05月01日(日)晴れ後曇り朝、自然に目が覚めたので、手拭をぶら下げて温泉に行く。サウナに入って汗を絞ってから、露天風呂でのんびり過した。1時間程で風呂から上がると、その足で朝食会場の広間に向かう。ビュッフェスタイルの朝食をしっかり食べると、出発前の時間を利用して、最上階の展望露天風呂に入った。昨日、この温泉旅館に着いてから都合4回温泉に入ったことになる。荷物をまとめるとロビーに降りた。
20台近い小舟が連れ立って駐車場を出る。黄色のクルマの幌を降ろして、それに続いた。高速を1区間だけ使って集合場所に向かう。集合場所の広い駐車場で、小舟の数は25台を越えた。クルマを連ねて富士が見える湖の湖畔まで移動する。
ずっとバックミラーに一台の伊製ヒストリックカーが見えていた。美しくレストアされた赤いクルマは、歯切れ良く、気持ちの良い排気音を盛大に撒き散らしながら走る。古式ゆかしい箱型ながら、気品に溢れる端整な姿を記憶に留めておけるように、次の集合地点までは、赤いクルマの後ろを走ることにした。途中で本隊とはぐれ、3台だけで湖畔周遊道路を走った経験は何物にも替え難い想い出となる。湖畔の美しい風景と、その中を走るエレガントな箱型セダンの組み合せは、夢のように印象的だった。
昼食会場の観光牧場で、緑の芝生の上に並べられたカラフルな小舟達の姿を目に焼き付ける。ここで一足先に帰宅の途につくことにして、皆に別れを告げた。ジンギスカン焼肉の香ばしい匂いに心を惹かれながら走り出す。昨日の好天とは打って変わって、降り出しそうな重い曇り空の下を北東に向かって幌を降ろした黄色いクルマを走らせた。途中で何度か渋滞にはまるが、夜までに自宅の地下駐車場に辿り着く。エンジンを止めると静寂が訪れた。黄色いクルマでの、初めての遠征は、非常に想い出深いものとして記憶に残る。
05月02日(月)曇り後晴れ
朝起きて身支度を整えると、近くのテニスコートに向かう。テニス部の合宿にまぎれ込んで、一緒に練習をさせてもらうことになっていた。アップをしてから適当に空いた人と組んでダブルスの試合から始める。午前中に3試合するが、全て負けた。武器が少ない上に、それを有効に使えていない。
昼食はコンビニで適当なものを買って来た。昼食を食べて少し休む。午後からも同じように、ダブルスの試合やシングルスの試合を何試合かやった。やはり、全て負け試合になる。まだまだ相手にさえならないのを痛感した。球出しの練習では、ボレーの欠点を指摘して貰い、課題が一つ明確になる。
スポーツジムに着くと、着替えてからトレーニングを始めた。ストレッチングと、筋力トレーニングと、ランニングという何時ものメニューをこなす。短めのランニングを終えると、またストレッチングで筋肉をほぐしてから風呂に入った。一日中ハードに運動したので流石に疲労が溜まっている。サウナで汗を流し、疲れを取るべく努めた。
自宅に戻ると、小旅行の準備を整えてから、部屋を後にする。最寄駅まで歩いて、電車に乗った。南方向に4駅目で降りて、駅前のバス停で夜行バスの到着を待つ。連休で乗客が多いらしく何時もは1台のバスが2台に増発されていた。バスに乗り込み、最前列の席に座ると缶ビールを2本飲んで、シートを倒し、耳栓をして目を閉じる。騒音や揺れが、すぐに遠のいて、何時しか深い眠りに落ちていた。
05月03日(火)晴れ
朝目覚めるとバスは西の古都に入るところだった。バスを降りると駅構内を抜けて反対側の口を出た所にあるシンボルタワーの地下の銭湯に向かう。7時から営業している銭湯の高温のドライサウナで汗を流し、寝起きの体をスッキリさせた。
駅前に戻り相棒と落ち合い、バスに乗って市内観光に出掛ける。小さいながらも、宇宙の広がりすら感じさせるという石庭が有名な寺院に詣でて、石庭を鑑賞した。観光客が多く、常にざわめいていたが、白い石を敷き詰めた庭を眺めていると、周りの話し声が不意に消えて時間が止まったように感じられる。不思議な体験に心が落ち着いた気がした。
歩いてすぐの場所にある寺をもう一つ詣でてから、市バスに乗って繁華街に出て、昼食にする。京野菜のサラダバイキングが売りのレストランで、腹一杯野菜を食べた。野菜なので沢山食べてもすぐに消化されて後まで尾を引かない。三度バスに乗って駅に戻ると、古都を離れて西に向かった。川沿いの公園が美しい街のある相棒の部屋に行って、旅装をほどき、ビールを飲んで寛ぐ。久し振りに相棒の作る晩飯を食べると、狭苦しいユニットバスでシャワーを浴びて、ベッドに潜り込んだ。
05月04日(水)晴れ
早朝に目覚めると手早く身支度を整え、旅行の荷物を持って自転車で駅に向かう。電車に乗って1泊2日の小旅行が始まった。駅のホームで食べた朝マックが朝食になる。電車は名前は特急だが、駅に止まらないだけで、海沿いを至極のんびりと走った。4時間半も掛けて、昼頃にやっと、小さな街に辿り着く。駅前でレンタカーが予約してあった。二人乗りのごく小さなオープンカーが用意されている。屋根を空けてしまうと、荷物を入れるスペースなどほとんど無くなるのが問題だが、座席の後ろのスペースを使って何とか荷物を詰め込んだ。駅周辺で、名物の「めはり寿司」と、「秋刀魚のなれ寿司」を買って、世界遺産の熊野古道の目的地である神社を目指して走り出す。
銀色のクルマにはナビが装着してあったので、道には迷わないで済んだ。川に沿って走りながら、最初の目的地に設定した滝を見渡せるキャンプ場で、買って来た寿司を食べて昼飯にする。めはり寿司は、高菜の味と程好い醤油味がご飯と良く合って美味かったが、なれ寿司の方は、慣れていないと美味いとは感じられないような微妙な味付けだった。
狭い山道を走って本宮神社に着く。駐車場にクルマを停め、参道の石段を登って本殿に詣でた。萱葺きの屋根が歴史を感じさせる。更に、昔の参詣道を歩いて見晴し台に上がった。爽やかな風が吹き抜ける丘の上から見下ろすと、本来本殿が建っていた川の中州に、今も残る大鳥居が見える。
