稲取温泉バスツアー

2004年5月25日(火)-26日(水)

妻の「温泉行きたい病」は、そろそろ治療の必要が生じてきました。そこで、即効薬として地元相鉄観光主催の格安温泉地バスツアー「 癒しの空間魚が棲むお宿稲取温泉1泊2日 」を申し込みました。当初は、5月7日、8日の日程で申し込んでいたのですが、ゴールデンウィーク中に格安ツアーに参加する人もいないらしく、ツアーは不成立に。結局、日程を振り替えて平日の1泊2日になりました。

前回参加した「 爽やか那須高原 」ツアー同様、事前にテレビ東京の番組「 土曜スペシャル 」で紹介されていました。しかし、平日ということもあって参加者は20名と少なめです。もっとも、ほとんどの方が60歳以上のようなので、あまり曜日は関係なさそうなのですが。

午前8時に横浜駅西口天理ビル前を出発し、京浜急行上大岡駅前でも参加者を乗せた後、横浜横須賀道路を経由して東名高速道路横浜町田ICに入りました。海老名SAで休憩後、厚木ICから小田原厚木道路、西湘バイパス、真鶴道路、熱海ビーチラインと有料道路のはしごをして、10:30頃に熱海を通過しました。平日とはいっても、通りに人影はなく、観光地としての低落振りは深刻なようです。

国道135号線沿いに、網代、宇佐美、伊東と温泉地を通過しましたが、休日や海水浴シーズンではないので何処も静かです。こうして、11:15には最初の目的地 小室山公園 に到着しました。

小室山レストハウス 小室山観光リフト

小室山レストハウス から 小室山観光リフト で山頂へ上がります。小室山公園は、大型連休真っ只中の5月2日、第33回つつじ祭りが開かれ、多くの観光客や市民で賑わったようです。公園の約3・5ヘクタールのつつじ園には、40種10万本のツツジが植えられています。今年は4月中旬に好天が続いたため、開花状況が例年に比べて10日ほど早く、祭りの時には見ごろのピークを過ぎていたとのことです。ということで、この日は駐車場の周囲に咲き遅れたものが少し見られただけでした。

伊豆の山々案内 見えない富士山

そして、山頂からは「東に大島、北西に富士山、南に天城連山、北に箱根連山が見渡せる」はずなのですが、わずかに手前に伊豆の山々が見えるだけで、晴天とはいってもガスがかかってしまっては遠望は期待できません。冬か早朝なら、素晴らしい眺めでしょうね。

電子基準点 電子基準点の解説

景色が見えなければ、山頂にあるものを紹介しましょう。まず、この周囲に不釣合いな金属製の物体は、国土地理院が設置している 電子基準点 です。GPSを利用して正確な位置を割り出し、地殻変動を捉えます。伊豆半島といえば、温泉地に恵まれた火山地帯で、この小室山自体が14,000年前の噴火で出現しました。(参照「 火山がつくった伊東の大地と自然 」静岡大学教育学部小山研究室)

小室神社 慰霊塔

そのほか、山頂には小室神社があって、日本では何処の山も信仰の場となっていたことを感じさせます。また、麓の公園内には、戦没者を供養する慰霊塔があり、写真にはありませんが戦闘機のプロペラや軍艦の碇が飾られています。

小室神社の由来

天城に連なる山々、伊豆七島を初め遠く安房、上総、相模の山々を一望、眼下に相模の海を見下ろす海抜321米の小室山山頂に、宝永2年相模国は小田原の城主、大久保隠岐守が江戸城築城の折、各大名方に伊豆の国東海岸より石材を切り出し相模湾を搬送するよう命が下り、海上安全、航行平穏を祈念して奉礼創建されました。
火産霊大神(家内安全)
金刀比羅大神(交通安全)
愛宕大神(商売繁盛、学業成就)
の神が祀られております。
5月10日が例祭日になっております。

小室神社

小室山を離れてすぐ、バスは正午に 一碧湖 に到着( 周辺地図 ) 。こちらで、午後2時まで休憩です。

一碧湖美術館昼食:白身魚 一碧湖美術館昼食:鶏 一碧湖美術館昼食:デザート

昼食は、 一碧湖美術館「デザートテラス」 で取りました。魚と肉のフルコースです。朝が早かったので、お腹も空いていたのですが、ボリュームたっぷりで大満足。それでも、妻のお腹にはデザートは入るんですよね。

一碧湖ボート乗り場 一碧湖北側遊歩道

食後は、オプションで美術館に併設されている 香り工房 で香水の調合を楽しむという企画もあったのですが、豪華な夕飯も期待できますので、摂取したカロリーを消費するため、一周約1時間の 一碧湖遊歩道 を散策することにしました( 拡大図 )。 車道から坂道を下って、レストランからも見えるボート乗り場の脇から遊歩道に入るのですが、ちょっと判り難いかもしれませんね。

湖の北側の遊歩道は、林に囲まれて湖面からは高さのあるところを進んで行きます。途中頭の上から子供たちの元気な声が降ってきましたが、遊歩道の上の車道沿いに 伊東市立大池小学校 があるのでした。

一碧湖は、105,000年前に起こった箱根山との同時噴火で、激しい水蒸気爆発によってできた火口に水がたまったものだそうです。足元に注意しないと湖まで滑り落ちそうな道を歩いていると、すり鉢状になった一碧湖の様子が実感できます。

