東京優良物件

 

● 2002年10月 吉祥寺編
 吉祥寺は若者の街です。洋服や雑貨など、お洒落で魅力的なアイテムを手軽に買えるのがこの街の魅力。以前、テレビ番組で吉祥寺の特集があったそうですが、そのとき「ブランド物のバックを持って歩いている女の子が異様に少ない。」と紹介されていたとの事で、なるほどと納得しました。同じく「若者の街」渋谷と比べ、吉祥寺にはトイレットペーパー買ったその足で冬物コートを買うような、そんな気楽さがあります。
 今回はそんな吉祥寺の生活に根ざした部分、「おつかいするならここ寄って」編をお届けしたいと思います。いやもう、本当に主婦魂炸裂っすよ。

 さてさて、紹介する前にご案内。今回は吉祥寺の商店街をぐるぐると回るので地図が必要です。こちら
KICHIJOJI*INFOさんなどを参考にして下さい。では、地図を片手に出発です。

 先ず最初に向うのは、吉祥寺駅中央口を出てPARCO横の道。右角が家具屋さん、左角が高級チョコレートで有名なGodivaのお店の間を入ってゆくと、中は吉祥寺最大の商店街サンロードです。本当は中央口出てすぐ目の前がサンロードの入り口となっているのですが、目的地にはここから入るのが一番近道。車の入ってこない狭いアーケードの中、歩いてすぐ左側に横道があるのでそちらを眺めてみると見えるのが、輸入食料品屋のカルディ
 
  なんだかお店の看板にはコーヒー・ファームと書いてあるし、お店に入れば必ずお姉さんが試飲用の
コーヒー配っているし、カルディオリジナルのブレンドコーヒーも売っているしで元々はコーヒー豆屋で始まったと思われるのですが、今では輸入食品がお安く手に入るお店として有名です。
 我が家は夫婦とも純和製の人間ですが、冷蔵庫の中には黒と緑のオリーブを欠かさず、バジリコソースやアンチョビソースも常備しているのはこのカルディさんのお陰。やはり外国の食材は見た目も可愛らしかったりこちらのやる気をそそるようなセンスもあって、新しい味に挑戦したくなるんですよね。興味本位で買っても単価が安いのでそんなにお財布にも響かないし、自分のもったいない精神が渦巻くので使いきろうと努力するので料理のレパートリーもちょっとは広がります。
 お店に置いてある商品数もなかなかのものなのでついついここで興奮してしまい、1リットルサイズのトマトソース(198円)とか、ペットボトルで多少は軽いオリーブオイルなんかを買ってしまったりするんですけど、道のりはまだまだ長い。それていた横道からまたアーケード内に戻り、突き当たりの本道まで行きましょう。
 
 大して距離もない道を歩いて、本道に突き当たるのはあっという間。そこで左に曲がると見えてくるのが、地元のお客さんに受けの良い、ロヂャース。一見、どこの商店街にもあるような、高度成長期にはきっと御洒落だったに違いない今となっては中高年向け洋品店と思えます。いや、最初私はそう思って素通りしていたんですけど、吉祥寺のおつかいに関しては先輩各の友達に、「かんなちゃん、それは甘い考えだわ!」と言われ入ったところ、なんとここは小さなデパート(?)。1階が洋品店で、地下が金物等の雑貨屋さん。2階が食料品と家電屋さんになっていて、もうとにかく商品とお客さんでごった返しているお店です。
 ほら、あの、冬の寒い日に日向に置いてあるちょっと大きめの石をひっくり返してみると、裏側にびっしりダンゴ虫が張り付いていてびびった記億は無いでしょうか。只の洋品店と思いきや、店の中はあんなに幅広い商品とお客さん、というギャップがね、なんか似ているな〜といつも思うんですけど、これってあんまり綺麗なものの例えではないですね。でも、本当にそんな感じなんです。これは是非、一度訪れていただければ分かってもらえるのでは、と。

 ロヂャースまで行ってしまうと、もうアーケードも端のほう。本当は大きくて長い商店街なので他にも紹介しどころは沢山あるのですが、今回はひとまず外に出てしまいましょう。吉祥寺内のお勧め商店はアーケードの中だけではございません。
 ロヂャースを背に右手に向かって外に出ると、そこは東急大通り。信号を渡ると、その名のとおり東急デパートが目の前に建っています。が、とりあえず今は無視して大通りを左に向かって歩きましょう。ガード下手前の銀行の横を入っていくと、程なくして見えるのは材木屋さん。その周りとのギャップに和み空間が生まれます。

