奄美いろいろ…

                                             奄美いろいろ

  奄美ってどんな所

 奄美大島、鹿児島市から約380km南の海上にある島です。
大きさとしては沖縄本島・佐渡島に続いて3番目に大きい島です。
 人口は約7万5千人。笠利町、龍郷町、名瀬市、大和村、宇検村、住用村、瀬戸内町と1市3町3村から成り立っています。特に瀬戸内町は加計呂麻島・請
島・与路島と4島にまたがっていることが特徴でしょう。
 気候は年平均気温約21℃と温暖で亜熱帯の気候を示します。冬でも10℃を切る日は数えるほどです。動植物に関しても亜熱帯の生態が見られます。日本の動植物は、奄美大島のすぐ北にあるトカラ列島を境に生態系が亜熱帯に変わるとされています。また、奄美大島特有の動植物もかなり見られます。
また海に関しては珊瑚礁に囲まれ、リーフが形成されていること、南方は高い山に囲まれリアス式海岸で複雑に入り組んだ海岸線が見られます。
 残念なことはやはり開発によって、あるいは気候の変化等からかなりの生物が絶滅レッドゾーンに指定されてしまっていることでしょう。
人柄としては、温かで気さくな人が多いようです。やはり温暖で開放的な気候が育んだ物があると思われます。












 奄美の素晴らしさ

 市町村それぞれの良さがあり、自然や名所があり、郷土料理や食材があります。でもそれだけでお伝え出来ない物がたくさんあります。特に島固有の動植物。島の自然を守っていくためにも、その美しさを知ってもらうためにも必要なページ。それが「奄美いろいろ」
動植物に限らず、「おっ」と思った物、いろいろな奄美を紹介していきます


 ルリカケス

 奄美大島と徳之島のみに生息するカラス科の鳥で大正10年に天然記念物に指定された。全長約38cm、頭部、翼、尾が瑠璃色で背と腹が赤栗色。羽が綺麗で飾りとして使用するため、乱獲され個数が激変、現在は徳之島では生息してないと思われる。「カケス」とはカラスのことで瑠璃色のカラスという意味でこの名前が付く。絶滅危惧種。
 威嚇するときに鳴く「ぎゃーぎゃー」という声はよく知られる。鹿児島県の県鳥に指定されている。今年(2004年)台風などで餌が少ないため、大和村名音などでは20羽近くの大群でルリカケスが畑を荒らすなどの被害も出ている。保護されたことによって、警戒心がなくなってしまったのか…。
ちょっとそれるが、昔好きだった歌に「♪〜枝にはルリカケス」とあったのだけれど、舞台は奄美ではなかった。なぜ???
(注:左から2枚目まで写真撮影、友人Y女史)

  アサギマダラ

マダラ科の蝶で、トカラ列島以南に生息。特に絶滅危惧種などには指定されていない。
春に北上し、冬に南下し、かなりの距離を飛んでいく。奄美大島でマーキングされたものが東北で見られたケースも!!冬などは集団で越冬する。
奄美大島では、アサギマダラ、トカラ列島以南に生息するリュウキュウアサギマダラなどが見られる。
写真はアサギマダラ。

  タンカン

 台湾原産のポンカンとオレンジが自然交配してできた亜熱帯柑橘類。中国広東省原産。1月2月が旬。
おもに鹿児島県と沖縄県で栽培されている。鹿児島では屋久島タンカン・奄美タンカンが有名。屋久島タンカンに比べると奄美タンカンの方が皮が薄く柔らかい。味も少し濃いめ。南方に行くほど味は濃くなる傾向といえる。
 L玉で直径9cmくらい。酸味が少なく甘味が強い。中の白い薄皮ごと食べられるので子供にも食べやすい柑橘類。
2005年冬の収穫量は、裏作であることとイノシシ・鳥の被害さらに前年(2004年)に10個の台風が接近したため落実傷果が多くかなり落ち込んだ。
(写真提供/名瀬市知名瀬重田農芸

  緋寒桜

 奄美や沖縄で桜と言えばこれ「緋寒桜」です。バラ科植物です。
 桜は、寒さで休眠し暖かくなると休眠から醒めつぼみがふくらんで花を咲かせます。これを休眠打破と言います。
どの桜でもそれは同じなのですが、桜によって休眠するときの気温醒めるときの気温がちがいます。
緋寒桜は比較的休眠する温度が高いため、南国でも咲くのです。桜前線の基準になるソメイヨシノは休眠するときの温度が低いため、奄美では咲くことができません。鹿児島県内でも種子島が南限となり、冬そこまで寒くならない鹿児島では休眠がしっかりしないために福岡よりも開花が遅れます。これは寒い方がしっかり休眠するので暖かくなり始めたらすぐに休眠打破が起こるためです。これと同じで緋寒桜も高地や北の方つまり寒い方から咲いていきます。 


 また桜は春というイメージが強いですが、桜にも早春に咲く物、晩春に咲く物といろいろ種類があり、とくに緋寒桜は早春に咲く桜なので冬の後半に咲きます。「沖縄や奄美では桜が咲いたよ」と言われるとやはり暖かくてもう春なのねと思われがちですが。本土でも2月末から3月にかけて緋寒桜は咲きます。2月に咲くので有名な河津桜も緋寒桜と八重桜の交配した物だったりします。
 緋寒桜の特徴は、ソメイヨシノより濃いピンクであると言うこと、花びらが散るのではなく花ごとポトリとちること、花が下を向いて咲くことなどがあります。