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7月下旬、自宅マンションに「真空ガラスサッシのキャンペーン説明会」のビラが配られました。「真空ガラスサッシ」は、二重ガラスの間に真空層を設けて、従来のガラス1枚と同程度の厚みで、二重サッシ以上の断熱・防音効果を得ようというものです。
もともと、このマンションを購入した時から、サッシ4枚とキッチンのドアがベランダに面した構造は、開放感があるものの、冷暖房効率が悪いだろうと思っていました。いくら室内を冷房しても暖房しても、ガラス1枚で室外と接する面積が広くては、外気を冷暖房しているようなものです。 もっとも、住み始めて判ったことは、風通しがいいので夏場の冷房は不要なこと。しかし、日当りがいいので、太陽熱をなるべく入れないような工夫が必要です。また冬は、上下左右の部屋が暖房すると、その熱が伝わるせいか予想外に暖かく、これまた暖房の必要はあまりないこと。それでも、部屋の中でもサッシの近くだけは、かなり温度が低くなっています。厚手のカーテンをかけていますが、昼間から締め切るわけにもいきません。それに、天気のいい冬の日は、日中の太陽光線も暖房源として取り入れたいものです。 以前も紹介しましたが、夏場の日照対策としては、通販で購入した日除けフィルムを貼ってあります。これで、紫外線と赤外線はカットできるのですが、外の熱気・冷気がガラスを伝わって、室内を暖める・冷やすのはどうしようもありません。 調べてみると、省エネ住宅の発想というのは、オイルショックの頃からあるようで、 第8次国民生活審議会 (昭和54年12月18日〜昭和56年12月17日)の答申でも、 住宅の省エネルギー構造化 の方法として、「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止」があげられています。同時期の建設省(当時)の建設技術研究開発では、 省エネルギー住宅システムの開発 に「二重ガラス戸」が取り上げられています。この頃は、広告塔の照明を消したり、夏場のニュースキャスターも半袖・ノーネクタイだったりと、日本中が本気で省エネを考えていましたね。その後の、円高とバブル経済で意識が薄れてしまったようで、本当なら今頃は、住宅の窓は二重ガラスがあたりまえになっていたのかもしれません。 というわけで、サッシの断熱対策には、もともと関心がありました。7月終りの日曜日、「説明会場」の公園へ行ってみると、この日も30度を超える暑さの中、木陰で暇そうな営業マンが一人で座っていました。見本とパンフレットで、簡単な説明を聞いた後、午後自宅まで見積もりに来てもらうことにしました。 販売店は コダマハウジング 、商品は 日本板硝子(株) の 真空ガラス『スペーシア』 です。普通、窓ガラスは、大きな板ガラスを現場で窓枠に合った大きさに裁断して使用しますが、真空ガラスは裁断したら中が真空じゃなくなっちゃいますからね(あたりまえ!)、営業マンが採寸して発注してから、1枚1枚を工場で製作します。 商品には、真空ガラスの特徴を活かして、断熱・防音性能を持った「 スタンダード 」と、内側のガラスを光の透過・反射率を制御するソーラーコントロールガラスにして、日照による室内の温度上昇を抑える「DX」(※その後「 ES 」となっています。)があります。両方とも、紫外線をカットするUV機能は持っていて、窓際の家具の日焼けなどが防げるはずです。DXでは、それがさらに強化されています。 さて、見積りによると、サッシ4枚(ガラスは8枚)、キッチンのドア1枚(ガラスは2枚)がキャンペーン特価で工事費・消費税込み、スタンダードなら220,000円、DXなら260,000円とのことなのですが、はたして高いのか安いのか?硝子販売店で工事費を掲載しているところを参考にすると、スペーシア入れ替え・サッシ4枚で220,000円なんてのがありますから、キッチンのドアの分だけでも得なんでしょうか。 困ったことは、他の商品と違って、試着したり試乗したりして、使用感を購入前に確かめられないこと。費用に見合った効果が得られるのかどうか、カタログデータを頼りに想像するしかありません。ともかく、営業マンの説明で不十分な点は、日本板硝子のフリーダイヤルで確認して、スタンダードで施工することにしました。DXでは、冬場の日中の太陽熱による暖房効果が得られなくなるので、我が家のように基本的に暖房不要の環境では、スタンダードの方がいいようです。 発注したものの、納品まで2週間かかるのですが、ちょうどお盆休みが入ってしまったので、施工は1ヶ月後になってしまいました。土曜日の朝9時から、作業開始。まず、サッシを窓枠から外してベランダに横倒しにし、一辺を外してガラス2枚を抜き取ります。持ち込まれたスペーシアには、既にシール(ガラスの周囲のゴムのパッキンのようなもの)が施されていて、サッシの溝のサイズに合わせてカッターで余分な部分を切り落とせば、あとははめるだけです。見ていても、案外と簡単なものだなと思いました。「納品されたスペーシアの寸法が、現場で合わなかったことはありますか?」と意地の悪い質問をしてみましたが、やはり採寸ミスか発注ミスか、そうしたこともあるそうです。その場合は、外したばかりの窓ガラスをはめて、もう一度出直すそうです。 キッチンのドアは、いわゆる「はめ殺し」というのだそうで、カッターでガラスの周囲のシールを削り取ると、吸盤で前後を挟んでガラスだけを抜き取ります。スペーシアのシールも一旦取り外し、ドアの窓枠に位置決めしたところでコーキング剤(隙間を埋める接着剤みたいなもの)を打って、その上からシールを貼っておきます。1日ほどで、固まるそうです。 というわけで、作業自体は2時間ほどで終了。肝心の効果のほどはというと、...申し訳ありません、まだよく判りません。実感できることというと、サッシが重くなったこと。防音効果については、もともと戸外が騒がしい場所ではないので、あまり意識がありませんでしたが、妻がピアノやエレクトーンを弾く時には、役立つだろうと思います。 また、冬になったら報告させていただきます。
2002年12月23日(月)クリスマス寒波到来で、いっそう寒さも厳しくなってきましたが、我が家にはこの冬、強い味方があったのです。覚えていらっしゃるでしょうか? あの暑い夏の日、セールスマンがやって来て購入することになった真空ガラスサッシです。 夏の間に入れておくというのも間抜けな話ですが、寒くなってから慌てるよりは良かったかもしれません。冬になったら、使い心地をお知らせする約束でした。 予想はしていたものの、これは随分、快適なものです。外気温が5℃の時に、サッシのすぐ内側は15℃を保っています。これで、部屋の中心部の温度は20℃近くになるので、快適に過ごせるわけです。 そりゃ、カウンターキッチンで料理の火を使ったり、冷蔵庫やパソコンから熱が出たり、上下左右のお宅が暖房してたりするのでしょうが、その熱が効率よく溜められていることが重要なのでしょう。日中、日差しを取り込んで、室内の空気を暖めておけば、より効果的です。おかげで、暖かめの部屋着を着ることで、全く暖房器具を使わないで過ごしています。 |