南房総白浜を訪ねる

2004年3月14日(日)

フラワーポット

事の起こりは、2月にShinobuが我が家に遊びに来たことでした。ウィンドウズのウィルス対策について相談するために、ノートパソコン持参で来たのですが、そこで「来月車検が済んだらドライブに行こう」ということになりました。

さて、出掛けるのは3月中旬、花見にでも行こうと決めたものの、この時期は梅には遅く桜には早く、行き先を思案した結果、南房総へ早春の花を見に行くことにしました。

久里浜港

Shinobuに車で迎えに来てもらって、我が家を午前8時30分に出発。快調に横浜横須賀道路を飛ばしたのですが、法定速度を守ったShinobuの安全運転の結果か、終点の佐原ICから久里浜港へ着いた時には、目の前で9:20発のフェリーが港を出て行きました。

この日は、日差しが目に痛いほどの晴天で、大型バイクを連ねた中高年ライダーの皆さんも、春を待ちかねていたように乗船待ちの列を作っていました(2輪車は一度に18台しか乗れないんです)。( 東京湾フェリー 参照)

車両甲板 出港前のShinobu

次発の10:00のフェリーで、房総半島へ渡ります。時あたかも花粉症の最盛期に、首都圏のスギ花粉の供給源のひとつである房総半島へ行こうというのですから、Shinobuがサングラスにマスクという重装備なのも頷けますが、何だか中古車の密輸みたいですね。(「 関東地方におけるスギ・ヒノキ花粉発生源分布の把握とその推移予測 」独立行政法人森林総合研究所報No.146 2000-11 参照)

犬と遊ぶShinobuと妻 フェリー上の夫婦

最近のペットブームを反映して、乗客の中には愛犬、愛猫を連れた方もいました。風もなく波も穏やかで、対岸の金谷港まで35分の船の旅です。

館山の海岸道路-南欧風の建物 館山の海岸道路-道路脇の菜の花

金谷港から国道127号線を南下して、途中、勝山や富山といった市街地では信号渋滞がありましたが、他は順調に走って、11時30分頃に館山に入りました。船形港で国道を外れて海岸道路を走ると、南欧風の建物が建っていますが、市の下水処理場「 鏡ヶ浦クリーンセンター 」です。館山市では、「海洋性リゾートタウン」のまちをめざして南欧風のまちづくりを進めているそうです( こちら 参照)。道路の海側には、期待通り菜の花が鮮やかな黄色の帯を作っていました。

館山からは、国道410号線で山越えをして、白浜町へと向かいます(地図は こちら )。

フラワーパークでのShinobu

正午過ぎに、 白浜フラワ−パ−ク に到着。昼食(穴子丼と伊勢海老ラーメン)を済ませて、くつろいでいるところです。

ところで、当日この白浜フラワ−パ−クには、栃木県からの観光バスもやって来ていました。それなりの観光スポットのようですが、トイレ、レストラン、売店と設備の老朽化は否めません。従業員の方の人数も少なく、商売気もないようで、私たちが着いた時には入場券売り場や売店には誰もいなかったため、声をかけなければ、そのまま中へ入れる状況でした。

近くには、 館山一泊旅行 の時に行った県立の植物園 南房パラダイス もあるので、集客は大変でしょうね。

沖を行く貨物船 空を舞うハンググライダー

白浜フラワーパークは、国道沿いの駐車場から園内を抜けて、海岸まで降りることができます。目の前には何一つない太平洋の大海原が、水平線に向かって広がっている...といいたいところですが、あちらにも、こちらにも大きな貨物船がプカプカ浮いてます。そして、この船の大きいこと。写真では判りにくいかもしれませんが、ちょっとした島のようです。

一方、空を見上げると、国道脇の切り立った崖の上から、ハンググライダーが舞い立っています。潮風に乗ってフワフワと気持ちよさそうに飛んでいますが、もし元の所に戻れなかったらと思うと怖いですね。

足湯を楽しむ妻

妻はどこへ行ったでしょう? どうも、おとなしいと思ったら、のんびり足湯を楽しんでいました。この地区では、1998年に温泉が湧出、国道を挟んだ反対側には ホテルジャングルパレス があって、宿泊や日帰りの入浴を楽しむことができます。

