東京鍼の会(日本鍼灸研究会関東部局)主催
古典鍼灸基礎講座
〈2009年度
古典鍼灸基礎講座〉 開講中
2009年度の古典鍼灸基礎講座が開講しました。
本講座は、井上恵理・井上雅文系統の経絡治療を継承する
立場から、古典的な鍼灸施術の基本の修得、古医書読解法の修得の講習を行います。技術講習は撚鍼と点灸、診法講習は経絡治療に基づく脈診と問診を主体とし、古医書についての講義は、文献の概要と読解法につき、基本から専門的内容に及ぶ解説を行います。
●講師:篠原孝市・上田善信ほか日本鍼灸研究会講師
●期間:2009年4月〜10月
毎月第3日曜10時〜17時
●6月の会場:
目黒区勤労福祉会館(目黒区目黒2-4-36 目黒区民センター内)
第2集会室
会場は月により変更になることがあります。ご注意ください。
◆受講についての問い合わせ先:045(983)5266[上田] またはtokyoharinokai@yahoo.co.jpまで
【本講座の趣旨】
鍼灸は古くから様々な工夫と試行錯誤を積み重ねて、現在に伝わってきているものです。したがって、伝統的な方法は、今もなお、最も豊かな可能性を持っているということができます。
しかし、実際に伝統的な方法を本格的に学ぼうと望んでも、どこに行けば学べるのかわからなかったり、難しいという先入観から敬遠してしまい、結局、雑多な見聞で身につけた経験的施術に閉じこもっていく、というのが現状ではないでしょうか。
また、伝統的な鍼灸を学ぶには、現行の治療方法の修得とあわせて、近世までの日中の古典文献に通じることが必要となるのですが、現在の教育機関や様々な講習会は、そうした内容を学ぶようにはできていません。
本講座は、そうした事柄全般につき、基礎からの指導を行うものであり、伝統的鍼灸を臨床と文献の両面から学ぶための最適の内容を用意してあります。
【本講座で学ぶ内容】
●本講座では、井上恵理系経絡治療の基本の習得、古典文献の読解法の修得、の二つを柱としています。
◆井上系経絡治療の基本の習得では、施術の技術は撚鍼と点灸、診法は脈診と問診が中心となります。これらは基本的に,わが国の伝統医学である経絡治療に基づくものです。
撚鍼とは、鍼管などの道具を使用せず、左右の手指だけによって刺鍼する古来からの刺鍼方法で、気を調えるためのもっとも合理的なやりかたです。具体的には一寸三分の一番鍼による浅刺の修得をめざします。
施灸技術は灸法の基本であり、技術上達は灸法の修得と一体不可分と言っても過言ではないものです。本講座では灸法技術上達のために糸状灸の修得をめざします。近年の教育システムの改正により、鍼灸の基本技術の低下が指摘されて久しくなりますが、本講座の技術指導により、その点の解決をめざしたいと思います。
なお撚鍼と点灸以外にも、日常臨床において必須である特殊鍼法(皮内鍼、磁気鍼、皮膚鍼、灸頭鍼、長鍼)、あるいは温灸の一種である知熱灸についても併せて指導します。
脈診は伝統的な中国医学の中心をなす診法であり、これを学ばなければ中国医学としての鍼灸を実践することは不可能といっても良いでしょう。ただ適当なテキストも無く、また脈診というものの性格上、これを独学で学ぶことは実際には大変な困難を伴います。本講座では、修得が難しいとされる脈診について、個々人が実際に行うことができるように、細かな指導を行います。具体的には比較脈診(六部定位脈診)と脈状診(人迎気口診)の二つの脈法が学習の対象となります。
病證学は中国医学的な病の見方であり、問診に通じるためには、先ずこれを学ぶ必要があります。病證学は、前述の脈診とともに、中国医学的な診法の基礎となっており、その修得は急務を要します。本講座で行うものはその概要であり、本格的な学習の基礎形成をめざすものです。
◆文献についての講義では、知っておかなくてはならない文献の概要、ならびにその読解法について、基本的な説明を行います。具体的には、次のような内容の講義を行います。
@古医書の種類や内容
A古漢語で書かれた文献を読むために必要な工具書(辞典類)の紹介
B古漢語の初歩的読解法(句読、校勘)
C古漢語の専門的な解読法(訓詁、音韻、語法、修辞)の基礎学習
東京鍼の会 〒169-0074 東京都新宿区北新宿1−3−17−401 篠原方