トップページへ戻る仲代壬琴の別荘
――世界にはばたく「パワーレンジャー」の話




「パワーレンジャー」ってなに?


今やアニメと並び、特撮もまた日本の誇る「輸出品」として、世界に発信されております。当王国にも、韓国より落花流水さん、静天さんなど熱心な戦隊ファンをお迎えしてますように、「戦隊シリーズ」は国ごとに多少の形の違いはあれ、世界数十カ国でオンエアされている一大ヒットコンテンツなのです。
その歴史すべてを紹介しようとすると私のダイノガッツが尽きますので(^_^; よりくわしくデータや画像をご覧になりたい方は、アメリカ版のPower Rangersシリーズに関してデータが非常に充実している米国サイト『Power Rangers Central』をどうぞ、ということで、ここでは「アバレンジャー」「アバレキラー」関連だけをさらっとご紹介したいと思います。

※以下、リンクしてあるサイトはすべて『Power Rangers Central』内のページです。このサイトに戻る際は、ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってください。


米国版はリメイク、韓国は米リメイク→日本版吹き替えへ、他アジアはおおむね吹き替え


アメリカ版パワーレンジャーズの特徴は、日本版とは演じる役者も、話の内容もまったく異なっており、共通するのは変身後のレンジャーたちのシーン少々と、敵怪人の一部ぐらい、つまり、日本の作品とはまったく別もの、リメイク版として考えた方がいいということです。この違いは以下に詳しく書きます。

韓国では、日本文化受け入れに規制があったため、はじめは米国版「パワーレンジャーズ」を輸入、放映していたそうなのですが、おりからの規制緩和を受けて、日本の『アバレンジャー』が戦隊ものとして初めて韓国でも放映されたといういきさつがあるそうです。しかし、名前に関しては、シリーズとして売り出すというおもちゃ戦略の都合上、先に輸入された米国版とのつながりを持たせて、「パワーレンジャーズ ダイノサンダー」となったそうです。それでも、「アバレンジャー」が韓国のテレビで放映されたはじめての戦隊作品、という事情は、ファンにとっては嬉しい運命の導きを感じますね(*^^*)
また、アバレンジャーのテレビ放映以前にも、ビデオテープでの輸入は『フラッシュマン』あたりからあったそうなので、一部のファンの間には日本版の戦隊ドラマが浸透していた、といういきさつもあったそうです。
(韓国版事情に関しては、静天さんに当方の間違いを指摘・修正していただいた情報をもとに書き直しました。静天さん、ありがとうございますm(__)m)

他のアジア圏はおおむね日本の作品を各国語に吹き替えたものを放映しているそうです。ですからもちろん素顔の戦士も、物語も、日本人の見ている「戦隊」と同じものを放映してきた歴史があるとのことです。

要は、東洋人ばかりのキャストだとなじみにくいアメリカ文化の中では、放送コードの都合からも、一部の人種にキャラが偏るのでなく、白黒黄色の多様な人種を登場させる「アメリカ製作版」がウケがよく、逆にアジアでは同じ東洋系の顔立ちの日本人役者の方が、アメリカ版の白黒黄色混在型よりも親しみを感じるので「日本オリジナル版」がウケがいい、ということのようです。

また、辰巳の個人的見解としては、アメリカという国のエンタメ文化はどうも「外国作品」に興味の薄い人が多い、あるいは、外国モノはウケないからアメリカ流に焼きなおさねば売れない、と思いんでいる供給側の発想が強いようです。映画でも、日本の『ゴジラ』をリメイクした『Godzilla』、フランスの『タクシー』をリメイクした『タクシー in NY』、メキシコの『エル・マリアッチ』をリメイクした『デスペラード』など、外国映画の「いいとこどり」(パクリ?)をして自国のスタッフ・キャストでリメイクする作品が多いのはそういう「伝統」のせいみたいで、戦隊モノも例外ではなかったということだと思います。文化論はまあ置いておきましょう。


アメリカ版アバレンジャー 「パワーレンジャーズ:ダイノサンダー」


で、アメリカ版アバレンジャーですが。。。
題名は「Power Rangers : Dino Thunder」といい、全38話で構成されてます。『恐竜戦隊ジュウレンジャー』が、戦隊として初めて輸出され、『Mighty Morphin' Power Rangers』というタイトルになったところから、「パワーレンジャーズ:○○」というタイトルが共通してつけられています。

レッド・ブルー・イエローはともにリーフサイドハイスクールの生徒、ブラックはパワーレンジャーの歴戦の勇士が現在は同高校の科学教師として登場し、彼らを導く存在となっています。
そしてアバレキラーことホワイトダイノサンダーは途中参戦で、始めは敵として、途中からは謎めいた味方として関わるあたりは「原典」を踏んでくれてますが、これまた高校生。

ちなみに、
レッド……コナー・マクナイト。白人男性。サッカー部のスター選手。
ブルー……イーサン・ジェイムズ。黒人男性。ゲームオタク。
イエロー……キラ・フォード。白人女性。音楽に才能がある。
ブラック……トミー・オリバー。白人男性(教師なので当然おっさん(^_^;)。3代のパワーレンジャーを歴任した勇士。
ホワイト……トレント・フェルナンデス。ヒスパニック系男性。
という設定です。

