カイト嬢ちゃんの密やかな愉しみ・・・出演 カイト、うぶみ
 夜、仕事の疲れを抱えながら帰宅をすると、迎えてくれるのは猫助さん達。うぶみは足音をすばやく聞きつけるらしく、扉の前に立ち、カギを探しているときからドア越しに鳴いて呼びかけてくれます。まあその呼びかけも、「かんなちゃ〜ん!寂しかったよ〜!お帰りー。お帰りー。」とか言う可愛らしいものなんかではなく、「飯が帰ってきたんだなーっ!メシー!!メシー!!」なのは猫語を話せなくても十分分かるんですが。
 ひなたは大抵そんなうぶみにくっついて、隣でうねうねとしなをつくっています。さすがエロ姫様。で、目が合うと、玄関マットの上にばたりと倒れこみ、「うにゃん?」と一言。
 誘っているのか?誘っているんだな?よし、そうか!
 で、つい荷物を放り出して、中年オヤジがキャバ嬢にするがごとく(←お下品)ぐりぐりと二匹を撫で繰り回してしまうのがいつのもパターンという訳です。


 あれ?そころでその間、カイちゃんは・・・?

 しばらくこうして玄関で二匹を相手にしてから、電気を点けつつ家の奥へと入ってゆくと、ゆっくりとこちらに向かってやってくるのがカイトお嬢さん。その動きは緩慢で、目をしばたたかせているところから、私が帰ってきたのにも気が付かず、しばらくは寝入ったままだったのは明らかです。いつも思うんだけどさー、お迎えくらいしてくれたって良いじゃんよ、カイちゃん〜。
 カイちゃんはマイペースな性格なので、人に気を使うということは致しません。だからお迎えサービスなんてモノは考え付きもしない模様。他の二匹がいなくなり、玄関から私の声が聞こえてきて、初めて「あ〜、なんかやっているみたいだから行ってやるか。」くらいの感覚で現れます。まあそれでも一応は尻尾立ててこちらにやって来るんで、それなりに歓迎されているようなんですが・・・。(注:猫は期待しているとき等、気分が高揚してくると尻尾を立てます。ちなみに尻尾を振っているときは、あんまり機嫌がよろしくない時。あと迷っている時等。ここが犬と違う点です。)

 で、カイト嬢ちゃん現れてくれるのは良いんですけど、その前にちょっと待った。この家の散らかり様は・・・?
 @台所マットがくしゃくしゃ。
 Aなぜか引き出しに入れたはずのお数珠が引きずり出されている。
 Bほかほかカーペットが中途半端にまくれ上がり、トンネル状に浮き上がっている。
 犯人ならぬ犯猫は、このサビ柄のお嬢さん。ほぼ毎日この状態。たまにこれにオプションとしてうぶみさんの毛玉吐いたのとかが巻き散らかされていたりします。相手は生き物だしね、ぬいぐるみとは違うのでじっとはしていないし、生理現象があるので仕方ない。しかし、台所マット相手に戦うのはいいとして、何故お数珠。光物に弱いのか?
 キラキラ光る珠に紫色のふさふさが付いている、というのがたまらなく猫心を誘うようで、仕舞っても仕舞っても、カイト嬢ちゃんは器用に引出しを開けてお数珠を咥えて持ち出してしまいます。ただし、お数珠のキラキラふさふさに猫心を奪われているのはカイちゃんのみ。うぶみ、ひなたペアは興味が無いご様子です。こんなところにも好みとか個性は出ているぞ、ってことで。

 さて、Bのカーペットですが、これこそがカイちゃんの性癖大爆発の部分です。なぜにあのカーペットはトンネル状にいつも浮き上がっているのか?その答えのヒントとなる写真がこれ。一見、ただのうぶみさんの後姿。だけどこのポーズ、よく見てください。カーペットの部分が盛り上がっているのが分かるでしょうか。この写真を正面から見ると、うぶみさんお得意のあのポーズ、「爪」になります。
 バーのカウンターで水割り片手にモニター見つめ、セルフエコーを聞かせながらカラオケ歌う、あの姿ですね。いやでも、盛り上がったカーペットに寄りかかるには、その盛り上がる部分にそれなりの詰め物が入っていなくてはいけないはず。
 さあ、ここで勘の良い方なら分かったでしょう。うぶみさん、退場〜。

 箱モノだけでは飽き足らず、今年の冬から春にかけてのカイちゃんお気に入りは、このカーペットにはさまれることでした。もちろん最初は猫の必需品、炬燵で
にゃんにゃんまるまる(略してにゃんまる)を実行していたのですが、より密着度、圧迫度の高いこちらの簀巻きタイプの方がいたくお気に召したようで。そしてさらに、ただ自らが簀巻きになるだけよりも、先ほどのようにうぶみさんに圧し掛かられ、肘当てとしてぐりぐりされた方が、よりカイトの幸せ感が上がるようです。

 ヒトにも色んな人がいて、それぞれに好みとか癖とかは有る訳ですし、まあそれぞれの個性は猫でも人でも尊重した方が良いと私は思っているんですけど、でもカイちゃんの個性ってはっきりして分かりやすいよな〜。
 私の中で我が家の猫を人間のタイプで例えると、うぶみはオヤジ。ひなたは不思議ちゃん(天然)。カイトは個性派となっています。