Gibson Les Paul Custom

歴史

1952年に生産が開始されたレス・ポールは、1954年に上位バージョン「カスタム」の登場を迎えます。

オールブラックのボディにゴールドメッキのパーツで、「ブラック・ビューティー」と呼ばれます。
ボディの前後とヘッド回りに多層のバインディングが施され、ヘッドのスプリットダイヤモンドインレイがルックスを引き締めています。
またエボニー指板にブロックのポジション・インレイも見事。

レス・ポールのボディはメイプル・トップとマホガニー・バックの2ピースボディというのが基本なのですが、オリジナルのカスタムにはメイプル・トップはありません。マホガニーのワンピース・ボディなのです。

登場時のカスタムのピックアップ構成は、フロントにアルニコVと呼ばれる、ポールピース1本ごとにコイルが巻いてあるもの、リアにはP−90です。

ブリッジはスタンダードがまだバータイプのブリッジ/テールピースだったのに対し、チューンOマティックが先駆けて採用されています。

フレットは「フレットレス・ワンダー」と呼ばれる大変低いものを採用。

1957年、新開発のハムバッキング・ピックアップが3個搭載された。ごく稀に2個搭載の物もあります。

1961年、レス・ポール・シリーズの全面モデルチェンジにより、SGシェイプに変更され、オリジナルは終了。

1968年再生産が始まりますが、メイプル・トップを持つ新スペックで登場します。

翌69年、ボディのバックが真ん中にメイプルの薄板を挟んだ3ピースになり(通称「パンケーキ・ボディ」)、ネックも3ピース、ヘッドの付け根にボリュート(瘤)のあるものになります。

黒一色が売りだったカスタムですが(例外も稀にあり)、1971年にチェリーサンバーストとチェリーが、1972年にタバコサンバースト、1975年にはホワイト、ナチュラルがオプションで登場しています。

この1975年、フレットレスワンダーを通常のジャンボフレットに変更しています。この年からネックはメイプル3ピース。

さらに1976年ワインレッドまで選べるようになったカスタムは、1977年バックのマホガニーが3ピースから1ピースになりました。

その後ウォルナット・カラーのものも出ましたが、1988年にアルパイン・ホワイト、エボニー、ヘリテイジ・サンバースト、ヴィンテージ・サンバーストに限定され、ハニーバーストがオプションに。

近年「カスタム・プラス」という名でカーリーメイプル・トップのものが発売されており、カスタムでも美しいトラ目が楽しめるようになりました。

元々「レス・ポール・シリーズの最高峰」機種であるため、限定で様々な美しいモデルが作られています。

音の特徴

オリジナル・カスタムではメイプル・トップのなさがマイルドなトーンを引き出していたが、再生産からはスタンダードとの違いがエボニー指板のみとなりました(スタンダードはローズウッド)。この指板は、よりフラットな特性を生み出しています。

Les Paul Custom 1969 について

写真のモデルは再生産の始まった1968年の翌年である1969年製。当然ボディのトップはメイプル(ただし3ピース)。ネックはワンピースで太め。
個体差はあるがかなり重めで、低音の厚みを生み出している様子。またエボニー指板の影響で音の輪郭はクッキリ。フレットは極太タイプに打ち換えられています。
この時期、レス・ポールでフルサイズのハムバッカーはカスタムにしかなく、オリジナル・スタンダードに近いスペックから大変人気があります。
1969年途中からテンプレートの変更があった模様で、ボディの形が変わり、トップのカーブもフラット気味になってしまいます。



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