
● スケッチの基礎
観察する
スケッチをするときに必要な仕事、それは観察することです。
Introduction 1で、「上手にスケッチするには網膜に映った通
りに正直に描けばよい」と書きましたが、正直に描くためには
これからあなたが描こうとしているその物体の全体と細かい部
分をよく観察し理解する必要があります。
では、具体的に、どのように観察すればよいのでしょうか?
描くものを紙の上に置いてみる。
「置く」といっても、文字どおり置くわけでわありません。
対称物を紙のどの位置に描くかを決めるわけです。
比率を見る。
描く位置を決めたら、モチーフのそれぞれの部分の比率を見
ます。
鉛筆、太さが均一な棒、定規などを使ってモチーフの各部分の
比率を計ります。
測り方は、図1の要領です。
腕をいっぱいに伸ばして、計りたい部分の端に棒の先端を合せ
て、親指の爪をスライドさせて長さを測ります。
(腕を曲げて測らないこと。腕を曲げて測ると、測る度に目と
棒の距離が変わってしまい、比率を正確に測ることができま
せん。)
正確にスケッチするために、この作業がどれくらい大切な作
業かを示す例をあげましょう。
たとえば、図2のような絵があります。
これは目の錯覚を説明する有名な図ですね、モチーフが複雑に
なればなるほど、この図のような目の錯覚を引き起こす要因が
たくさん潜んでいるわけです。
もし、図1の比率を測る作業を怠るならば、錯覚に影響され
て図3のような絵を書いてしまうかもしれません。
しかし、棒を目安にして比率を測るならば錯覚の影響を受けず
に正確にモチーフの形を描くことができます。

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|---|---|---|
| <図2> | <図3> |
輪郭を画く。
これは彫刻を彫る容量です。
各部分の比率に従って大まかに削っていきます。
だんだんモチーフのディテールが整ってきます。
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上の絵の場合、板の上にもう一枚厚みのある板が斜めに乗せ
てある感じで描きます。
そして、モチーフを見ながら、その板を、それぞれの比率のと
おりに削っていって、本の形にしていきます。
(このページの「比率を見る。」を参照。)
