Gibson Les Paul Studio Lite

登場以来ずっと「重過ぎる」と言われ続けたレス・ポールだが、音質を損なわずに軽量化する試みがこれまでもなさなかったわけじゃない。そのうち1990年代のギブソンからの回答がスタジオ・ライトだ。

1960年、レス・ポールのモデルチェンジとして登場したSGは確かに軽量モデルであった。
しかしメイプルトップを持たないボディからはレス・ポールの音はしなかった。

1968年に復活を遂げたレス・ポールだが、1970年代のレス・ポールは木材の質が変わり、もともとの重さからさらに重量化していった。

1980年代にはメイプルトップを残しながらマホガニーバックを半分程度まで薄くしたレス・ポール・カスタム・ライトが発売された。また「スタジオ」名義で同タイプボディを持つものが発売された。しかしいずれも長く続かなかったので、市場からは拒否されたようだ。(当時はレス・ポールそのものが不人気という事情もある。)

1980年代以降のレス・ポール・スタンダードにはマホガニー部に少し穴を空けて軽量化した「スイスチーズ・エフェクト」という処理が加えられている、とレス・ポール・ブックが書いている。ボディを切断するか、X線装置で見る機会がないと確認できない。
まあここでも見てください。

穴が大きくなれば、そこの空間が音質を変えてしまう。音質に影響が出ないよう慎重に穴あけの位置は決められた。
さらなる軽量化のため穴を広げたいが、空間は増やしたくない。そこで大きくえぐった部分にクロマイト(別名バルサ。模型飛行機の骨組みに用いられることで知られる軽量材)を充填して音質の変化を最小限にとどめる、という構造でスタジオ・ライトはデビューを果たした。

スタンダードよりほんの少しだけ薄いボディだが、驚くほど軽い。音質はさすがに同じとはいかないが、似たような音にセットすることは可能だろう。

「スタジオ」というモデル名はバインディングやインレイといった装飾的な部分を排除したモデルにギブソンが採用する名前であるが、スタジオ・ライトはスタンダードと同じインレイを残した。指板はエボニー。

トップのメイプルには様々なパターンがあり、フレイムの見事な3ピース(写真のモデル)、フレイムの弱い2ピース、プレーンな2ピースがある。フレイムが弱いものは濃い色のシースルー塗装がされるようだ。


1999.11.23.追加 結局1998年には製造打ち切りとなりました。やはりレス・ポールは重くなくてはならないのでしょうか(笑)。


軽い、細身のネックをお探しの方からメールを頂戴しましたので、これを機に考えてみましょう。(掲載ご了承済み)

メール TokyoJoe見解
初めまして、長崎の辻と申します。
ギブソンで検索してたら、ト−キョ−ジョ− さんの、ペ−ジが、目に止まりましたのでメ−ル しました。(突然ですいません)
歓迎いたします。最近は検索エンジンが拾ってくれるので、 色々登録しなくても見てくださる方がいらっしゃって嬉しいです。
かなりギタ−に関しては、お詳しそうなので、 ご相談させて下さい。

実は、レスポ−ルが欲しくて色々迷ってるの ですが、私は手が小さいため、 ネックが1960スリムシェイプを採用している、 LP クラシックか LPスタジオライトを探しています。

LP スタンダ−ドだと、ちょと自分の手に馴染まない、 重いなど、どうも、いまひとつという感じがするためです。
(現在、所有してるのはオ−ビル製の1957ゴ−ルドトップのレプリカ改 です。一応PUは57クラシックがついてますが、外見はスラシュモデルです)

LP クラシックは、楽器店で、試し弾きをして、まあまあだったのですが、 なにしろ価格が、高い!(貧乏暇なしですので......)

そこで 軽くて、スリムネックのLPスタジオライトかな?と思うのですが、 ご存知のように現在は、発売されてないのです。
中古で探す事になると思いますが、LPスタジオライトを コレクションされているト−キョ−ジョ−さん2〜3質問させて下さい。
既にスタンダードタイプをご使用で、しかも音にこだわって57クラシック までつけて使用してらっしゃるにもかかわらず、まだ違和感をお持ちですね。
つまり音に対してではなくグリップ感がしっくりこないということについては、 LP クラシックで解消されると思ったのですが、「まあまあ」とのこと。 「これだっ!」ではなかったのですね(笑)。
評価が「まあまあ」に止まった理由を追及してみたい気もしますが、 このあたりが楽器選びがパーソナルなものである部分でして、同じ太さのネックでも ネック断面の形状で気に入ったり入らなかったりしますからねぇ。
店頭で気に入ったものでも、後で自分に合わないと気付くこともありますから、 やはりこのタイプのネックを探すことにしましょう。
ネックはLP クラシックと似たような感じなのでしょうか? 楽器店によっては、LP クラシックより多少厚い、とか LP クラシックのほうが、馴染みやすいなど言われたからです。 LP クラシックも持っていたことがありますが、スタジオライトと同時に 持っていたことがないので、断言はできません。が、握った感じは 同じだと思いました。
あとボディが軽いため、ネックが重く感じられバランスが悪いとも 言われました。その辺どうなんでしょうか? SGのようにナイロンのストラップをつけて両手を離すとヘッドから下がっていく 程のバランスではありません。ちゃんとボディの方が重いです。
そのようにおっしゃった方は、「スタンダードと比べて」そうお感じになったのだと 思います。
それとト−キョ−ジョ−さんのLPスタジオライトは、トラ目ですが そんな色も発売されていたのでしょうか?........
私が知る限り、サンバ−スト、チェリ−サンバ−スト、ブル− エボニ−、レッドだけっだったと思うのですが.......
初めて雑誌広告に登場したときの仕様はアンバーカラーで3ピースのトラ目トップ でしたよ。その頃まだ日本の代理店である山野楽器からは発売されていなかった かも知れません。僕のも山野の保証書とかはありません。
で、どうやらその広告の写真に使われたギターそのものが、僕の所有器のように 見えるんですよ、木目が。
さらに、特注らしいのですが、アンバーで2ピースのトラ目トップというのを 見たことがあります。
その後カタログに載るようになってからはご指摘の色だけになったのかも知れません。
あと重さの問題ですけど、多分軽いよりは重いほうが、 音はいいと思いますが、同じモデルでも木の密度により多少 重さが違うと聞きました。やっぱりそうなんでしょうか?......
(LP クラシックでも、ゴ−ルドトップよりサンバ−ストの方が軽かったような......)
「軽い方がいい」と言う人もいて面白いのですが、適正重量であればいいと思います。
レス・ポールの重さを決めるのはメイプルではなく、マホガニーの密度のようで、マホガニーによって 重さはかなり違ってきます。
しかしLPスタジオライトはそのマホガニーをくりぬいてクロマイトを埋めているので、マホガニーの影響は薄いようです。
そして、ここからが重要なのですが、スタンダード用にセッティングしたアンプにそのままプラグインしても同じ音は出ません。 (アンプによるけど)
申し訳ございませんが、以上お願いします.........

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欲しい音にするためにはイコライジングは必要です。ミッドを持ち上げてやった方がレス・ポールらしく聞こえるかな。
で、レス・ポールに何を求めるかなんですが、アンプ直結で使いたい場合、スタジオライトは別の楽器とお考えいただいた方がよいと思います。
エフェクトで音を作り込む使い方なら、ノイズの少ないハムバッカーサウンドが使えると思います。

メールをくださった辻さんのページへのリンクは現在切れています。


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