一碧湖神社 一碧湖中ノ島鳥居

遊歩道は、湖を3分の1周ほどしたとところで湖面と水平になり、木立も開けて足元も広くなります。そして、南側の湖水に突き出した平地に、一碧湖神社があります。

釣をする少年 湖岸の鴨

観光地としては、あまり有名ではない一碧湖ですが、夫は20年ほど前に中学校時代の友人と釣に来たことがあります。あの時も、やはりよく一緒に釣に行った中学生時代を思い出しながら、男同士でここへドライブに来たのでした。ブラックバスやブルーギルなどの外来魚が釣れます。

観光案内ではアヒルの写真が載っていましたが、この日迎えてくれたのはカモでした。最初は置物みたいに仲良く水辺でじっとしていたのですが、夫が写真を撮ろうと近づいたのでそわそわと立ち上がったところです。

湖岸の記念写真

天気はいいのですが、平日に訪れる人も少なく、ボートを借りる人もいないようです。海岸沿いの温泉街に宿泊して、ちょっとロマンチック気分になりたいときに足を伸ばすには、山間の小さな湖もいいものですね。

葦の沼地 トンボ

湖畔を一周して車道を横切ると、東側には芦原になっている沼が広がっています。こちらも周囲を一周できるのですが、時間がなかったのと背の高い葦で何も見えないので止めておきました。

午後2時に一碧湖を出発し、再び国道135号線に戻ったら、すぐに「磐梯ドライブイン伊豆店」で休憩です。先ほど、お腹一杯昼食を食べたばかりなのですが、金粉をまぶしたカステラの試食をしました。また、お土産に「ぐり茶」をいただきました。「その形状がグリグリとした感じに丸まっているところから『ぐり茶』と呼ばれている」伊豆特産のお茶だそうです( 伊東茶商組合 (株)杉山製茶工場 HP参照)。

風力発電システム

国道135号線を南へ下り、稲取温泉ももうすぐのところに 伊豆バイオパーク があります。正面ゲートを入って振り返ると、昨年末から稼動を始めた 東伊豆町風力発電システム の大きな風車が見えます。

ゾウ キリン ラクダ

伊豆バイオパークは、動物園と遊園地が一緒になった複合施設ですが、到着したのが平日の午後3時ということもあってお客さんはほとんどいません。まずは園内バスに乗って、大型の草食動物の飼育されているゾーンを走りました。バスの外側にエサが付けられているので、キリンが寄ってきてくれます。

そして、ここの呼び物は、お客さん自ら動物にエサをやれることです。もちろん、やたらな物は与えられないので、エサは売店で購入した1束100円のニンジン・スティックに限ります。さて、キリンの方もよく知っていて、妻が柵に近づくと首を突き出して催促しますが、妻は怖くてなかなか上手くあげられません。キリンが出した舌の上に、ニンジンを乗せてやるようにするといいですよ。キリンは、上顎の門歯(前歯)がないので、舌を出していればかじられる恐れはないでしょう。

サイやラクダは、高圧電流の針金に囲まれていてちょっと可哀そうです。また、ゾウも1頭だけで飼われているようで、他のツアー参加者からも思わず「寂しそうだね」という声が漏れていました。

キジ 鳥の楽園 インコ

鳥などの小動物も飼われていて、鳥の楽園という2重扉の金網の小屋の中で観察することができます。観察するといっても、鳥が小屋の中を飛び回っているのですから、鳥恐怖症の妻の顔が引きつっているのも無理はありません。「扉の開閉は素早く」という注意書きは当たり前ですが、「鳥の落し物に注意」という方はどうしたらいいのでしょうか。

同じような趣向で、「モンキートンネル」というチンパンジーなどの観察コーナーもあるのですが、こちらはお客さんの被害が大きいらしく機能していないようでした。

ヒツジ ミーヤキャット

やはり、子供たちには、小型の草食動物がいいでしょう。他にも、ヤギやウサギ、ハリネズミもいるそうですね。こうして直に触れ合うことで、思い出に残るでしょうし、動物に対する興味もわくかもしれません。

横浜市が誇る動物園「 ズーラシア 」では、なるべく動物を自然に近い状態で観察していただくために、お客さんと動物との距離を保っていますので、場合によっては動物が見えないといった苦情もあるようです。

園内全景

首都圏には、大きなテーマパークから観覧車や小さな遊戯施設まで、多くのアミューズメントスポットがあります。また、動物園や水族館なども、各地に揃っています(横浜市内だけでも動物園3、水族館1、観覧車2)。そこで、東京や横浜から近い伊豆という立地条件で、母親のお腹の中にいる時からDランドに通っていたような子供たち相手にレジャーランドを経営するのは、それなりに特色を出さなければ難しいでしょうね。

動物たちのいるエリアを一周して、集合時間にはまだ時間があったので、吊り橋を渡って遊園地のエリアへ行ってみました。海を見下ろす遊歩道が整備されていますが、残念ながら散策する時間はありませんでした。乗客のいない観覧車が、ゆっくりと回っています。おっと、そろそろ正面ゲートへ戻る時間です。小走りに丘を下って行くと、最後にもう一度「鳥の楽園」を通過しなければなりません。

クジャク-閉 クジャク-開

2重扉を開けてびっくり、危うくクジャクの尾羽を踏みそうになりました。ここは「クジャクの楽園」です。通路には大きなクジャクが、何羽も悠々と歩いています。思わず立ちすくむ妻ですが、ここを切り抜けなければ集合時間に間に合いません。出口の前で大きく尾羽を広げている最後の1羽を何とかやり過ごして、「楽園」を脱出しました。

このクジャクを見るだけでも、伊豆バイオパークへ来る価値はあるかもしれませんね(「クジャクの楽園」は、正面ゲートを入ってすぐ左手です)。

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