《 ういろう 》
透頂香(とうちんこう)

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 ジャーニー(道中)のお供

     

     妙香散

 なんでもかんでも「ういろう」と思われていますが、胸から上の病気に効果的な薬で、上気を下げるにはこちらのほうが使いやすいようです。
 頭痛やモヤモヤ、男女の逆上を降ろすとあります。かっかして頭に血が昇たのを引きおろす力があります。また、不思議とやる気をもどします。
 お店で薬剤師に相談され、双方用意されると良いでしょう。

▼腹薬には お百草 陀羅尼助

 この薬は形が仁丹の大親分のようで透ける香りがすばらしく、守備範囲が広いため、万病に効くように思われていますがそうではありません。主な効力は閉塞された緊急の気付けに長けます。
 主成分の麝香(麝香鹿のホルモン)が、開きょう薬(詰まった孔を解き通過させる)からだを温たためて開きます。
 薬用人参は大補元気薬で虚脱を救います。
 龍脳は樟脳のことで開きょう醒神薬で混乱した精神を覚醒させます。
 甘草(お釈迦様にかける甘茶の大親分)がここにも登場しますが、これには痙攣などを和らげ痛みを止め、薯薬を調和させる作用があります。

 生薬のよさは、副作用が出にくいことですが,誤用や乱用では意味を成しません。不思議なのは西洋薬と比べると、あわせることで単体を足したよりも掛け合わせたようにそれぞれの病態に対応して作用するところです。むしろ単体での使用よりも合わせた方がより効力を増すところは、現在の合成薬の作用と異なる摩訶不思議なところです。

 どちらかというと手足が冷え切り縮こまっている場合に暖めて開くのに効果的ですが、高温でうなされている時にも有効です。だれにでにも使える応用範囲が広いジャーニー(道中)のお供にふさわしい薬でしょう。銀色の丸剤です。下がってしまった元気を持ち上げる力があります。糖尿病と高血圧には合わず、腰痛などは無意味です。

 高熱時専用の開きょう薬は安宮牛黄丸が有名で、これは金箔で包んだ丸剤で、専門家の指導が必要でこの店にはありません。漢方薬専門店でお探しください。
                                   記イナガキ

 概略  (以下効能書きより抜粋)

陳氏延祐

 外郎藤右衛門の祖先は支那台州の人、陳氏延祐といひ元の順宗に仕え大医院となり礼部員外郎(ういろう)といふ役であった。明が元を滅ぼすと二朝に仕えることを恥じて我が国に帰化して陳外郎と称した。 

子宗奇

 その子宗奇が後小松天皇の御代、足利義満の命に応じて明国に使いして家宝の「霊宝丹」を伝えた。効能顕著であったから、朝廷、将軍家をはじめ皆これを珍重した。

透頂香

 これにより時の帝より透頂香の名を賜った。透頂香は時と共に益々霊薬の名高く陳外郎の薬と申すところから、この薬を外郎「ういろう」とも呼んだのである。

八棟造

 五代目外郎藤右衛門定治の時、北条早雲に招かれて小田原に来住して以来、破風に十六の菊と五三の桐の家紋の付いた「八棟造」の家屋と共に小田原の名物として有名になった。

最古の薬

 また、歌舞伎十八番の「外郎」としても十返舎十九の弥次喜多膝栗毛によってもあまねく知られるところである。ういろうは日本最古の歴史を持つ薬である。(日本製薬界の初祖)

 効能

胃痛、腹痛、眩暈,雀乱、食物中毒、悪心嘔吐、鬱気、痢寫,暈船車、痰咳、中寒、中暑、心悸亢進、滋養補血、胸悶、開胃、整腸、牙痛。
その他急病の効を奏する。

 成分

麝香、桂皮、丁香、甘草、樟脳、人参、連砂、薄荷、阿仙、縮砂とあります。

これらの薬は店まで買いに行かないと手に入れることができません!
外郎藤右衛門 小田原市本町1-13-17

 

 

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