  
 周りがいかにもな商業地帯なのにも関わらず、時々ぽこっとこういう趣の在る風景が現れて、なおかつ違和感なく共存しているのが吉祥寺のいいところなんですよね。ここの材木屋さんの生活臭溢れる建物と樹が大好きです。

 
 さらにずんずんと道を進んでいっても、なかなかに良いお店は続きます。例えば高知県が県の特産品を広くアピールするために出店した高知屋さん。四万十川の川海苔で作った青海苔とか、柚子ポン酢とか、いかにも高知ならではのラインナップがいい感じ。この高知屋さんの斜め前にも他県のアンテナショップがあったりして、お手軽に各地の特選品が買えちゃいます。

 このままさらに三鷹に向かって奥に突き進んでいくのもまあそれはそれで面白いのですが、商店街も次第にまばらになりますし、ここいらで一旦戻りましょう。

 先ほどの材木屋さんまで戻り、頭上のマネキン人形の看板が目印の家電屋さんの手前の道を左に折れると現れるのが、こちらも輸入食材屋のカーニバル。先に紹介をしたカルディとどこが違うかというと、こちらのほうはデリカテッセン、お惣菜も売っているというところ。結構美味しいんですよ、ここの洋モノお惣菜。お昼時には組み合わせが選べるランチパックも販売しているので、天気の良い日はここでお弁当買って井の頭公園で食べるのも良いですよね。
 あと、輸入の台所用品なんかも充実しているので、見ているだけでも飽きません。店内が狭くていつも人でごった返していますが、負けずに入ってみてください。

 さて、ここまで来ると、かなり買い物袋の中は本日の収穫品でぱんぱんになっているはず。ここで紹介していないお店も通りすがりにのぞいたりして、もう満足しているかも知れませんが、ここで終わらせてはいけません。今回のメインイベントはここから。カーニバルの道を東急デパ-トに向かって歩いていくと見えてくるのは大鵬市場。 
  吉祥寺でお買い物といって、ここを紹介しない奴はもぐりだと言われるほどの有名店。とにかく食材が安いんです。元は八百屋だったような感じで野菜も安いのですが、正直言って品はあんまりよろしく無かったりします。いわゆるB級品。でも野菜は鮮度が落ちていてもその日に使い切ったりすればいいので、こういうのは購入者の選択次第。そこら辺は各自の判断に任せるとして、やはりここでのお勧めは、レトルトなどの保存食品や調味料類ですよ。
 チューブ型カレーうどんの素が100円とか、ストリングチーズ激辛味が2つで100円とか、ちょっと商品開発が奇抜でイマイチ売れないまま廃盤決定になってしまったような食材が、投売り状態で積まれています。もちろんこれらの品だって、スーパーに行けばそれなりの値段で売っているものばかり。普段だったらわざわざ購入なんてしないで自分で作ってしまう調味料だの味付けだのも、ここでだったら買って試してみるということも出来ちゃいます。ビバ、大鵬市場!思わぬお買い得品とか掘り出し物も良く見つかるので、ここは本当に要チェックです。
 
 力の限り、持てる限りに買い物をしているうち、気が付けば日も暮れてきました。保存品や調味料などを買って充実感はあるのですが、振り返ってみると生鮮食品はほとんど無いことに気が付くはずです。すでに両手に抱えきれないほどの荷物があって、買い物疲れも起こしている。これから今日の夕飯を考えるのはちょっと大変ですよね。

 最後にご紹介するのは、そんなときの取っておき、魚寅です。
 ここは名前の通りの魚屋さん。大鵬市場からさらに東急デパートの並ぶ大正通りに出て、吉祥寺を巡回している小さなバス、ムーバスに轢かれそうになりつつ奥に向かって進んでいきます。駅とは反対の寂しい方向に進んでいくので心理的にも遠く感じますが、大丈夫。魚を焼く匂いと煙ですぐに分かります。
 そう。ここは自分のところで仕入れた魚を店先に設置した炭火で焼いて売っている魚屋さん。毎回3、4種類ほどの魚が並び、一切れもしくは一匹が300円から500円くらい。おばちゃんに本日の魚の名前を教えてもらいつつ購入します。
 ここの魚は旬を取り揃えているので脂が乗っていて、それを炭火で焼いているので美味しさは保証済み。店のおじちゃんとおばちゃんの朴訥さも加わって、なんだかほっとするお店です。
  
 
 今日の夕飯のおかずも買ったことだし、そろそろ帰りましょうか。

 こんな感じの、ちょっと生活臭漂う吉祥寺。いかがでしたでしょうか。
 みなさまも一度おつかいしてみてくださいませ。