デジカメ再更新
Nikon COOLPIX 5400

2003年12月3日(水)

カタログ表紙

2002年11月にデジカメを更新( こちら 参照)してから1年、再びデジカメを買い換えることになりました。妻と違って(?)物持ちのよい夫にしては珍しいことです。購入後2ヶ月経ってのレポートです。なお、カメラの紹介の場合、そのカメラ自身を撮影することはできないので(あたりまえ!)、形状等についてはNikonのホームページを参照してください(このページの画像をクリックすると、それぞれの機種のホームページを呼び出せます)。

【購入の動機】

Nikon COOLPIX 2000 は、そのコンパクトさと操作の単純さが、旅行先で気軽にスナップ写真を撮る使い方には非常に便利でした。大きく引き伸ばして額に入れるといった使い方をしなければ、200万画素あれば画質も十分ですから、初めてデジカメを購入する方は現行の同等機種を参考にしてみてください。

さて、そのように使いやすいCOOLPIX 2000ですが、約半年使用してみて、購入時に気になっていたこと、そして撮影を続ける中で要求が高まってきたことから、買い替えを考え始めました。ちょうど、夫の実家でデジカメが必要になったことからも、「COOLPIX 2000を実家に譲って、上級機に買い換えよう」と思い立った次第です。

【購入のポイント】

広角側28mm(35mm判換算)の画角
現在ではもう使わなくなってしまったフィルム一眼レフ( SIGMA SA-300 )と最初に購入したデジカメ Kodak DC210A Zoom が、広角側28mmからのズームレンズを使用していたため、COOLPIX 2000の広角側38mmという画角にはどうしても不便さを感じていました。

人間の視角は、リラックスした自然な状態で約50度で、50mm標準レンズの画角に相当するそうです。しかし、興味のある対象に意識を集中すれば周囲は見えなくなり、広大な風景に感動すればより広い視野が印象に残ります。そうした「印象」を写真に残すために、標準レンズだけではなく望遠系や広角系のレンズ、あるいはズームレンズが必要になります。

望遠側については、高倍率を謳った機種が多く発売されていますが、たとえそれほど倍率が高くない機種でも、撮影時の画質が十分良ければ、パソコン上の編集機能で対象をトリミング(不要部分を切り捨てること)することで画面の構成は可能です(遠近感を縮めることや背景のボカシは表現できません)。

しかし、室内や車内などの限られた空間の中で、その場の状況を記録しようとする場合や、自分から対象までの距離を十分に表現したい場合は、その場で写しこまなければならないのですから、どうしても広角レンズが必要になります。

フィルムコンパクトカメラや普及型一眼レフレフカメラでは、「28〜90mm」といったズームレンズを装着した製品は珍しくありませんが、広角側28mmからのズームレンズを採用しているデジタルカメラを探してみると、意外と数が少ないことに気付きます。昨年発売されていたコンパクトデジタルカメラでは、 Nikon COOLPIX 5400 を含め、 コニカミノルタ DiMAGE A1 オリンパス キャメディア C-5060WideZoom リコー Caplio G4 wide の4機種だけでした。

これには、デジタルカメラの撮影素子であるCCDの大きさが関係しています。フィルムカメラで使用されるフィルムの1コマのサイズは、35mmフィルムでは文字通り36×24mm、カートリッジタイプのAPS(Advanced Photo System)では30×17mmです。CCDの大きさは「1/2型(インチ)」とか「1/1.5型(インチ)」とか分数で表示されるため判りにくいのですが、調べてみると1型(インチ)CCDの大きさが12.7×9.5mm、1/1.5で8.8×6.6mm、1/1.8で7.3×5.3mm、1/2で6.4×4.8mmということのようです。

このように35mmフィルムに比べて撮影素子が小さいCCDを使用しているデジカメでは、フィルムカメラと同じようなレンズとボディを採用していれば、フィルム面にピントが合った映像の一部分しか記録できない、つまり一部分を拡大した=望遠にしたのと同じ状態になります。こうして、1/1.8型CCD搭載のデジカメの例では、35mm判換算で38〜114mmの画角を得るために使用しているレンズの焦点距離は8〜24mmと超広角ズームです。

このことから、超望遠を売り物にするデジカメが多い一方で、広角側へレンズをシフトするのが難しいのが判ります。それなら、いっそCCDを大きくしたらいいように思うのですが、販売価格10万円代の一眼レフデジタルカメラでもCCDサイズは24×16mm程度のため、手持ちの35mm判用28〜105mmズームレンズを装着しても、実際の画角は45〜170mmと1.6倍になってしまいます。35mmフィルムと同じサイズ(フルサイズ)のCCDを搭載したデジカメは、プロ用機材で価格も60万円、90万円といった代物です。