屋根を空けた銀色のクルマで山から降りてドライブを続け、小さな海水浴場に辿り着いた。今夜の宿は、この集落の民宿を予約してある。宿に入ると、先ず、風呂に入った。小さな家族用の普通の風呂で、二人で入ると一杯になる。旅の埃を落とすと、食堂で晩飯にありついた。刺身、かます塩焼き、煮魚など海の幸をメインにした料理は豪華では無いが充分な量があり、満足出来る。食後は、お茶を飲みながら、居間にあるソファーに座り、本を読んで寛いだ。TVの音が聞えない静かな夜が更けていく。
05月05日(木)晴れ後曇り
朝目覚めると、朝食の準備が出来ていた。食堂で、海苔、卵、干物といった典型的な朝飯を食べる。干物は、卓上の七輪を使って、自分達で焼く趣向だった。質素だが悪くない。思わず白飯をお代りして食べた。朝食後は居間でお茶を飲みながら、本を読んで過す。チェックアウトを済ませると、すぐ目の前に広がる、美しい海岸を散歩してから出発した。
「鬼ヶ城」という自然の名勝が近くにあったので、寄ることにする。海岸に切り立った岩場があり、侵食で作られた自然の造形が美しかった。太平洋の波が、眼下に荒々しく打ち寄せ、ダイナミックで、男性的な景色が楽しめる。土産物屋で「那智黒」と言う黒糖飴と、夏みかんの大袋を買い込んだ。
西に向かって走り、マグロや鰹が水揚げされる漁港の街に着く。丁度、昼過ぎになったので、適当な店を選んで入り、相棒とマグロ丼と鯨刺身定食を注文して食べた。マグロはヅケになっていて、美味い。鯨刺身は懐かしい味がしたが、切り身が薄くて、やや質感に欠けた。駅前の土産物屋で、試食を繰り返した後に、和歌山名物のミカンを使ったというゼリー状の菓子を土産に買う。
更に海岸線を走って、海沿いの小さな道の駅で用を足したついでに、夏みかんを食べた。酸っぱさに口が曲がる昔の夏みかんとは全く違うが、余り甘く無く、ほのかに酸っぱ味が勝っていて、意外に美味い。海風が優しく肌をなぶる中で、二人で1個の夏みかんを、分け合って食べた。
更に海岸線を走って行く。昔は、海岸温泉リゾートとして栄えた街に着いた。海に突き出した露天風呂が有名な温泉の駐車場にクルマを停めて、この旅の締めくくりにするべく、歩いて行くと、本日終了の看板が目に入る。係員のおっさんが「湯が無くなりました」と言っていた。スープが無くなり次第閉店のラーメン屋ではあるまいに、湯が無くなるとはどういうことか良く判らない。諦めて近くの別の温泉に入った。ここは、2種類の泉質が異なる源泉が引き込まれていて、小さいながら2種類の湯が楽しめる。これはこれで、悪くなかった。
オープンカーのドライブ旅の終りは、鄙びた小さな田舎の駅になる。コンビニで弁当を買って、クルマを返し、電車に乗り込んだ。2時間半ほどで、また街に戻って行く。車内で缶ビールを飲み、弁当を食べると何時の間にか都市の喧騒の中に連れ戻された。電車を乗り変え、古都の駅に戻ると、夜行バスのバス停には地元に戻る人達の群れが溢れている。バスが出ていく度に人が減って、周りに人が少なくなった頃、やっと目当てのバスが到着した。
缶ビールを飲み、耳栓をして、シートを目一杯倒すという儀式を終えると、眠りに入る準備は全て終る。バスが高速道路に入り、最初のサービスエリアで停車した。用を足して座席に収まると本格的に寝に入る。途中、一度も目を覚ますことなく眠り続けられれば、それに越したことはなかった。静かに目を閉じると、すぐに暗闇が押し寄せ、音も振動も遠のいてしまう。深い眠りが待っていた。
05月06日(金)曇り後雨
朝、夜行バスが最初の駅に着くまで目を覚まさずにぐっすりと眠れた。バスに慣れたお陰か、ここ最近は至極良く眠れる。電車の接続も良く、古都を出発して9時間後には自宅に辿り着いた。先ず荷物をほどいて片付け、朝食を食べる。
幌を降ろした黄色いクルマで、久し振りにスポーツジムに向かった。トレーニングするのは、3日振りになる。ストレッチング、筋トレ、ランニング、そして再度のストレッチングをこなした。体が鈍っていて、特にランニングで体の重さを感じる。昼過ぎに自宅に戻った。
メールの返事を書いたり、部屋を片付けたりして、夕方になる。ナイターのテニスレッスンに行くつもりだったが、外を見ると、雨が降り出していた。諦めて家に居ることにする。簡単な晩飯を食べると、早めに布団に入って明日に備えることにした。雨はまだ降り続いている。
05月07日(土)雨後曇り後晴れ
朝目覚めて、外を見ると、期待に反して雨は止んでいなかった。ヘルメットやグローブやドライビング・スーツ、シューズなどの準備を整えると、灰色の車で駐車場を出る。南に向かって走り、1時間程で馴染みのサーキットの門をくぐった。
YRSが主催する2時間耐久レースの出場は、もう数え切れないほどだが、雨のレースは初めてになる。不安を抱きながら練習走行に入った。思っていた通りにグリップがなく、良く滑る。慎重に3ラップの練習走行を走り終えた。
例によって、スタートドライバーを任される。とは言え、特にスタートが速い訳ではなかった。何台か、遅い車を抜いて、徐々にペースを上げて行く。意外に簡単に走れそうなので、更に1コーナーの侵入速度を上げようと、ブレーキを軽く掛けながらステアリングを切っていったところ、急に、リアタイヤが外に流れ始めた。カウンターが遅れて車体が横を向き、ついにフルロックまでステアリングを切ったが、無駄な抵抗でしかない。完全にスピンして後ろを向いて止まってしまった。接触事故を避けられたのは、偶然だろう。他車が通り過ぎるのを待って再スタートした。順位は最後尾まで落ちている。残された時間で少しでも追い上げを図るが、上手く行かなかった。
後の3名も悪コンディションの中良く頑張ったが、15台中10位でレースを終える。序盤のスピンが、痛恨のミスとなった。耐久レースが終る頃に、やっと雨が上がり、午後のスプリントレースは、ほぼドライの路面で行われる。お陰で見応えのある駆け引きが、そこかしこで見られた。
全てのレースが終り、表彰式が終ると、今日走った仲間達と近くの温浴施設に向かう。風呂で1日の疲れを流した後で、ファミレスで晩飯を食べながら、今日のレースの反省会を行った。スピン、コースアウトでフルコースコーションが続いていた時を狙って、規定のピットインを消化すべきだったかは、結局のところハッキリした結論が出ないで終る。話は尽きないが、時間が遅くなったので解散した。
