LAST DAYS

初日


店が開店して何人かボーイも揃った。
その中にゆうた君もいた。
僕がマネージャーやると話したら「その日暇だからお店に行くよ なにか役にたつかもしれないから」と言ってくれた。

ゆうた君が
「マネージャー頑張ってね」とからかってくる。
「ほーい!」と笑いながら
気のいいゆうた君が勇気君と並んで話しをしている。
(お互いノンケだから気が合うのかな)
僕は落ち着かなくて店の中をウロウロしていた。

店のドアが鳴いてお客さんが入って来た。
「い いらしゃいませ」
僕の声は震えていた。

そのお客さんは常連さんで初物食い、僕も何度か指名されたことがあった。
「あれ、ママさんは?」
「はい 旅行中で変わりに僕が店番してます」
「へー 元気君が 久しぶりに元気君に頼もうかと思ったのに残念」

そんなことを言いながら目線は勇気君を見ている。
(よし この人なら初物食いだし 無理なことしないから勇気君にピッタリ)
「どうですか?いい子います?」
「あの子は初めて見る子だね」
横に座った僕の股間を触りながら
(これぐらいしかたない お金に困ってる勇気君が指名されるかされないかの瀬戸際だから)

「勇気君です ノンケですよ 隣りに呼びましょうか?」
「あー そうしてくれ」
勇気君が隣りに座ると僕は解放された。
お客さんは、勇気君の股間を触りながら恥ずかしそうにうつむいてる勇気君の表情を楽しんでいる。
(よし もう一押しだ)

「お客さんは、やさしい方だから安心して」
「どうされます?」
「指名するよ 気に入ったら延長するよ いいね」
「はい ありがとうございます」
店の指名料を払って勇気君を連れて行った。
(よかった 後は勇気君しだいだな 大丈夫だろ へんに積極的より控えめのほうがああいう客は喜ぶ)

僕は椅子に座って天を仰いだ。
ゆうた君が
「お疲れ なかなか様になってたよ」と水を出してくれた。
「へへ 疲れたよ ママさんは毎日僕達のためにしてくれてるんだね 感謝しなきゃ」
「そうだね 早く僕も売ってよ 買いたい参考書あるから」
「まかして ゆうた君なら黙ってても指名あるから大丈夫」

ゆうた君はすぐに指名されて出て行った。

お客さん達の相手をしながらお酒を勧められるだけ呑んでいたら酔いが回ってきた。
(これは思ったより大変だぞ 断るわけにもいかないし)
勇気君は、1時間延長で店に帰ってきた。

「どうだった?」
「はい、喜んでくれました また指名するからと」
「そう よかった 頑張ったね つらくなかった?」
「案外気持ちよかったです 元気さんの舐めてなかったら驚いたかもしれないけど 二回も出してしまいました」

「そう 才能あるかもね」
「こんなにお金もらったんですけど いいんですか?」
「いいよ 君ががんばったんだから」
勇気君はすぐに泊まりのお客さんがついて出て行ってしまった。

今夜、だいたいのボーイは指名されていった ただ一人を残して

千鳥足で部屋に帰ると文ちゃんが布団に横になって本を読んでた。
三日間、まことは旅行で部屋には僕一人だと言うと喜んで泊まりに来た。
僕は倒れこみながら文ちゃんにキスをねだった。
文ちゃんの唇を確認すると僕は眠りに堕ちた。
服も脱がずに

朝、起きるとパンツとシャツだけになって文ちゃんの腕の中で目が覚めた。
文ちゃんが脱がしてくれたのだろう Gパンとトレーナーはきちんとたたんで置いてあった。

文ちゃんは、軽い寝息を立ててる。
僕は、早くキスしてほしくて文ちゃんの瞼を指で上げてみた。
もう起きてるはずなのに目を開けようとしない
口を真一文字に閉じて寝たふりしている。

僕は、面白くなり文ちゃんの鼻を摘んで閉じてやった。
しばらく耐えてる文ちゃん 耐えられなくなって
「プハーッ!」と口を開けて
「コラ!」と怒られた。

「今日は、部屋を探しに行く約束でしょ」
「まだ、不動産屋閉まってる 7時すぎだから もう少し寝なさい」
僕は、文ちゃんの手を股間に導いて「Hしないの?しないならいいよ 自分で出すから」
と背を向けて膨れた。
僕の顔を後ろから覗き込んで
「おい これ!」と体を揺さぶる。
「・・・。」
「誰もしないなんて言ってないだろ」
「いいの 無理しなくても」
「するよ いや させて下さい」と握り締めてくる。

僕が強いのはここまでで、いざHになるといつも気持ちよく泣かされてしまう。
早々に二人でシャワーを浴びてお尻の準備をして愛し合った。
愛し終わると二人はまた眠りに堕ちた。




二日目


もう、来ないかもしれないと思ってた勇気君が僕より早くドアの前に立ってた。
「こんばんわ」
「水商売は、何時でもおはようだよ」
「そうなんですか?おはようございます」
「いいけどね おはよう」

勇気君は散髪してきた。
精悍なスポーツ刈り。

開店準備をしながら
「その方が似合うよ かっこ良く見える」
勇気君は、頭をかきながら
「お客さんに言われたんです 散髪しなさい って 散髪代もくれて」
「お礼言った?」
「はい」

勇気君は、ニコニコしながら掃き掃除をしている。
「この仕事 辛くないの?」
「嫌ですよ ゲッ!!が出そうなほど でもお金と割り切ればこんないい仕事ないですよ やっぱりキスしたり舐めたりは嫌だけど してもらうのは気持ちいいから 」
「ふ〜ん」
(ノンケでも気持ちいいものは気持ちいいんだ 当たり前か)

開店して最初のドアが鳴いた。
「おはよ〜」
「なんだ 太郎君か まことはいないよ ママさんと旅行に行ったから」
「知ってるよ 元気のママさんぶりを見に来たの」
「暇人だな〜 お店はいいのかい?」

「ジン君がいるからいいの それよりこの前うちで飲んだときの写真できたから持って来たんだよ 見たい?」
「見たい 見たい!」

太郎君は、バックから数枚の写真を出して見せてくれた。
6人で笑いながら写ってるのや3人とかいろいろ
共通しているのは、まことが僕を見つめていること

最後の1枚を見て「あっ!」と声を上げてしまった。
(また、やってしまった)
その1枚は、僕とまことが全裸で抱き合っていた。

「僕 脱いだの・・。」
「脱いだよ しっかりと」
「文ちゃんなにか言ってた?」
「うん 「こら!」とパンツ履かそうとしてた」
「軽蔑してなかった?」

「元気、文ちゃんの股の間に裸で座って笑ってたよ 元気のを文ちゃん後ろから必死に隠そうとしてた 指の間から見えてたけどね」
「そう・・・・。」
「文ちゃん、なにも言ってなかったの?」
「うん 文ちゃんやさしいから」

「落ち込むなよ」
「落ち込むよ」

太郎君は、写真を僕に残して帰って行った。
その中でお気に入りはかず君とまことと3人で笑いながら写ってる写真。
もちろんちゃんと服を着ている。

今日は、夕方から降り出した雨のせいもあってほとんどのボーイが売れ残っていた。
それでも予約のあった子、人気のある子はちゃんと仕事にありつけた。





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