これはCCDの生産性が原因で、ウェハと呼ばれる半導体の円盤から切り出されるCCDは、サイズが小さいほど生産量が多くなり価格は下がります。1/1.8型なら同じウェハからフルサイズの25倍取れる計算ですから、単純に考えても価格は25分の1。普及型のデジカメにはコストダウンのため小型のCCDが採用され、広い画角を要求すればレンズで対応することになります。

マニュアル操作
COOLPIX 2000を使っていて手ブレを起こす理由に、シャッタースピードと絞りの組み合わせに制限があるからだと書きましたが、それでも撮影設定を確認できれば未然に防ぐことができます。さらに、撮影設定を工夫することで好みの画作りが可能になります。

とは言ってもコンパクトデジタルカメラでは、先に書いたようにもともとレンズが広角系であることと、それほど開放F値の低いレンズは望めないので、背景をボカした画作りは難しいと言えます。そして、絞りこんだF値も7〜8までで(もともと絞り穴の径が小さいため)、それで露出が合わない場合はシャッタースピードで調節するようになります。

このように、フィルム一眼レフに比べて調整できる範囲は狭いものの、機械というのは操作するのが楽しいので、絞りやシャッタースピードを自由に選べるマニュアル操作が可能な機種を選ぶことにしました。

【機種の選定】

機種選びといっても、広角側28mm(35mm判換算)からのズームレンズを採用しているデジタルカメラは、先に挙げた4機種だけでした。このうちコニカミノルタ DiMAGE A1は、レンズ交換ができないだけで、性能も大きさも、そして価格も一眼レフなみ。選考の対象にはなりません。

コニカミノルタ DiMAGE A1

実は、デジカメ買い替えを考え始めた昨年6月に、市場に出ていたのは上記4機種中ニコンCOOLPIX 5400だけでした。本来なら、悩む必要はなかったはずなのですが、このCOOLPIX 5400の評判が思わしくありません。

まず、同じく広角側28mmズームを搭載していた先代機種の COOLPIX 5000 と比較して、

  • CCDサイズが2/3型から1/1.8型に小さくなった。
  • 液晶モニタサイズが1.8型から1.5型に小さくなった。
  • 撮像感度がISO100〜800相当からISO50〜400相当に低下した。
  • データ表示パネルがなくなった。
などが不満な点として挙げられていました。CCDサイズは小さくなっても、画素数が多くなっていますから、一概に性能が低下したとは言えません。ただし、1画素あたりの面積が小さくなる分加工が難しくなり、データ処理の能力が必要になります。

キャノン PowerShot G5

同価格帯の他社の機種と比較されても、酷評が目立ちます。例えば、 キャノンPowerShot G5 との比較では、液晶モニタサイズや撮像感度が劣るほかに、
  • バッテリー寿命が短い。
  • ボタンの配置が操作しにくい、また必要操作回数が多い。
  • AF補助光機能がないため、暗いところではピントが合わない。
  • データ記録時間が長い(その間次操作ができない)。
  • 外部ストロボ使用時はTTL調光ではない(ファインダ脇に受光センサがある)。
などの欠点が指摘されています。加えて、COOLPIX 5400の方が定価も高いため、広角レンズにこだわらなければ間違いなくPowerShot G5を選んでいたところです。

リコー Caplio G4 wide

なかなか決められないまま、年末にかけて他社の新製品が登場するのを待つことにしました。まず、リコー Caplio G4 wideですが、マニュアル操作ができないために選外となりました。望遠端が85mm(35mm換算)の3倍ズームというのがチト物足りないものの、約175g(カード、電池含まず)の重量と高速起動、高速AFなど、COOLPIX 2000を購入する時点で発売されていたら、間違いなく選んだであろう1台です。

オリンパス キャメディア C-5060WideZoom

最後に選考対象となったのが、オリンパス キャメディア C-5060WideZoomです。店頭で実際に目にすると、1.8型の液晶モニタはCOOLPIX 5400の1.5型のそれより圧倒的に見やすく、またAF合焦や他のレスポンスも速いものです。しかし、唯一気になったのが、その大きさ(W116×H87×D65.5mm)と重さ(430g)。手にした時に、ズッシリと応えます。カメラは手ブレを防ぐためにも、ある程度の重量が必要だとのことですが、ジャケットやスキーウェアのポケットに入れて持ち歩くことを考えると、COOLPIX 5400のコンパクトさ(W108×H73×D69mm、320g)を選びました。モニタのサイズも、ボタン操作の難点も、小さなボディを実現するための代償と考えることもできます。

Nikon COOLPIX 5400

さて、半年迷った後、ヨドバシカメラマルチメディア横浜駅前店でCOOLPIX 5400を税込86,230円(ポイント割引17,246円相当)で購入しました。使用してみての感想は、次の通りです。

