自動車の最新実用化技術、要素技術、部品などの「テクノロジー」を一堂に会して展示する。毎年開催され、本年は出展社数339、と昨年より20%増で、例年通りパシフィコ横浜の大ホールで行われた。
10年くらい前に行ったときは燃料電池、各種2次電池、そしてハイブリッドカーなどが仕組みから解りやすく紹介されていたが、今回の展示では昨年と同様、それらは既に完成されたものとして扱われており、試験・評価装置、計測器や解析シミュレーションソフトやドライバビリティ評価シミュレータなどの支援技術モノが多数展示・デモされていた。


会場となったみなとみらい地区のパシフィコ横浜展示場。人とくるまのテクノロジー展は毎年ここで行われる。今年は5月18、19、20の3日間開場。
会場の様子。平日のため、スーツ姿の人が多い。
左はJatcoの無段変速トランスミッションの実大モデル。上は原理モデル
日産の大型FF車用ベルト式CVT。3.5リッタークラス大型車用の量産実用品。中々すごい。
トヨタ車体の燃料電池ハイブリッド車「COMS」。高圧タンクの水素を使い、燃料電池(6kW)で走行し、ピーク出力時はキャパシタの電力(1.5kW)も使う。
最高速度:50km/h、10モード燃費:50km。後輪はインホイルモータ駆動(2.5kW×2)。
ドイツZF社のパワートレイン。クラッチ、トルコン、インホイルモータが並ぶ。同社はその他にも懸架やアブソーバなどを広く扱う。
富士重工のハイブリッド車「R1e」。走行性能仕様は在来内燃エンジン車と同じ。
フロントボンネット内は中心のインバータ他パワエレユニットが置かれている。
リチウムイオン電池と関連ジャンクションボックス。
左後部座席下のニッケル水素電池。右側にも置かれ、バッテリとしてとても小さい。
主要機器構成。手前の黒いものはガソリンタンク(FRP製)。その右上はニッケル水素電池。電気化することで、このように機器の配置が自由にできるメリットがある。
2005年3月から発売のトヨタ「ハリアー・ハイブリッド」。
10・15モード燃費17.8km/リットル。.
後部軸のモータ駆動ユニット。これも非常にコンパクトにまとまっていて配置が自在にできる。
YAMAHAの無人車(ロボット)。自律走行制御+遠隔操縦(右写真の遠隔操作卓で行う)。昨年の米無人機展(AUVSI)にも展示されていた。
左の無人車の可搬式遠隔操縦卓
シミュレータデモエリア。多社のドライビングシミュレータに試乗できる。昨年も展示されていたものが多い。
ホンダのシミュレータ。奥が表示部で、広視野に放映できる。周りが見えないから、かなり迫力がありそうだ。
富士重工のシミュレータ。下の2つも含め、基本動作は6軸架台を使ったもの。今では当たり前の制御技術になった。
トヨタのHMD(Head Mount Display)式シミュレータ。乗車座席は他社と同様に6軸架台式。
ステアリングにパワステ反力などが加わるドライビングシミュレータ。アクセル、ブレーキもリアルに作られている。
YAMAHAの顔による年齢推定装置。年齢推定は付け足しで、「顔」を認識し、そこからドライバの状態を拾うのが狙い。
ホンダの「レジェンド」。ボンネット内(右写真)もプラスチックカバーできれいに見せることが流行りらしい。EVではないが、4輪各輪の駆動力を自在に可変配分でき、ステアリング操作などを安定して行える高度な機能を備える。
上は三菱「コルトEV」。ハイブリッド駆動車。トヨタに続き各社ともハイブリッド車の開発を急いでいるようだ。燃料電池車がインフラ整備などで普及するのはまだ随分先のことと予想され、この分野は急に注目されるようになった。GMがトヨタに擦り寄ったりしているのにもそういう背景がある。
参考出展の「ランサーEvolution IX」。在来駆動だが走りに徹した改良がなされてきた。「コルトEV」と共にこういった新分野で頑張って欲しいものである。
人とくるまのテクノロジー展2005
各ブースのコンパニオンさんたち
いすずのディーゼルハイブリッドトラックの説明。
「プリウス」などと同じハイブリッド電気駆動を中心に各種走行操作の自動化・省エネ化を図り、さらにアイドリングッストップ機能などの自動化も行う。
昨年のモーターショーでも展示されていた三菱ふそうの前方障害認識装置。奥の展示品は十分離れていて安全圏内なので緑色で表示されているが、手前の人(状)の障害は近く危ないことを認識し黄色で表示している。
前方障害検出用ミリ波レーダーの送受信モジュール。高速で走っても有効となるよう、計測範囲は前方150mと大きく、相対速度限度も±200km/h、計測幅20°と大きく、実用化も進んでいる。
アイシンの自動駐車制御装置。後方車庫入れ、縦列駐車ができるとあるが、任意の位置、状態からそんなことができるとはとても思えない。
会場風景。入場は無料で、色々な技術成果が見られる。技術本の販売などもあって、興味が湧いた技術をすぐに調べられたりして中々ためになる面白い展示会である。
MENU
HOME
2004年展示へ
MENU
HOME
2004年展示へ