05月08日(日)晴れ後曇り
朝、目を覚ますと、シリアルとヨーグルトの朝食を食べてから、身支度を整えて家を出る。黄色のクルマの幌を降ろして、走り出した。40分ほどのドライブで、小さな町のテニスコートに到着する。テニス仲間達が集まって来て練習を始めた。今日は珍しく集まりが良く、15名ほどになる。コートも3面使えたのでゲームも何試合か楽しめた。
昼過ぎに練習を終えると、仲間5名で近くの蕎麦屋に入って、昼食にする。親子丼とざる蕎麦のセットを注文してみた。どちらも悪くないが、ごく普通の味で美味いと言うほどでもない。5月連休の間の動向などを語り合ってから解散した。
帰り道でジムに寄って、トレーニングをする。雨が降りそうな空模様だったが、いつものトレーニングを済ませて、露天風呂にも浸かって、のんびり仕上げてからジムを出た後も、結局雨は降らなかった。黄色のクルマの幌を降ろして走ると、心地良い風が火照った肌を優しくなぶって、最高に気分が良い。帰り道で、買い物を済ませて自宅に戻ると、黄色いクルマを洗車して、高速走行でフロントにびっしり付いた虫の死骸を取ってやった。長い連休が終わる。どこか物悲しい気分の中で布団に入った。
05月09日(月)晴れ後曇り一時雨
まるでブーメランのように、日常という奴が戻ってきた。何度放り投げても、しつこくストーカーのように付きまとってくる。いい加減うんざりするが、仕方がなかった。朝起きて、シリアルとヨーグルトの朝食を食べ、身支度を整えると、黒いショルダーバッグを肩に掛けて家を出る。地下駐車場で眠る黄色いクルマのエンジンを、ボタンを押して叩き起こしてやると、一瞬むずがるように身震いしてから目を覚まし、低い唸り声をあげた。コンクリートの壁に、獰猛な肉食獣のような排気音が反射して、耳を圧するように響く。Aピラーの上のロックを2箇所外し、スイッチを押し続けると、窓が降り、次に幌が後ろに畳み込まれた。頭上の幌が消え去るのに、10秒と掛かっていない。ストロークの短いシフトレバーを手首のひねりで操作して1速に送り込むと、静かにクラッチを踏んだ足の力を緩めた。エンジン音が、不平そうに低く変わり、次の瞬間、黄色のクルマはアイドリング回転のまま、のっそりと動き始める。
仕事場を出ると、スポーツジムに向かい、着替えてからトレーニングを始めた。ストレッチングの次は、筋トレを省略して、すぐにランニングマシンに乗る。今夜はランニングだけの日だった。40分間で7.8キロを走り終えると、Tシャツは汗で肌に貼り付き、タオルもずっしり重くなる。またストレッチングして筋肉をほぐしてから風呂に入った。サウナで10分間座って汗を流す。Tシャツのまま、上着を羽織らずに外に出ると、夜風が火照った肌に心地良かった。通り雨が降っている。黄色のクルマの幌を降ろさず、夜の中に走り出した。
05月10日(火)晴れ
昼食のメインは「鰆のけんちん蒸し」を選択した。サイドディッシュには、定番の「ヒジキの煮物」と、「スモーク鴨肉と大根の酢の物」を取る。今日の漬物は、白菜の浅漬けだった。漬物の中では、これが一番好みの味なので、多めに取る。麦飯と里芋の味噌汁を付けて、昼の和定食が出来上がった。トレイを持って歩いて行き、いつもの席に着く。先ず胡麻塩の小袋を箸の背で机に押し付けて、良く磨り潰してから麦飯に振りかけた。胡麻の良い香りが辺りに漂う。
仕事場を後にして、黄色のクルマでスポーツジムに向かった。ロッカーで、Tシャツとショートパンツに着替えてから、トレーニングを始める。先ず専用キーで受け付け作業をした。個人用プログラムが、キーに入力される。ストレッチングとランニングを予定通りこなした。流れ出た大量の汗を、タオルで良く拭ってから、ストレッチングしてトレーニングを終了する。ロッカーで服を脱ぐと風呂に入った。サウナで10分座って汗を絞り出す。今夜は少し涼しかった。ジムの外に出ると、皮のジャンバーを着ても夜風が肌寒い。黄色のクルマの幌を降ろし夜闇に滑り込んでいった。
05月11日(水)曇り
昼食のメインは「鮭利休焼き」を選択した。珍しく魚のメニューはこれしかない。他は全て肉系か豆腐の料理だった。副菜の小鉢は「ほうれん草の浸し」と、「かにかまとブロッコリーのサラダ」を取る。今日の漬物は、引き続き白菜の浅漬けだった。麦飯と豆腐の味噌汁を付けて、昼の定食が仕上がる。焼き鮭の皮に塗られた胡麻が香ばしくて、麦飯に良く合った。
仕事場を出て、灰色の車でスポーツジムに向かう。専用キーを受け付け機に刺して、個人用プログラムをキーに入力させた。ウォームアップのストレッチングと筋トレを予定通りこなし、ランニングは時間の都合で25分に短縮する。それでもTシャツは絞れるほどぐっしょりと濡れていた。最後にストレッチングで、トレーニングを終了する。シャワーで汗だけを流して汗で濡れたシャツを着替えた。さっぱりとしてジムの外に出る。
灰色の車で近くのテニスコートに向かった。仲間が数名集まって練習が始まる。最初の1時間余りは3名で1球のボールを打ち合った。その後、一人加わって4名になったので少しアップをした後、ゲームをして楽しむ。筋トレと5kmランニングの後なので、少し体が重かった。相変わらず、サービスが安定しない。ダブルフォールトが多くて話しにならなかった。月末の大会に備えて、安定したファーストを早く確立する必要がある。課題を残してコートを後にした。
再びジムに戻ると、ロッカーで服を脱いで、風呂に入る。髪と体を洗い、サウナでTVの野球中継を眺めながら10分かけて汗を絞り出した。トレーニングとその後のテニスとサウナで大分体重が減ったが、晩飯を食べれば元に戻るだろう。今夜も少し涼しかった。白いウォームアップの上下を着込んで、ジムから外に出る。灰色の車で田舎道を走り始めた。
05月12日(木)曇り
