我が家のエコロジー製品

今回は、エコロジストを自認する妻が使用している、「環境に優しい」製品を紹介します。まずは、こうした製品の必要性を、 横浜市下水道局 のホームページを参考にしながら考えたいと思います。

各家庭の排水口が、川を通して海までつながっている啓発ポスターがありました。工場廃水のダイオキシン問題が騒がれる一方で、湖沼の汚濁や河川から流れ込む有機物による赤潮の発生など、家庭排水が原因による環境問題も解決しなければならない課題です( Q&A「生活排水による川の汚れ」 )。

小規模町村では、下水道網と大規模な処理プラントを建設するよりも、各家庭に浄化槽を設置して河川に放流する方が効率的です( Q&A「浄化槽と下水処理場」 )。こうした地域で水質汚染を防止するには、各家庭での取り組みが重要になってきます( Q&A「生活排水処理上の問題」 )。

しかし、横浜市のように下水処理設備の整備が進んだ( 横浜市の下水道普及率 )都市に住んでいると、上記のような課題は各家庭のこととしてあまり意識されません。また、処理場における下水処理技術も進歩し( 下水の高度処理 )、日常の生活状況では特に努力をしなくても環境に影響を与えることはないようです( Q&A「家庭排水の環境負荷」 )。

下水処理の業務に携わる技術者の方々も、美しい川や海をを守るという仕事に情熱を傾けていますし、その成果に誇りを持っています。汚水処理水を自ら飲んでみせるというパフォーマンスにも、自信のほどが伺えます。

こうなると、先進の科学技術さえあれば、個人の小さな努力などムダなことのように思えます。私たち夫婦の会話も、映画「風の谷のナウシカ」のナウシカとクシャナ殿下のようなやりとりになります。

「やっぱり個人が意識を持って、ゴミの分別をするとか環境に負担のかからない努力をすることが大切なのよ」
「いや、『豊かさ』『便利さ』をもたらしたのも科学技術なら、環境問題を解決するのも科学技術だ。心配しないで、捨てればいい、流せばいい。溶鉱炉の技術を応用した焼却炉( 日本鋼管(株) ホームページから「 高温ガス化直接溶融炉 」)なら、びん・カンから自転車まで燃やせるそうだ。分別回収なんて時間と労力のムダだよ。燃やせ、燃やしてしまえ!」
「でも、ダイオキシン問題に見られるように、科学技術は必ず新たな問題をもたらすわ」
「そうしたら、また新たな技術を開発して克服していけばいい。最後に科学は勝つ!ガハハハハハ」
「この分からず屋!ボケ!タコ!ナス!(ナウシカはこんな事は言わない)」

短期的には、直面する環境問題を解決するために、新たな技術開発も必要でしょう。一度破壊された自然環境を元に戻すのは、大変な作業です。一方で、一度身に付いた私たちの生活習慣を変えるのは容易ではありませんから、啓蒙活動を行いながら待っていることもできません。

しかし、「捨てる・流す」と「処理する」の追いかけっこは、たとえそれが可能だとしても、長期的にはエネルギーと税金のムダ遣いです。「できる」と「する」とは別の問題です。処理量を減らすことで処理場の運営コストを節約し、廃棄物処理に投入されている資源のうち一部でも、福祉や教育などに回すことができれば、その方が有用なのではないでしょうか。そのためには、個人の工夫と努力が欠かせません。

抗菌銅製の三角コーナーと排水口網
日立電線(株)
キッチン用 日立抗菌銅バスケット
浅底銅バスケット
銅トラップ
銅三角コーナー

銅製のキッチン製品といえば、銅鍋(我が家にはありませんが)。それは、銅の熱伝導性を利用したものですが、ここ紹介するのは銅の抗菌性を利用した製品です。銅の表面では微生物が繁殖しにくいため、ヌメリや臭いがなくお手入れ楽々...と、これだけでは家事をこなす人のためにしかなりません。ヌメリがないので目詰まりしにくく、その分網の目を細かくできるんだそうです。そして、下水に流れ込んでしまう残飯や調理くずなどのゴミを減らすことができます。

