緊急特番♪老哲様の出前リード講座
禁転載:著作・制作「老哲」親分♪
********** (最終稿・・・一歩手前版) **********
サブタイ:老哲様、間違っていたらすいませんT。T
@
以下の方法は1980年代LAにいた頃Don Christieb及びScott Vigderから習った方法です。
LAのバスーン吹きのドンは、まずFredrich Moritz。1920年代初めのBerlin Po首席が、第
一次大戦後のインフレに耐えかね新天地米国西部LAにやってきました。
この弟子がDon(主に映画音楽オケ).兄弟弟子がNorman Herzberg(南カ大学教授)
この三人が参加した映画が第1次の「ファンタジア」、MoritzとHerzbergが吹いたのが、晩
年のワルター、コロンビア交響楽団。
ScottはHerzbergの弟子。つまり以下の相関。
「Fredrich Moritz」
↓ ↓
「*Don Christieb*」 「Norman Herzberg」
↓
「*Scott Vigder*」
A
まず準備から。GSP(G(auged)S(haped)P(rofiled)の略で、プロファイルド舟形)の材料を前提としましょう。
1.お冷やですか、お湯割りですか?;最短はお湯で30分(Scott)、一応一晩常温の水
(色が変わらなくなるまで交換する方法もあり)
2.裏の垢すり(400番)
3.シェーパ掛け:DonはMechlerタイプ(釣鐘型、先端が広がらない。2001年JAOに参
加した元シンシナティSOのEifertさんは、この形状をバーガンディ(フランスワイ
ンのブルゴーニュの瓶)と言った。)Scottは様々。(あちきはカッターナイフ)
4.針金の位置決め印(鉛筆でもなんでも良い)私の針金位置は1番基準で、その上30_
が切断位置。下部は全長25ミリ、2番は1番から8ミリ、3番はさらに11ミリ、残り6ミ
リを基準としています。Donはい〜とまきまきをせず、プラスチックでかためてまし
たので更に4番(下部全長27_fでした。これだとピッチが442はキツイ)
5.べべリング: DonもScottも細めの金属ヤスリ使用。べべル量は2番針金位置で0.4
ミリ、角度は30度。1番から2番までがテーパ、その後は筒に平行(これも諸説あり)。
Bべべリングの・・・
3.1 目 的:(1)ケーン端面の接続安定化
(2)2番針金を支点化するのに有効 −−実はこれが効果となる
(3)幅広のリード材の場合調整、内径の調整要素とするいいかえれば
幅狭リード材でこれを行うと細くなりすぎる(2番針金で8ミリ程
度で実施すると細くなりすぎる
3.2 開始位置: 1番針金
3.3 終端位置: 複数説あり(1)2番針金の部分で止め、後は並行
(2)一番から開始してリード末端まで並行
3.3 加工方法: 一番合理的なのはScott方式。幅5ミリ程度の細幅金属ヤスリを使用。
一定の圧力による一回のトラバース量で削れる量を測定。2番針金位置で
の削り量(例えば0.4ミリになる回数を測定(例えば10回)。これを
基準に一番からの削り量を決めておく。メリットは慣れれば削る回数管
理で実施可能。
3.4 測定器具: べベル角度測定--直角三角定規(30度)をべべリング部分に当て、平
行度を見る。ベベル量測定---ノギスで対角線長さを測る。0.4ミリのベ
ベル量(厚み方向)は2/√3=0.46ミリです。(厳密である必要あ
りません。)大体0.5ミリ程度ーーーこの辺がいい加減な所。
Cスコアリング
リードをしばく際に割れない様、切れ目を折れます。この辺はSkinner本は明快な説明があり
ます。DonとScottからのレッスンでは、切れ目の数は偶数本にする(6本が良い)とある。これ
は奇数本の場合、中央の切れ目に応力集中し、かえってわれやすくなるとの事から。カッターナ
イフを使用。
2番針金部分までは切れ目を入れる(表皮分の切り込み)程度、以降ナイフ貫通。次にリード
全長をきめます。120ミリのケーンの場合少し、残ります。切断は小生の場合新宿のお店のリー
ドカッタを使用しております。
さて、しばきに入る前に、大事な点。Donもスキナーも共通しているのは、ブレードの厚みを
この段階で整備しておく事です。ケーンメーカによって異なるが、ブレード削り始めの位置で、
1,1_から1_程度の厚みになっているので、これを削ります。勿論根元だけではなく全体に
わたりTT,またはSTの寸法表に基づきます。
TTなら0.8_、STなら0.9ミリ、またPopkinによるとやはり0.9ミリです。測定はダイ
アルキャリパを使用します。ノギスでは無理でしょう。さらに、この段階で。片方のブレードを
軽く細目板やすりでなめておきます。これによって、先端切断後にブレードがずれるのを防止し
ます。
ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ 一息! ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ
さて、やっとプッペ作りで重要なマンドレル挿入、針金締めに近づいて来た。おさらいすると、
ケーンの状態で
(1)シェープを決める(当り前)。
(2)針金の位置を決め、全長を決める
(3)ブレード厚みも所定寸法(+α)にしておく。
(4)折り曲げ部分も、1−2ミリ面取りをしておく(折り曲げ易くなる)
(5)裏側も紙やすりを掛けておく(プッペになってからでは出来ない)
(6)ブレードの裏側端面も少し金属ヤスリで片面のみ平らにしておく(切断後のブレードず
れ防止)
さて、工具について。
私が使用しているマンドレルはDon製下記URL参照 品目7B2、これをハンドルに取り付
ける。ゴムバンド(幅3ミリ厚み0.6ミリ程度)。針金(0.6ミリでも0.7ミリでも好み)
↓
http://home.earthlink.net/~tonyc41/CP%20Tool%20Archive%202.html
まず
(1)二つ折りにする。
(2)ゴムバンドを第1針金の上ブレード部分から、リード下端に巻く(理由:全体に均一に締
め上げる。一番針金の位置で丸くなりやすい。糸の場合巻いただけでは締め上げにならず、
一番針金部分で平坦になる。これがDonから教わったヒ、ミ、ツ、)
(3)マンドレル挿入(Donは半田こてを利用して加熱しながら挿入するマンドレルも持って
いた。)
(4)第1針金巻き:ゴムをブレード側から1番の下までほどき、第1針金をセットする(この時す
でにマンドレル挿入により、#1部分は楕円になっています)。
(5)以下ゴムを緩めながら第2、第3針金をセットする。
(6)この状態で一晩乾燥させる。
さて、純正方式では、ここでピンバイス(2個)と小型万力を使う。何故か??????????
通常は針金を手で巻きつけ、ラジオペンチで締め上げる。針金とケーンの当る部分を観察してく
ださい。リードの肩がつぶれ、針金の圧力は2枚のリード肩に集中して全体が締めあがって無い事
が多い。これを防止して全体を均一に締めるのが目的です。(四角の棒に糸をまいても、平面部に
糸の圧力が掛からない。)ピンバイス→針金径の物を使用。↓
http://www.engineer.jp/products/tp20_28/tp20_28.html
(1) まず、しばいたリードを付けたハンドルを卓上万力に固定する。
(2) 針金を適当(適切)な長さに切断し、両側をピンバイスに接続する。
(3) 針金中央部を#1の位置にセットし、両側からぐるりと巻きつける
(4) 両方のピンバイスを交叉させ、針金を締め上げる。(但し、あまり強すぎない様に。こ
こが又大きなポイントとなります。理由は後述。スキナー本にもあるように、#2の針が
円が振動の支点であり、#1を締め上げると振動を減衰させるからです。)
*2番、3番も同様に締め上げます。
最終形成!
1.さて、リードを乾燥させよう。まずはマンドレルにつけたまま一晩放置、乾燥後、2,3番
の針金を締める。1番は前述のごとく、この段階では軽くしめる。完成後も最近は緩まない程度
の締め上げが多い(これが2番針金が支点の意味のひとつ。)
乾燥台(ドライング・ボード)
DIYにて幅10cm 長さ20cm 厚み 1cm 程度の化粧板を仕入れ、これに頭径
3.5ミリ丸頭、長さ1.6cmの真鍮釘を、2cm間隔で打つと、40本程度の乾燥台が出来る
。板にはニスを塗っておけば見てくれも悪くない。ボーカルにちょうど良いリード内径の場合、
釘に納まります
さて、課題は釘の高さである。目的はリードの内径が適切であるかのゲージとして用いる。
ボーカルに適度に差込が出来るリードを挿し、下部がちょうど板につくかつかないかの状態に
なるように、釘の高さを調整する。もし、内径が狭い場合はリードの挿入深さは浅く、板につ
かない。広すぎる場合は、釘にさしたとき隙間があるので、ぐらぐらする。
2. い〜とまきまき
2.1 糸の選定
(1)プラスティック塗布: Donは糸を巻かない。プラスィックを溶剤で溶かし、筒に
塗る。手回し鉛筆削りを利用して、マンドレルをセットし、ぐ
るぐる回す。あら不思議、きれいにコーティングされる。この
場合はリード根元に4番針金を巻く。プラスティックは歯ブラシ
の柄を溶剤で溶かし、塗りつけていた。残念ながら、溶剤がア
セトン系だった様で、臭くて大変なので、私はこの方法は取ら
ない。
(2)ナイロン : Ob用で市販されている糸は細く、かつ伸びがあるので、最
近はあまり使わない。太めのバスーン用を米国から取り寄せた。
カラフルなものもある。マツティカラー、蛍光もある。
(3)レース用糸 : やや太めすぎるきらいがある。
(4)麻糸 : これは一番最初三田先生から教わった。太さは600番。東
急ハンズで入手。Y上さんも利用。一番ポピュラーか?
