人工股関節についてと退院後の生活などを、kの主治医やPTの指示等を中心にまとめました。
どうしても変形性股関節症からの話しになってしまいますが、術後の生活と再置換は人工股関節共通です。

原因=変形性股関節症、大腿骨骨頭壊死、リュウマチ、骨折(事故など)、など他にもあります。

   《病院選び》
★股関節専門の医師がいて、人工股関節の手術経験がある病院(医師)が良い。
相性もあるので、2〜3ヶ所以上は受診して見ることをお勧めします。
リハビリも術後の経過に影響するので、リハビリに力を入れている病院である事も大切です。
そこでの手術経験のある人に話を聞ければ、よりベストです。
手術をするしないは別にして、相性の良い信頼できる先生(病院)を探すことは、皆さんにお勧めします。


   《手術の時期》
★個人の状態と人生観、生活スタイルで決める。
病歴、状態、生活スタイルがそれぞれ違うので、この基準は違って当たり前ですし、手術をしないで頑張る人もいます。
また、この時期のことは、変形性股関節症などのことで、病気の種類や状態、事故などで、時期を選んでいられない人も多いです。
(kは再置換、人工関節の制限・弱点、入院の事など手術をした場合と、だんだん歩けなくなっていく辛さとを天秤に掛け、手術を選びました。)


   《人工の弱点》
主治医の話といろいろな資料からまとめました。

★脱臼
とりわけ人工股関節は関節のかみ合わせが浅いので、元々の関節よりも脱臼しやすい。
特に、術後3ヶ月は筋力がしっかり付いてないので気を付けるように、とのことですが、その後でも脱臼した人はいますので、注意は必要です。

◇例1・・脱臼した瞬間、酷い痛み(死ぬかと思ったという人も)が有る。
麻酔の後、はめてから1ヶ月入院。
◇例2・・6人掛かりで押さえつけてはめた後、約1ヶ月入院、等。意外に脱臼は多いらしい。


★感染
体内に人工関節という異物がはいるため、細菌などがとどまって繁殖しやすくなり、また感染してしまうと治りにくくなります。
感染は術後数日という早期に起こる場合もあれば、数年たって起こることもあります。
浅いところの感染は通常抗生物質などで治療されますが、深い部位での感染は外科的な治療もしくは人工関節の抜去が必要になることがあります。

◇術後、しばらくは抗生剤の点滴や薬の飲用をして、予防をします。
感染の確率は数%だそうです。
また、歯の治療は手術2・3週間前までに済ませておく。


★人工関節の磨耗
人工関節は摩耗しにくい材質で作られていますが、10年、20年という長い年月のうちには少しずつ擦り減っていきます。
過度の磨耗のため人工関節のゆるみが生じ、人工関節を入れ直す(再置換)ことがあります。

★人工関節のゆるみ
人工関節が骨に固定されている部分で、骨がもろくなったり、吸収されてしまい、人工関節がぐらぐらになってしまう状態です。
通常15-20年でおこりますが、早い場合数年でおこることもあります。
ひどい場合は人工関節の入れ替えの手術(再置換)をしなければなりません。


   《再置換》
★再置換はあると考えて、定期検診をきちんと受け、早めに対処すること
「ギリギリまで我慢するから、再置換も大変になる。早めに対処すれば、再置換もそう大変な事にはならない。」
これは、再置換のことを聞いたkが、主治医のM先生に言われたことです。
この言葉に、とても気持ちが軽くなったのを覚えています。 


★kが耳にした再置換の最短は2〜3年、最長は28年以上(H.13年現在)ですが、一般的に人工股関節は最低10年、平均15年、20年以上保つ人も多いとkの主治医。
人工股関節が数年前にとても良くなったとも聞きましたし、医学の進歩を信じて、出来るだけ再置換を延ばすように頑張っていきましょう。


