東京海外旅行
 東京海外旅行の二回目は、中近東編。
 今回この企画は「貂主の国」の蒸しパンさん協力の元、2001年3月17日に“公開東京散歩”(別名オフ会)として行われました。(^^)ここではその時に撮った画像で、東京都内にある中近東チックな場所を辿ってみたいと思います。
先ずはJR中央線「武蔵境」よりバスで15分の「中近東文化センター」へ。中近東の歴史に関する展示物があるいわば資料館といったところ。やはり旅の途中で現地の美術館に寄るのは基本です。雰囲気作りの意味でもここは押さえておきましょう。
 中近東の歴史的文化を専門的に研究する場というコンセプトに基づいて作られた場所ですので、美術館としての規模は決して大きくは無いのですが、その分中身は充実しています。去年、2000年にNHK主催の4大文明展(インダス・バビロニア・メソポタミア・黄河)というのを見に行ったのですが、正直ここの中近東分化センターのほうが良いもの展示していたのでは?と思っていました。

 あと、ここは建物の雰囲気も良い感じなんですよね。受付に置いてある水パイプのミニチュアは販売品なんですが、ずらりと並んだ光景が綺麗なので、つい買わずに眺めるだけで終わってしまう私。

 



さて、さくっと歴史的遺物を眺めた後は、吉祥寺駅から井の頭線に乗り換えて下北沢まで行きましょう。ここでインド料理屋「ヒラモン」さんでお昼ご飯。中近東でなぜインド・・・?いえ、実はイスラム教にのっとった料理を出してくれるレストランガイドを頼りに決めただけなんですけど、実際に行ってみてその味の良さに大満足。(^^)\でも、初めてエレベーター横に備えてある看板見たときには、一瞬退いてしまいましたが。「インド」って、あんた。(笑)

  ところでこのイスラム教にのっとった料理ってなんでしょう?
 イスラム教では「アッラーの御名が唱えられなかったものを食べてはならない。それは誠に不義な行いである。(クルアーン6:121)」という教えがあるらしく、教義によって食べても良いものをハラール、食べてはいけないものをハラームと呼んで区別しています。で、何が実際にハラールで、何がハラームなんだかというと、これが無茶苦茶難しい。簡単にリストアップしてみると、

・ビーフ、チキンは、定められたと殺法によらないのでハラーム(×)。
・調理の際にラードなどの獣脂を使用しているのもハラーム(×)。
・ゼラチンも動物から取れるのでハラーム(×)。(ってことは寒天は植物から採っているのでハラール(○)なんですね。) etc.

 ・・・そりゃ確かにレストランガイド必要だわ。外食にこれだけ気を使わなければならないというのも大変な話しです。「ヒラモン」の店長(?)はユル・ブリナー似の苦みばしった良い男で、「え、食べて良いのがハラームだっけ?」「違うよ。ハラールのほう!」「ム?ル?」「レ?」とどんどん訳分から無くなる私達に、「ハラールが大丈夫。ハラームが駄目なほう。でも、信者で無い人達は気にしなくて良いから、僕も信者で無い人達にはそんなの気にしないで作っているよ。」とおっしゃってました。さすがだ。


 今回、武蔵境から電車を乗り換え、なぜこの下北沢にわざわざランチを食べに行ったかというとそれなりに理由があります。ここから歩いて日本のイスラム教会の総本山「東京ジャーミー」「イスラミックセンター」へ行けるんですよ。

 

(ところでその下北沢からイスラミックセンターへ行く途中にあるレストラン。←このシンボルマークが妙に気になるんですけど、お味もどんなものでしょう?ああ、気になる〜。)

 ジャーミーとはトルコ語でモスクのこと。トルコの方たちが東京でイスラム教の礼拝をするために作られた教会なのですが、もちろん日本人も参加できます。私達のようなイスラム教の非信者でも見学が出来、なおかつ10名以上の団体さんの場合、信者の方が教会の説明及び案内をしてくださるそうです。とっても親切。
 実は私、この教会に行くまで多少の不安はあったんです。宗教団体の場所に行くのって、なんか本能的に怖いというか、身構えてしまうというか。しかし、怪しいアンケートを取ることも監禁されることもなく、信者のトルコ人の男性からは詳しい説明を聞くことが出来たり、コーランの暗誦の貴重な光景を見せてもらったりと、至れり尽せりなもてなしを受けてしまいました。

 教会内なんですが、西洋ナイズされた私の想像を超えた、イスラム世界の美と宗教の世界。寒い日はほのかに暖かい床暖房にお香の匂いが漂って、なんだか巨大なリラクゼーションルームにいるようです。さすが礼拝堂だけになにか静寂の中にもピンと張りつめた緊張感のようなものも漂って、それがまた心地良いんですよね。




(ちなみになんですが、おトイレもトルコ式だったので、一見の価値ありですよ!)途中、ちょっと勘違いなカップルがデートの途中で入ってきてしまうくらいオープンな場所となっていますので、ぜひ一度は行ってみてはいかがでしょうか。もちろん、女性は教義にのっとってスカーフなどで肌を人目にさらさないなど、心遣いはお忘れなく。(教会の入り口でもスカーフとスカートは貸し出されています。これまた親切。)


 なんだかんだでここまでのスケジュールをこなすうちに、もう夕方。夕飯は同じくハラールレストランガイドより、赤坂のアセナに決定!
 が、ここでなんと事件発生。この“公開東京散歩”を決行した01年の3月の時点では「アセナ」という名のトルコ料理店ですが、8月になってオーナーが替わってしまい、店の名前も変更してしまいました。トルコ語で「乾杯」を意味する言葉「シェレフェ」です。
 実は私、この名前すっかり忘れておりまして、人様に教えていただきました。この場を借りてお礼など。雪豹さん、どうもありがとうございます。(^^)
 さらに告白すると、上に出ていたインド料理屋の「ヒラモン」さんは
「ヒランヤ」と思いきり勘違いしていました。この場を借りてお礼します。j.oさん、気付かせてくれてありがとう。m(_ _)mそれにしても、私・・・。

  さて、話し戻して「シェレフェ」。
 いきなりオーナーが替わってしまったので、8月にお店に行ったときには結構どきどきモノだったのですが、新オーナーさんもいい方で、楽しいひとときを過ごすことが出来ました。団体で予約をすれば、トルコが本場のベリーダンスをショーチャージ無しで追加することが出来ますので、ぜひとも鑑賞してみてください。やはりライブは楽しいです。また、前オーナーのときは毎週金曜日はショーチャージ無しでベリーダンスをやっておりました。多分このシステムは変わっていないと思うので、小人数で訪れる際には金曜日がねらい目。このほか煙草代1500円ほどで水パイプを使ったトルコ式喫煙も楽しめます。私が体験したのは薔薇の香りの煙草でしたが、一般的な喫煙と違って燻製された薔薇の煙を体内に入れる、アロマテラピーの一環のような喫煙で面白い体験でした。

 とまあ、意外にも深く楽しめる東京都内中近東の旅、お勧めですので皆様是非体験なさってくださいね。


画像データ協力
謎のレストラン「ムジロー」→さりおさんきらら工房
旧アセナでの熱い夜    →ブルート@トルコ3兄弟の真中