昼食のメインディッシュは「鯖の味噌煮」にする。「すずきの蛸マリネ添え」にも心を惹かれたが、慣れ親しんだ味の吸引力の方がより優った。副菜の小鉢は「牛蒡のサラダ」と、「ニラの浸し」を取る。漬物は白菜の浅漬けだった。麦飯と若布の味噌汁を付けて、昼の定食が出来上がる。甘辛い味噌味が、脂の乗った鯖に良く合っていて悪くなかった。飯が進むおかずと言えるだろう。
仕事場を出て、灰色の車で帰宅の途に着いた。帰り道で2軒のスーパーに寄って買い物をする。1軒目でモヤシ、豆腐、小松菜、朝食シリアル、ヨーグルト、豚ハツ、笹かま、卵、納豆などを買った。2軒目では生姜、エリンギ茸、豚肉、チーズ、泡盛などを買う。自宅に戻ると、モズク酢におろし生姜と中国の黒酢を加えたもの、納豆を掻き混ぜて粘りを出してから、葱のみじん切りと生卵を加えてさらに良く混ぜたもの、豆腐とモヤシと小松菜と笹かまを豆乳とポン酢で煮たもの、の3点を作って簡単な晩飯にした。缶ビールを1缶空けた後は、芋焼酎のお湯割りを、湯のみで数杯呑む。デザートは和歌山で買って来た夏みかんを1個丸々一人で食べた。
05月13日(金)曇り一時雨
昼食は久し振りに「タイ風カレー」を選んでみた。副菜には小さなかにクリームコロッケが付いている。福神漬けと白菜の浅漬を添え、辛さをプラスする調味オイルを3袋取った。1袋では辛さが全く足りない。最後にお茶を湯のみ一杯分汲んで、仕事場での一番の楽しみである昼食にした。このカレーにはピーマン、茄子、ヤングコーンなど、野菜がたっぷり入っているので、好みなのだが、辛さが足りなくて面白くない。辛味調味料を3袋入れても刺激不足だった。オイルが入っているので、余り入れるわけにもいかない。一味唐辛子が置いてあればと願わずにいられなかった。
定時で仕事を終えて自宅に戻ると軽食を腹に収めてからテニスクラブに向かう。レッスン開始直前に少し雨が降ったが、幸い、すぐに止んで、ほぼ予定通りにレッスンが出来た。しかし、集まったレッスン生は、二人だけしか居ない。もう一人は女子だが、実業団でやっているので、しっかり打って来る。球出し練習の後、長い時間1対1で打ち合いが出来て、まずまずの練習になった。
テニスの後はスポーツジムに向かう。トレーニングをしないと一日が終った気にならなかった。金曜日の夜のジムは、何時ものように盛況で、会員数が多い。ストレッチング、筋トレ、ランニング、そして再度のストレッチングというのがメニューだが、ランニングマシンが混んでいたので、久し振りにエアロバイクを漕いで代りにした。バイクの方が足がだるくなる様に感じる。風呂で体を綺麗にし、サウナで汗を流すと、一週間の終りを実感した。週末への期待が高まる。
05月14日(土)晴れ後曇り
朝目覚めて、ゆっくり良く咀嚼しながらシリアルのヨーグルト掛けを食べる。簡単な朝食を終え、身支度を整えると、外に出た。黄色のクルマの幌を降ろして走り始める。気分を換えて幹線道路ではないルートを選ぶと、特に混んではいないが、結局幹線道路よりも時間が掛かった。練習開始時間に少し遅れてコートに到着する。シューズを履き替え、ラケットを出して、練習を始めた。後半は練習試合を多めに楽しむ。
練習の後、通り道の途中にあるスーパーで、昼食を買ってから他の仲間が出ている草トーナメントを見に行く。予選の総当り戦は終っていて、トーナメント戦に入っていた。仲間で勝ち残っているのは2組みだけになっている。最後の1組も惜しいところで敗れて、全て終った。コートが開放されたので、2試合遊んで少し汗をかいてから帰る。
ジムに寄って30分ほどランニングしてから風呂に入り、サウナで汗を流した。夜のビールを美味く飲むのが第一の目的と言う不純な動機からだが、流した汗に嘘はない。さっぱりして自宅に戻った。着替えて、すぐに家を出て駅に向かう。電車に乗って街に出た。今日の草トーの打ち上げに参加する。
焼き鳥屋で、焼き鳥と鶏刺しを食べながらビールをたらふく飲んだ。一日汗をかいて運動した後のビールは、格別に美味い。日本酒と焼酎も、少しづつ飲んでみた。焼酎のお湯割りは、湯に焼酎を注ぐ方が本来の作り方らしい。焼酎に湯を注いだものと呑み比べると明かに味わいが異なった。マイルドでふくよかになる本来の作り方の良さは判るが、アルコールがガツンと来る刺激的なのも捨て難い。結局呑めば一緒なのだが入れる順序だけで大きく味わいが変わる酒の奥深さを知らされた。深夜まで楽しんでから帰宅する。
05月15日(日)晴れ一時雨
朝目を覚ますと、体調はそれほど悪く無いのだが、寝不足が祟ってなかなか動き出す気が起きなかった。スポーツドリンクを多めに取って、再度布団に入り、1時間程二度寝を貪る。次に目覚ましが鳴った時にはやっと頭の中に充満した霧が晴れて、起き上がる気になれた。シリアルとヨーグルトの朝食を食べてから、身支度を整えて家を出る。地下駐車場の黄色のクルマに乗って走り出した。勿論、幌を全部降ろしている。10分ほどのドライブで、近くのテニスクラブに辿り着いた。
日が落ちるまでに、相手を変えて6ゲームマッチを5試合ほど楽しむ。負けた方が多かった。特に最後の試合は、もつれにもつれてタイブレークの末に負けたので、充実感と共に疲労感が強い。簡単な、情けないミスが多く、納得の行かないプレーが多いことも気に入らなかった。これが、今の実力なので仕方がない。途中で雨が降って30分程の中断があった。夏の強い陽射しが降り注いだり、突如暴風雨がコートを水浸しにしたりと、滅茶苦茶な天候に驚かされる。
その足でジムに行って、トレーニングをした。時間が足りなかったので、ストレッチングと筋トレだけで終わりにする。足に疲れが出ているようで、重い負荷をかけると、膝の周辺の筋肉が堪らず悲鳴を上げた。更なる筋トレが必要らしい。サウナで汗を絞り、爽快な気分でジムを後にした。黄色のクルマの幌を完全に降ろして走ると、心地良い風が、疲れて火照った肌を優しくなぶっていく。充実した週末が終った。
05月16日(月)晴れ
昼食のメインは「銀鮭の照焼き」にした。副菜には「里芋と鶏肉の煮転がし」と「青菜と白菜の浸し」を選び取る。麦飯の普通盛りと味噌汁に大根の浅漬けを添えて、今日の昼定食が完成した。今週末に、近くのサーキットでトライアルの世界戦があるので、殺風景な食堂には不似合いなキャンギャルが数名来ている。食事をしながら良い目の保養になった。