ファインダと液晶モニタ
Kodak DC210A Zoomは機能が単純だったため、簡単な情報表示画面を備えていて、マクロ撮影など特に撮影時にモニタを確認しなければならない時意外は、ファインダを覗いてシャッターを押すだけでした。しかし、COOLPIX 5400は多機能にもかかわらず、前述のように情報表示画面を廃止してしまったため、カメラの現在の状態をモニタで確認しなければなりません。一方、ファインダ内には全く情報表示機能はなく、視野も狭いため、モニタで表示と画像を確認したら、ファインダを覗かずにシャッターを押すことがほとんどです。せっかく、視度調整までついているファインダなのですが、これならファインダなしでもっと大きなモニタを装備してくれた方がいいですね。

操作ボタン
小さなボディの狭い範囲にボタンが配置されているので、決して操作しやすいとは言えないです。また、このクラスの多機能機種になれば、どのメーカーでも同じでしょうが、機能の切り替えに何回もの操作手順を踏まなければならず、操作に迷っているうちにシャッターチャンスを逃すことになってしまいます。この操作切替にも、モニタのメニュー表示の確認が必要になります。携帯電話でも採用されているグルグル回るコマンドダイヤルは、デジタル機器ならではなの部品なのですが、手探りでもある程度操作できたアナログ時代の方が便利なこともありましたね。

そして、ボタンの数を増やすことができないため、複数の機能を同一のボタンに割り振ってあります。例えば、AF切替ボタンとセルフタイマーが同一なのですが、「セルフタイマーが機能すると接写モードになります」という取扱説明書の説明は何とも奇妙です。

広角画角
さあ、選択の基準となった広角側28mm(35mm判換算)からの画角ですが、これは存分に恩恵に預かっています。既に皆さんにも、バスの車内やホテルの室内の写真をご覧いただいたとおりです。変わった使い方では、スキー場のリフトに乗った自分たちを撮影しても、腕を一杯に伸ばした位置からカメラをこちらに向ければ、十分に背景を入れて写すことができます。カメラは電源を入れると広角端になっていて、広角側はピンボケもしにくいので、その場の雰囲気をとっさに撮影するのにはピッタリです。

サイズ
もう一つの選択理由となったボディサイズですが、バッテリー収納部になっているグリップ部やレンズの突出を除けば、本体の厚みはCOOLPIX 2000やDC210A Zoomとほぼ同じ、重さもDC210A Zoomと同じで、従来どおりポケットに入れて持ち運び、好きな時に気軽に撮影できます。また、付属の首架けベルトは大袈裟なので使用せず、DC210A Zoomのハンドストラップを流用して片手で持ち歩いても違和感がありません。

これで、レンズシャッターがついていると完璧なのですが、大きなズームレンズにキャップがついているので、とっさに取り忘れたりします。まあ、前にも書きましたが、デジカメも光学系がしっかりしていてこそ良い写真が撮れるので、この辺の不便さは普及型のデジカメとの違いと割り切りましょう。


というわけで、他にも数種類の連写モードや、AEブラケット(露出を少しずつ変化させて複数枚撮影する)、WBブラケット(ホワイトバランスを変化させて複数枚撮影する)などの機能があるのですが、使いこなしにはまだまだ時間がかかりそうです。

最後に、一緒に購入した付属品ですが、まず予備のバッテリーEN-EL1。旅行では、多いときは1日100枚ほど撮影しますが、常時液晶モニタを使用しているせいかバッテリーを丸2日持たせるのは厳しい状況です。2泊3日の旅行の2日目の途中でバッテリー切れでは困るので、予備のバッテリーと充電器を持って行き、ホテルで充電することになります。リチウムイオン・バッテリーはメモリ効果(完全に使い切っていない状態で再充電すると使用できる電気の量が減ってしまう)を気にしないで、交換と再充電を繰り返すことができます。

そして、コンパクトフラッシュカードは、 ハギワラシスコム Z-Proシリーズ 512MB を購入しました。これで、5Mピクセル・非圧縮(TIFF)の最高画質で約30枚記録可能です。しかし、実際はそんな設定で撮影することはありません。ホームページ用の写真撮影が目的なので、1Mピクセル・低圧縮(JPEG)で約800枚記録できます。これなら、長期の旅行(最近は行きませんが)でも大丈夫ですし、動画を撮影しても余裕があります。さすがに、動画の記録・再生は少し待たされますが、この設定なら画像の撮影の記録・確認ではモタつきもなく次々シャッターを切ることができます。これは、64MBのメモリをあらかじめ本体に内蔵していることも大きいと言えます。

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