入口遺跡は市内山中町に所在し、約9万〜10万年前の地層から27点の中期旧石器(約3万〜13万年前)が見つかったと市教育委員会により発表された。

 日本最古級の石器類で、関西以西では初めての出土例となる。

 中国・朝鮮半島に近接した九州で見つかった意義は大きく、大陸からの石器文化の波及を考える上で、貴重な発見と云われている。

遺跡現場T 遺跡現場U 遺跡土層

 遺跡は戸島北東に位置し、病院施設建築工事に伴い、平成11年より発掘調査が行われてきた。

 旧石器が見つかった“赤色古土壌”(写真の3B層)と見られる最終間氷期の土壌は、約9万〜14万年前の地層と云われている。

尖頭器・剥片石器・石核 メノウ石製作用石器

 器製作の際に残るチップ・剥片・石核などが一緒に出土している点は、“リアルティー”を物語っていると云える。

鉱物が発する微弱な光の量を測定する“光ルミネッセンス法”で測った結果、約9万〜10万年前プラス・マイナス約1万〜2万年という数値が得られたと云う。
旧石器発掘捏造事件以降、日本の旧石器文化の再構築が必要に迫られている点からも、今回の発見は重要な手がかりとして期待されている。
但し“赤色古土壌”の年代鑑定、或いは“光ルミネッセンス法”という光量測定法については、科学的手法として未だ議論の余地が残されていると云われているが・・・・・。

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