ベトナム国歌集

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※提示順は国歌に定められた時系列順にしたがった。他意はない。


安南王国・ベトナム帝国(阮朝)国歌

「登壇宮」










作詞者未詳。万寿節(皇帝誕生日)を祝う学生の歌唱用としてつくられた。

作曲者未詳。原曲は宮廷音楽と伝えられる。

国歌制定年月日未詳(保大年間[1926-1945]?)。




Paroles Traduites en Francais


別バージョンはこちら。(ベトナム語ユニコード)




ベトナム民主共和国・ベトナム社会主義共和国国歌

「進軍歌」










作詞・作曲 ヴァンカオ : 1923-1995)1944年ごろ

ベトナム民主共和国国会第1期第2回会議決議で選定(1946年11月)

ベトナム社会主義共和国統一国会決議で選定(1976年7月)





English Translation

  1. Soldiers of Vietnam, we go forward,
    With the one will to save our Fatherland.
    Our hurried steps are sounding on the long and arduous road.
    Our flag, red with the blood of victory, bears the spirit of our country.
    The distant rumbling of the guns mingles with our marching song.
    The path to glory passes over the bodies of our foes.
    Overcoming all hardships, together we build our resistance bases.
    Ceaselessly for the people's cause we struggle,
    Hastening to the battle-field!
    Forward! All together advancing!
    Our Vietnam is strong, eternal.

  2. Soldiers of Vietnam, we go forward!
    The gold star of our flag in the wind,
    Leading our people, our native land, out of misery and suffering.
    Let us join our efforts in the fight for the building of a new life.
    Let us stand up and break our chains.
    For too long have we swallowed our hatred.
    Let us keep ready for all sacrifices and our life will be radiant.
    Ceaselessly for the people's cause we struggle,
    Hastening to the battle-field!
    Forward! All together advancing!
    Our Vietnam is strong, eternal.

日本語訳はこちら




ベトナム国・ベトナム共和国国歌

「青年への呼びかけ」
または「青年行進曲」












作詞・作曲 リューヒューフォク : 1921-1989)1941年ごろ

ベトナム臨時中央政府元首令で選定(1948年6月14日)

ゴーディンジェム制憲議会で歌詞を一部改訂(1956年)



☆国歌バージョン1☆


English Free Translation

Quoted from: National Anthems of the World (2nd and revised ed.), 1963.



☆国歌バージョン2☆


English Official Translation

CALL TO THE CITIZENS

Quoted from: National Anthems of the World (4th and revised ed.), 1975.



☆非国歌バージョン1☆

Quoted from: , 1994.



☆非国歌バージョン2☆

Quoted from: , 1994.



参考資料

作詞・作曲者リューヒューフォクの略歴:
音楽家、教授。筆名はHuy`nh Minh Sie^ng , Lu+u Nguye^‾n , Long Hu+ng。 1921年ハウザン省カントー生まれ。インドシナ大学在学中から本格的な作曲活 動を始め、この時期にBa.ch DDa(`ng Giang, Ho^`n Tu+? Si‾, Ho^.i nghi. Die^n Ho^`ng, Tie^'ng go.i Thanh nie^n, Le^n dda`ng, Ta'm mu+o+i na(mなどの有名な革命歌を数多く世に送り出した。インドシナ戦争勃発後 は越北などの抗戦区で文化活動に従事し、ジュネーブ協定後はハノイに戻りベ トナム音楽家協会副書記長、第4期国会議員を務める。1965年17度線を越え、 東部戦線で文芸工作に従事し、1969年南ベトナム共和国臨時革命政府通信・宣 伝・文化相。統一後は音楽研究院院長、国家音楽会議議長、国会議員などを歴 任。1984年「人民芸術家」「優秀芸術家」称号を授与され、1986年ドイツ民主 共和国科学アカデミー通信会員。1989年死去。

※「青年への呼びかけ」の経緯について:
リューヒューフォクの音楽の遺産のなかには青年についての作品が多い。その 代表が「青年への呼びかけ」である。この作品は1941年に創作され、「学生への呼び かけ」の題で広まり、1943年には出版されたが、フランス植民地政権により没 収・発禁された。1945年7月、この歌は「国民行進曲」の名で再版された。長い 間、ベトナム南部のアメリカかいらい政権はリューヒューフォクの「青年への呼 びかけ」を自らの「国歌」として用いていた。歌の作者が強硬に抗議し、全国の 世論の嘲りを受けたにもかかわらず、彼らはなお用い続けた。「国歌」を新しく 作ることができなかったからだ。 (Ma'c Tuye^n, A^m nha.c - Nhi.p ca^`u ta^m linh vo+'i li.ch su+? , Hanoi: Nha` xua^'t ba?n Va(n ho'a & Tho^ng tin , 1996, pp.124より引用)

※私の補記:
リューヒューフォクの伝記(Lu+u Hu+‾u Phu+o+'c : con ngu+o+`i va` su+. nghie^.p , 1989)などによれば、この歌は最初「蜂起呼びかけの 歌」という題で作られ、地下でのみ流通していた(☆非国歌バージョン1☆) が、メロディーをまず広めるためにインドシナ学生総会の歌としてフランス語 の歌詞をつけて公然化させ、さらにこれに会主催のコンクールで募集した複数 のベトナム語歌詞を組み合わせてひとつのバージョンを作り出版しようとした が発禁処分を受け、1945年、日本軍のクーデタ(いわゆる「仏印処理」)でフ ランス勢力が追放された後ようやく出版できた(☆非国歌バージョン2☆)、 という。このように、検閲を避けるための改作や、口伝えによる変化、複数の 人間による推敲により、この曲の歌詞には多くの異なるバージョンが錯綜してい る。☆国歌バージョン1☆はこうした1945年以前の多くのバージョンの部分部 分を組み合わせたもののようだが、1956年に制定された☆国歌バージョン2☆ には新しい添削が加えられており、こちらが「国歌」としての決定版だった。 現在アメリカなどにある反共サイト(たとえば Vietnamese Flag) はすべてこのバージョンを挙げている。
なお、当時の世論には「国歌」としてのこの曲の適切性(作曲者の問題)に ついて批判があり、サイゴン政権もその問題性について気にはしていたよう で、ホーチミン市にある国立第2公文書館所蔵のベトナム共和国首相府文書 ファイルの中には国歌改定について検討した書類一式があるもようである。

(以下2002年7月追記)
このサイト の説明によれば、この歌は1945年3月に成立したチャン・チョン・キム政権が はじめて国歌として採用したという。事実とすれば興味深いが、史料的には なお断定できない。

(以下2002年8月追記)
このサイト(ベトナム語ユニコード)によれば、チャン・チョン・キム政権は国旗を変更したが、国歌は「登壇宮」をそのまま採用したという。このサイトは、このほか「青年への呼びかけ」フランス語版バージョン、ベトナム語版別バージョンや、「登壇宮」別バージョンものせており、(南)ベトナム国歌史に詳しい。




南ベトナム解放民族戦線・南ベトナム共和国臨時革命政府国歌

「南部解放」










作詞・作曲 リューヒューフォク : 1921-1989)1961年





日本語訳はこちらまたはこちら




ベトナム共産党「党歌」

「ベトナム共産党をたたえる」












作詞・作曲 ドーミン : 1926-)1949年?




※正式に「党歌」と定められているわけではないが、党をたたえる歌の筆頭に挙げられている。




参考文献:

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