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――番組レビュー




第46話 「祈って!アバレビジュアル系」 01.11.2004 OA (東京ローカル記録)



 「命短し恋せよ乙女」――
 って壬琴、乙女だったのか(^o^;)// というくらいではもはや驚きません壬琴ファン。
 しかしこのアヴァンタイトルからして壬琴はもてあそばれています。アバレビジュアル系の男のワナにはまり、いきなり大爆発。フツーなら死にますが壬琴は死にませんので、もはやその命と体は脚本家にも軽くもてあそばれております。かわいそうですがなぜか笑えます。
 時に私は、この「命短し…」のセリフを聞いたとき、「おいおい、荒川さんも古いねえ〜、今どき『ゴンドラの唄』ですか・・・はうあッ!(^o^;) 荒川先生ごめんなさいッ! お見それいたしました〜ッ」…と平謝りしたこと、白状いたしますm(__)m
 というわけで?今回のトリノイドは「栄えある第1号・ドラゴンドラン」です。

cf.『ゴンドラの唄』
 往年の方には黒澤明監督作『生きる』で、志村喬演じる主人公が公園でブランコをこぎながら唄う歌として有名かもしれません。大正時代の唄ということで著作権的もセーフかと思いますので(違ったらどうしよう(^o^;どきどき)、歌詞を掲載しますと。。。

 命短かし恋せよ乙女
 赤きくちびる褪せぬまに
 熱き血潮の冷えぬまに
 明日の月日はないものを

明るい曲調とは裏腹にかなりシビアな歌詞ですが(^_^; 由来など興味ある方は奈良フィル合唱団さんのサイトをご参照ください。こちら

 さてそのドラゴンドランいわく、「体内にデズモゾーリャを宿す限り、死ぬことさえ許されぬ身」という壬琴。
 となりますと、その境遇はまさに六道輪廻・修羅道の悲惨となりますが、本人の口からも「俺の最後の戦い」なんて言葉が出てしまいますと、まさか最終回に死んでしまうのではないかと、ファンの心臓に悪いことはなはだし、です。
 さらに「ハッピーエンドは期待するな」と、脚本家・荒川さんは幸人の口を借りて本音爆発ですが、対して凌駕は「ハッピーエンドにしてみせます♪」と壬琴の擁護に回ってくれます。このへん、凌駕は既に脚本家の手を離れ、独自に歩き出している模様で、壬琴ファンは彼に期待をかけずにいられません。

 そうして・・・とうとうこの時がやってまいりました(^o^)/
 凌駕が壬琴を「赦して」くれました! ラストシーン、「えへっ♪」と笑顔を見せてからの凌駕の一連のセリフは、壬琴ファンの耳になんと温かく、力強く、そしてありがたく響いたことか。。。でも差し出された手に思わず「凌駕、アンタいい子だッ!」と叫んだ私はたいがいマヌケです。
 ともあれ、壬琴もついに心動かされます。組んでいた両腕をほどいたのは・・・握手に応えるため?
 しかし! 凌駕が赦し、壬琴がそのことを受け入れても、ドラマの神はその和解をお許しにはなりませんでした(T_T)
 突如倒れる壬琴。
 しかも差し伸べた手は届かず、凌駕が掬い上げるのでもなく、そのまま地面へ。
 辰巳、ここで声にならぬ悲鳴炸裂です(T_T)

 抱き起こされた壬琴は完全に意識を失っています。長い髪が顔にかかっているのも切なげです。
 凌駕が揺り動かしてもされるがまま。「意思」を示したその右腕も力なく、本当に力なく地面に垂れています。

 第43話「アバレキラーは不滅?」でも思いましたが、壬琴=田中さんの倒れ方はいつも壮絶です。本当にふっつり!と糸の切れたように倒れるさまにファンは目を覆わずにいられません。そして今回もどっさりみごとに倒れてしまいました。もうスタニスラフスキーの演技論第1章も万歳です? その後の脱力ぶりもあっぱれですケラ。。。もう何がなんだか分かりません(^_^;

 時にこのシーン、『あしたのジョー』ですね。
 サイト命名者・めた吉さんに言われて初めて気づいた私ですが、確かにジョーと力石のあの名シーン、です――

 アバレキラーとしての戦いの中では、思いがけずリジュエルに救われた壬琴ですが、ここで重大な変化があったのも見逃せません。
 第40話「アバレ鎧を斬れ!」の回で、「まさか愛の力とか言うんじゃないだろうな・・・歯が浮くぜ!」と言い捨てていた壬琴が、愛の力に救われて「ありがとよ」と礼の言葉を口にした――これこそ彼の大きな変化、その瞬間でした。壬琴は確実に変わってきています。そしてこの変化こそがラストシーンでの和解につながる、はずが倒れてしまって1週おあずけなワケですが、その変化を踏まえて壬琴が何を選択するのかが来週のキーポイントなのでしょう。とりあえず恐竜やデビューです(^_^;

 さらに来週といって、スゴイことになってます。壬琴の晴れ舞台のために白い雪が降りました!
 まさに天に神に愛される俳優・田中幸太朗!です。雨ならまだしも雪! しかも都合よく降ったあと、さらに都合よく晴れてます! その映像はまさに「白銀のときめき」そのもの。白い雪の上を、反射光にまばゆく輝き照らされながら、白いコートを翻して壬琴が歩いている予告編シーンを見て、ワタクシ仰天いたしました。『仮面ライダー555』の長田由佳が死ぬシーンで強風が吹き荒れ、彼女の羽毛が鮮やかに散ったシーンも偶然の産物と聞いて驚きましたが、次回、雪の中の壬琴もそれ以上のオドロキです。ハリウッドならば降雪機と巨大レフ板でも用意して「作り」そうな1シーンですが、人為でない、神のお膳立てによる名シーン、誕生です。夏の冷夏では泣かされたというアバレンジャーですが、最終数話にきてついに天気の神、降臨しました。
 余談ですが戦隊シリーズはアメリカをはじめ、世界100カ国以上に輸出されている栄えある作品ですが、素顔の戦士の登場シーンを独自に作るアメリカに対し、主に東南アジアでは日本版の映像がそのまま放映されていると聞きます。外国人にとっては、こうした背景に映りこむこ日本の景色の美しさも素晴らしい「輸出品」として愛でられることでしょう。また海外在住の日本人にとっては懐かしい風景として目にまぶしく映ると思われます。
 壬琴の登場シーンでは、ヒルリンドウとともに現れた際の天高き秋の空と雲、その光線のさわやかさや、「次のゲームの相手はおまえたちじゃない」のシーンで渡ったアーチ橋の一面の紅葉など、きれいな背景が記憶に残っていますが、次週もみごとです。刮目して見ましょう!



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