Gibson ES-350T

Gibson ES-350T

Gibson ES−350T

ギブソン社のエレクトリック・ギターへの取組は早く、戦前にはピックアップ付きのアーチトップ・アコースティック・ギターが発売されていました。
当時エレクトリック・ギターと言うとソリッドボディのラップスティールギターと、普通に抱えて弾く「スパニッシュ・スタイル」のアコースティックギターしかなく、ラップスティールギターと区別するためギブソンは「エレクトリック・スパニッシュ」ギターとして頭文字を取ってESシリーズと名付けました。
ES−350はESシリーズのショートスケール機として開発されました。その後シンライン(thinline)版としてボディ厚が半分近い薄さのES−350が発売されます。
メイプルにはフレイムが出ているものが多く用いられました。

バードランドというアーティストモデルが同じスケールのシンラインですが、そちらはスプルース削り出しトップ。
後に発売されたES−335はセンターブロックという木片がピックアップ下を縦にボディエンドまで貫いており、ピックアップ下が空洞であるバードランドやこのES-350Tとは構造が異なります。

ES−350Tの仕様は

・メイプル+ウォルナット+メイプルの3プライ構造のネック
・エボニー指板
・メイプル+マホガニー+メイプルの3プライ板によるボディ(マホガニーでなくスプルースという説もあり)
・1957年以降はハムバッキングピックアップ2個搭載。それぞれにボリュームとトーンが着いている。

音の特徴

メイプルを多用しているため、ブライトな音が特徴。
一般にフルアコースティックはジャズ・ギターだと思われているため、甘くトローンとした音を想像しがちですが、ワイルドと言えるほどに倍音成分をたっぷり含んだ音は、当時のブルーズプレーヤーに愛された。チャック・ベリーも使用。


映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の第一話で、主人公マーティーがタイムスリップした先でギターを弾くシーンがあります。ここで披露したロックンロールを電話で聞いたチャック・ベリーが触発されてロックンロールを演奏した、という設定ですが、マーティーはそこでES-345を弾いたのです。1955年にタイムスリップしたことになっていますが、345の発売は1958年なので、これはありえません。やはり350にしてほしかった。当然ピックアップはP.A.F.ではなくP-90ドッグイヤーで。

ES-350TN 1957 について

写真のモデルはナチュラル・フィニッシュ(リフィニッシュくさい)。ピックアップはPAF。


ES−350への思い入れなんですが、これが特にないんです。
ただもうメイプルのトラ目が好きで、レス・ポール、ES−5は入手したから他のメイプル・ギターが欲しかった、という不純な動機で手に入れました。
シンラインのトラ目ギターなんて、それだけで嬉しくなってしまいますよね(って俺だけ?)。バンドで弾いてたときは歪ませる必要があったので、アコースティックはハウリング問題から使いませんでした。いまは家で時々アンプに繋ぐだけですから、350もありです。
PAFならではのストレートなトーンが魅力です。


Back to "electric guitar collection"