふと、思う。
今日も今日とて、昆布巻きを作りながら、残りもせず、不足もせずニシンの数と結ぶためのかんぴょうがびたっと合って、ひとりで拍手。
以前には稲荷寿司の甘い油揚げの袋と寿司飯がこれまたびたっと合って。
万来の拍手でないところをさびしいと思うかどうかだけど、いいのいいの。
毎日万来では、疲れもするし、小さなシアワセを取りこぼしてしまう。
ニシンとかんぴょうの喜びが、次の楽しさを惹起する。
他にテーブルにと考えながら、お越しになる主婦の一日外出は、帰宅後の夕飯が気ぜわしいから、すぐできる一品を考える。
更に、ヘルシィであること。
頭の中のレシピで盛り上がって、ニヤニヤしてたら、ミー子さんだって、そりゃ、オカァタン何やってるんだろと怪訝な顔で見上げてござるわ。

かなりの高さの楽しみはあした。
やっぱり、たくさんの方に来ていただくとなるとと思案していたら、「北の国から、気持ちだけでも参加します」と北海道からお菓子。
自分の思案を背中で押された感じで、またシアワセの積み上げが出来た。

丸萬の大将、相変わらず元気ですよ。
転がっている元気の源、わたし拾い上げるの上手いのよ。
細工寿司の講釈、ちゃんとわたしやっとくからね。

コーヒーメーカーを買いに街へ。
紅茶はGMTのマスターが、茶葉持って参加。
それにしても、国旗の出ているおうち、ないですなぁ。文化の日。


出来事

新しい生徒さん。ずっと和服暮らしだったので、和服の仕立ては自分でなさって来たが、 どうも、古い着物や端布が余ってきてと。目標は、刺繍。
「最初はひとりの時にさせて、なんにもできないから」と謙遜なさるが。

このごろわたしは、みんなの中で、成果が出ると思うようになった。
しゃべりあい、刺激しあうことがどんなに力になるか、100回のLessonの中でそう思えるようになっている。

11/3
  • ニシン昆布巻き
  • 牛肉、たまねぎ、もやしのケチャプ炒め
  • 山芋短冊、かつお、カイワレ、梅肉和え
  • なす糠漬け

早煮え昆布を頂いたので、昆布巻きのお試し。上手く行ったのでお正月もコレで行く。


 11月2日(月) 晴れ 時々しぐれ  

パチッと晴れた朝。冷やっこい。
一転にわかにかきくもり、、、雨粒の音が激しい。この辺りの今の気象。しぐれ或いはにわか雨。
こんな日が繰り返しあって、あるとき、霙になり、霰になり、雪になり。
雨かんむりの漢字。細かくきれいに天候を表現する。
パソコンの力、こういう淡々と仕事をこなすところが好きだよ。
広辞苑でそれぞれを探していたら、風情に行くまでに疲れてしまう。


日本の文化に貢献したひとの秋の褒章。
関係ないと言えばそれまでだけど、そして毎年思うことだけど。
いったい、生きる為にどれだけのことを知っておく必要があるのか、逆に大したことを知らなくても生きるのに不自由しないのか と、
褒賞される分野の多さに驚いて。
芸能やスポーツはなんとなく解かる。はて、コレはいったい何をやってる世界なんだろう、どんな研究の成果が認められたのだろうと皆目解からない 分野がある。

この褒賞、実は当時総理府と言ったようだけど、そこに提出する書類を作った事がある。
ある協会がこの人ならと推薦して、本人に受ける意思があるかどうか確かめてはじめて推薦文や経歴を書いたものを出す。
規定はタイプ浄書だったから、久しぶりに邦文タイプをたたいた。
綴じ目の寸法まで決まっていて、上司は「コレに専念して欲しい」と日常業務を免除されて、タイプ室に籠もった。
古い字が多くて、通常使わない言い回しも多くて。とうとうどうしても活字に無い文字が出てきた。
規定の文字よりひとまわり大きく造字した。
人事課に持っていったら、渋い顔をされて、「もしコレで、落ちたらどうします?」と迫られた。
もしコレで落ちるようなら、元々、落ちる運命なのよと心の中でほざきながら、だんだんアホくさくなってきた。