仕事場を出ると、スポーツジムに向かう。短パンに着替えてからトレーニングを始めた。ストレッチングを終えるとランニングに入る。40分で約7.8キロを走り終えると、大量に流れた汗で、Tシャツが肌に貼り付き、汗を拭ったタオルもずっしり重くなった。またストレッチングして筋肉をほぐしてやる。風呂に入り、サウナでTVを眺めながら約10分間座って、更に汗を流した。黄色のクルマの幌を降ろし、暗闇の田舎道をHIDの白い光りで切り裂いて走る。
05月17日(火)晴れ
朝、何時も通りに目覚めると朝食を取り、身支度を整える。黄色のクルマの幌を降ろして地下駐車場から出ると、仕事場に向かうのとは逆方向に走り出した。近くのICから高額な有料道路に入って南に向かう。途中の市街地で渋滞に捕まりながら2時間ほど掛けて小さなジムカーナ場に着いた。今日は、初めて黄色のクルマに鞭を入れて思い切り走らせてやる。ピットで荷物を降ろして準備を始めた。
ジムカーナ場にはパイロンが並べられて、楕円形のコースが描かれている。米国でごく一般的なオーバルコースで、クルマの操作に習熟するのに適していた。少しの座学の後、早速走行が始まる。参加台数は6台だけなので1台づつ走っても待ち時間は少なかった。右回り、左回りを何回も繰り返し走る。次第に黄色のクルマの挙動に慣れてきて狙ったラインに近いところで走れるようになった。想像していた通り、操縦性は悪くない。速度域が低いので、2速固定では短い直線の終りで、やっとエンジンが高速側に切り替わった。一般道では非現実的な高回転型エンジンと低い設定のギア比に思わず苦笑する。小さなサーキットや峠ではギア比はもっと高く取りたい所だが、燃費を考えるとそうもいかないのだろう。
1台づつで走った後は、タイムの近いクルマ2台で追い駆けっこを試してみた。先を走る時は出来るだけ後ろを気にしないでベストの走りを続けられるように心掛ける。前に目標があって、それに近付けば成功、離されれば失敗ということが直ぐに判る後追いの方が走っていて気楽だった。夕方まで思い切り全開走行を楽しむと、黄色のクルマとの距離が大分縮まった気がする。だが、油断は禁物だった。まだ自由自在に操るどころか、クルマに乗せられている感が強い。もっと豊富な練習と経験が必要なのは間違いなかった。
スタッフ達と参加者数名で早めの夕飯を食べてから別れる。その足でスポーツジムに向かった。ロッカーで短パンに着替えて、早速ストレッチングを始める。時間が遅かったので、ランニングは短めに終らせた。大量の汗をタオルで良く拭い、ストレッチングをしてトレーニングを完了する。更にサウナで10分座って残った汗を絞り出した。外に出ると、黄色のクルマの幌を降ろし、爽やかな夜風を頭に感じながら夜の闇に切り込んでいく。
05月18日(水)曇り
昼食のメインは、「黒むつの薬味おろし」にする。黒むつと名乗っているが、実際はアマゾンの川魚か、不気味な深海魚かもしれなかった。だが、構うことはない。七味を振って辛味を効かせて、全部平らげた。副菜の小鉢は「ヒジキと大豆の煮物」と「切干大根の煮物」の地味な煮物のコンビにする。今日の漬物は、引き続き大根の浅漬けだった。麦飯と味噌汁に添えて昼の定食が出来上がる。良く咀嚼して食べ尽くした。
定時に仕事場を出て、黄色のクルマでスポーツジムに向かう。短パンに着替えてから、ストレッチングと筋トレを予定通りこなした。ランニングは約30分に短縮する。それでもTシャツは絞れるほど重かった。最後のストレッチングで、トレーニングを終了する。雨が降っていて、テニスが出来ないようだったので、ゆっくりと風呂を楽しんでから外に出た。雨が止んで暗くなりかけた空に青空が見えている。
黄色のクルマで、近くのテニスコートに向かった。仲間が2名だけテニスをしている。最初の30分余りは3名で1球のボールを打ち合った。その後は、制限有りのシングルス戦をして楽しむ。制限は、サービス以外はサービスラインとエンドラインの間だけがインになるというルールだった。リターンやストロークを深く打つ練習になる。やってみると深く打とうと力むせいか、かえって短くなって、ショートでポイントを失う確率が非常に高かった。やはり安定して深く打つのは難しい。総当りでタイブレーク3試合を終えると丁度終了時間になった。
ジムに戻り、ロッカーで服を脱ぎ捨て風呂に入る。体の汗をざっと流し、サウナでTVを眺めながら10分間かけて汗を絞り出した。トレーニングとテニスとサウナで体重が1kgほど減ったが、晩飯を食べれば直に元通りになるだろう。黒いウォームアップの上下を着てジムから出た。黄色のクルマの幌を降ろして、暗い田舎道を走って帰る。
05月19日(木)晴れ時々曇り
昼食のメインディッシュは「鯖の生姜煮」にした。副菜の小鉢は「昆布と大豆の煮物」と、「白菜と青菜の浸し」を取る。漬物は大根の浅漬けだった。麦飯と白菜の味噌汁を付けて、昼の和風定食が出来上がる。大豆は柔か過ぎて何の歯応えも無く物足りなかった。良く咀嚼することを心掛けるようにしてから、余計に歯応えの有るものが好ましく思える。
仕事場を出て、灰色の車で帰路を辿った。晩飯は、石川から送られた魚の干物を焼いてメインに据える。買って来たモズク酢に、これもまた石川から送られた日本海のモズクを足して、おろし生姜と中国の黒酢を加えたもの、納豆を掻き混ぜて粘りを出してから生卵を加えてさらに良く混ぜたものを副菜にした。冷えた缶ビールを1缶空けた後は、泡盛のお湯割りを湯呑みで数杯呑む。良い感じのほろ酔い気分になった。
05月20日(金)晴れ
昼食はヘルシーメニューコーナーの「かじきの薬味味噌焼き」を選択した。副菜には「ほうれん草の胡麻和え」と「ツナと玉葱のサラダ」が添えてある。福神漬けと大根の浅漬けを取った。お茶を湯のみに一杯分汲んで、トレイに乗せる。かじきの身は少し乾燥してぱさついていた。構うことはない。良く噛んでいるとじんわり味わいが染み出てきた。