*** 糸で音は変わるか? ***
細いナイロン系だと、明るい響きとなる。太いレース糸、木綿糸はダンパーが効くのか、やや
暗めの音となるような気がする。この辺は皆さんの意見を聞きたい。色々試して違いを体験する
と良いのでは?
2.2 巻く前に
糸巻きのまえに筒部にセメダインあるいはその他の接着剤を1番から3番針金まで塗布して
おく。これにより、あとで乾燥時に糸が緩むのを防止できる。
2.3 巻き方
ここでは、特殊テクをご披露しましよう。
(1)時間短縮 1/2
糸を約1.2m切る。これを二つに畳み、折り返しの一端を3番針金に掛ける。ここか
ら、糸を2重のまま巻き始めると巻く時間が半減できる。
(2)同2色巻き。
色の異なる糸2本を結び、結び目を3番に掛ける。以下同様。2色の色の糸巻きが可能。
シマウマ状でなかなか宜しい。この辺はいずれにせよ、趣味の領域なので、各自お好き
な様に。
2.4 糸のコーティング
この上に模型用透明ラッカまたは透明マニキュアを塗る。その他、好みの色を塗る。一時
色々な色にこだわり、メタリックブルーだの銀色、金色に塗った事もある。最近は赤に戻っ
た。
ε-(´o`;。 (゚д゚)ウマー (ノ`m´)ノ ~┻━┻ (/o\) o(><;)(;><)o (゜゜;)\(--;)
さあて、いよいよおわりに近づいた。
3.リーマ掛け
リーマのテーパーはボーカルのテーパと一致する必要がある。Popkinによれば、H社は3.3°
狐は3.7°であり、どちら用かはっきする必要がある。
現在使用中のリーマは渋谷のお店で買った二枚刃の中川さん仕様のものです。これは、リーマ
に深さの目印がついており、よく削れ、テーパも国産とH社と一致する。但し、ボーカル先端径が
異なるので、どちらのボーカルに合わせるか、先に決める。刃がなまっても、ダイヤモンド砥石
で際研磨可能。以前はスパイラル仕様のものを使っていましたが、切れごこちが悪くなった際の
再研磨が面倒、及び狐用で、うまくテーパがあわなかった。
さて、まずリードのお尻を水に浸してから、湿った状態でリーマをかけます。更に仕上げ用に
ダイヤモンド丸棒ヤスリで、仕上げを行います。勿論ボーカルに取り付けて最終確認が必要です。
この状態でしばらく寝かせます。寝かせる目的は、応力の開放です。最低、2,3週間置いて
おきます。慌ててプッペを作って翌日に先端を落として削り始めると、先端開きが安定せず、頻
繁にリード調整が必要となります。ちなみに一番古いプッペは1984年製がまだ、在庫で残ってい
ます。
4.番号付け:
手元にリードノート(市販品)があります。これは、リードメーカ、入手年月日、プッペ作成
日、削り開始日、削る時点でのリードの個性、絵がついており、何処を削ったかが判るスパイラル
閉じのノートです。さすがに、面倒くさいので、今はつかっておりませんが、リードに番号をつけ
、前述のいくつかのデータを残しておくと、後で便利です。ちなみに、1986年から連番を付け始め
、現在は1300番台です。
昔、三田先生(?)からリード作りは、ごみ箱一杯になるまで、やらないと身につかないと言わ
れました。そろそろ33年間で、数量だけはその域に来ましたが、質は伴いません。
現在の在庫で一番古いのは、84年頃のプッペです。尚昔近衛一さんから貰った中川さんのリード
(80年前後)もありますが、これがMechler形状に近い。Donも中川さんとは知り合いなので、相互
に影響があるかも知れない。
以上プッペ作りでした。
削る方は、スキナ本に頼ります。
尚、参考の本としては所々引用した、Popki & Glickman のReed Making ,Christopher WeaitBassoon
Reed-Making A Basic Technique,(下記参照)が判り易いと思います。
昔あった、N西さんの現代バスーン奏法もなかなか宜しい本ですが、もう絶版でしょうか?
http://www002.upp.so-net.ne.jp/takabon-sn/book/index.htm
お付き合いありがとうございました。