川辺 美和(TOSS福岡・福岡女教師ネットサークル「翔び梅」)
子どもを母乳で育て、職場復帰するとき、母乳はどうやったら止まるのか。
また、乳腺炎などのトラブルを起こさずに止めるにはどうすればいいのか。
母乳外来に通って断乳したプログラムを、許可を得て紹介します。
(注意) 但し、母乳外来を併設している病院などで、母乳専門の助産婦さんに直接指導・ケアしてもらう
ことを強くお勧めします。
1 断乳予定日の決め方と要点
(1)できれば1歳になっていること。
子どもが独り歩きできるようになり、ほぼ大人と同じ物を食べられるようになった頃が適当です。食べる量は少なくて構いません。断乳したら、食べるようになります。できれば1年間は、母乳をあげて欲しいです。
(2) 真夏・真冬は避け、少々早めるか遅らせるかする方が無難です。
夏季は食欲低下および偏食になりやすく、冬季は風邪をひきやすくなります。嘔吐・下痢・発熱などの症状が現れると、食事摂取が困難となるので、母乳があると助かります。
(3)子どもの体調が良く、母親の都合の良い日を断乳予定日とします。
職場復帰の予定があるので、最終的には母親の都合の良い日とします。特に母乳の出が良い人は、断乳開始から3日間は、仕事にならないと思いましょう。最終的に母乳が止まるまでは1ヶ月かかります。
2 断乳までの準備
(1)断乳1ヶ月前、子供と一緒にカレンダーの断乳予定日に赤丸をつける。
「○○ちゃんはもう大きくなったから、この日でおっぱいバイバイしようね。」と語りかけながら、子どもと一緒にカレンダーに赤丸をつける。子どもにとっては悲しいことなので、しつこく言わない。
(2)断乳1週間前から、毎日夜、カレンダーに赤で×印をつけていく。
予定日を指さし、 「この日でおっぱいバイバイしようね。」と語りかけながら、毎晩子どもと一緒にカレンダーの日にちを×で消す。これも、1回きりで、しつこくは言わない。断乳当日までは、意識してたっぷりとお乳を与える。子どもが満足して、諦めやすくなります。
3 断乳当日
(1)断乳当日、朝までたっぷりお乳を飲ませる。
オッパイは断乳日の朝まで飲ませます。その朝、時間をかけて充分飲ませ「今日で、オッパイ、ナイナイね」「これで、オッパイ、バイバイね」など、よく言い聞かせて、ピタリと止めます。欲しがっても、決して一滴も与えないで下さい。くり返し、言い聞かせます。
(2)日中は、子どもが疲れるまでたっぷり遊んであげる。
精神的に満足させるのと同時に、一番オッパイを欲しがる夜寝る前に、泣き続けずに眠ってしまいます。
(3)飲ませたあと、丁寧に残乳をしぼり、断乳帯を冷湿布を併用する。
「断乳帯(商品名:マム・フィッティ)」とは、きつめのスポーツ・ブラのようなもの。さらしで胸をきつく巻いて固定しても良い。断乳時に胸を圧迫していると、張りが少なくなり、苦痛が和らぐ。しかも、断乳後、小さくなる胸が必要以上にたれない。
「冷湿布」は、保冷剤をガーゼでくるんだもの。しこりができやすい脇と乳房の下にあてるとよい。
(4)この日のみ、入浴禁止。
体が温まると、母乳が多く作り出されます。
4 断乳プログラム
| 第 1日 | 月 日( ) | この日の朝、充分飲ませよく言い聞かせて、ピタリと止めます。 |
| 第 2日 第 3日 第 4日 第 5日 |
月 日( ) 〜 月 日( ) |
4日間、1日1回のすっきりしぼりを行います。それ以外で苦痛があれば、圧抜き程度の搾乳をします。(圧抜き程度:1日に3〜4回/1回にお猪口一杯分程度)張りが強い場合は、入浴を控え、体を清拭するだけにする。 |
| 第 6日 | 月 日( ) | 1日1回のすっきりしぼりをして下さい。 1週間あけます。(苦痛でない限り、搾乳はしません。) |
| 第13日 | 月 日( ) | すっきりしぼりをして下さい(量は少なくても良い)。2週間あけます。 |
| 第27日 | 月 日( ) | おめでとうございます。断乳プログラム終了です。 残乳をしっかり搾りきって下さい。 できれば、この日だけは母乳外来を併設している病院で、プロの手で絞り出してもらって下さい。 |
乳頭部を刺激しないように絞ることが大切です。
(1)両手で、、乳房をオニギリを握るようにかかえ、静かに圧迫します。