定時で仕事場から逃げ出して自宅に戻る。シリアルのヨーグルト掛けとミニチーズで小腹を落ち着かせてから近くのテニスクラブに向かった。今夜のレッスン生は男女二人づつで丁度良い。コーチの球出し練習の後は、ダブルスの練習を主に行なった。女性の一人が非常にシャープなストロークを打つ。うっかりすると打ち負けてしまった。良い練習になる。
テニスの後は、そのままスポーツジムに向かった。トレーニングをしないと一日が終った気にならない。ストレッチング、筋トレ、ランニング、そして再度のストレッチングをこなした。全て終えて体重と体脂肪率を測定し記録すると、週末の始まりを実感出来る。風呂でゆっくりと汗を流し、爽快な気分でジムを後にした。夜風が、風呂上がりの火照った体の熱を優しくさらっていく。
05月21日(土)晴れ
簡単な朝食を終え、身支度を整えると、外に出た。黄色のクルマの幌を降ろして、車で30分程で行けるテニスコートに向かう。広場ではフリーマーケットが開催されていたので駐車場に車が多かった。シューズを履き替え、ラケットを出して、練習を始める。後半は何時ものように4ゲーム先取ミニゲームで楽しむ。
練習の後、駅前に出て買い物などの用事を済ませてから進路を北西に取った。街中から1時間程で行ける温泉街が今夜のイベントの開催地になっている。移動に時間を取られて昼食を食べている時間がなかった。温泉ホテルの玄関前にクルマを横付けすると、キーを預けてチェックインする。部屋に入ると、温泉饅頭を1個食べて、取り敢えず血糖値を上げてから、温泉に飛び込んだ。ざっと汗を流して直ぐに上がると、先ずビールで喉の渇きを抑える。のんびりする間もなく、日本酒を楽しむ会が始まった。肴は刺身、モツ煮込、唐揚げ、モズク酢、くらげ酢、天婦羅などが用意されている。腹を落ち着かせてから日本各地の様々な蔵元が持ってきた自慢の酒を少しづつ味見した。少しづつでも、疲れと寝不足からか酔いの回りが早い。すぐに睡魔が襲って来た。16時から3時間の予定の1次会だったが、2時間半足らずで抜け出して部屋に戻り、ベッドに倒れ込んでしまう。
次に目覚めると2次会も終り3次会に入っていた。他の仲間も大分酒が入っている。知り合いの居酒屋のママが持参して来たマグロの刺身を食べながら、更に日本酒を飲んだ。楽しい宴も何時しか終わりが来る。しつこい睡魔が再び襲い掛かって意識を奪い去ろうとした。ベッドに倒れ込む前にスポーツドリンクを1本飲んでおく。何も考える間もなく、眠りに落ちた。
05月22日(日)晴れ後曇り一時雨
早朝目を覚ますと、体調は悪く無い。2次会に参加せずに寝たお陰か、二日酔いの兆候も無かった。温泉に行ってサウナと露天風呂を楽しむ。ホテルの大広間でバイキングの朝食を食べた。品数は豊富だが、味はパッとしない。大量生産でありきたりのメニューしかないので仕方なかった。手を加えていないただの牛乳や、シラス卸しが一番美味い。朝食を終えて、荷物をまとめるとホテルを出た。今年のイベントは寝不足で臨んだせいで、参加費の元を取れた気がしない。やや残念な想いを抱きながら黄色いクルマの幌を降ろして巨大な杉並木が続く道を走った。
テニスコートに着くと、既に練習が始まって1時間ぐらい経っている。サンダルをシューズを履き替えて練習に加わった。今日は何時もより人数が多いので、最後まで練習で終わる。初夏の陽気で暑い日だった。昼までにたっぷりと汗を流すことが出来る。練習後に仲間達と近くのタイ料理店に行って、昼食を食べた。「スパイシー目玉焼き丼」というメニューだったが、丼ではなく皿に盛られている。辛さを加える調味料をたっぷりかけて、やっと満足する辛さになった。汗が噴出すぐらいで無いと食べた気になれない。
午後は、別のコートでゲームを楽しむことにした。やはりゲームをしないとやった気にならない。仲間が8名集まって4ゲーム先取で何試合か楽しんだ。接戦が多く、充実した練習になる。実力が近い者同士でのゲームは、ラリーも続くし、駆け引きが面白かった。もっと上手くなりたいと切実に思う。
テニスの後はその足でジムに行って、トレーニングをした。ストレッチング、筋トレ、ランニング、またストレッチングという、何時ものメニューをこなす。今日一日で大分汗を流したつもりだったが、まだまだ大量の汗が流れた。更にサウナで汗を絞り出し、爽快な気分になる。黄色のクルマの幌を降ろして走ると、心地良い夜風が火照った肌を優しくなぶっていった。充実した週末が終る。寂寥感が辺り一面に漂った。
05月23日(月)晴れ後曇り後雨
昼食のメインは「子持ち鰈煮魚」にした。副菜には「ヒジキと春菊の煮物」、「ジャガイモとインゲン豆と人参の煮物」を選び、煮物の3点揃いで統一する。子持ち鰈の切り身は、部位によって身の量と卵の量に差があって、選択肢が少ない時は辛いものがあった。特に尾の身だと、卵が全く入っていないものがあり、子持ち鰈の意味が無い。皿を取る段になって、そんな部位ばかり並んでいると運命を呪いたくなった。
会議が長引き、遅い時間にやっと仕事場を出ると、スポーツジムに向かう。トレーニングを諦め、風呂にゆっくりと入ることに決めた。ロッカールームで服を脱いで風呂に入り、髪と体を洗う。今日は暑くて汗をかいたのでトレーニング後ほどでは無いがまずまずの爽快感が得られた。サウナでTVを眺めながら約10分間座って、せめて少しでも余計に汗を絞っておく。ジムを出る頃に、やっと雨が小降りになった。午後に雷鳴と共に激しく雨が降り出した時には、夕立だからすぐに上がるだろうと考えていたのに、随分と長い間降り続けている。灰色の車で、暗い田舎道を走った。時折ワイパーを操作してフロントガラスを拭う。家に着く頃にやっと雨が上がって、雲の切れ間から丸い月が、ほの白い顔を覗かせた。
05月24日(火)晴れ
今日の昼食は「鯖の薬味ソース」をメインに据えて、「山芋とナメコの三杯酢」と「玉蒟蒻醤油煮」をサブに添える。漬物は、「キャベツとキュウリの浅漬」に変わった。キャベツやキュウリのパリパリした食感や爽やかな味が大根よりも好ましい。麦飯と、ナメコと大根の味噌汁が付いて、昼定食の出来上がりだった。晩飯は選択の幅が半分に減るだけで昼と同じメニューだから、晩飯も社食で食べる人は組合せを考える必要があるが、晩飯は自宅で食べるので関係無い。