ポピー畑の前のShinobuと妻 菜の花畑の前の妻

さて、肝心の花のほうですが、園内は花畑(本当にただの「畑」という感じ)が広がっていて、思い思いに花を楽めます。そして、園芸鋏も用意されているので、気に入ったものがあれば摘んで帰る(出口で会計)こともできます。この季節は、ポピーと菜の花が真っ盛り。

熱帯植物温室の妻 ストック温室のShinobuと妻

そして、これは売り物ではありませんが、熱帯植物の温室にヤシやバナナの木。また、別の温室にはストックが一杯。まるで、農家の施設見学に来てるみたい。こちらは1本100円。

野島崎灯台へ向かう

白浜フラワーパークを後に、国道を少し東に走ってから海岸沿いの道に入ります。しばらく行くと、ホテルや民宿、食堂に観光バスの並んだ駐車場と、ひときわ賑やかな場所に着きます。ここが、房総半島最南端の 野島崎灯台 です。

厳島神社

灯台の手前には、立派な造りの厳島神社があって、海の安全を願う漁師の方たちの思いが伝わってきます( 白浜町漁業協同組合 のページ)。

灯台の上から東方を望む 灯台上の夫

高さ29mの灯台は、内部の螺旋階段を延々登って、上部へ出ることができます。階段も狭いですが、展望台(灯台にそんな施設はない?)はもっと狭く、次から次へと上ってくる観光客で身動きできません。やっとの思いで撮ったのが、この写真です。

ところが、観光バスの出発時刻の関係からか、サーと人が引いて夫が取り残されたのが、次の写真です。

霧信号用ラッパとShinobu

灯台の基部には簡単な資料室があって、明治2年にフランスの協力で完成した1号灯台からの歴史が展示されています。

資料館の外には大きなラッパが、...これは大正6年10月から昭和39年11月まで北海道納沙布岬 霧信号所 で使用されていた霧信号用ラッパです。

太平洋を背にしたShinobu

灯台から海岸へと歩いていくと、房総半島の先からさらに太平洋へと突き出した野島崎では、どちらを向いても海、海、海。一泊して天候に恵まれれば、素晴らしい夕陽と日の出が楽しめるでしょうね。

大蛸の海神

ところで、岩陰にこんなものが。

伝統の岩屋

西暦1180年 伊豆から安房に渡って来た源頼朝公は勢力的に動き、この野島崎に立ち寄り矢鏃で大岩に野島山の3文字を刻んだ
伝説であるが史実でもあると言われている
この地で武運再興を願掛けている時、突然の時雨に近くの岩屋に身を寄せ雨を凌いだ
この岩屋を「頼朝公の隠れ岩」と称し、この場所に深海に棲む創造の大蛸の海神を祀った
海神は海面を沈め豊漁を授け、そして人々に幸をもたらす事であろう
大蛸の回りには鯛やサザエを配し、特に中央の大蛸の殻の中に願いを掛けた賽銭を投げて見事、貝の中に入れば開運間違いなしとのこと
なぜならば貝運は海運への道の如し!

タコの造形物に向かって、決してコインを強く投げないで下さい。願いを叶えるには心のやさしさと思いやりが必要です。

西暦2002年6月5日・白浜町記

結局、ダジャレなのですが、妻がお賽銭を投げて願い事をしたのは言うまでもありません。

「房総半島最南端の碑」と夫

というわけで、房総半島最南端へやって来た証拠の写真を撮影したら、午後3時30分に野島崎を後にしました。夕暮れの太陽に輝く菜の花を眺めながら、もと来た道を戻ります。

白浜の海岸道路-道路脇の菜の花

途中、部分開通している 富津館山道路 を利用したのですが、金谷港に到着した時には16:45発のフェリーが目の前を出発していきました。「残念、また次の便か」と思ったのも束の間、乗り場を見ると誘導されて整列駐車した多数の車。結局、誘導員さんが「次の17:25発は無理だね。この場所だとその次の18:05発なら乗れるよ」とのこと。夕食を食べながら、待ちました。

帰りの横浜横須賀道路も順調で、午後8時前には我が家に到着。やはり、房総半島の南端まで行くのは、チョッと遠かったですかね。

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