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立(のぼりたて)遺跡は大隣岳山麓・標高267mの西側裾野一帯に所在し、海岸までの距離は約5kmを測る、後期旧石器の終り頃から縄文早期までの遺跡。

 昭和63年と平成11年に農地整備に伴って発掘調査され、うち平成11年の調査は大隣神社の北側、小川に接した緩やかな南斜面の農道部分で、メノウ製・黒曜石製の細石刃・細石核をはじめ尖頭器・小型ナイフ形石器など後期旧石器時代を中心とした石器が数多く出土した。

 他に縄文草創期の遺物として隆起線文土器・石鏃・丸ノミ状磨製石斧、縄文早期の貝殻文円筒土器や4基の集石などの遺構も発見された。

登立遺跡発掘現場 跡の東側には豊富な水量を保つ湧水があり、小川を形成してその流れは集落の貴重な生活用水となっている。

厚く積もった薩摩火山灰下の地層から、鉄石英や黒曜石というガラス質の石材を利用した細石刃や細石核が発見され、それらの数は3,000点以上に及んだと云う。

以下当遺跡から出土した細石刃・細石核と細石刃を利用した復元狩猟用具を紹介する。

 3,000点を超える石器類の中には小型ナイフ形石器18点(約15,000年前)を含み、日本列島南端の旧石器文化を探る有力な手がかりとして期待されている。

丸ノミ状石斧 れは縄文草創期時代の石器で、隆帯文土器と共に発見され、それまでの移動中心から定住生活へと変化して行った様子が窺える。
今回の発掘調査対象の西側は縄文草創期を中心とした包蔵地の可能性が高く、又東側の大隣岳に向って延びる杉植林地帯には、良好な後期旧石器時代の包蔵地が未だ残されていると云う。

 後更なる発掘調査の機会・成果に期待したい。

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