窓の無い部屋での会議が終って外に出ると、今夜も雨が降っていた。2日続けて、午前中は晴れ、午後は曇って雨が降るという不安定な天気になる。ロッカーで着替えて置き傘の小さな折り畳み傘を差すと、雨の中を駐車場まで歩いた。灰色の車で、スポーツジムに向かう。ストレッチングを終えてランニングマシンのエリアに行くと、珍しく14台もあるマシンが、全て埋っていた。各自の使用時間を記した掲示板を見る。少し待てば何台か空くのだが、早めに帰宅したいので待たずに使えるエアロバイクに切替えた。地域情報誌を読んで退屈を紛らわしながら、約30分間ひたすらバイクを漕ぐと大量の汗がTシャツだけで無く短パンをもぐっしょりと濡らす。バイクを降りても吹き出る汗をタオルで拭いながら、ストレッチングした。風呂で汗を洗い流してから、更にサウナで10分間座って残った汗を絞り出す。外に出ると、雨はほぼ上がっていた。灰色の車で夜の闇の中に滑り込んでいく。
05月25日(水)曇り
昼食のメインは、「赤魚の煮付け」にする。副菜の小鉢は「切干大根とコンニャクの炒め煮」と「菜の花の湯葉和え」を選んだ。味噌汁の具は大根で三つ葉が散らしてあって良い香りがする。麦飯と、キャベツとキュウリの浅漬を取って、今日の昼定食が完成した。赤魚の煮付けの皿にも茹でた菜の花が添えられていて春らしい雰囲気で、悪くない。
今日も、夕方から雨の可能性が予想されていたが、全く降り出す気配はなかった。定時に仕事場を出て、灰色の車でスポーツジムに向かう。短パンに着替えてから、ストレッチングと筋トレとランニングを黙々と片付けた。ランニングは約30分間・約6.5kmに短縮したが、Tシャツはたっぷりの汗を吸って重い。最後にストレッチングをしてトレーニングを終えた。10分間のサウナ浴を楽しんでから外に出る。
灰色の車で、近くのテニスコートに向かった。仲間が6名でテニスをしている。最初は少し練習してからゲームを始めた。4ゲーム先取の短い試合で、回転を早める。途中で2名が帰り、1名が後から参加した。コートは2面あったが、結局常に7名しか居ないのでダブルスのゲームは1面でしか出来ない。もう一面は3名でサーブ&ファーストボレーの練習をした。
ジムに戻り、もう一度風呂に入る。涼しかったのでテニスではそれほど汗をかかなかった。髪と体を洗い流し、サウナでTVを眺めながら約10分間汗を絞り出す。白いウォームアップの上下を着ても、暑くないほど涼しい夜だった。灰色の車で、暗く寂しい田舎道を走って帰る。夜中に、出張で関東に来ていた相棒が久し振りに帰宅した。
05月26日(木)晴れ時々曇り
昼食のメインは、「鮭の白味噌焼き、野菜添え」にした。トレイには、副菜として「インゲンの生姜煮」と「大学芋」が添えられている。鮭の切り身の上に、玉葱とエノキとシメジを炒めたものが乗せてあった。まずまずの出来映えで、悪くない。大学芋は黒胡麻がまぶされてないのと、表面がカリっとしていないのと
で、大学芋とは呼べない気がした。
適当に仕事を放り出して、自宅に戻る。帰る途中のスーパーによって、缶ビール、もずく酢、シリアル、卵などを買い込んだ。買い物袋をぶら下げて、部屋に上がる。簡単な晩飯を作って食べると、そうそうに布団に潜り込んだ。たちまち眠りに落ちる。
05月27日(金)晴れ後曇り所により一時雨
昼食は、「タイ風カレー」を選択した。副菜の小皿には「ハムサンドフライ」が乗っている。飯を麦飯に変えて、カレーを多目に掛けるよう注文した。フライをカレーの上に乗せると、空いた小皿に「キャベツとキュウリの浅漬」を盛る。辛味調味料の小袋を、四つ取った。全部入れると少し辛味が効いて美味くなる。野菜が多く入っているという点でも、好ましかった。たまに食べたくなるのも肯ける。良く咀嚼して、全部残さず平らげた。
定時より少しだけ早く仕事場から出て自宅に戻る。ピーナッツとミニチーズで小腹を満たしてから近くのテニスクラブに向かった。今夜のレッスン生は男3人女1人で丁度4名揃う。コーチの球出し練習の後は、クロスコートでのストロークの練習を主に行なった。最後は、サービスからダブルスのゲーム形式にして、ポイントを付けて2順して終る。
テニスの後は、その足でスポーツジムに向かった。一週間の締めくくりのトレーニングになる。着替えてジムフロアに降りた。ストレッチング、筋トレの後、ランニング、そして再度のストレッチングをこなす。最後に裸足になり、体重と体脂肪率を測定する。ICキーを使って、消費カロリーや体重などをサーバーに記録した。これで一週間が終り、週末が始まる。風呂で汗を流して、スッキリと爽快な気分でジムを出た。穏やかな夜風が、疲れ、火照った膚に心地良い。
05月28日(土)晴れ後曇り
簡単な朝食を終え、身支度を整えると部屋を出た。黄色のクルマの幌を降ろして走り出すと、近くのICから有料道路に入る。北に向かって1時間程度走り、ICを降りると一般道に入った。新幹線の駅の近くのファミレスで朝食を食べる。約束の時間に一人の男を駅で拾ってから高原の湖を目指した。新幹線の駅から車で30分程の距離にあるリゾート地のテニスコートに辿り着く。コートサイドにクルマを停め、シューズを履き替えて、ラケットを出すと、アップを始めた。各自がアップを終えると、6ゲームマッチのゲームを楽しむ。
昼食を挟んで3時過ぎまで練習試合を楽しんだ後、このままこのリゾート地に泊る人達と別れて、来た道を戻り、街に降りて行った。帰りも、行きと同じICから有料道路に入り、南に走る。朝、出発してから、約9時間半後に自宅に戻った。帰宅途中のスーパーでスポーツドリンクとピーナッツのまとめ買いをする。部屋に入ると荷物を片付けてから、汗でべとべとする体を熱いシャワーで流してスッキリさせた。着替えて電車に乗り街に出る。
