上岡敏之(かみおかとしゆき)
1960年東京生まれ。1979年に、東京芸術大学に入学し、マルティン・メルツァー教授の下で、指揮、作曲、ピアノ、ヴァイオリンを学び、在学中の1982年には、安宅賞を受賞、1984年には、ロータリーの奨学生として、ハンブルク音楽大学に留学し、指揮をクラウスペーター・ザイベルに師事し、そして1986年には、マセフィールドの奨学金を受けさらに研鑽を積んでいる。
1987年に、彼の音楽家としての活動がはじまる。この年、ハンブルク音楽大学で、室内楽および伴奏の講師としての地位を得るとともに、シュレスビヒ・ホルシュタイン州の州都キールの市立劇場でソロ・レペティートゥアおよび専属指揮者として契約。92年までこの活動は続けられ、92年には、拠点をノルトライン・ヴェストファーレン州のエッセンに移し、エッセンの市立アールト劇場の第一専属指揮者として活躍し、その間、エッセンの州立フォルクヴァンク音楽大学の吹奏楽 および指揮法の講師も勤めている。
1996年から2004年8月まで、ヘッセン州の州都ヴィースバーデンにあるヘッセン州立歌劇場の音楽総監督を務めた後、2004年のシーズンから、ノルトライン・ヴェストファーレン州ヴッパータール市の音楽総監督(ヴッパータール交響楽団)に迎えられ、現在に至っている。
また、1997年から2006年まで、ノルトライン・ヴェストファーレン州ヘアフォルトの北西ドイツフィルハーモニーの首席指揮者を務めた。さらに、2000−01年、フランクフルト音楽大学で音楽アンサンブルの代理教授もつとめ、2004年10月以降、ザールブリュッケン音楽大学の正教授の任にある。
ヴィースバーデンでは、ドイツ音楽協議会とともに、2度の重要な指揮者フォーラムを開催し、同協議会の審査員の任にも就いている。上岡は、これまで、すでにドイツ国内だけでも20以上のオーケストラを成功裏に指揮し、日本においても、オーケストラへ定期的に客演するとともに、ソロピアニストとしての活動も行っている。これまで、非凡で感動的な音楽性が注目され、オペラやコンサートでの説得力のある解釈が称賛を受けている。