今はどうか解からないが、旧弊を重んじ形式に走るあまり、その人の功績よりも書類の体裁で、まず第1次パスだとしたら可笑しい、 と言うより文化からだんだんかけ離れた世界に なりそうで。
日本の文化も裏ではけったいなことがあるのでしょう。

そんなことを考えて新聞を見ていたら、歌壇に
餌の順 金魚、鳥、猫、犬、亭主 腹がへったと言えぬ者から  (取手市 岩本さんの作)

ようわかります。うれしくなります。うちも順を待つ種類は少ないけど、こんな暮らしです。
解かってストンと落ちることが、わたしの文化です。
明日は文化の日。
ちょいと気になるのは、なまじっか単語を知っているだけのこの短歌の「著作権」、作者を書けばいいのかな。


出来事

夜中に母の声がする。わたしを呼んでいる。
「お腹が減ったから、お寿司の残りが欲しい」。お寿司って、もうおとといのことよ。
昔の母だったら、お腹よりも夜中に起こす方を気にして遠慮する筈。
こういう配慮のできる人だったのに。

かえってボケた母が愛しくて、深夜に味噌汁とおにぎり。
ガツガツ食べる母を見ながら、こういう時はボケたところが出てきてよかったとさえ思う。

11/2
  • 今日こそ鍋焼き、で母は湯豆腐
  • 鶏から揚げ
  • 白菜の柚子ひたし
  • なす糠漬け

なんで、必死に糠味噌をかきまぜているかと言うと、オフ会の最後に きれいなナスが出せればと、肝心の農家のナスがもう蔓手繰り寸前の貧弱さ。


 11月1日(日)曇り午後から雨  

柿を頂いた。どっさり以上。好物だから、当面食後とおやつで。
柿をあんまり好きでないひとの理由は、「中途半端な甘さ」を上げる。
わたしの好きな理由は、この「中途半端な甘さ」。言い換えれば「重くない」。
秋、しょっぱなに小粒の筆柿が出る頃から「柿の季節到来」とうれしい。

渋柿をカケスがつつくまで木で熟しておくと甘くなる。
渋柿をがえる草を入れた湯の中で一晩寝かすと甘くなる。
「渋柿の甘さは格別美味しい」と母は言う。
実家に大きな渋柿の木があって、鳥に熟し具合を判定してもらってから、母は「ずくし」と言って風呂上りにスプーンですくってよく食べていた。

それにつけても、○チャン農場の柿の宣伝の激しいこと。こうしてだんだん、柿は高級品となる。
もいで食べる 柿って、そんなイメージなのに。

11月。
花の残骸だけになった酔芙蓉。バッサリ行こうか、いやいやまだ2つ3つはアレはこれからの蕾だと、思案していたら、雨になった。

肌を徐々にだして、どこかむず痒くなるような春先の生暖かさよりも、秋の終わりは好きだ。
日に日に肌が緊張を覚えて、冬を待つ。
ため息の出るような長く暗い冬であっても、「好き」で迎えよう。

母の食欲は旺盛で、タダ、それが肉となり血となり身体の成分となって残ってくれないのが辛い。
一度壊れた体内工場は、再生は無理なのか。
介護のプログラムも変えてゆこう。

ミー子さんは投薬効果が出てないらしい。異常な食欲と異常な水飲み。ここにもこわれた体内工場。

それでも、冬を「好き」で迎える心積もり。
頂いた銀杏がレンジではぜる音。神社の森で見事な赤い葉っぱ、見つけられるかも知れない。

季節はちゃんと励ましてくれる。


出来事

→ とりあえず、鍋焼きうどんの用意をしたけど、暑い。
早めの夕食にして、母の夜食。ぺろりと平らげて、「これでお腹が落ち着いたから、よう寝られるわ。」
赤ちゃんみたいに、ご飯とおやつ、何度かに分けた方がいいのかなぁ。
介護の新しい形が始まるのか。

11/1
  • いかけんちん蒸し
  • 揚げじゃがいもの醤油煮
  • なす胡麻和え
  • もずく
  • なす、大根の皮糠漬け

小さなじゃがいも、昔食べたように皮ごと。なす、そういえば母はこんなの好きだったと今年最初で最後の胡麻和え。 けんちんは、木綿豆腐の賞味期限と競争で。


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