街中で飲み仲間と落ち合って、先ず煮込みでビールを飲むことにした。ネオン街の中にある小さな居酒屋に入る。生ビールと、モツ煮込み、千切りキャベツを注文した。生キャベツに添えられた唐辛子入り味噌が実に美味い。思わず焼きトンのカシラを追加注文して辛味噌を付けて食べた。生ビールを2杯づつ飲み干すと店を出る。
少し歩いて次の店に向かった。美酔会と言う日本酒を楽しむ会を主催している飲み屋の店主が新しく店を開いたので、挨拶を兼ねて訪ねることになっている。店に着くと美酔会の知り合いが二人来て呑んでいた。カウンターとテーブルを合わせて16席だけの小さな店なので、開店したら常連客だけですぐに満員になるだろう。店主に祝儀袋を渡すと、刺身と焼いた車エビなどが振舞われた。日本酒や、焼酎を色々と少しづつ試してみる。早めに切り上げて帰るつもりが、居心地が良く、つい終電まで長居をした。急いで駅に出て、終電で自宅に戻る。
05月29日(日)晴れ時々曇り
早朝目を覚ますと、少し酒が残っているが、体調は悪く無かった。コップ一杯のアイソトニックドリンクを一気に飲み干し、身支度を整えると家を出る。灰色の車で30分ほど走って、試合会場に着いた。軽トラから大会の資材を下ろすのを手伝う。テントを広げてテーブルを置いた。旗を立て、賞品を並べると、大会本部の設営が終る。コートにネットを張り、アップを始めた。
一試合目は、相手がまだ不慣れだったので、簡単に6ー0で終る。陽射しが強く、暑い日だったので充分汗をかくことが出来た。2試合目までは、大分時間が空く。昼になったので、握り飯弁当の昼飯を食べた。試合が近付いて来たので広い公園内を少し走って軽く汗ばむ程度にアップする。今度の相手はいきなり強敵だった。サービスもそこそこ速く、リターンし辛い。3名までサービスキープして1ー2でサービスの順番が回って来た。サービスの調子が悪くなく、あっさり40ー0と先行出来たが、そこでダブルフォールトを冒して、良い流れを自分で止めてしまう。デュースに追いつかれて、このゲームを落としたのが、結果的に敗因になった。その後は、各自がサービスキープで、3ー6と敗れる。6ゲーム先取なので、最初のトスでサービスを取られた時点で、ブレイクをしないと勝てないことが運命付けられていた。チャンスは、何度かあったのだが、活かせないまま終わってしまう。期待していたものより早い終了だった。
その後は、他の試合を眺めて過す。敗れた相手は、結局ベスト8まで勝ち上がったが、ベスト4決めで、簡単に敗退した。その試合を見ていると、ほんの少しの違いで圧倒的な大差になることが判る。もう少し、ほんのもう少しのことだが、それが余りに遠かった。もっと個々のショットの確実性を上げて、つまらないミスを減らさないとならない。更に練習を積み上げる為の体力的な土台は、固まってきた。後は、その上に確固としたプレイスタイルを、地道に、着実に、築き上げていかなければならない。全ての試合が終了し、本部の片付けも終わると、解散した。
自宅に戻り、シャワーを浴びると、再び家を出る。電車に乗って街に向かった。駅の近くの居酒屋に仲間が集まって来て打ち上げが始まる。生ビールを飲み、焼き鳥や馬刺しを食らいながら、テニス談議で多いに盛り上がった。大会後のこの一時が堪らなく楽しい。3時間半余りがあっという間に経過した。割り勘で、支払いを終えると、終電の一つ前の電車に乗って自宅に戻る。溜まった洗濯物と洗剤を洗濯機に放り込んでスイッチを入れた。全自動で脱水が終るまで、ビデオを見ながら待つ。何時の間にか、うたた寝していた。夜中に目覚めて、洗濯物を干すと、あらためて布団に潜り込む。夢など見ない深い眠りが待っていた。
05月30日(月)晴れ後曇り後雨
今日の昼食はヘルシーコーナーにて「むきがれいのとんぶりサラダ仕立て」と言う大層な名前のメニューを選ぶ。副菜は「細切り昆布とがんもどきの煮物」、「卵焼きと大根卸し」が、同じトレイに乗っていた。鰈の切り身が揚げてあるのが難点だが、彩りも良く、美味そうに見えないでもない。上に散らした三つ葉の香りと、とんぶりの微かな食感も楽しかった。
早目に仕事場を抜け出し、スポーツジムに向かう。何時ものように、ストレッチングから始めた。昨日は6ゲーム先取の試合を2つやっただけなので、普段の月曜よりも疲労感が少ない。スポーツドリンクで水分を補給してから、マシンを使って筋トレを行なった。筋トレの後は、有酸素運動を行なう。iPodの調子が悪いので、退屈なランニングを止めて、雑誌を読みながら出来るエアロバイクにした。30分間バイクを漕ぐと、Tシャツはずぶ濡れになり、床にも汗が滴り落ちている。再度ストレッチングをしてからロッカールームに戻った。
風呂場で髪と体を洗って汗を流し、サウナで余分な水分を絞り出すと、スッキリする。体重を測ってみると、土日で約1kg程増えていた。体重を増やすのは本当に簡単だが、減らすのは苦労する。随分と不公平な気がするが、体がそのように出来ているので仕方が無かった。ジムを出ると、暗い田舎道を走って帰る。
05月31日(火)雨後曇り
昼食は「青魚とキノコのオーブン焼きトマトソース」と「牛蒡の胡麻酢和え」と「煮豆」が、三つくぼみの付いたトレイに盛り分けられたメニューにした。麦飯とナメコの味噌汁が付く。漬物は白菜の浅漬だった。麦飯に胡麻塩を磨り潰したものを振りかけて、胡麻の香りと塩味を加える。昼の天気予報とニュースを眺めながらゆっくりと平らげた。昼食が終ると歯を磨いてから仮眠をとる。
灰色の車でスポーツジムに行った。仕事が終るのが遅かったのでトレーニングをする時間がない。そこで直ぐにエアロバイクに乗った。iPodが不調なのでランニングは止める。音楽無しでのランニングは退屈で耐えられなかった。TVもめぼしい番組などやっていなかったが、雑誌を読みながら10分間だけバイクを漕ぐ。バイクを降りてから、軽く滲む汗をタオルで拭いながら、ストレッチングした。風呂で汗を洗い、サウナで10分間座って汗を絞り出す。外に出ると、Tシャツ一枚では、風が肌寒いぐらいに冷たかった。灰色の車で、暗い駐車場を滑り出て、夜の闇に向けてアクセルを踏み込んで行く。