太古のクリーチャーを蘇らせる研究をしていたメイサー博士が実験に成功、自らも悪の首領メゾゴーグとなって悪事を尽くそうとします。
一方でオリバー先生以下のメンバーも、恐竜のパワーを秘めた「ダイノジェム」を発見、これがダイノブレスに変わり、彼らは変身能力を獲得、4人でメゾゴーグとその一味に立ち向かいます。
一方でトレント君もダイノジェムを発見しますが、これには悪のパワーが秘められており、変身した彼はメゾゴーグに加担、ダイノサンダーの前に立ちふさがります。
が、実はここに秘密が。トレントの実の両親は死んでおり、その親代わりだったのが、敵の首領になってしまったメイサー博士その人だったのです。つまり二人は義理の親子。トレントはのちに悪のパワーを打ち破ってパワーレンジャーに味方するのですが、メゾゴーグが養父であることは明かさず、戦いを続けながらも独自に博士を悪の道から引き戻そうと努力するのです。
しかし、メゾゴーグは「裏切った」ホワイトダイノサンダーのクローンを作り、戦いに投入、悪のホワイト対善のホワイトという対決を起こします。
さらに、5人のダイノジェムの力を合わせたことで、レッドは「トリアジック パワーレンジャー」へと進化、戦いも激化していきます。

また、アメリカではレンジャーと乗り物のコンビネーションが子どもに人気ということで、ダイノサンダーたちにはライドラプターの他にも搭乗バイクがそれぞれあります。ここは『仮面ライダー』のノリを取りこんだようなカンジがしなくもないですが。

・・・とまあ、こんな具合にもうぜんぜん別物のハナシとして楽しめる段階ですね(^_^;


韓国版アバレンジャー 「パワーレンジャーズ:ダイノサンダー」


それに比べれば、韓国版アバレンジャーは名前こそダイノサンダーでも、日本のフィルムをそのまま使用してるため、内容はまったく同じという点で、落花流水さんや静天さんとも話が合うわけですが(*^^*)
伺ったところによると、仲代壬琴は「ミト」という名で登場、吹き替え担当の声優さんがけっこういい雰囲気を出してくれたそうで、クールなミコ様、もといミト様だったそうです。
ただ、子ども向け番組で「キラー」(殺人者)というネーミングはさすがにまずかったようで、アバレキラーは「ダイノホワイト」と呼ばれていたとか。でもどっちみち最後はハデに流血だったので、子ども向けでないといえばそうなりますが(^_^; どうだったんでしょう。


オマケ:ひろがる世界


アメリカでは『デカレンジャー』が『Power Rangers : Space Patrol Delta』として既に放映されています(しかしこのボスはないんじゃないかい(T_T)。また、新戦隊マジレンジャーの情報も日本放映のビデオからキャプチャリングした画像がタイのサイトで詳細に紹介されていました(^_^;
私個人としては、アメリカのリメイク版であれ、著作権上問題アリアリな画像の流出であれ、それらはすべて日本の戦隊シリーズが世界から興味を持って見られていることの証として、好意的に見てしまいます(*^^*) 何しろ日本の「文化界」は「英語で発信する能力」がぜんぜんないものですから、海外のファンにしてみれば、著作権を持っている本家の日本が売ってくれればいくらでも買うのに、というジレンマが大きいことを知っているからです。落花流水さんも先日、日本にいらした際に、「韓国では買えない物ばかりだから」とじつにたくさんの戦隊商品を買ってゆかれましたが(*^^*) 今や世界に通じるインターネットという素晴らしい媒体があるのに、日本は世界に売っていく努力をぜんぜんしてないように私は思うのです。。。香港のオタクグッズの店で、日本のガシャポンや食玩のフィギュアがエライ高値で売られているのも見ました。
ただ、時代も変わりつつあって、デカレンジャーから参加しているプロデューサーさんはご存知、シュレック・ヘドウィックさんですから、今後、日本の誇る「戦隊」が「Sentai Series」として今まで以上に世界へ広がっていくことでしょう。マジレンジャーのオープニングがニュージーランドで撮影されたことにもびっくりしましたが(*^^*) 歌舞伎の歴史を受け継ぎ、日本のテレビ界の伝統芸能とも賞賛され、30年の歴史を持つ「戦隊シリーズ」の力がますますパワーアップすることを、私も1ファンとして強く望んでおります。

――04年年末のある番組で、デカレッド役載寧龍二さんが、外国人の子どもに「パワーレンジャーのお兄ちゃん」といってもみくちゃにされてましたが(^_^;  田中さんもアジア路線の国際線の飛行機に乗ったら、「ダイノホワイトのお兄ちゃんだーッ!」と指差されるかもしれません(*^^*)

以上、さらっとまとめた「パワーレンジャー」の話でしたm(__)m




このページの先頭へ戻るテゴ

「仲代壬琴の別荘」インデックスへ戻るワニ

「幸太朗王国」トップページへ戻るゲラ