EB-0 1968

ギブソンの困ったところの一つに、同じ名称を異なったモデルにつける点があります。有名なところでは、1961年にモデルチェンジした「レス・ポール」がありますが、形はSGそのものです。後にSGと改称されます。まートヨタ車でカローラと言われて思い浮かべる形がみんなバラバラみたいなもんですか。
ギブソンのエレクトリックベースも実にややこしい。SGがSolid Guitarの頭文字であるように、Electric Bassの頭文字を取ってEBとし、末尾の番号で機種を表すようにしてあるのが1970年代まで続きます。
最初のEBはEB-1で1952年から生産されます。これはソリッドボディのバイオリンシェイプ。次が1958年から製造されたEB-2でボディは335のような形でセミアコースティック構造。ところが同時期に出たソリッドボディのベースはEB-0と、数字が減ってしまったのです。これはレス・ポールjrのダブルカッタウェイバージョンと同じボディシェイプでしたが、同じ名前のまま1961年にSGシェイプに変更になります。
EB-0の2ピックアップバージョンがEB-3ですが、EB-2の2ピックアップバージョンはEB-4とならずEB-2D(ダブルのD)、なぜかEB-1は欠番扱いでしたが、1970年から少しだけ復活します(形はバイオリンシェイプのまま)。

6弦ベースのEB-6は335タイプのボディとSGシェイプ両方とも同じ名前です。

(あーややこしい)

さて、写真のベースですが、EB-0の第二世代にあたるSGシェイプです。
ピックアップは1個だけで、ハムバッキング構造です。
ショートスケールですので、弦はゆるく張ることになります。このため弦を強くはじくと大きく弦が振れます。大出力のハムバッキングピックアップがそれを拾ってアンプに送るので、すぐオーバードライブによる歪が発生します。それを積極的に活用したのがジャック・ブルースです。

ちなみに型番の末尾にFがつくモデルがありますが、これはファズという当時の歪系エフェクター内蔵のモデルで、最初から歪むように作られています。エレクトリックベースと言えばフェンダーという状況の中、特徴を出そうとしていると思われます。

また末尾Lのモデルはロングスケールです。

ブリッジは弦ごとの調整ができないものがついていますが、シャーラーのものに交換しました。しかしショートスケールなので押さえ方の強弱ですぐ音程が変わってしまうため、厳密な調整はあまり意味なかったかも。

ネックは厚みがあり、握った感触は「丸太」です。
バンドアンサンブルの中で弾くのは難しいけど、弾くこと自体が気持ちいい一本です。

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