また、排水口網の方は深さが5cmの浅底で、すぐにゴミが溜まるのでこまめに掃除しなければなりません。これりより、ゴミから有機成分が下水に溶出する時間を短縮する効果も狙っています。

再生ペットの水切り袋
(株)アサクラ
三角コーナー用水切り袋

三角コーナーの水切り袋なんて、どれも同じようなもので、夫にとっては安ければいいと思うのですが、ここにも妻のこだわりがあります。

ここでは、再生ペット100%という材質にこだわっています。このメーカーのページ( こちら 」参照)にもあるように、ペットボトルや古紙の回収が進む一方で、利用が進まないためリサイクルの「輪」が完結しません。できるだけ再生品を利用することで、ビジネスとしての可能性を開き、新たな技術開発を生み出し、リサイクルを円滑化する道を考えたいものです。

組紐技術から生まれた油吸着材
TBR(株)
アブラスリング

初めに見た時には、何に使うのか判りませんでした。なんだか、綿でできたドーナッツみたいです。これが、油流出事故で使用する吸着剤を、リング状にしたものなんだそうです。「固める〜」(夫を捨てないでくれ!)という製品があるように、家庭排水に食用油が混ざることは河川や処理場の浄化作用に負担となります。そこで、食器洗いなどから出るわずかな油分も逃がすまいとする徹底ぶりです。

組紐技術で開発されたポリプロピレンの微細な繊維が、排水中の油分を強力に吸着するということで、三角コーナーの底と排水口に入れて使っています。材料の水を吸わない性質(疎水性)と、油を吸着する性質(親油性)を利用したもので、週に1〜2度油を絞り取れば繰り返して使えます。また、浄化槽で使用すると、繊維の間で微生物が繁殖して、有機成分の除去にもつながるのだそうです。

活性セラミックスの洗浄"剤"
江本工業(株)
クリーンパワー

テレビCMでは「白さ輝く」とか「酵素の力」とか、洗剤メーカーが洗濯用洗剤の効力をアピールしています、一方環境保護団体では化学洗剤の使用を控えて、洗濯用石鹸の使用を推奨しています。

本来洗剤には「適量」があるのですが、「多は少を兼ねる」とか「多いほど効果も大きい」と思ってしまうのが素人の浅ましさ。夫の母親などは、洗濯機から泡の柱が立ち上っていないと気が済まないようでした。こうなると、排水に含まれるリンなどの化学薬品の量も増えますし、すすぎの行程でもより多くの水と電気を使用することになります。

そこで、こちらは洗剤を使用しないで汚れを落とそうという常識破りの製品です。メーカーの説明( こちら 参照)を読んでも、「石が水の性質を変える」というのはピンときませんが、洗剤を使わないで洗濯ができれば、それに越したことはありません。この製品と同様のものが、数社から販売されています。肝心の洗い上がりですが、汚れの落ち具合は確かに洗剤を使用したのと同じようです。さらに、洗剤によるゴワゴワ感がなく、タオルなどふっくらとした風合いに仕上がります。

針を使わず紙を綴じる"ステープレス"
(株)LIHIT LAB.
ステープレス

最後は文房具です。夫が、毎週英会話クラブのために資料を準備しているのを見て、妻が用意しました。たとえわずかなホチキスの針であっても、ゴミとして出さないという徹底ぶりです。針を補充する手間がかからないのはもちろん、シュレッダーを使用する事務所でも、裁断前に針をはずす必要がないので便利でしょう。

ただ、ちょっと困ったのは、綴じようとする場所に25mm以上の余白が必要なことです。また、用紙の綴じる部分に三角形の穴があくのですが、器具の構造上穴の周囲がよく見えません。綴じ位置に十分な余裕がないと、印字内容を切り返してしまうことになります。

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