   《術後、人工股関節に良くないこと》
◇これらは、脱臼や再置換が早まるなどの原因になります◇

★強く捻る・・横座り、姉さん座り(?)、足を交叉する、足を組む、身体の急な向き替え
★屈折・・・・深くしゃがむ、体育座り、股関節を深く曲げる
★転倒など強い衝撃
★重いモノを持つ
★体重の増加
★スポーツ・・原則的に禁止ですが、軽いハイキングや水泳(ダメな種目もある)は出来ます。
ゴルフもできる、としている医師もいますが、主治医に確認して下さい。
外国ではマラソンやテニス、バスケット等をする人もいるそうですが、骨格の違いからか、国内では禁止している医師がほとんどです。


   《術後の生活》
洋式の
生活
ベッド、洋式トイレ、椅子の生活等が望ましい。(低い椅子等は気を付けましょう。)
手すり風呂場、階段、各自必要な所。(kはお風呂2カ所と階段に取り付けて貰いました。)
松葉杖は主治医の指示通りに。
T杖も主治医に確認して下さい。
kは筋力がしっかり付くまでは有った方が良いと思います。
取れても、外出時は折り畳みなどの携帯をお勧めします。


   《術後、注意すること》

3,000〜6,000歩、と違いはあるが、制限を設けている医師が多い。
kの主治医は「制限して再置換がどれだけ伸びるかはっきりしたデータがない」との理由から制限無しに近いが、多く歩き過ぎる日が続くことは良くないとのこと。
ただし、疲れたら休むこと(疲れる前に休むという心掛けで)、無理をしないことが前提。

◇同じ距離でも、早足ではなくゆっくり目に歩く方が人工への負担が少ない。
正座できるだけ台などに手をついて座る・立つ。
台などがないときは、屈んで前に手をついてからゆっくり座る・正座から少し前に手をつき腰を上げ膝を伸ばし手を離し立つ。
(ただしこれは、筋力がないと出来ない、kは退院してから出来るようになりました。)
長時間の正座はお勧めできません。
kは和室でごろごろする時、タンスの1番下の引き出しを整理する時など、動作の途中や屈むより楽なときなどに正座をします。

◇禁止している医師も有り。
和式


禁止ですが、日本に住んでいる限り避けて通れない問題です。
どうしても使用せざるをえない時は、@どこかに掴まり、股関節を110度以上(90度位にしておいた方が無難)曲げないよう気を付けながら、足首を深く曲げ、しゃがんでするしかない。
PTは、A紙・ナプキンなどを持ち歩いて膝下に敷き、膝立ちのようにして用を足すようにとのこと。
(でも、これって降ろした下着などはどうなるの?)
他には、B中腰で固まる携帯トイレや紙コップ等を使う、とか工夫が必要です。
(術前のkは、和式はダメでしたが、退院後、@の方法でなんとか出来ました。)
どうしても使えない場合もあるので、外出の時にトイレを確認した方が安全です。

◇和式トイレで脱臼した人もいるので十分な注意が必要です!!


家のお風呂では、片側の人は、医師やPTに湯船を跨ぐ入り方を確認して下さい。
両側手術の人や、股関節の開きや曲がりの良くない人は、湯船の縁に腰をかけ、手すりなどに掴まって片足ずつ入る、というやり方です。
この入り方は術前の、状態が悪い人にもお勧めです。
洗い場では、低くない風呂用椅子を使用するか、立って洗うかです。
温泉などの大きい浴場は、手すりが無い所もあり、滑りやすいので特に気を付けましょう。

◇滑って転倒、脱臼した人もいるので注意して下さい。
階段家や駅など、手すりや杖を利用して上り下りします。
筋力がしっかり付けば手すり無しでも出来ますが、利用した方が安全です。


飛び出しなどでバランスを崩した時のことを考えると、やめた方がいいようです。
片側が健康なら、健足側で、支えたり倒れるようにすれば乗っても良いかもしれませんが、十分注意してください。
この理由でバイク・オートバイも同じに考えて下さい。
エアロバイクはOKです。
車の
運転
出来ます。状態が悪い時と、術後の運転開始時期は主治医に相談して下さい。 
運転席が低い車はやめた方が安全です。


◇状態の個人差がありますので、気になる場合は主治医に確認して下さい。◇


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